2024/03/13 19:02
![thumbnail](https://static.camp-fire.jp/uploads/project_activity/image/558629/%E5%BA%9A%E7%94%B3%E8%8D%892_20240313%E9%81%B8%E6%8A%9E2015_DSC_9952.jpg?ixlib=rails-2.1.4&fit=max&auto=format)
庚申草は、栃木県西部や日光周辺の深山にまれに見られる、日本特有の貴重な食虫植物です。この植物は、岩壁に生えることがあり、特に日光の庚申山などで見られます。
庚申草の特徴は、根元から葉が生え、葉の形は卵状楕円形で、長さは7〜15ミリメートル、幅は5〜8ミリメートルほどです。葉の先端は丸く、縁は全縁で少し内側に巻いています。葉の表面にはたくさんの腺毛があり、これらから分泌される粘液で小さな虫を捕らえ、消化します。
庚申草は、6〜7月ごろに葉の間から細い花茎を伸ばし、通常は下部で2本に枝分かれして高さ3〜6センチメートルほどになります。それぞれの先には、淡紫色の小さな左右対称の花が一つついています。
この貴重な植物は、日光の山々で見られる美しい花でありながら、同時に小さな虫を捕らえて生きる生態系の一部を担っています。