島のほとんどを亜熱帯の原生林が覆い、東洋のガラパゴスとも呼ばれる西表島は、絶滅危惧種にも指定されているイリオモテヤマネコをはじめ、カンムリワシやセマルハコガメなど国指定の天然記念物であるたくさんの生き物が生息し、美しい自然環境や先人から受け継がれてきた豊かな文化の残る魅力あふれる島です。2021年には奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
そんな魅力あふれる西表島には、現在、小学校6校、中学校4校(うち2校は小中学校)がありますが、高校がありません。※昨年12月には、児童生徒の減少により今年度末で小学校1校の廃校が発表されました。
島内に高校がないので、十代半ば、まだまだ幼い子供たちは、中学を卒業後、家族や友人との別れに寂しさを感じながら生まれ育った島を離れ、石垣島や沖縄本島の高校へ行くことになります。毎春フェリー乗り場では、色とりどりの紙テープが舞う中、島を離れる子供たちと島で見送る家族の姿が印象的です。
そして、島を離れた子供たちは島外で様々な経験を重ね成長し、再び島に帰ってくるのは約2割ぐらいと言われています。もちろん子供たちの未来への選択であり自由ですが、一方で島では高齢化が進み、先人から受け継がれてきた伝統行事の継承や日常生活に若者の手が足りないなど、持続可能な島の営みに少なからず影響が出ています。
高校進学で島を離れても、先人がつないでくれた美しい自然と文化を継続的に体験し、島への思いを育んでもらいたい。島外で暮らし始めた子供たちが、あらためて島の風土や文化に触れ、島の魅力を再発見し、いずれ島へ帰ってきてくれるきっかけになってくれれば……。そのためにまず子供たちの島に帰る機会を増そう!と考えました。
西表島には、石垣島から必ずフェリーに乗らないと帰れないので、フェリーチケットをプレゼントできれば島へ帰るきっかけとなる!また、フェリーチケットをプレゼントすることで島で暮らす親御さんの経済的援助にもなる!持続可能な島の未来への第一歩として、本プロジェクトをスタートしたいと考えています。
【1】
まずは、この春高校進学のために島を離れる卒業生へ「おかえりフェリーチケット」と題したフェリーチケットのプレゼントからスタートしたいと考えています。
【2】
そして、来年度以降は、島に訪れる観光客の方々に、オリジナルグッズを販売し、売上の一部を来年度の卒業生の「おかえりフェリーチケット」に変える、持続可能な仕組みとして運用していきたいと考えています。
【3】
この仕組みを用いて、西表島だけでなく、八重山諸島竹富町の、島に高校がなく進学で島を離れる子供たちの支援へ拡大していきたいと考えています。
◉応援メッセージ
我が家には小学生の子どもがいます。
いつかくる旅立ちの15歳の春にむけて、将来のことを話す時に、
島に戻ってくることも選択肢のひとつとして入れられるように。
幼くして島を離れる子どもたちが育った場所の良さをしっかりと懐にして生きていけるように。
私たちはこの島の自然や受け継がれた文化を守って、さらに育てていけるように。
このプロジェクトを通して出来ることが沢山あると感じています。
是非みなさんのご支援をお願いいたします。
◉活動報告
これまで、島の子育てされている親御さんや学校の校長先生、島で暮らす方々と会話し、プロジェクトの企画・立ち上げに取り組んできました。現在は、各学校の卒業生へプレゼントする「おかえりフェリーチケット」の準備を進めています。
★2月15日(木) フェリー会社2社訪問
石垣港離島ターミナル内の八重山観光フェリーさん、安永観光さんを訪問し、「おかえりフェリーチケット」について打合せしてきました。
★2月16日(金) 中学校3校訪問
船浦中学校、西表中学校、大原中学校を訪問し、各校の校長先生と面談。卒業生へ「おかえりフェリーチケット」をプレゼントする日程について打合せしてきました。
◉「おかえりフェリーチケット」のプレゼント先
・西表中学校……卒業生6人
・船浦中学校……卒業生10人
・大原中学校……卒業生13人
※船浮中学校の令和5年度の卒業生は0人
◉資金の使い道
・チケット購入費用:石垣⇔西表3往復分x29名分 50万円
・リターン材料費・送料、その他:50万円
◉実施スケジュール
プロジェクトの実施スケジュールは以下の通りです。
・資金調達期間:2月29日まで
・資金の使い道準備:3月7日まで
・おかえりフェリーチケットプレゼント:3月8日(卒業式前日)、9日(卒業式当日)
◉プロジェクトの実行者
DAILY GOOD COMPANY プロデューサーの原田です。2020年、石垣金星さん(故人)に会いに西表島を訪れ、金星さんとの面会は後にも先にもこの時の3時間だけでしたが、体操競技で順天堂大学に入学し千葉県の寮で過ごしていた頃の話、那覇で教師をしていた頃の話、生まれ育った西表島をリゾート開発から守るため島へ戻った頃の話、エコツーリズム協会を立ち上げた頃の話、金星さんが手塩にかけて育てているコーヒー畑の話、我々人間が大いなる自然の中で生かされている話などなど。この濃密な3時間は、晩年の金星さんが私のためにつくってくれた貴重な時間であり、金星さんの島への愛と島の未来へのバトンを受け取った感謝してもしきれない時間でした。それから幾度となく西表島を訪れ、西表島の自然、文化、人に魅了され、島が抱える課題:進学・就職での若者の転出増加による人口減少や高齢化、学校の統廃合、島で大切にされてきた伝統行事や文化の継承の難しさ、を知るようになりました。先人が守り継いでくれた島を持続可能な島として、子供たちの子供たちへバトンをつないでいくために、本プロジェクトを立ち上げました。
◇本プロジェクトを島の未来をつくる子供たちと石垣金星さんへ捧げます。◇
石垣金星(いしがき・きんせい 1946年生まれ-2022年没)
西表島の郷土史家・伝統芸能継承者。ふるさと西表島の島興し運動を牽引し、失われていく島の言葉や唄、風習を記録し、自然と人との共生を目指すエコツーリズムをいち早く提唱、石垣昭子さんと営む「紅露工房」で循環型の暮らしを実践するなど、西表島をはじめ、八重山の島々に大きな足跡を残されました。(Us4IRIOMOTEホームページより)
◉最後に
西表島の子供たちの未来を応援し、持続可能な島の未来に貢献するためのプロジェクトです。ぜひ、このプロジェクトにご賛同いただき、ご支援をお願いします。
最新の活動報告
もっと見る新聞に掲載されました。
2024/03/21 11:22こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
贈呈式、無事終了のご報告
2024/03/11 21:21こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
行ってきます!
2024/03/07 10:45こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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