前回に引き続き、自己紹介として今の表現に至るまでの
これまでの活動と経緯を時系列に沿ってエピソードに分け綴っていきます!
[エピソード4] ボイパに表現の可能性を感じ、脱サラしソロ活動開始
ボイパは元々あくまでアカペラというアンサンブルの中でリズムを担う、
バンドのドラムやパーカッションの様な1つの演奏パートです。
しかしボイパにはまだ表現の可能性があるのではないか?と思うようになります。
ポップスやジャズやヒップホップに限らず、もっと様々なジャンルの音楽が演奏出来るのでは?
例えばアフリカ音楽や和太鼓のようにボイパだけのリズムだけの作品が作れるのでは?
さらに環境音や効果音をただ模倣するのではなく、人間の呼吸からなるからこそ歌声の様に感情を乗せたら?
ボイパの歴史の浅さは伸びしろしかなく、可能性に満ちていると思うようになります。
そこで自分が出来ることを考え、ボイパをツールに自分ならではのアートを創るようになっていきます。
[エピソード5] 和の出逢い・和風ボイスパーカッションの始まり
兼ねてから現代音楽の根幹にあるリズムにはどのジャンルも本場外国人への劣等感を実感していました。
そこで自分の強みや好みを見直した時に、和楽器奏者や殺陣集団との出逢いにより通ずるものを感じる様になります。
幼少期に習っていた剣道、何より育まれてきた日本の環境に“和”という自分のカラーを見出しました。
しかし古来の和ではなくあくまで現代のミックス性も根付いていると感じ、
「和風ボイスパーカッション」と結論。表現の方向性が定まってゆきました。
[エピソード6] 武術とボイスパーカッションの融合
和アート集団の出演をきっかけに海外イベントの進出が決まると、
剣道経験で意識していた和風ボイパ演奏時の動きを見た演出家から、
実際に刀を持った表現を提案され、挑戦。手応えを得ます。
そして芸能としての剣さばきを会得するため、殺陣道場に入門し基礎を学びました。
―こうして様々な経験と挫折を経て、自分のスタイルを見出すようになりました。
さいごに、この表現と活動の根幹となる考え方を幼少期のエピソードを踏まえてお話しします。
[エピソード0] 幼い頃からの死生観が今の生き方に繋がる
幼い頃から剣道の先生に生命の有限さを教わり、死に対する恐怖に苛まれてきました。
と共に、生命について考えるようになりました。
音楽や絵の興味も自然や情景や心に関したものばかりでした。
消極的な性格から社会人になるまで堅実な道を歩いて来ましたが、
社会が分かるようになると昔からの憧れであった“芸術家”が浮かびました。
限りある人生であるからこその挑戦心と、ボイパというツールから
生命を表現出来るんじゃないかという発想が合致し、脱サラに至るようになったのです。