加世田氏を知ったのは、10年ほど前のことです。小さなダンスバトルのイベントでした。近所のコミュニティスペースで行われたイベントに私は幼い娘二人を連れて見に行ったのです。1on1でダンスを披露して拍手が多かったほうが勝ち! みたいなそういうイベントでした。いろんな人が出ていて、それぞれのパフォーマンスを楽しみながら、なんだか熱くなりました。( え... かっこいい、、、、!!! )その中でひときわ、私は加世田氏と横山真希さん(BRICKS Bキャスト主演)のパフォーマンスに惹きつけられて、その1週間後に、文字通り走って観に行ったのです。両国のシアターXカイで上演された加世田氏プロデュースSPINNIN RONINの舞台。『ROKKA ZAMURAI』↓↓↓この時の衝撃と感動は、うまく言葉にできません。当時の、ザ・ワンオペ育児をしていた私にとって娘2人を置いて、夜に外出するっていうのは、まあまあハードルが高いことで。そんなに仲良くしてるわけでもないママ仲間に、子供達を預かってもらいました。そうしてでも、行かずにはいられなかった。よく分からないけど、行かなきゃ!って思わせるものがあったんです。加世田作品の中に。だから、走って両国に行きました。駅から徒歩3分と書かれているシアターΧカイまでが、とてつもなく遠く感じられました。その夜のことは、鮮明に覚えています。役者さん達が皆んな、イキイキしていて(有名な某劇団よりもずっと)選曲もカッコよくて…その舞台はセリフがないのに2時間近く。エネルギーに満ち溢れていました。そうしてそれ以来、加世田作品を観続けてきて10年が経ちました。あの時、走って観てよかったと、今も思います。もしも今、なんらかの制限を受けているように感じられていて、自分のための時間を使うことが難しいなと、思っている方がいらしたら...。そんな時だからこそ、加世田作品を観る価値があるかもしれません。きっとね自分を縛っているのは、いつだって自分なんだって、わかりますよ。あの時の私と同じような方へ、BRICKSも次の作品も届けていけたらいいなと思っています。もっと前へ進みませんか。一緒に。流れを変えるきっかけにして頂けたらと思ってこの記事を書きました。読んで下さり、ありがとうございます。支離滅裂な文章ですが、伝わったら嬉しいです。 当時の横山真希さん。あの頃も今も しなやかでチャーミングです。(執筆)BRICKS制作チームメンバー遠藤朝恵