私、切り絵アーティストHachiが里中李生と出会ったのは10年以上前。
いや、厳密に正すと
里中李生の本に出会ったのが、です(笑)
無力な、いちサラリーマンでしたから。
友人が贈ってくれた一冊の本がこれです。
いわゆるビジネス書・自己啓発というジャンルの本ですが、
本質をバシッととらえる考え方や読みやすい文章のとりこになりましたね。
(恋愛、自己啓発、というテーマ以外にも「孤独の読書術」といった文学にまつわる著作もあります)
脱サラし、アーティストになる、というボーダーラインの手前で絶賛足踏み中の私の背中を押してくれるに十分な里中李生の著作。
友人から贈られたこの一冊を皮切りに、次々と手にしました。
累計260万部を売ったベストセラー作家・里中李生。
10年ちょっと前、SNSが浸透しつつあったころ。
里中李生の歯に衣着せぬ、鋭い文体や思想がもとで現在で言う「炎上」めいた状況が発動していました。
それだけ影響力があった、というわけですが。
しかし、最近になって20代の若い友人に里中さんの本を手に取らせてみると、こんな感想が。
「この人、優しい人ですね」
そうなんです。一見きびしい口調でしたためられる文章の根底にあるものは「優しさ」。
意外とちかごろの若いもんのほうが素直に受け取れるのかもしれません。
そしてこの里中李生のもうひとつの顔である、写真家。彼の写真作品にその「優しさ」というものがにじみでているのです。
月並みな表現をすると、被写体を捉えるまなざし、とでも言うのでしょうか。
シャッターを切る、という行為にそういったものが反映されるわけです。
よくもわるくも、作品って隠せないものが出てしまうものです。
私が、同じアーティストとしてこの人とコラボしたい、と思うのはやはり当然の本能なわけです。
時を経て、私は里中さんと縁がむすばれ「写真家・里中李生」とコラボしたい、と思い今回の企画に着手したわけですが、早速前途多難の予感・・・
なにせテーマはヌード。
風景描きました、撮りました、じゃあ皆さん見てください!
・・・と簡単にことは運びません(;'∀')
プロジェクトを構想し、モデルを募集、CAMP FIRE審査への申請・・・
どのハードルも高く、ここまで来るのにも実は大変でした(笑)
CAMP FIREさんからは
「この写真は掲載できません」
「第三者の立ち合いが必要です」
「この表現は法にふれます」
・・・などなど幾度もつっかえされて修正、つっかえされて修正。
モデルオファーをプロの方々に打診するもガン無視(笑)
(そもそも、風景や静物とちがい、信頼関係をモデルさんと築けるか、みたいなところから始まるわけですね)
都内会場でどこまでの表現がおおやけにできるか、など調べたり、ふつうの作品展示とはいろいろ勝手がちがうわけです。
まあ、そんな苦労話はさておき、ようやく晴れてクラファンをスタートさせることができました。
支援額達成までどうか皆様、あたたかいご支援、宜しくお願い致します!