・自己紹介
受験勉強に明け暮れた団塊世代のクセかもしれませんが、文字の世界で生きて来たワン・ライン代表の川上正夫は、現在75歳の著述・編集・出版を個人営業で営む者です。今まで、島根県内、出雲・石見・隠岐エリアの情報を書籍としてまとめて73冊発行してきました。一例を挙げれば、酒井董美著『「島根」ふるさとの民話(上・下巻)』、白石昭臣著『島根の地名辞典』、ワン・ライン編『松江グルメガイドブック』、川上正夫著『出雲はなぜ「割子そば」か?その謎に迫る』があります。今回が74冊目となります。
今後も調査研究を続けて言語以外の分野も出版する予定でおります。
これからが人生の本番、一番おいしい所となります。
・このプロジェクトで実現したいこと
『島根方言集成』を発行・販売することによって、島根県内・県外の人々に方言(新語)を知っていただき方言の大切さを理解していただき、言葉を楽しんで、言葉の妙味を味わっていただくことを念願します。方言は地域特性を持つともに国内的広がりを持っています。例えば、「アユノカゼ」と言う出雲の言葉は、日本海伝いに鳥取県・兵庫県、さらに北陸・東北・北海道へと伝播していることを理解していただけます。
今回の出版を通して次のことを願います。
〇地域のキーワードとして
私たちの母なる言葉・方言は、その表現方法は、私たちの先祖のものの考え方や感じ方を基礎にその結果として生まれ発展したものであるに違いなく、方言の運用には個人の意思を超えたところの存在を認める敬虔さとある意味での傲慢さも内包していることを理解したいと思います。
〇ニューアンスの実感
方言との比較対照の上に立って標準語を認識する、標準語と対比しつつ各自の言葉を見つめなおす、この立場が言葉に対する感性を育てるための基本的なスタンスであることを理解したいと思います。
〇自分の言葉を失うことなかれ
新しく侵入する言葉を自分たちの言葉に濾過することのできる翻訳装置、言葉の再生装置をそれぞれ個々が備えて借り物の言葉では表現できない文化を自分たちで持つことを理解したいと思います。
最後に願うことは、方言を学ぶことによって、自分が住む地域を見直し、過疎化・人口減少に抵抗する一助にしていきたいと考えます。言葉の保存が新語を生む力となって地域コミュニティを守り、地域に活力を生み出すパワーとなってほしいと考えます。時代に適応した造語の妙味を発揮して新時代を迎えたいと思います。アレの次は「こげだ」(出雲方言:これだ)と言えるような思いです。
・プロジェクト立ち上げの背景
標準語で話すことを習慣づけられてきた一方で、父母や生まれ育った町村の人たちが話す言葉に関心を持ってきた私は、島根県内に残されてきた方言(新語ともいう)を財産として残そうと思い、17年前に過去の出版物を元にして原稿をまとめる作業を行ってきましたが、一度発行をあきらめて中断していました。しかし、一昨年一月きっかけがありもう一度やろうと再開しました。昨年までに自分なりに満足が行く原稿を仕上げましたので、言語文化の大切さを痛感し、書籍にして出版することにしました。
島根県は東西に長い出雲と石見との二つのエリア、そして日本海に浮かぶ隠岐エリアで構成されています。方言区域としては出雲・隠岐と石見とに二分されます。それぞれ特徴があります。
出雲は比較的グループが結成され保存活動が行われています。石見、隠岐はグループの結成が見られず、保存活動が行われているかかどうかあやふやですので、方言の消滅を危惧します。
島根県内、個々に個別的方言集が発行されているところもあります。島根県全体の方言集は、今から61年前に広戸惇・矢富熊一郎編『島根県方言辞典』(昭和38年7月1日 島根県方言学会)が発行されて以来、その後はありません。この『島根県方言辞典』に漏れている言葉の中には貴重な地域文化の高さを示すものが沢山あります。これらの言葉を拾い上げて、過去の間違いを正し新たに編集して島根県の方言を発行しようとするものです。
日本人の言語生活、生活の変化とともに生きた言葉の息使い、弾力があり発展的な言葉の表現。方言はまさに一般民衆の生活言語として言葉の芸術と言えるのではないでしょうか。こんな気がします。方言を卑下することなく、標準語に対するアコガレを捨てて、方言(新語)を愛していきたいと思います。
方言は、人を愛し、自然を愛し、動物・植物を愛し、物を大切にすることから生まれ出てきた言葉です。大切に守りさらに発展させたいと考えます。
