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山形工科短期大学校 移転・再発進プロジェクト

「山形工科短期大学校」(山形県長井市)は1997年に開学し、建築現場で活躍する建築施工管理技士、建築大工等の技術者・技能者となる若者を育てて来ました。この度、諸事情から校舎を移転することとなりましたが、これに係わる改修工事費が当初の予想を上回るものとなったためご支援をお願いするものです。

現在の支援総額

1,776,000

35%

目標金額は5,000,000円

支援者数

96

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/03/06に募集を開始し、 96人の支援により 1,776,000円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

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山形工科短期大学校 移転・再発進プロジェクト

現在の支援総額

1,776,000

35%達成

終了

目標金額5,000,000

支援者数96

このプロジェクトは、2024/03/06に募集を開始し、 96人の支援により 1,776,000円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

「山形工科短期大学校」(山形県長井市)は1997年に開学し、建築現場で活躍する建築施工管理技士、建築大工等の技術者・技能者となる若者を育てて来ました。この度、諸事情から校舎を移転することとなりましたが、これに係わる改修工事費が当初の予想を上回るものとなったためご支援をお願いするものです。

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プロジェクトの実行者について

こんにちは!

私たちは山形県長井市にある「山形工科短期大学校」です(職業訓練法人「山形工科アカデミー」が運営する職業能力開発短期大学校。山形県認可。厚生労働省所管)。

1997年に開学し、以来、住宅を中心とした建築現場で活躍する建築施工管理技士、建築大工、家具製作者等の技術者・技能者となる若者を育てています。
一般の大学等にくらべて1学年が現在10名ほどと学生数が少ないのですが、それでも開学以来400名を越える卒業生を建築業界に送り出しており、今は第26、27期生が将来の夢に向かって一生懸命学んでいます。

建築施工実習

PC演習この長年の実績により、本法人は「認定職業訓練優良団体」として、2018年に山形県から、翌2019年には厚生労働大臣から表彰されました。


このプロジェクトで実現したいこと

この度は、後でお伝えするように諸事情から校舎を移転することになりましたが、移転先建物の改修工事費が当初の予想を上回る額となったため、このクラウドファンディングを通じたご支援により工事を完遂して移転先校舎を整備し、学生に対してより良い学習環境を提供することを目指しています。

合い言葉は、" Remove!  Reboot!!  Ready Go!!! "(移動せよ! 再起動せよ!! 再発進!!!)。
名付けて「山形工科短期大学校 移転・再発進プロジェクト」です。


背景〜移転に至る経緯〜

ところで、いきなりですが、本学に初めて来られた方は、全員が必ず驚かれることがあります。

なんだと思われますか。

実は、本学は森林を抜けた先にある標高約500mの山の中にぽつんと1軒建っているのです(某民法番組は取材に来ていませんが)。
長井市の中心部から車で20分ほどとはいえ、校舎にアクセスする道自体が”山道”で、車の運転に慣れていない方は相当慎重にならざるを得ません。
そして、周りは深い森で、我々人間より動物の方が多い世界です。

校舎への"メイン"アクセス道

校舎俯瞰(後方眼下の盆地に最上川が流れる)

どうしてこんな所に学校を建てたのか。いらっしゃった方は全員こう質問されます。

皆さんも気になるところだと思いますが、その説明をし始めるとこのページでは収まりませんので、ここでは「開学当初のいろいろな事情で」ということにさせて頂きます。

ただ、校舎が山中にあり、周りが森に囲まれていることから、登校した学生は他に行くところがありません。近くのコンビニまで往復40分もかかるのでは休み時間に行って帰ってくる訳にも行きませんね。いきおい、勉学に集中できる環境となります。

周囲は自然環境が豊かです。春は待ちに待った山桜とウグイス、初夏には目にまぶしい若葉とカッコウ、雲が間近に感じられる夏、雲海を見下ろしつつ高い空のもとで全山色づく秋。

春 雪解けの緑〜校舎への"メイン"アクセス道

秋 校舎から雲海を見下ろす(木立後方の白い部分が"雲海”)


そして冬・・・

朝の出勤光景(日常)

・・・この冬が大変なのです!

