このプロジェクトのストーリーは長くなりますが、確実に英語ネイティブと同等の高品質の発音を身に付けたい方、または最上級の発音指導者を目指している方は、ぜひ最後までお読みください。
このプロジェクトは、発音教本、あるいは 発音教材としての側面もありますので、じっくりとお読みください。
はじめに
初めまして、池本タツヤ申します。現在24歳です。どうしても上記の"英語舌 発音指導者協会"を設立したいという強い思いから、大学を休学しています。
最初に、私が法人としての上記の協会を作りたいと思うようになった経緯について説明いたします。
私は、一昨年10月に兵庫県明石市で開催された、KRT ENGLISHという明石市を拠点に活動しているグループが主催する「英語舌」という発音講座を受講しました。

この「英語舌」発音講座の発音指導は、驚くべきことに私たち日本人が日本語を話しているときの舌の状態を、単に英語ネイティブの人たちが英語を話しているときと同じ状態にしておいて発音するだけで、その発音には自然に呼気の強さや音声の響き、それに音声変化等、英語ネイティブの人たちが英語を話しているときの音声の特徴が、すべて現れるというものでした。
※「英語舌」とは、英語ネイティブの人たちが英語を話すときの舌の状態のことで、舌の後部を盛り上げ、その盛り上げられた舌の左右の両端が、上の左右の奥歯に接している状態ことです。

私は、この講座の最大の特徴になっている「英語舌」という英語の発音を習得するためのノウハウは、すべての英語学習者が活用すべき発音習得のための絶対的ノウハウだと思いました。
そして、この絶対的ノウハウは英語の発音を苦手にしている学習者や発音の習得を諦めてしまっている年配の学習者であっても、ネイティブと同じきれいな発音を簡単に確実に、そして正確に習得できる方法であるということを確信しました。
この講座の受講後、即KRT ENGLISHの代表の方にお願いして、後日、「英語舌」の講座全般を数日間受講させていただくことにしました。
その後、数日間この講座を受講して気づいたことは、この講座は英語ネイティブと同じきれいな発音、あるいは世界で通じる滑らかな発音を身に付けたいと思っている学習者に対しては、英語の発音の特徴(呼気の強さや音声の響き等々)をすべてまとめて習得させることができる唯一の講座であり、小中高で英語の授業を行っている先生方、あるいは発音教室等で発音指導を行っている講師の方々に対しては、これまでには無かった最も有効な、そして最も確実な発音指導の方法であるということも実感しました。
つまり、この講座の受講者は英語の発音を容易に、そして正確に習得できる、と同時に自分が習得した方法と同じ方法で、すぐに他者に発音指導ができるという訳です。
なぜなら、単に日本語を話しているときの舌の状態を、英語ネイティブの人たちが英語を話しているときと同じ状態にしておいて発音するだけだからです。
この「英語舌」という、これまでには無かった"超短時間で正確に英語の発音を習得できる"ことと"超簡単に学習者が英語の発音を習得できるように指導することができる“という二つのことを同時に身に付けることができる講座を受講したことで、何としても、この講座の内容を英語学習者の皆さんに知っていただきたいと思うと同時に、この「英語舌」という講座を全国に普及させるための協会を作りたいという気持ちをより一層強くしました。
以上が、私が強く"英語舌 発音指導者協会"を設立したいと思うようになった経緯です。
※KRT ENGLISHが所有する著作物や動画・図表等の使用、及び協会の設立には、KRT ENGLISHの承諾を得ています。5本の動画はKRT ENGLISHから提供されています。
このプロジェクトについて
日本の英語学習者が発音を苦手にしている原因は数えきれないくらいあります。
これに対し、英語学習者が簡単•確実 そして正確に、さらに まとめてネイティブと同じ響きのあるきれいな発音を身に付けることができる方法は、一つしかありません。
この、一つしかない方法とは私たち日本人が日本語を話しているときの舌の状態(=「日本語舌」)を、「英語舌」の状態にするというものです。(下図参照)

