プロジェクトの概要について
初めまして。
能登地震での震災復興を学生主体で行う会「わかものと」代表の納田薫です。
当団体は学生150人が集まり、地域のニーズに柔軟かつ迅速に対応し、異分野の学生が連携する「連なり力」を持ち合わせています。また、若者の「マンパワー」を活かし、即戦力として現地に派遣します。さらに、オンラインボランティア支援も展開します。
地域のニーズに対応しながら、単なるボランティアに終わらない長期的かつ責任ある支援活動を展開していく計画です。
このプロジェクトの目標
私たちの目標は、震災で被災された地域に学生の力を活かし、柔軟かつ迅速に支援を提供し、短期的・中期的・長期的に能登の方々の生活を支援することです。
学生たちが現地のニーズを把握し、物資の輸送や、瓦礫の片付けのお手伝いなど、いわゆる災害ボランティアをボランティア活動を支援しているNPO法人ETICや現地で地域おこしをしている株式会社御祓川や株式会社ガクトラボなど現地で活動や支援をする団体と一緒に行います。
その後、被災地に拠点を設け、学生たちが滞在できる場所を確保します。現時点では「七尾自動車学校の寮」を使用しています。
また、ボランティアをして終わりではなく、その後の長期的な支援、例えば現地に学生を派遣し交流を行ったり、学生ができる産業支援を行ったりと、より持続可能な支援を行っていく所存です。
今までの活動
活動期間:1月1日
内容:能登に行ったメンバーと連絡をとり、団体を立ち上げました。
活動期間:1月2日〜1月3日
内容:団体数が50名を超え、オンラインでできる業務を始めました。現場で孤立している集落をAIを使ってデータ化し、必要としている人に届けました。また、紙で管理していた避難所の情報や管理をデータ化しました。
活動期間:1月4日(木)~1月6日(土)の3日間
地域:能登地域 主に七尾市・穴水町・珠洲市
活動目的:状況把握、関係者との顔合わせ
メンバー:能登地震学生グループ「わかものと」代表 納田・運営 佐藤・松村
内容
1月3日(水)水不足と聞いていたためドラックストア、スーパーを回り、飲料水を大量に積んで朝方に金沢に到着しました。
1月4日(木) 株式会社御祓川さんのもとで、支援物資の集積作業を手伝いながら、私たちの団体「わかものと」の活動方針を検討しました。その後現地のキーパーソンが集まる情報共有会議に参加し、その情報を現地には居ないメンバーに向けて共有を行いました。
夜はオンラインで打ち合わせを行い、御祓川の代表の森山奈美さんたちが運営をする七尾自動車学校の寮に泊まらせていただきました。
1月5日(金) 持参した水に関しても避難所を点々としながら必要な場所に届けていきました。穴水町の森本石油というガソリンスタンドで名刺交換と立ち話をさせていただき、穴水町がガソリン供給の最後の拠点であること、供給量はあるがスタッフ不足であることを知り、学生がガソリン補給の手伝いをすることで、情報共有やコミュニケーションが行える余地があることを感じました。
寮に戻った後は、寮で避難している大人の方々に現地の状況を伝えました。
メンバー:能登地震学生グループ「わかものと」
広報 舟橋・運営 上野・山本・香川
内容:
1月9日(火)
七尾自動車学校 TADAIMAへ行き、派遣先とのマッチングコーディネーターの高山さんと奈美さんと顔合わせと明日からの活動のMTGをしました。
今回4人が派遣される場所が2ヶ所あり、1つ目が七尾市立中島小学校(避難所)、2つ目がパトリアショッピングモール(支援物資の仕分け、引き渡し場)でした。
今回から学生が泊まる宿として御祓川代表の奈美さんの所有する元々会社のインターンされていた大学生達が泊まっていた七尾市街地にあるインターンハウスを使わせていただけることになりました。インターンハウスはほぼ地震発生当初のままだったので散らばった本や散乱した家具などを片して就寝しました。