この地域は雪がかなり積もります。もちろん毎朝のように市当局に除雪して頂きますが、夜間に積雪が多いと車の運転に難儀することもあり、立ち往生してして動けなくなることもあります。
また、豪雪の年は、倒木が道を塞ぎ、教員が出勤できないため休校することも一度や二度ではありませんでした。

豪雪時の校舎アクセス道の様子

近年はこれに加え、夏場の集中豪雨によって道が川のようになったり、道路際が崩れかけたりして、校舎から避難することさえ起きています。

集中豪雨後の校舎アクセス道の様子

30年前の開校当初はそれほどでもなかった気象が最近、極端に厳しいふるまいを見せるようになってきました。皆さんも実感していると思いますが、我々はこの変化を肌で感じています。

【このままでは起きるデメリット】

①幸いにして今まで大きな事故は起きていませんが、このままでは学校運営に大きな支障となりかねません。

②また、開学以来、この環境のために全寮制を取っており、男子寮はこの山中校舎に併設されているので、特に男子学生については、近年、この環境が入学への高いハードルとなりつつあります。

③さらに、学生が修得した技術や技能を活かし、授業や卒業制作で製作した木造建築や家具・木工品、設計図面などの成果も、このような立地にあることから地域の皆さんになかなか見て頂く機会がありません。
もちろん、卒業制作展は開催していますが、外の会場を借りるので年に1回、2日間限りしかできません。
また、依頼を受けて学生が家具や木造家屋を作ることもありますが、広く市民に知って頂くには至りません。

木造建築・木工品製作の修得に励む工科短大生と作品例

④このようなことから、”短大校は知っているが、具体的に何をしているのかよく分からない”と未だに市民からは言われています。
学校というのは地域の理解があって初めて成り立つものだと思っています。
開学30年も経ってこの状況は、市民・学生の双方にとって大きなマイナスだと痛感しています。

そこで学校の移転計画を本格的に立ち上げました。
ただ、校舎を新築するには時間がかかるので、市当局にもお願いをして、校舎機能を移転できる建物を探すこととしました。


移転先について

色々な候補が浮かんでは消え、あきらめかけていた頃、一昨年末に市当局から、住宅地の近くにある事業所および工場が撤退した建物をご紹介頂き、いろいろな条件が合ったことからやっとその場所に決めることができました!

校舎移転先建物(中央奥が新校舎。周囲は住宅地)

移転先 新校舎全景(左:教室・事務室棟  右:実習場)

新校舎 教室・事務室棟

新校舎 実習場

新校舎 実習場(内部)

さあ、準備です。

早め早めに準備を進めてきたつもりですが、実際の建物を調査すると校舎として使用するには様々な課題があることが分かってきました。

幸い、建物本体には問題がないのですが、一番大きいのは建物の用途を変更するための防火への備え、そして電気・機械設備の設置・修繕に係わる改修工事で、当初予定していた工事費を上回ることが明らかになりました。
これらは目に見えない箇所であり、使用上は何も問題がないのですが、「事業所・工場」を「学校」にする上で避けて通れない費用です。

移転を先延ばしすることも考えられますが、さらに何年も冬を越すのは今までお話した通り、どんな問題が起きるかも分からず現実的ではありません。
それにせっかく市当局の計らいでお借りできるようになった建物です。この機を逃すと、今後二度と移転できない恐れがあるので、とにかく最大限の努力をして移転を実現させようということになりました。


これまでの準備状況、ご支援のお願い

【移転予定建物の改修・整備工事費】
 今回の改修・整備工事について、工事費の見積は次の通りです。

・建築工事(準耐火構造対応、内装等改修) 660万円
・機械設備工事(エアコン移設、換気機器設置・修繕、排水配管) 330万円
・電気設備工事 980万円

合計)1,970万円  

現在、必要最低限の改修となるように、この見積金額から更なる見直しや効率的な工事計画を策定するなど、工事費をさらに圧縮する作業を行っています。
また、我々学校自身も支出を圧縮し、いつも学校運営に協力下さる建設業各社にもご支援を頂きつつあります。
それでも予想を超えた分がありますので、今回、工事を早期に完了させることを目的とし、CAMPFIREを通じて皆さまにご支援のお願いをさせて頂くこととしました。