「英語舌」とは、英語ネイティブの人たちが無意識の内に実践している英語を話すときの基本となる舌の状態のことです。
彼らは、力を込めて舌の後部を盛り上げ、舌の後部(=奥部)と軟口蓋(=上あごの奥部の柔らかい部分)の間を狭くしておいて発声しているのです。
つまり彼らは、呼気や音声の通り道である軟口蓋の奥部と舌の後部の間を狭くして呼気の勢いを強くし、舌や口蓋 それに口蓋垂(いわゆるノドチンコ)等を強く振動させているのです。そして その振動で音声を共鳴させているのです。
ところで、私たちが日本語を話すとき、私たちの舌はどのようになっているのでしょうか。
通常、私たちが日本語を話そうとするとき、舌先は下の前歯の裏側に接近、もしくは軽く接しています。言ってみれば、このときの舌の状態が日本語の「舌のホームポジション」ということができます。
英語と違い、日本語の「舌のホームポジション」には、一切 舌に力が加わっていないのです。そのため、舌のどの部分も特に盛り上がっているという状態ではないのです。このことは、私たちが発音する際、舌と軟口蓋の間が広い状態のままで発音しているということになります。
私たち日本人が発する呼気や音声には勢いがありません。なぜなら、舌と上顎の奥部の間が広くなっているからです。呼気や音声に勢いが無いということは、舌や口蓋等もあまり振動しないということになります。その結果、私たち日本人の音声は英語ネイティブの人たちの音声とは音質が大きく違っているのです。
※舌に力を込めることなく、あるいは舌を緊張させることなく、単に舌の後部の位置が高くなるのは「英語舌」とは言いません。
このプロジェクトは、英語の発音を簡単•確実 そして正確に身に付けることができる「英語舌」というノウハウを活用して、英語学習者の誰もが英語ネイティブと同等のきれいな発音を身に付けることを第一の目的としています。
※KRT ENGLISHでは、英語の「舌のホームポジション」のことを便宜上「英語舌」と言っています。
重要課題 母語の干渉
ここで 神奈川大学名誉教授の深澤俊昭先生の著作で、アルクから出版されている「英語の発音パーフェクト学習事典」の285ページに "母語の干渉" という、日本人が英語の発音ができない根本的な原因を解き明かした名文が記載されていたので、紹介させていただきました。

母語の干渉
母語の干渉とは、学習者が身に付けた母語が外国語を学ぶにあたってその習得に及ぼす影響のことをいいます。いったん母語を身に付けた人が後に外国語を学ぶ場合は、その外国語は母語の強い影響の下で習得されるということです。その影響がどれほど強いかは、母語と外国語との音の体系の違いがどのようなものであるかによって決まります。単純な音の体系の言語話者が複雑な音の体系の外国語を習得する場合は、母語の干渉の度合いがその逆の場合よりもはるかに大きくなります。ということは、習得がずっと難しくなるということです。
この不公平とも言える現象が日本語と英語の間には存在するのです。それは日本語と英語の音声の体系、すなわち両言語の音の成り立ち方が全く異なっているうえに、英語の音の体系の方が日本語のそれよりもあらゆる面ではるかに複雑であるからです。日本語を母語とする私たちは、音声の面では英語を学習するにあたってたいへん大きなハンディ(不利な条件)を負っているのです。
深澤先生が上記で言っておられる"母語の干渉"というのは、「日本語舌」で発音している私たちが、舌を「英語舌」の構えをした時点で自然に消滅することが、既に確認されています。
英語の発音は、本来、容易に習得できるものなのです。英語圏では2〜3歳児でさえ、大人と同じように呼気が強くよく響く音声で英語を話しています。なぜ、私たち日本人にとって、英語の発音は難しいのでしょうか。
これまで私たち日本人は、日本語とは音の体系が大きく違っている英語の発音を、日本語を話すときの舌の状態のままで、つまり 日本語の音の体系のままで、かなり強引に身に付けようとしてきました。そのため、英語学習者は英語の発音を難しく捉えざるを得なくなっていました。
(これまでの一般的な発音の習得は、上図のように英語の音の体系の中から個々の発音を一つひとつ日本語の音の体系の中に引き込んで、強引に身に付けようとしてきました)
「日本語舌」で発音している私たち日本人が「英語舌」で発音するということは、英語の個々の発音を日本語の音の体系の中に引き込むということではなく、下図のように 私たちの方から英語の発音の中心部に飛び込んで行くということなのです。つまり、日本語舌の状態を英語舌の状態にするということです。
「英語舌」で発音するときの口腔内には、すべての発音の拠点となる部位があります。その部位に入り込むことによって、英語の発音は容易に身に付くのです。その部位とは曖昧母音の調音位置のことです。つまり、曖昧母音(/ə/)の発音の構えをすれば、その構えがすべての発音の拠点になるのです。
なぜなら、曖昧母音の発音の調音位置は英語のすべての発音の中心にあり、どの発音にも即 対処できるからです。
※「日本語舌」で曖昧母音の発音の構えをしても、舌に力が込められていないため、曖昧母音は発音の中心にはなりません。
日本語の音質と英語の音質が違っていることは誰もが認識していることですが、なぜ違っているのか、その違いを克服するには、どのように対処すればいいのかということについて、これまで誰も正面から向き合おうとしてきませんでした。
つまり、英語の音質がどういったものなのかということが解らないまま、仕方なく日本語の音質、つまり日本語の音の体系のままで、私たちは英語の発音を習得しようとしてきたのです。
日本語舌の発音図と正面図
ここまで何度も申し上げてきたことですが、私たち日本人が日本語を話しているときの舌の状態を、英語ネイティブの人たちが英語を話しているときの舌の状態にすることで、私たち日本人の日本語の音の体系は、自動的に英語の音の体系に変わるのです。
このことをもっと突き詰めて言いますと、舌の状態を変えることで、日本語の個々の発音の調音位置が、自動的に英語の個々の発音の調音位置に移動するということなのです。
日本語の発音のほぼすべての調音位置が自然に英語の発音の調音位置に移動するということは、英語を話すとき、これまでのように個々の発音を意識する必要が殆ど無くなるということです。

