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【ブータン小型救急車寄贈プロジェクト】脳卒中による急死と重度の後遺症から救いたい

ブータンは“世界一幸せな国”として知られたこともありますが、実は脳卒中が多く、問題になっています。早期に対応すれば死亡者数や重度の後遺症が減らせますが、小国ブータンは救急車不足です。そこで緊急対策として「小型救急車」を寄贈し、支援したいと思っています。皆様のご協力をお願い致します!

現在の支援総額

1,014,500

40%

目標金額は2,500,000円

支援者数

84

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/05/20に募集を開始し、 84人の支援により 1,014,500円の資金を集め、 2024/06/30に募集を終了しました

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【ブータン小型救急車寄贈プロジェクト】脳卒中による急死と重度の後遺症から救いたい

現在の支援総額

1,014,500

40%達成

終了

目標金額2,500,000

支援者数84

このプロジェクトは、2024/05/20に募集を開始し、 84人の支援により 1,014,500円の資金を集め、 2024/06/30に募集を終了しました

ブータンは“世界一幸せな国”として知られたこともありますが、実は脳卒中が多く、問題になっています。早期に対応すれば死亡者数や重度の後遺症が減らせますが、小国ブータンは救急車不足です。そこで緊急対策として「小型救急車」を寄贈し、支援したいと思っています。皆様のご協力をお願い致します!

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■自己紹介とプロジェクトのきっかけ

はじめまして、半田ブータン青少年交流会会長の榊原正治と申します。
みなさんは2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」を覚えていますでしょうか? その際、半田市はフレンドシップ相手国としてブータン館の支援をさせていただきました。ブータン館の建設工事で来日した職人さん達(中央はティンレイ館長)

共に作り上げ、43日間常駐したブータン館にて以来、多くの市民が、国民総生産量(GDP)より「国民総幸福量(GNH)」を国の指針とするブータンに共感を持ちました。そして、いま日本において見失われがちな
・「人間の真の幸福」を追求する姿勢
・「生きる喜び」
をブータンから学び、子ども達に伝えたいという市民意識が醸成されたなか設立されたのが、私たち「半田ブータン青少年交流協会」です。

その後、半田市とブータンは約20年間にわたって様々な交流を続けてきました。

私自身もブータンに渡りノートや本などの寄贈活動で子どもちと交流。ノートを手にした嬉しそうな子ども達

そして今回「ブータン脳卒中財団」から、同国で発症率の高い脳卒中患者を助けるための「小型救急車」の寄贈について依頼を受け、半田ブータン青少年交流協会は、半田国際交流協会とともにこのプロジェクトを立ち上げました。

約140万円で購入可能な小型救急車(写真はイメージです)

市民社会団体「ブータン脳卒中財団」


■小型救急車の購入・寄贈に力を貸してください

今回、小型救急車の資金を集めるため、初めてクラウドファンディングに挑戦します!
多くの方にブータンの現状を知っていただき、皆様にはブータンの生活・文化から「人間の真の幸福」「生きる喜び」を感じていただく機会になればと思っています。

小さな支援で大きな貢献と幸福に繋がるこのプロジェクト。ぜひご理解いただき、拡散なども含め、応援いただければ大変嬉しく思います。



■ブータンってどんな国?

ここからはブータンのことや、プロジェクトの詳細、返礼品についてお伝えしていきます。

場所はどのあたり?
中国とインドの間にある小さな国で、日本からはバンコクを経由して飛行機で約10時間かかります。

正式名称は「ブータン王国」。面積は九州と同じくらいで、そこに約78万人(2022年:世銀資料)が暮らしています。(ちなみに半田市は2023年12月で約11万人)

どんな暮らしをしているの?
ブータンはヒマラヤ山脈の東の端にあるので、国土の多くが標高1,000m以上の山岳地帯。

仏教と自然を大切にした、シンプルで幸福度の高い生活を送ってきました。

ですが20世紀後半まで鎖国状態だったため、現在インフラ整備をしようと思っても自国の努力だけでは追いつかず、多くの国民生活に支障をきたしています。

未舗装の道路や、狭い山道などが多く、緊急を要する患者の移動も時間が掛かるうえ、救急車の台数も少ないのが現状です。(電車はなく、トンネルや高架道もないので、一般の車やバス、タクシーでの移動も、かなり時間がかかります)