皆さまには 5,000,000円 のご支援をお願い申し上げます。
ご支援金は工事費に充当致します。
もし希望額以上のご支援を頂いた場合も、必要とされる工事に充てることを優先し、状況によって移転後の運営キックオフ経費として大切に使わせて頂きます。


移転後の展望

では、「山形工科短期大学校」が移転することでどのようなことが期待されるのか。
皆さんにとってもここが重要なところだと思います。

今までの”山の中のぽつんと一軒家”から、長井市内の住宅地近くに移ることで、校舎へのアクセスが格段に改善されます。これにより次のような展望が開けます。

【移転によるメリット】

①学生・教職員等の安全を確保し、修学・就業環境を改善できます。

②市民向け、子ども向けの講座や教室、学生作品展などが開催しやすくなります。これにより市民と学生の交流の機会が増え、学生の成果も市民に広く知って頂き、今まで以上に地域に開かれた学校になります。

修学の成果を紹介する卒業制作展(一般公開)

③全寮制は廃止して通学制とするので、学生が日常的に市街地に滞在する時間が増え、合わせて学生の市街地での活動が今まで以上に増えることで、地域の活気を創出することにつながります。

まちなかイベントに参加する学生

④入学へのハードルが下がり、建築を学ぼうとする高校生が増えることで、若者を山形県内で育てる環境を作り、地域建設業の発展に貢献し、地域の人口減少にも歯止めをかけることにつながります。

⑤建設業従事者向けの講習会も開講しやすくなり、従来よりさらに地域の建設業に貢献します。

建設業従事者向けの講習会(土木科)

⑥校舎が山間地にあったことから生じたコストを削減して運営を効率化し、教育環境の一層の充実を図ります。

つまり、本学の移転は、本学のみの益となるものではなく、広く地域全体の発展に寄与することが大いに期待されるのです。


リターンについて

学校ですので商品をお渡しすることは出来ませんが、学生の手作り木工品、または木工ワークショップへの参加、各種媒体へのお名前の掲載などをご用意しております。

リターンの組み合わせは、ご支援の各項目をご覧下さい。
ここでは各リターンの詳細をご紹介します。

○共通リターン:お礼のメッセージ
感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします(CAMPFIREメッセージにより)。

○リターン品:木工品
・レトロなカメラをイメージし、学生が製作した木工品です。
・上端の切り込みに写真を挟むと写真立てにもなります。
・サイズ:幅80㎜×高さ60㎜×厚さ20㎜
・使用する木材の数や、樹種、細かい仕様は当方お任せとなります。
・細部の形状は写真とは異なる場合があります。

○本学公式ホームページにお名前掲載
・本学の公式ホームページにお名前を掲載します。
・掲載は、お名前と都道府県で、文字のみとなります。
・お名前を必ず備考欄に記入下さい。匿名ご希望の場合は、「匿名希望」と記入下さい。
・掲載は1年間です。

○本学広報紙にお名前掲載
・本学の広報紙にお名前を掲載します。
・掲載は、お名前と都道府県で、文字のみとなります。
・お名前を必ず備考欄に記入下さい。匿名ご希望の場合は、「匿名希望」と記入下さい。
・発行は、2024年6月を予定しています。

○木製スツール製作ワークショップ参加
・木製スツール製作のワークショップにご参加頂き、ご自身の手で完成させます。
・ワークショップは1日コースと2日間コースがありますので、お選び下さい。
・2日間コースの方が作業工程が多くなり、所要時間がかかります。
・製作については教員がご指導します。
・製作数:各コースともお一人、1点
・サイズ:高さ50cm、座面直径30cm
・使用する木材の数や、樹種、細かい仕様は当方お任せとなります。
・細部の形状は写真とは異なる場合があります。
・ワークショップは、2024年10月以降に開催予定で、詳細な日程は後日、調整させて頂きます。
・ワークショップ参加に伴う交通費、宿泊費はご自身の負担でお願い致します。