つまり、私たち日本人が英語の発音を習得する場合、単に舌の状態を「英語舌」にするだけで、英語の発音の習得が簡単に、確実に、そして正確にできるようになるという訳です。
このことは、日本人と同じように英語を外国語としている国々の英語学習者にも当てはまります。従って、「英語舌」は日本人だけでなく、英語以外の言語を母語にしている国の英語学習者にとっても、舌を「英語舌」の状態にすることで、簡単に英語の発音を習得できるということになります。
私がこのプロジェクトを行う理由
日本の英語学習者の多くは、英語ネイティブと同等のきれいな発音、あるいは、滑らかな発音を身に付けたいと思っています。
きれいな発音ができれば、自然に学習意欲が湧いてきます。きれいな発音ができれば、4技能(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)の学習効率が大幅に向上することは、既に実証されています。

しかしながら、これまで日本の英語学習者が発音を習得しようとしても、そこには"母語の干渉“という大きな壁があり、殆どの英語学習者は その壁を打破することができずに跳ね返されていたのです。私も跳ね返されたうちの一人です。そのため、私はもう英語の発音の習得を諦めていました。
ところが、発音の習得を諦めていた私が興味本位で受講した「英語舌」という発音講座で、この講座の発音習得の方法に強い衝撃を受けたのです。この衝撃によって、私のこれまでの英語の発音に対する思いが一変したのです。

今現在、日本の英語学習者が実践している発音習得の方法には、"腹式呼吸をする"、"喉発音をする"、"表情筋等の口まわりの筋肉を鍛える"の他に、"音声学"や"フォニックス"があります。
しかしながら、いずれの方法も全体として私たち日本人が日本語を話しているときの舌の状態と、英語ネイティブの人たちが英語を話しているときの舌の状態が違っているということに言及したものが無いのです。
そのため、英語の発音の習得は困難を極め、発音全般を習得するには、かなりの日数と多大な努力が不可欠になってしまっているのです。

これまでの発音習得の方法は、外出時の食事にたとえてみれば、いずれの方法も"一品料理"のようなものであり、"定食"、あるいは"コース料理"と言えるものではないということです。
つまり、これまでの方法は、幾つもある英語の音声の特徴の一部を強調しているだけで、英語の音声のすべての特徴をカバーしているものではないということです。