首都ティンプーでも、タクシーを呼ぶのに3〜4時間かかったほどでした。

ちなみにティンプーのホテルに泊まった際、シャワーから透明な水は出ませんでした。

また少し田舎へ行くだけで、水道はなく井戸水。電気は通っていてもかなり暗く、熱源はプロパンガスか、かまどに薪の生活です。


主な産業は畜産や農産ですが、現金収入は多くなく、経済的に貧しい状態が続いています。


■このプロジェクトで実現したいこと

今回、実現したいのはブータン王国の「ブータン脳卒中財団」へ小型救急車を寄贈することです。
緊急的搬送の必要がある脳卒中患者をいち早く病院まで搬送し、命を救うことはもちろん、重度の後遺症が残ることも減らしたいと願っています。

いま小型救急車が必要な理由
ここで、私たちが交流を続けている友人であり、ブータン人の写真家Yeshei Dorji(イシェ・ドルジ)氏を通じて届いた、市民社会団体「ブータン脳卒中財団」Dawa Zhering(ダワ・ツェリン)氏からの手紙をご紹介させてください。

創設者であり事務局長のダワ氏は、もともと妻と2人の子どもと幸せに暮らしていました。
ところが妻が突然、34歳の若さで脳卒中により意識を失い、危篤状態に。
その後もしばらく重症で長いリハビリが必要な試練に直面し、医師らと連携してこの組織を立ち上げました。

<手紙の日本語訳> 

 私はダワ・ツェリンと申します。「ブータン脳卒中財団」の代表をしており、ブータンにおける脳卒中患者のニーズに対応しています。

 当団体はまだ発展途上の段階にあり、ティンプーロータリークラブの元クラブ幹事であるイシェ・ドルジ氏からの勧めで、貴団体に寄付の可能性を模索するために手紙を書きました。私たちは脳卒中の生存者に、より良いケアを提供するための小型救急車の寄付の可能性を探っています。

◆救急車が必要な理由:

 脳卒中の直後の時間帯は極めて重要であり、迅速な医療対応によって生涯の障害を防ぐことができます。小型救急車があれば、脳卒中後の生存者に対して迅速で適切な援助を提供することが可能となります

◆救急車の配置場所:

 寄付いただいた救急車は、ティンプフのNYビル、ロワ・モティタンにある当団体の事務所に常設されます。この戦略的な配置は、国内の脳卒中後のケースの95%が治療されるジグメ・ドルジ・ワンチュク国立リファラル病院への素早い展開を可能にします。

◆寄付の所有権:

 救急車はブータン脳卒中基金に登録・所有され、基金の制度的な財産となります。当基金はブータンのCSO(市民社会組織)機関に正式に登録され、公益法人として分類されています(登録番号: CSOA/PBO-47)。

◆基金の担当者:

 創設者兼事務局長: ダワ・ツェリン
 プログラムオフィサー: チョデン
 自発的な寄付者: イシェ・ドルジ

ティンプーロータリークラブを通じての貴団体の過去の人道的な奉仕活動に感銘を受け、協力の可能性に期待しております。お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。協力の機会を楽しみにしております。

 ダワ・ツェリン 事務局長
 ブータン脳卒中財団


■スケジュール・資金の使い道

【スケジュール】
現在、ブータンで支援活動をしているイシェと、返礼品やお礼状の準備を進めています。
また応援者からコメントをいただき、順次ご紹介する予定です。
地元の新聞、ケーブルテレビにも告知の協力をお願いしています。

・6月30日:クラウドファンディング終了
・7月中旬:クラウドファンディングで集まった支援金をブータン脳卒中財団に送金。
・8月上旬:支援金を使用してブータン脳卒中財団が現地でスズキ製EECOを小型救急車ベース車両として購入。
・8月18日:ブータン青少年交流協会メンバーが、半田ジュニアブラスバンドと共にブータンへ渡り、寄贈式を開催。また、ブータンに行った際に返礼品を現地で購入する。
・9月中旬:返礼品の発送 

