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第1回高専起業家サミット エントリープロジェクト
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鳥羽といえば海!
私たちは三重県鳥羽市にある鳥羽商船高等専門学校 情報機械システム工学科のezaki-labです。
鳥羽といえば何を思い浮かべますか?
鳥羽水族館やミキモト真珠島など、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
鳥羽の海は自然の美と観光の魅力が調和した場所であり、心地よいひとときを提供してくれる所です。
そんな海を舞台に鳥羽では多くのマリンアクティビティが楽しまれています。鳥羽には、「カヤック」「SUP」「ダイビング」「シュノーケリング」「水上オートバイ」「サーフィン」などのマリンアクティビティがあります。
海を身近に感じ、自然を体いっぱいに味わえるマリンアクティビティは、幅広い年齢層の観光客の心を掴み、笑顔を届けています。
一方で、海に身を預けるマリンアクティビティに対して、怖さを感じる方も多いのではないでしょうか。体力的・技術的にハードルが高いという声もあります。
夏を中心にマリンアクティビティは体験者が増加するため、それに伴って事故も増えている現状があり、参加人口が低迷しているようです。
正しい楽しみ方で、監視のある場所でマリンアクティビティを行えば、リスクを大きく減らすことができると考えています。
そこで私たちは、鳥羽に来て下さる全ての観光客のみなさんに、安心安全なマリンアクティビティを保証し、マリンアクティビティをきっかけに鳥羽の海・鳥羽の街の魅力を知っていただきたいと感じ、今回のプロジェクトに取り組んでいます。
カヤック支援システム
私たちは昨年、まずはカヤックの航行支援に絞り、安心・安全なカヤック支援システム『ぱどろーる』を開発しました。
鳥羽市の「海島遊民くらぶ」さんでは、鳥羽湾に浮かぶ3つの無人島を回るカヤックツアーをはじめとするマリンアクティビティを複数提供しており、カヤックの安全管理についてヒアリングを行いました。
ヒアリングでは、例年多くの海難事故が発生している現状と、カヤック体験ならではの悩みなどをお聞きしました。操船技能不足に起因する転覆や漂流が起き、スマホを安易に持ち込めないため、体験客が記録を残せないという問題があるそうです。
私たちは「海島遊民くらぶ」さんのご協力のもと、ぱどろーるとして転覆などの海難事故を予測・予防・検知し、ダッシュボードで管理者が情報を確認できるシステムと、カヤックに取り付けたスマホで体験客が手軽に写真を撮れるシステムを開発しました。このアプリでは「航行中の安全支援とデータ記録」や「リアルタイムでカヤックの安全管理」ができるようになります。
実績
『ぱどろーる』は第34回全国高専プロコン自由部門で発表し、優秀賞(20チーム中2位)を受賞しました。
『ぱどろーる』を審査して頂いた方からは、「プロダクトとして完成度が高い」「ユーザー視点に立った有用性の高いシステム」などの評価や、「カヤックだけでなく釣りなど汎用化できそう」「実用化に向けて開発を推進していってほしい」といった今後の展望に期待していただきました。
これからの私たち
私たちは次のステップとして、「様々なマリンアクティビティに対して汎用化し、安全が確保された観光地・鳥羽」を作ろうと考えています。
海難事故のリスクを減らすためには、どのアクティビティでも共通して、「誰がどこで何をしているか」を誰かが監視する体制が必要です。監視の目があれば、事故が起きる前に危険な行動を止めさせたり、万が一事故が起きても迅速な対応につながったりします。
そこで、今回私たちが安全支援として取り組むのは「位置情報管理」です。
体験客には、今回のサービスである「とばねっと」でアームバンドを貸し出し、マリンアクティビティをしながら腕にスマホを装着していただきます。提供する「体験アプリ」では、リアルタイムに位置情報をクラウドに送信し、体験を提供する事業者や自治体などがダッシュボードで管理することができます。
またシステムによる自動支援として、船舶や他ユーザーとの接近や、速度制限のない海での速度の出しすぎを検出したり、管理者の指定する範囲外に出ると警告したりします。溺水などで継続的に通信が途切れてしまったら海難事故が発生したと検知し、管理者にお知らせをします。
そして、管理者側もユーザーの危険な行動を発見したときや、天候悪化の予報などで体験を中止させたい場合などはメッセージを送ることができます。
ユーザー同士の事故リスクを減らすこと、単独行動による事故のリスクを減らすこと、管理者のための安全管理を支援することで、とばねっとが鳥羽の海を楽しむ皆さんの安全を守ります。
「鳥羽が世界で一番安全な、マリンアクティビティの聖地である」という認識が広がることを目指していきます!
鳥羽の観光を盛り上げていく
マリンアクティビティの発展はもちろん、鳥羽の魅力は海に付随してもっともっと存在します。マリンアクティビティをして終わりではなく、鳥羽の食や観光地を楽しんでいただくための観光支援アプリもセットで提供します。
鳥羽の観光スポットを探せるのはもちろんのこと、鳥羽の飲食店や観光施設などの事業者と連携の上、モデルコースを作成しスタンプラリーを実施します。鳥羽を巡り歩き、提携先にあるQRコードを読み取ってスタンプを集めましょう。スタンプの数によって、お店で使えるクーポンを手に入れることができます!
また、旅行期間中にアプリで収集する位置情報を活用し、どこにどれくらいの観光客が集まっているのかを見ることができるヒートマップを提供します。街の混雑状況を可視化することで待ち時間の削減や、スムーズな観光をすることにつながります。
他にも様々な機能を充実させていき、ユーザーの皆さんにストレスフリーな鳥羽観光を楽しんでいただけるようなサービスを目指します!
クラウドファンディング実施について
現時点ではアプリ開発に必要な開発機材や、体験・検証・調査への資金などに困っています。このクラウドファンディング通じて費用を確保し、市内の事業者と連携しながら安全が確保されているシステムを構築するために、トライアンドエラーを続けていきます。
スケジュール
現時点でのプロジェクトのスケジュールです。
リターン
資金の使い道
マリンアクティビティの体験調査に係る費用や検証費用、開発機材・通信費など
ezaki-labについて
鳥羽商船高等専門学校情報機械システム工学科のezaki-labは、水産・観光系の取り組みを行っており、過去には高専プロコンでの受賞にとどまらず、高専DCONやWiCON、キャンパスベンチャーグランプリなどでの受賞歴があります。これまでの豊富なリソースから技術基盤が整っており、地域の課題をもとにしたシステムの開発を得意としています。
リスク
※本プロジェクトは現在アプリの開発段階であり、提供するサービス内容が大きく変わる可能性があります。ご了承ください。
※本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
三重県には、伊勢神宮や熊野古道、ナガシマスパーランドや鈴鹿サーキットなどたくさんの観光地があります。しかし、鳥羽も決して負けない魅力的な海を有しています。今回のプロジェクトを通して、マリンアクティビティの事故を防ぐだけでなく、鳥羽の素晴らしさが世界中に広がっていくきっかけになればと思っています。
このページを読んでご支援頂ける皆様も、このプロジェクトの一員として、鳥羽の魅力を世界中に広めていきましょう!
また資金だけでなく、マリンアクティビティや技術のアドバイスもお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
世界一安全なマリンアクティビティの聖地 三重県鳥羽市を目指して、地元学生であるezaki-labは鳥羽の発展に尽力します!
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