英語の発音を習得するために英語学習者が実践している"腹式呼吸をする“とか "喉発音をする" あるいは"口まわりの筋肉を鍛える"といったようなことは、「英語舌」の状態にしておいて発声することで、一切 意識する必要がないのです。なぜなら、「英語舌」での発声には、英語の音声の特徴がすべて自動的に現れるからです。
これまで行われてきた上記の発音習得の方法とは別に、「英語ネイティブの発音をよく聴いて真似しなさい」というものがあります。いわゆる"耳コピ"と言われている方法です。これが 独学で行う、これまでの英語の発音習得の王道であり、常識だったのです。

"耳コピ"は、多くの帰国子女にとって現地でネイティブ並みの発音を身に付けるためには欠かすことができない方法です。
ところが、"耳コピ"には2つの大きな欠点があるのです。
1つは、ネイティブ並みのきれいな発音ができる帰国子女であっても、発音指導者として、容易に学習者にネイティブ並みのきれいな発音を習得させることができるかと言えば、必ずしもそうではないのです。
発音の指導は、その指導者自身が発音を習得した方法で行われるのが一般的です。従って、"耳コピ"で身に付けた発音で指導する場合は、"耳コピ"と同じような方法で行われるという訳です。
もう1つは、発音全般を習得するには、かなりの期間が必要だということです。速い人でも数年、丁寧な人なら5〜6年くらいかかるそうです。
なぜなら、「日本語舌」の状態のままで、英語の個々の発音のひとつひとつに繰り返しアプローチしながら、徐々にネイティブの発音に近づき、やがて「英語舌」の状態にたどり着くということの繰り返しで、すごく回りくどい方法で行われているからです。

そのため、帰国子女自身は「英語舌」で発音しているという自覚も無いのです。
このことは、英語ネイティブが日本の英語学習者に発音を指導する場合にも当てはまります。彼らの発音指導は、自身の発音を学習者に聴かせたうえで真似させるのですが、真似した(真似したつもりの)発音に対して、"ダメ!"とか "違う!"というだけで、具体的な指導ができないのです。
つまり、彼らの発音指導も帰国子女と同じで、「英語舌」という概念が無いのです。
また、彼らは発音指導に際して、個々の発音を分かりやすくするために、通常よりもゆっくりとした発音をすることもあります。そのため、実際の発音よりも大げさになったりします。これが良いか悪いかは別にして、受講者は、このことは知っておくべきだと思います。
このプロジェクトが真似する対象は、英語ネイティブの口から出てきた"音声"ではなく、英語ネイティブが個々の発音に対してスタンバイしているときの舌(=「英語舌」)の状態なのです。つまり、口から出てきた"音声"ではなく、"音声"を出す前の"舌の状態"を真似するということです。

舌の状態を、英語ネイティブの人たちか英語を話すときと同じ状態にしておいて発音することで、日本語の音の体系が自動的に英語の音の体系に変わるのです。
つまり、日本語の母音の調音の仕方や子音の調音位置が、自動的に英語の母音の調音の仕方や子音の調音位置に変わるという訳です。
このことがどういうことかと言いますと、「日本語舌」を「英語舌」にしておいて発声することで、下記のような音声的特徴が、私たち日本人の音声にも自然に現れてくるという訳です。
音声的特徴が自然に現れるということは、一々個々の発音の仕方を意識しなくても、日本語の発音の調音位置が自動的に(アメリカ)英語の発音の調音位置に移動するということです。(※fv や th は、日本語に対象となる音声、あるいは類似した音声がないため、別途 習得する必要があります)
◉/ʃ/や/tʃ/等の発音時の呼気の勢いが強くなる。私たち日本人の「シュ」や「チュ」の発音は、息よりも声の割合が高いのに対し、英語の/ʃ/と/tʃ/は息だけの音です。
◉母音や/r/、/w/等の音声がよく響くようになる。
◉私たちには「ア」に聞こえる"ア系母音"(/ə//ʌ//a//æ//ɑ/)を、口の開き具合や開き方を変える、あるいは音声に強弱を付けたりすることで、明確に区別して発音できるようになる。
◉イとエの中間の音だと言われている英語の/i/の発音が、日本語の感覚でイと発音しても/i/の発音になっている。
◉/i/と/iː/、/u/と/uː/を明確に区別して発音できるようになる。
◉t等の音声変化がルールではなく、自然に起きていることが実感できる。
◉呼気の通り道が狭くなっているので呼気を長く続けて出すことができる。
◉3カ所(ハヘホ・ヒ・フ)に分かれている"ハ行"の調音位置が、/h/ 一カ所の調音位置になる。