【資金の使い道】
ご支援いただいた資金は、こちらの費用に当てさせていただきます。

①小型救急車:約140万円
②返礼品・運賃・送料等:約30万円
③制作・広報費:約15万円
④手数料・諸経費等:約50万円
⇒トータル約235万円

目標金額以上にご支援いただけた場合は、救急車に設置する「車載用ストレッチャー」や「医療機器」の購入に使用いたします。

※ブータンへの渡航・宿泊費は個人負担


■12のコースを用意しました

今回ご支援いただいた方のために、ブータンの人々や暮らしがわかる写真集や、現地の特産品、伝統的な手工芸品をご用意しました。

国土の約7割が森林のため、自然の恵みが大切に受け継がれてきたブータン。機械化がそこまで進んでいないため、職人の丁寧な仕事や、作り手のぬくもりが、ほっと心を和ませてくれます。

特産品のマツタケ、トウガラシ、レモングラスもぜひお楽しみください。

また、寄贈する小型救急車の車体にあなたの氏名や企業名を掲げるコースも作りました!


▼写真集「幸せの国 ブータン王国」【Bコース】
私たちが長年、親交を深めてきたブータン人の写真家・イシェ ドルジ氏の作品を集めた写真集です。サイズはコンパクトながら、人々の素朴な笑顔、暮らしぶり、自然ゆたかな景色、建物様式、手の込んだ民族衣装、動植物……どの写真を見ていても吸い込まれるような魅力があり、ブータンの空気感をありありと感じていただけます。日本語の解説文と共にお届けします。

日本語の解説入り







▼伝統的な織物のバッグ【G・H・I・Jコース】
ブータンでは今も民族衣装に身を包む人が多いため、素晴らしい織物の伝統が残っています。また、その布や柄を生かしたバッグなどが代表的なお土産となっています。現在は一部にインドなどから輸入された素材や機械織の布もあるようですが、ブータンでの「手織り・手作り」も多く残っています。今回の返礼品は手作りのためサイズやディテール、色柄が異なる場合があるのでご了承ください。(※写真はイメージです)
LadiesClutchBagwithChain2.jpegLadiesHandbagSilkonCotton2.jpegLadiesHandbagSilkonSilk.jpegLongLadiesShoulderBag2.jpeg


▼竹細工のランチボックス【Eコース】
きっちりと端正な編み目に、幾何学的な柄、鮮やかな色が美しい竹細工の籠。円盤形のものはお弁当箱やお菓子入れとして使われています。現地の人はごはんやおかずをそのまま入れて持ち運んでいます。小物入れやアクセサリー入れ、またパンやフルーツを盛るのにいかがでしょうか。色柄はランダムでお届けします。(※写真はイメージです)
IMG_4639.jpegIMG_4634.jpegIMG_4618.jpegIMG_4632.jpeg


▼唐辛子パウダー【Dコース】
ブータンの食事はとても辛くて驚かされます。それもそのはず「世界一辛い料理」と言われるブータン料理。4人家族なら乾燥トウガラシ1㎏を1週間で使い切るとか。現地の人はご飯が大好きで、トウガラシ料理がご飯に合うから、と語る人も。ブータン産トウガラシは辛いだけではなく、塩と煮込むと旨味や甘味もじんわり出てくると言われています。辛いもの好きな方はぜひ。(※写真はイメージです)

※「原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。 商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。」


▼乾燥マツタケ【Fコース】
いつもお土産屋に乾燥マツタケが並んでいて、8月頃になると生マツタケが市場に出回るブータン。ブータン産は虫食いがほとんどない点と、風味が日本産に近い点で、人気上昇中。すでに日本にも輸入され、大手百貨店やミシュラン星付き店でも見られるようです。生マツタケは鮮度落ちが早いため、今回は乾燥マツタケをお送りします。炊き込みご飯、茶碗蒸し、パスタ、リゾットなどでお楽しみください。(※写真はイメージです)