・支援のお願い
方言に関する文献資料の蒐集、島根県内の市町村誌掲載の方言からの抽出、現地調査による語の確認、県内協力者による方言蒐集、語の校合、これらの作業を重ねて一冊にまとめた『島根方言集成』発行を実現するために、皆様方のご支援をお願い申し上げます。四六判(127×188ミリ)約1,000頁、ケース付き上製本、1,000冊を印刷するための資金としてご支援をお願いします。
・資金の使い道
印刷代金の支払いに使います。諸物価高騰の折り、印刷業界の経営環境も厳しく、今回の印刷代金も高額となっております。よろしくお願いします。
・リターンについて
- ・支援金3,000円の場合のリターン。
- 次の中から選んでいただいた1冊を提供いたします。
- 伊藤ユキ子著『温泉津紀行』(B6判271頁 本体価格1,300円)
- 酒井董義著『隠岐の民話』(A5判144頁イラスト入り 本体価格1,572円)
- 須山広子著『ゆるゆると―松江で暮らす―』(A5判135頁フルカラー 本体価格1,429円)
- 鄙びと編『田舎ごこち―ソウダ、田舎デ暮ラソウー』(B5判95頁フルカラー 本体価格1,429円)
- ・支援金5,000円の場合のリターン。
- 次の中から選んでいただいた2冊を提供いたします。
- 伊藤ユキ子著『温泉津紀行』(B6判271頁 本体価格1,300円)
- 酒井董美著『隠岐の民話』(A5判144頁イラスト入り 本体価格1,572円)
- 須山広子『ゆるゆると―松江で暮らす―』(A5判135頁フルカラー 本体価格1,429円)
- 川上正夫著『出雲はなぜ「割子そば」か?その謎に迫る』(B6判260頁・巻頭カラー16頁 本体価格1,750円)
- 白石昭臣・酒井董美編『島根の冠婚葬祭』(A5判198頁 本体価格2,286円)
- 鄙びと編『田舎ごこち―ソウダ、田舎デ暮ラソウ―』(B5判95頁フルカラー 本体価格1,429円)
- 川本町お父さんの料理教室編『男の料理―カンタンおいしいオヤジの味―』(A4判95頁フルカラー 本体価格1,381円)
- 高瀬礼文・白石昭臣編『おいしい出雲そばの本』(A4判184頁フルカラー 本体価格1,429円)
- ワン・ライン編『地酒で乾杯!―島根・楽酔の世界を遊ぶ―』(A4判184頁フルカラー 本体価格2,524円)
- 芦田耕一・蒲生倫子『出雲国名所歌集―翻刻と解説―』(A5判192頁 本体価格2,143円)
- ・支援金10,000円の場合のリターン。
- 『島根方言集成』1冊を提供いたします。
- ・支援金20,000円の場合のリターン。
- 『島根方言集成』1冊および次の中から選んでいただいた1冊を提供いたします。
- 石塚尊俊著『出雲平野とその周辺―生成・発展・変貌―』(A5判509頁 本体価格6,190円)
- 島根大学ラフカディオ・ハーン研究会編『教育者ラフカディオ・ハーンの世界―小泉八雲の西田千太郎宛書簡を中心に―』(A5判495頁・巻頭カラー96頁 本体価格5,524円)
- 田籠博『出雲国産物帳(島根県古代文化センター蔵)』(A5判202頁・CD-ROM付〈カラー絵図303図収録〉 本体価格3,800円)
- ・支援金30,000円の場合のリターン。
- 『島根方言集成』2冊および次の中から選んでいただいた1冊を提供いたします。
- 石塚尊俊著『出雲平野とその周辺―生成・発展・変貌―』(A5判509頁 本体価格6,190円)
- 島根大学ラフカディオ・ハーン研究会編『教育者ラフカディオ・ハーンの世界―小泉八雲の西田千太郎宛書簡を中心に―』(A5判495頁・巻頭カラー96頁 本体価格5,524円)
- 田籠博著『出雲国産物帳(島根県古代文化センター蔵)』A5判202頁・CD-ROM付き〈カラー絵図303図収録〉 本体価格3,800円)
「実施スケジュール」
2024年2月1日 クラウド・ファンディング開始
3月29日 クラウド・ファンディング終了
4月1日 『島根方言集成』印刷開始
以後、4・5月の間、校正作業3回
以後、6月までPR活動を展開する。予約を取り付ける
7月1日 『島根方言集成』印刷完了・製品入荷。
2日 販売開始(以後継続する)
リターン開始
31日 リターン終了
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