以上のことから、私たち日本人が「日本語舌」で英語を発音するときに現れていた"母語の干渉"という現象は、私たちが「英語舌」の構えをした時点で、自然に消滅することが確認できるのです。
英語舌には、音声的な特徴だけでなく、身体的な特徴もあります。実は、舌の後部(奥部)や付け根に力が加わると、自然に腹筋にも力が加わるのです。
英語ネイティブの人たちが発声しているとき、腹筋に力が加わっているのは、彼らが意識して腹筋に力を加えているわけではなく、舌に力を加えているからです。舌に力を加えれば、自然に腹筋にも力が加わるのです。

このプロジェクトを応援してくださる皆様のご支援により協会を設立することができれば、私は、スタッフと共に下記の事柄に取り組みます。
◉「英語舌」の普及に努め、英語学習者が、これまで発音矯正等で指導を受けながら発音全般を身に付けるのに要していた日数、または時間をこれまでの1/20〜1/50程度に短縮します。同じように"耳コピ"で発音全般を身に付けるのに要していた日数を、これまでの数100分の1程度に短縮します。

なぜ、発音全般の習得を1/20〜1/50に、あるいは 数100分の1程度に短縮できるのかと申しますと、舌を英語ネイティブの人たちが発声しているときと同じ状態にすることで、英語の発音の習得がものすごく容易になるからということに加え、英カナ(半角のカタカナをベースにした発音記号)、複合発音図(子音を連続して発音する場合に余計な母音を入れないためのノウハウ)、リズム対応表記(英語のリズムを明確に等間隔で表記できる英文)、詳細基本母音四角形(個々の母音を明確に区別して発音するための母音四角形)等、従来には無かった英語の発音習得のノウハウを活用するからです。
◉発音を苦手にしている学習者でも、舌を「英語舌」の状態にすることで、英語の発音の約85%を簡単に、確実に身に付けることができます。

「英語舌」の状態にするには、数種類の方法があります。それらの方法を学習者に提示して、その学習者に適している方法で発音を身に付けていただきます。そして発音を苦手にする学習者を限りなくゼロに近づけます。
◉これまで、中学や高校の英語の授業で起きていた生徒間の発音に関する"同調圧力"というものを無くし、"逆同調圧力"の状態にします。(これは、授業を行っている教師の方々が、「英語舌」で発音を身に付けているということが前提になります)
上記のことを実行し、日本人全体の英語力の向上に向けて頑張る覚悟です。どうか ご賛同ご支援よろしくお願いいたします。
このプロジェクトは、英語の授業を行っている教師の方々や、対面やネットで発音指導をしている講師の皆さん方に、簡単•確実 そして正確に発音を指導することができる「英語舌」という発音習得のためのノウハウがあるということを提唱し、このノウハウを活用して発音指導を行っていただくことを第二の目的にしています。
プロジェクトについての説明
日本には、英語の発音に関する教本や動画はたくさんあります。ところが、英語学習者が発音習得のために利用しているこれらの教本や動画は、いずれも私たちの母語の日本語を話すときの舌の状態、つまり「日本語舌」での発音を基準にして作られています。
そのため、英語の発音の習得は困難を極め、発音を習得するには、かなりの努力が必要不可欠な状況になってしまっているのです。

また、対面やオンラインで行われている発音指導も、日本語を話すときの舌の状態のままで、英語の個々の発音をひとつひとつ習得させるという旧態依然の方法で行われています。
つまり、日本で行われている発音の指導は、教本や動画だけでなく対面やオンラインによる指導も、発音を指導する上で最も重要な"舌の状態の違い"について言及したものが無いのです。 
幾ら音声学を学んでも、毎日フォニックスを頑張っても、舌の状態の違いに気づくことがない限り、英語の発音は簡単には身に付かないのです。
日本人の英語の発音が、いつまでたっても上達しない最大の原因は、日本語と英語では発声時の舌の状態に大きな違いがあるということに、今なお 指導者側も学習者側も気づいていないということなのです。