※「原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。 商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。」

※生のマツタケは足が早く、鮮度を保ったままお届けが難しいため、乾燥マツタケをお送りします


▼レモングラスの精油&エアスプレー【Cコース】
レモングラスもブータンの特産品です。一説によるとブータンでは竜神がくわえている植物がレモングラスで、古くから大切に栽培されてきたと言われています。またブータンに自生するレモングラス種「Cymbopogon flexuosus」は、レモン調のフルーティな香りの強さが特徴。ご自宅や車内、職場等でリフレッシュしたいときはもちろん、蚊などの虫除けとしてもおすすめです。(※写真はイメージです)


▼車体に名入れコース(大/小)【K・Lコース】
あなたのお名前・企業名・団体名を、小型救急車に掲げます! ご希望の名前を頑丈なシール等で、車体のサイドや後部の扉に貼らせていただきます。8月に寄贈式を行い、現地で写真を撮ってお送りします。(※写真は、寄贈式のイメージです。)

農業支援の一環でトラクター等も寄贈してきました


半田ロータリークラブが実施した農業支援でトラクター等の寄贈に協力しました。


半田市長・久世孝宏氏
半田市とブータン王国は、2005年の愛・地球博でフレンドシップ相手国となり、約20年が経過した今でも民間交流が続き、固い絆で結ばれています。
ブータン王国は、標高が高い地域であることから、脳卒中になられる方が大変多いと聞いています。
本プロジェクトの推進により、1人でも多くの方の命や健康が守られるよう、心より願っています。皆様のご支援をよろしくお願いします。

半田商工会議所 会頭・松石奉之氏
愛・地球博の開催前年2004年に初めてブータンを訪れて以来、通算8回の訪問を通じて、GDP(国内総生産=経済指標)よりもGNH(国民総幸福量=国民の幸福感)を増やすことを目指すブータン王国には数多くの学びがありました。この活動へのご支援を通じてブータンという異国を知っていただき、皆様ご自身が、「幸福の価値」をお考えいただく機会になれば幸いです。
是非、多くの皆様の御支援をお願い申し上げます。


半田ジュニアブラスバンドのみなさん
僕たち私たちは音楽を通した国際交流を続けています。オーストラリアには5度訪問し親善演奏会を行なってきました。この夏、私たちは初めてブータンを訪れ演奏を披露する予定です。ブータンの人々を助けるこのプロジェクト、ぜひ応援をお願いします!!



■想いをお伝えします

ブータン支援から一人ひとりが得られること
私たち「半田ブータン青少年交流会」が設立され、相互に青少年の短期留学を行なってきました。
活動記録はこちら
そのなかで、どんなことを相互に学びあったかをご紹介します。

【私たちが学んだこと】
⇒ブータン王国の提唱するGNH(国民総幸福量)の考え方。それを知ることにより、「家族や友人、隣人との絆の大切さ」や「物質的な豊かさよりも精神的な豊かさ」を大切にする、人として最も大切なことを学んできました。 

【ブータンの青少年が学んだこと】
⇒日本の近代化を学び、その経験を活かすこと。現在ブータンにおいて国の発展のためにさまざまな努力をする若者へと成長した姿があります。

皆様にとっても、今回の支援を通してブータンを知ることにより、
・本当の幸せを考え、学ぶ機会になる
・日々の暮らしへの感謝がより深くなる
・社会貢献や、国際貢献への視野が広くなる
・それらを子ども達に伝え、共有するきっかけになる
など、人生の大切な機会になると信じてやみません。