1月10日(水)七尾市役所の方と共に避難所運営をしていました。お風呂の整理券配布や、ゴミ収集、汚物処理をしました。汚物処理は黒い袋に排泄していただくのですがご自身で捨てれない方が多く自分たちが袋を結び処理していました。12日から小学校の貯水槽が溜まり、2か所だけ水洗トイレとして使えるようになったため、直接自分たちが汚物を処理することは減りました。
1月11日(木)昨日の作業に加えて、土足OKだった居住空間を清掃と消毒をし土足禁止にする作業をしました。
1月12日(金)コロナウィルスの感染者が避難所で6人出てしまい隔離教室から出れないのでプライベート空間がなく着替えもまともにできないとお聞きしたので体をふいたり着替えができる更衣室を自作しました。また、居住空間である教室に段ボールベットの運ばれてきた外箱を活用してすこしでもプライベート空間になるようにパーテーションを自作しました。
1月13日(土)パトリアの炊き出しの為の水を500L運搬しました。13日から合流する学生に避難所運営を引き継ぎもしました。
活動期間:2024年1月13日〜2024年1月14日
地域:能登地域 穴水町
活動目的:穴水町のガソリンスタンド「森本石油」でのお手伝いと現地ニーズ調査
お世話になった方:森本さん、千頭さん
メンバー:能登地震学生グループ「わかものと」
副代表 3年生清水涼太 運営 1年生竹内圭介
1月13日(土)
穴水町に着いたのち、森本石油さんのもとで、事務所の復旧作業と地震で倒れてしまった家具類の片付けを行いました。その後、穴水町の被災状況を森本さんに教えていただきました。
1月14日(日)
森本石油さんの寮の復旧作業と片付けを行いました。その後、今後穴水町を拠点にして活動するための空き家を教えていただきました。
そのほかにもガソリンを入れながら国交省、救急隊の方から学生を派遣してほしい場所のニーズ調査を行いました。
活動期間:2024年1月13日〜2024年1月14日
地域:能登地域 七尾市
活動目的:七尾市の避難所運営サポート
メンバー:能登地震学生グループ「わかものと」メンバー 1年生 中原勇人
1月13日(土)
七尾市にある中原小学校にて、避難所がスムーズに運営できるようにサポートを行いました。
1月17日(日)
避難所でサポートをしていた看護師の方の右腕として業務を行いました。医療業務にあたらない業務として、物を運んだり、環境の整備などをしました。
なぜ私たちが能登なのか?
一言で言うと、昨年の奥能登での出来事があります。
私は武蔵野大学アントレプレナーシップ学部で、起業家精神、ゼミでは地域活性を学び、現在は地方の若者の交流と挑戦の場所づくりを徳島で行っています。
また、高校生の時には、東日本大震災で原発の被害を受けた、福島県葛尾村において、福島県の田植えや稲刈りイベントなどに足を運ぶことで、復興を考えるきっかけを作る「ふっこう会」を立ち上げ、高校生会議「SRサミット」(2019年7月) で活動発表もしており、復興支援活動をした経験があります。
昨年1月、私は、富山での大学の授業をきっかけに能登町に行きました。
能登で出会った方々と雪合戦をしたり、カジュアルにお話をした1つ1つの出会いが素敵で、かつ会った方の熱量がすごいことを今も鮮明に覚えています。
初めて来た学生である我々をここまで手厚く受け入れてくれたことに驚き、能登の暖かさを実感しました。私は能登のフィールドワークを通し、「地方創生は人との出会いで、その出会いが人を、地域を強くする」と実感しました。
地方にもう一度来てもらうためは、「人」が全てです。私たちがなぜ地方活性に取り組むべきなのかを理解する事ができました。
学部のみんなに能登に来てもらい、能登を知ってほしいね、と話していた矢先に、地震が発生しました。
能登に恩返しをしたい。何か役に立ちたいと思い、自分の学部だけで始めたこの団体が、学生から学生へ繋がり、大きな団体に成長しました。
能登での出会い
なぜ学生が力になるのか?