※舌の位置や形状の違いは、目視や図等で確認することができますが、舌の状態というのは、舌に力が込められているか否か、あるいは力の込め具合の違いということなので、目視や図では確認できません。
長年 大学で英語教育の発展に取り組んでおられる先生方は、盛んに多くの学生に "音声学”を推奨されていますが、いきなり音声学の世界に入っていくよりも、先に「英語舌」を習得しておいてから、音声学を履修するというのはどうでしょうか。
「英語舌」を先に身につけておくことで、英語の発音の本質、それに英語の音声の特徴をしっかりと体感することができます。これによって、音声学の履修が速くなり、音声学の理解がより一層深まることになるのではないでしょうか。
「英語舌」の発音講座を受講することで、確実に英語ネイティブと同等の発音ができるようになっていくことが実感できる、あるいは、高品質の発音、または滑らかな発音ができるようになっていることが実感できることで、英語学習者の学習意欲は確実に高まります。

学習意欲が高まれば、それに伴って英語の4技能が向上し、それが やがては日本人全体の英語力の底上げにもつながってくるのではないでしょうか。
私は、毎年 世界各地で発表されている国別の英語力を表す指標で、日本人の順位がいずれの指標でも低い評価になっていることに対し、発表があるたびに悔しい、あるいは歯がゆい思いをしています。
日本人の英語の学習量は、中国人や韓国人と比べても同じ程度か、それ以上ではないでしょうか。
それにもかかわらず、どの指標の順位も常に中韓より下位になっていて、今では、この状態が定着してしまっているのです。
これは、一つには発音に問題があるからなのではないでしょうか。
セカイハブ 英語能力指数ランキング

(EFエデュケーション•ファーストのEF EPI英語能力指数より抜粋しました)
極東アジアや東南アジアの人たちは、私たち日本人と同じように舌の後部を盛り上げることなく英語を話します。
そのため、彼らが話す英語の音声は日本人と同じで、英語ネイティブの人たちの音質とは違っています。
しかしながら、彼らの母語は子音と母音がセットになっている日本語と違い、子音を単独で発音する場合も多いのです。
また、彼らは長母音の/əː/と/ɑː/をしっかりと区別して発音できるのです。
そして、彼らは元気よく話します。そのため、彼らの英語はよく通じます。

私たち日本人は、発音に自信がないために日本語を話すとき以上に弱々しい音声で英語を話します。
そして、聞き返されたりしないかと思いながら話すため、ついボソボソといった感じになったりします。そんな時、相手から"分からない!"というジェスチャーをされたりすると、一刻も早くその場から逃れたいという思いになったりします。

ところが、このような内向的な性格であっても、英語ネイティブと同等の発音ができる、あるいは滑らかな発音ができるようになれば、英語を話すことに自信がもてるようになり、ボソボソと話すようなことが無くなってくるのではないでしょうか。
発音はリスニングとスピーキングだけでなく、リーディングとライティングにも密接につながっていることは、既に立証されています。
発音ができれば、それに伴って4技能も向上するので、中国や韓国との英語力の差を一気に縮め、追いつき、あるいは追い抜くことも可能になってきます。