20年来の親交があるティンレイ・ワンチュク夫妻と私(榊原)。
ティンレイ氏は元ブータン日本館の館長で、元外務省勤務

あなたや家族の幸福度は?
2023年、我が国日本の「世界幸福度ランキング」は47位でした。経済的には豊かな先進国にも関わらず低いのはなぜでしょうか。

政治問題、労働状況、教育現場、育児環境、少子高齢化社会など、さまざまなところでひずみが多いように見られるのは、私だけではないはずです。

ブータンと関わりを持つことで、今いちど自分自身や家族、仲間にとって幸福とはなにか、共に考えてみませんか。

今回の返礼品が届いた折には、ご自身で改めて考えたり、子ども達と話し合ったりしていただければ大変嬉しく思います。

皆様、ブータンへの温かいご支援と応援を、何卒宜しくお願い申し上げます。


半田ブータン青少年交流会・半田国際交流協会
スタッフ一同
写真家で今回の発起メンバーでもあるイシェ氏(左から2人目)と


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



最新の活動報告

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  • みなさん、こんにちは。先日8月20日に私たちブータン青少年交流協会のメンバーと、半田ジュニアブラスバンドが現地へ渡り、小型救急車の寄贈式典が執り行われました。多くのみなさんからのご支援により、小型救急車の購入が実現し、無事にお渡しできたことを、心から感謝しております。今日はそのご報告をさせていただきます。ウェルカムパーティでのDawaさん(右端)まず、ブータンでは車を購入した際は写真にあるような安全祈願儀式を執り行うそうです。寄贈式典では、初めに目録の贈呈とトークンキーの贈呈を行いました。そして、ブータン脳卒中財団代表のJamTshoさんからお礼の挨拶があり、事務局長Dawaさんから小型救急車寄贈に至る経緯の説明がありました。事務局長Dawaさんその後、お礼の品として「タンカ」=友情の印の旗を受けとりました。最後に歓迎のダンスをご披露いただき、その後はみなさんと会食という流れで、親交がより一層深まる時間を過ごさせていただきました。これから返礼品のお届けはもちろん、動画などでのご報告もできればと思っておりますので、いましばらくお待ちください。引き続きよろしくお願いいたします。スタッフ一同 もっと見る

  • 【ブータン小型救急車寄贈プロジェクト】プロジェクトオーナーの榊原・高木・松石です。この度は、ブータン支援のための応援をしていただき、誠にありがとうございました。皆さまのおかげで最後まで力を合わせることができました。支援の締め切り時間まで、皆さまには大変ご心配をおかけしましたが、「せめて100万円は超えたい!」と心から祈り続け、どうにかゴールすることができました。残念ながら目標金額には届きませんでしたが、最終的に84人の方々からご支援をいただき総額1,014,500円となりました。この支援金はプロジェクト遂行のために大切に使わせていただき、改めてご報告させていただきます。また支援者の皆様へ順次リターンのご対応をさせていただきます。時期は9月を目処に予定しております。引き続きよろしくお願いいたします。榊原・高木・松石 もっと見る