(他の震災復興クラウドファンディングとの違い)
❶ 現地のニーズを理解し、受け入れサイドの迷惑にならない拠点を構築し行動すること
我々学生は柔軟かつ素早く変化に対応できる特徴があります。これにより、現地のニーズを的確に把握し、かつ拠点を持つことで受け入れサイドにとって負担や迷惑とならないような効果的な運営の仕組みを構築することができます。
❷ 若い力を活かし、マンパワーを提供すること
我々学生たちはエネルギッシュで、高いモチベーションと行動力を持っています。これにより、大規模な支援活動や物資輸送など、多くの人手が必要な作業にいちはやく取り組むことができます。若い力を結集することで、迅速な支援を実現できます。
❸ 遠隔からでもアクセス可能な連携力
ボランティアは現地作業だけではありません。実際に現時点では避難所や孤立集落のデータ収集作業や被害状況の可視化、二次避難先のマッチングオペレーターなどをしてきました。私たちはオンライン環境だからこそできることで連携をした支援が可能です。
ですので、物理的な距離を超えて支援のつながりを築き、必要な支援を遠隔地から提供できます。行政などと比較して、柔軟かつ迅速な行動が可能です。
❹ 時間と力と志をもつ学生が150人いる。学生だからこそのつながる力
プロジェクトに参加している学生150人は、多様なバックグラウンドや専門知識をもち、異なる学問領域での交流が盛んです。
これにより多様な視点や支援方法が生まれます。
学生だからこその幅広い横の繋がりにより、素早いスピード感を持ち、紙ベースでの契約や、襟を正してお願いをすることなく、お願いされたらすぐに連携をしてオンラインから支援をしたり、すぐにお金さえあれば現地に飛ぶスピード感があると言う学生がほとんどです。
❺ ボランティア以降の長期的な繋がり
震災はボランティアで瓦礫を撤去しただけで全てではありません。その後の産業の復興や長期的な支援が必要です。そこでも学生の力を使うことで、より長期的な支援を行っていきます。例えば学生による交流などが挙げられ、学生の力で地域活性の取り組みを行っていきます。
ボランティアの受け入れをしてくださっている方達
御祓川やETIC.をはじめ行政も関与する現地中間支援組織を中心とした復興支援ネットワークの支援活動を行っており、学生が独断で行動していることはありません。現地との調整を経て要請を受け、今後始まるボランティア投入に向けた先遣隊を出したという経緯です。
個人での現地入りすべき時ではないという世間の考えには同感です。一方で支援NPOや、JCなどの物資支援などはすでに様々な活動をしていますがそのうちの一つに私たち学生が加わるという認識です。
現地入りに際しては、東日本大震災や中越沖地震のときの復興支援機関などから食事や水などの持参などのポイントについてレクをうけ、滞在は現地団体のもとで、ETICやガクトラボにコーディネートにも入ってもらっております。その他、アドバイザーの方々にも助言をいただいております。
また、御祓川代表の森山奈美さんが中心となって毎日能登全地域のキーパーソンを集めて避難所やインフラの情報収集を行っている会議にも参加をしており、現地復興の拠点である七尾市を拠点に活動を行うことを決めました。
金額的な目標と会計報告
交通費や現地の様々な経費を含め、3ヶ月分の運営費として300万円と設定させていただいております。
交通費や現地の様々な経費を含め、具体的な今まで使った経費はこちらです(2023年1月1日〜1月14日)
・学生の地域(東京など)から震災地域までの交通費 110,622円
・現地で学生が活動するための拠点の費用(保険料も含む) 16,750円
・現地の食糧費や雑費 42,071円
合計 169,443円
※月に1度、会計報告会と活動報告会を開かせていただき、会計の処理の透明化に努めます。
今後の活動について
今後1~3週間は現地との連携強化と物資輸送や現地の緊急的なニーズを支援する活動を継続的にしていきます。
その後は長期的な目線で復興支援をしていき、「若者だからこそできること」を重きにおき、活動でしていきます。
最後に
私たちのプロジェクトは、支援者の温かい協力が不可欠です。もちろんお金のみを寄付するサイトも数多くあり、そちらの方々のご支援もとても重要ですが、私たちのような実際にボランティアに行く学生にご寄付をいただくことで、学生が地域に貢献する姿を応援していただけると嬉しいです。
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