多大なるご支援をいただきありがとうございます。
皆さまのおかげで、支援総額が240万円(達成率60%)を超えました。
残り7日、引き続き周知・拡散にご協力をお願いいたします。
写真は、現在作業が進められている公園北西口の工事現場の様子です。
穴がたくさん開いた黒色の資材が「ロの字」に組まれていますね。
作業員さんが小さく見えるので、かなりの大きさです。
黒色の資材を見やすく拡大してみると…
丸い穴が開いたブロックのようなものが、二段重ねて敷き詰められています。
こちらは、サクラを植える植栽桝の施工の様子です。
この「ロの字」の真ん中の土の部分に、カワヅザクラを1本植樹します。
今回は、この工事で採用された新しいグリーンインフラ工法についてご紹介します。
◆新工法を採用した土壌改良◆
次世代へ豊かなみどりをつなぐ長居公園「みどりの再興プロジェクト」。
今回のサクラの植樹では、企業や大学のご協力を得て、樹木が健全に生育するよう、
日本初となる「雨水貯留材を活用した植栽基盤システム」を採用しました。
(技術協力:前田道路株式会社、東京農業大学 地域環境学部 地域創成科学科)
〈長居公園独自の新工法〉
冒頭の写真でご紹介した黒色の資材、これは、雨水貯留槽に使用される
プラスチック製耐荷重貯留ユニットです。
国内で初めて特許申請された資材を使用しています。
この貯留材を「根系保護材」(樹木の根を保護する資材)として活用し、
耐荷重を持った植栽基盤を構築します。
冒頭の写真の「ロの字」に組まれた黒色の資材が植栽基盤にあたります。
植栽基盤によって、土の中でタテにもヨコにも空間が確保されることが分かります。
〈新工法による効果〉
・ 植栽基盤で確保された空間内に樹木が自由に根を伸ばして生育できる。
・ 雨水を植栽基盤に導き、樹木が健全に育つことができる。
・ 根の成長により舗装を持ち上げる「根上り」や、風倒木を低減することができる。
〈グリーンインフラによる雨水浸透機能やヒートアイランド緩和〉
周辺に降った雨水を植栽基盤内に蓄えられるため、豪雨時の雨水の流出を抑制したり、
日照りの強い時期も樹木にきちんと水分を供給することができます。
また、葉からの水分蒸発を活性化させ、周辺の気温を下げる効果(ヒートアイランド緩和)
も期待できます。
長居公園「みどり再興のプロジェクト」では、環境の変化も考慮しながら
樹木が健全に成長するよう、この先50年・100年先を見据えた樹木管理に取り組んでいます。
新しい技術によって改良が施された土壌で花を咲かせるサクラの風景が本当に楽しみです。
長居公園北西口を『桜の入口』に。サクラを一緒に咲かせましょう!
「もっといい公園にしたいねん!いっしょにやりましょ!」
皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
〈工法について〉
技術協力:前田道路株式会社、東京農業大学 地域環境学部 地域創成科学科
耐荷重に優れる雨水貯留材を植栽基盤へ適用したグリーンインフラ工法の開発
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jilatech/2/0/2_20/_pdf/-char/en
雨水貯留材を用いた街路樹の植栽基盤の改良と根の保護策のグリーンインフラ工法の実証
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jilatech/3/0/3_35/_pdf/-char/ja