  • みなさん、こんにちは。今日はこのクラファンプロジェクトのきっかけとなったダワさんについてご紹介したいと思います。ダワさんは「ブータン脳卒中財団」の創設者であり事務局長です。かなり長くなりますが、ダワさんがなぜこの活動をしているのか、よかったらご一読ください。ある日突然、意識を失った妻本サイトのほうでも書きましたが、ダワさんの妻は突然、34歳の若さで脳卒中により意識を失い、危篤状態になりました。その後もしばらく重症で長いリハビリが必要な試練に直面。そのため、現地や日本の医師らと連携して「ブータン脳卒中財団」を立ち上げることになったのだそうです。わたし自身も昨年、同居の実母が脳内出血で緊急入院となったため、人ごととは思えないエピソードに胸が締め付けられました。幸せだった人生が急転それまでダワさんは妻と2人の子どもと、比較的順調な人生を送っていました。▲ダワ ツエリング(39歳)さんと妻リンチェン ペルモ(34歳)さん、そして子ども達けれども突如、妻の脳卒中やその後の自宅ケアなどで家族全体を大きく揺るがす辛い状況に追い込まれたダワさん。後に決心した組織設立の際も、簡単にはいかず、投げ出したいほどの困難があったといいます。「最悪の場合の覚悟をするように」ダワさんの妻リンチェンさんが、突然ダワさんの目の前で意識を失い地面に倒れたのは2019年。妻は34歳の若さでした。妻を抱えて病院に駆けつけたダワさん。リンチェンさんはICUに入り生命維持装置につながれました。医師はダワさんにこう告げたそうです。「最悪の場合の覚悟をするように」と。その後1週間以上、意識が戻らなかったリンチェンさん。ダワさんは、脳卒中とは何なのか、どうしたら治るのか、友人を通して情報を集めました。くわしい医師、タシ氏の論文に行き着き、連絡を取ったといいます。今の日本は、スマホで検索すればあらゆる病気や怪我の状況、効果的な手術方法、薬、リハビリの方法などがわかりますし、わたしの母が入院した際も、「こういう手術をして1週間後には退院できます」と書類を渡されたため、それがわかっただけでも、巨大な不安が取り除かれたのを覚えています。けれども当時ブータンには、脳卒中について正しい情報が一般市民には行き渡っていなかったのです。ダワさんや子どもたちは、どれだけ不安な日々を送ったことか……。妻を負ぶって、あらゆるところへリンチェンさんが倒れて3週間後。彼女は意識を取り戻しましたが、「失語症」の後遺症があり、全く話すことができませんでした。しかも半身不随で寝たきり。ほどんど何もできなかったそうです。ただ、ダワさんが「水が欲しいか、果物がほしいか」と尋ねると、目のまばたきで意志を伝えられるくらいでした。入院23日後には退院して自宅に戻ったそうですが、この時からダワさんの家庭には社会的にも経済的にも重圧がのしかかってきました。我が家の場合も、母に後遺症が残るかもしれないと言われていたため、多少の覚悟はしましたが、「様々なリハビリを試せば良くなる可能性もあるし、いざとなったらプロのケアや、家事代行を検討しよう」「自分の仕事と両立できる方法を考えよう」という希望や選択肢がありました。けれどブータンでは当時、脳卒中患者が退院した後のリハビリテーションや在宅ケアは皆無。政府の予算や人材は不足し、公的支援もほぼ皆無。また脳卒中に関して迷信も多かったと言います。ダワさんは休職し、妻を背におんぶして、病院や寺など、あらゆるところへ行き、回復を試みたそうです。▲ダワさんの妻リンチェンさん「ブータン脳卒中協会」設立への動き寝たきりだったリンチェンさんがなんとか自力で歩けるようになったのは1年半後。その背景には、タシ医師の支えや導き、日本人医師・藤原茂氏の協力が大きかったといいます。タシ医師は、その頃、脳卒中患者を支援するフォーラムを作りたいが医師という立場や当時の医療の仕組みではできないため、ダワさんにそれを作ってほしいと打診し、アドバイス。それにより2019年、ブータン脳卒中協会の任意団体が設立されました。藤原先生の支援その頃、藤原先生はダワさん一家の窮状と、組織設立の動きを知り、ブータンまではるばる駆けつけたそうです。そして5日間に渡り、リンチェンさんにリハビリを施し、何をしたらいいかを指導。その日から彼女の様子は大きく改善しました。「涙がこぼれてしかたなかった」とダワさん。またダワさんは当時、どのように組織を立ち上げたらいいか、またリハビリのために何をどうしたらいいか分からなかったそうですが、それについても藤原先生に背中を押してもらい、前進したそうです。日本のリハビリ施設やJICAの支援その後、ブータン人の青年たちが日本のリハビリ施設「夢のみずうみ村」で研修を受け、ブータンディケアセンターの企画・運営に関わり、基盤を作ることができたといいます。