これまで私たちは英語の発音を身に付けるには、何十種類もある個々の発音の1つ1つを、舌の位置や口の開き具合、それに唇の形状を整えておいた上で、声の出し方まで意識して発音しなければなりませんでした。
また、従来の発音習得の方法では、せっかく努力して身に付けた発音も、長期間発音しないでいると、個々の発音の仕方を忘れてしまうという側面もありました。
これからの発音の習得は、これまでのような「日本語舌」の状態のままで、かなりの日数を費やさなければならない旧態依然の方法ではなく、「英語舌」で簡潔に身に付けるべきではないでしょうか。
「英語舌」で発音を身に付ければ、他者への発音の指導が容易になるというメリットもあります。
さらに、一旦「英語舌」で発音を身に付けると、5年間、10年間 英語を話さなくても発音の仕方を忘れることがないのです。なぜなら、単に舌を「英語舌」の状態にしておいて発音するだけだからです。
日本語と英語の発音比較対照表(日本語はカタカナで表記しています)
舌を「英語舌」の状態にしておいて発音すれば、日本語の母音の調音の仕方が自動的に英語の母音の調音の仕方に変わり、日本語の子音の発音の調音位置が自然に英語の子音の調音位置に移動するため、日本語の50音の発音を英語の発音対照表として表記できるようになります。
この表では、左側のカタカナと右側の英語の発音記号の間に、「英カナ」という半角のカタカナをベースにした英語の個々の発音を正確に表記できる記号を入れました。
「英カナ」は、カタカナをベースにしているために、英語の発音記号と違って日本の英語学習者には、非常に馴染みやすくなっています。
「英カナ」に補助記号を加えると、IPAの精密記号と同等の、音の変化を含むすべての発音を、明確に区別して表記できるようになります。
/a/の口で「エ」と発音する/æ/は、ア列ではなく エ列に入れています。
二重母音、三重母音は、基本母音四角形で表記されている13種類の個々の母音を、単に強弱を付けながら連続して発音しているだけなので、ここでは省略しています。 
/f//v/と/θ//ð/には対象となる、あるいは類似している日本語の発音がありません。従って、別途学習する必要があります。
KRT ENGLISHの発音比較対照表は、発音の難易度別にABCで分類しています。 A⇒B⇒Cの順に難しくなっています。
◉Aグループには次のような発音があります。(一部50音順です)
r音性母音の/ɚ/を除いた すべての基本母音(/ə//ʌ//a//ɑ//i//iː//e//æ//u//uː//o//ɔ/)、と以下の子音(/k//ɡ/,/s//z/,/t//d/,/n/,/h/,/m/,/r/,/l/,/ŋ/,/p//b/,/ts//dz/,/ʃ//ʒ/,/tʃ//dʒ/)があります。
◉Bグループには、次のような発音があります。
r音性母音の/ɚ/,ヤ行の/j/,ワ行の/w/があります。
◉ Cグループには、次のような発音があります。
/f//v/、/θ//ð/があります。
「英語舌」にしておいて発音することで、 Aグループの発音は、わずかな努力で習得できます。Aグループの発音は、発音全体の約85%を占めています。
Bグループの発音には、ものすごく舌に力を込めなければならない/j/や/r/があります。他に唇を尖らせる/w/があります。Bグループの発音は少しの努力で習得することができます。
Cグループには、未知の音素の/f//v/と/θ//ð/があります。「フ」や「ス」で代用せずに、基本からしっかりと習得することが大切です。 Cグループの発音は特殊な発音のため、習得して滑らかに発音できるようになるには、そこそこ努力する必要があります。

※このプロジェクトの中で、"英語"というのは、すべてアメリカ英語のことを指しています。
リターンについて
私たちのプロジェクトにご支援いただいた方々には、様々なリターンをご用意しています。
リターンの中には、KRT ENGLISHのオリジナルな発音教材が幾つもあります。また、ワークショップやセミナーへの参加や、私たちのスタッフによる個別の指導を受ける機会もご提供いたします。
さらに、私たちのプロジェクトにご賛同いただいた方々のお名前を、私たちのウェブサイトや教材の特別なページに掲載させていただく予定です。これは、ご支援いただいた方々に、私たちの今後の活動の一翼を担っていただいているということを、社会の人たちに広く知っていただくためのものです。
実施スケジュール
私たちは、このプロジェクトを実施するために、さまざまな計画を立てています。
現在、私たちは独自の教材や英語学習プログラムの開発を進めており、2025年には最初の(リスニングとスピーキングのための)アプリを完成させる予定です。そして、ワークショップやセミナーの開催、オンラインコンテンツの公開など、さまざまな活動を展開してまいります。
私たちは、このプロジェクトをスムーズに進めるために、常に進捗状況を確認し、必要な調整を行っています。皆様方のご支援により、私たちの目標をより早く達成することができると確信しています。
今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
最後に
私たちのプロジェクトにご興味を持っていただき、ありがとうございます。
私たちは、英語学習者のみなさんが自信を持って英語を話すことができるようになることを願っています。私たちのプロジェクトにご賛同ご支援いただければ、より多くの人々が英語の正しい発音を習得し、コミュニケーション能力を向上させることができると確信しています。
ぜひ、私たちのプロジェクトにご参加いただき、ご一緒に日本の英語学習者の未来を明るくしていきませんか。どうかよろしくお願いいたします。




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