ただ、設立には資金という難題がありました。それにはJICA基金の支援が大きな役割を果たしたそうです。(JICAのサイトには、2011年にJICAが救急車を贈与した記録も載っています。ぜひご覧ください)https://www.jica.go.jp/oda/project/1060740/index.html藤原先生による必死の遠隔指導藤原先生は帰国後、1週間準備して作ったビデオ画像や、ZOOMを使い、ブータンのチームにゼロからリハビリを指導。限られた時間や画面では細かいところが伝わらないうえ、言葉と文化と国民性の違いに、「そうじゃない、そうじゃない」と地団駄を踏むことが何度もあったという藤原先生。ZOOM後、参加者はみなグッタリし、藤原先生は「投げ出したいけど投げ出さない」とぼやくこともあったのだそう。そんななか、藤原先生が体調を崩すという危機も発生。身体的にも精神的にも経済的にもギリギリのところで進んできたといいます。けれどもこうした姿勢が、希望を失い無意に過ごしてきた脳卒中の患者さん自信を励まし、受け身の姿勢に火をつけたと関係者は語っています。ディケアセンターと事務所の開設さて、そうこうしてダワさんはデイケアセンターと、組織の事務所を2021年に開設することになりました。ダワさんは必死に頑張って街中のアパートの1階に物件を見つけ、「夢のみずうみ村」の研修生だったメンバーや、ボランティア3名、リンチェンさんや脳卒中患者さんたちと一丸になって掃除。友人・知人から寄付で募った中古のテーブルや椅子、机、本棚を運び込んだそうです。ちなみにその頃、ブータンの国の予算はコロナ対策にほとんど使われてしまっていたと言います。今回わたしはそれを知って、日本の医療環境やリハビリ施設がいかに恵まれているか思い知らされました。また、ダワさん一家を救ったタシ医師や藤原先生もそうですが、母の手術・入院に関わってくださった医療関係者の方々の姿を見聞きすると、本当に頭が下がるばかりです。リンチェンさんや他の当事者も元気にダワさんたちが作ったデイケアセンターを通して、リンチェンさんや他の脳卒中患者さんたちは、とても元気になっていきました。当事者や家族は、その様子を積極的に発信。そして皆さんがメッセンジャーグループをつくってやりとりするなど、セルフヘルプの仲間づくりや、コミュニティづくりに発展していったといいます。一時は休職せざるを得なかったダワさんですが、ダワさん自身もこうした活動の結果、重要な委員に選ばれるなど、リーダーとして成長していったのだそうです。(参考資料:https://www.jica.go.jp/Resource/partner/private/kifu/ku57pq00002o2qok-att/09_2020_02.pdf)この好循環を絶やさず広げるために日本で脳に損傷を負ったわたしの母の場合、30分以内に車でスムーズに大きな病院に行くことができ、その日に手術がサッと終わり、術後のケアも確立されていました。そのおかげもあってか、幸いなことに後遺症は出ませんでした。我が家の暮らしは比較的すぐ元通りになり、日常のありがたさを噛み締めました。日本はこれまで、あらゆる面で医療体制が進歩してきたからでしょう。でもブータンでは、車も大きな病院も少なく、道路は未舗装の山道が続きます。そのため脳卒中になると死亡率も後遺症になる率も高く、当事者や家族のダメージは計り知れません。脳卒中は早く対応すれば重い事態が防げるとわかっているだけに、歯がゆい状況です。けれども、ダワさん、タシ医師、藤原先生、「夢のみずうみ村」の研修生メンバー、当事者とその家族が、懸命に幾多の苦難を乗り越え、一歩ずつ一歩ずつ改善させてきました。そのダワさんの活動や想いが、私たちの長年の友人イシェ(ティンプーロータリークラブの元クラブ幹事)に伝わり、イシェから私たち「半田ブータン青少年交流協会」に伝わりました。そのタスキをつなぐべく、私たちは今回クラファンを立ち上げたのです。この想いのタスキを小型救急車へいまブータンに必要な小型救急車を購入し、ブータンの脳卒中患者の死亡者や後遺症になる患者を減らすことが、今回のゴールです。そのためのご協力をどうかお願いいたします。この投稿を書いている時点では、残り8日間でまだ目標金額250万円の半分にも到達していませんが、諦めずに粘りたいと思っています。藤原先生は「一人では何もできない。しかし一人が始めなければ何も始まらない」とよく口癖で言っておられるそうです。この言葉を胸に刻み、私たちも支援のタスキをつないでいきます。ラストスパートへの応援として、拡散やご支援を何卒お願いいたします!半田ブータン青少年交流会スタッフ もっと見る

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