※特段のリターンは不要という方について、お礼のメッセージのみのご支援項目も設定しています。
※それぞれのご支援について、上乗せも可能としております。

私たちのプロジェクトに共感していただける皆様には、ぜひともご支援いただき、地域発展のお手伝いをしていただければ幸いです。


実施スケジュール

私たちは、改修工事以降の実施スケジュールを以下のように計画しています。

・工事期間(予定):2024年3月一杯
・工事完了後、引越作業
・授業開始(予定):2024年4月

このスケジュールに基づいて、事業が円滑に進むよう努力しています。ご支援いただいた資金は、予定通りのスケジュールで工事を完了させるために使われます。
工事が完了して引越が終わった新校舎で4月からの授業開始を目指しています。


最後に

皆さんは地方の建築業の実情をご存じでしょうか。

地元の建築会社にお邪魔すると、建築現場の要となる施工管理技師や建築大工がいなくてとても困っているというお話ばかりを伺います。現場で働く技術者・技能者が圧倒的に不足しているのです。
若者がこういった業種・職種に関心を向けにくくなり、なり手がいないのです。仕事はあっても現場で働く人がいないから、”業”として成り立たなくなっていく恐れがあります。

これは現在の建築業界全体の課題ですが、特に地方の中小企業にとっては潰滅的な危機です。

AI、ICT、ロボット技術が飛躍的に発展している現代。建築業も作業を効率化する新技術導入に努めています。しかし、災害からの復興や古い建物のリノベーションの例を持ち出すまでもなく、現場で働く人はまだまだ必要です。どんなに目を見張る技術革新があったとしても建築には「人の手」が必要となるのです。
地方の中小建築業が衰退すると、個々の住宅の新築や細かい修理・改修に手が回らず、まちが維持できなくなり、いずれ地域社会の崩壊に直結します。

政府の方針により、建築業界も今年から働き方改革により若者が従事しやすい環境を整えつつあります。これを踏まえ、地方の建築会社も努力しているのです。
我々はこの業界に貢献するため、一人でも多くの若い継承者を送り出す重要な使命を持っています。

そして、本学の校是「以心成技(しっかりとした心を保った上で、自分の技量を大成する)」を踏まえ、単に技術・技能だけを求めるのではなく、

自他ともに大切にする心構えを持った、建築技術者や大工技能者を次の世代につないでいく

ことが最も大切であると考えます。

全国のこの志を同じくする学校・団体と共に、我々もこの目的を達成するため、その一翼を山形県において担ってまいります。


校舎の移転先は、住宅地近くとはいえ背後に里山が控え、周囲に田畑が広がり自然豊かな場所です。
校舎移転先周辺(赤矢印が校舎)

その校舎のすぐ目の前には国天然記念物の「久保桜」(久保ザクラ)があります。

久保桜樹齢1,200年といわれ、さすがに樹勢の衰えは見られますが、現在も春の開花期には我々を和ませてくれます。
久保桜が今日に至るまで、数多の苦難があったに違いありません。
しかし、その姿を伝えてきたからこそ、訪れた人々の心を大きく動かし続けてきたのです。

我々も久保桜を手本とし、この素晴らしい土地に根付き、この国の将来のためにしっかりとした心構えを持った多くの若者を建築技術者・技能者として育てたい。
そうすることを通して、地域社会および建築業界にしっかりと貢献していきたい、そう心に固く誓っております。

是非、今回の学校移転事業について、皆様からのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • ご支援金は工事費に充当致します。 もし希望額以上のご支援を頂いた場合は、必要な工事に充てることを優先し、状況に応じて、移転後の運営キックオフ経費としても大切に使わせて頂きます。

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

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  •  現在、連休返上し、職員総出で引っ越し作業の真っ最中です。 さすがに、作業しながら引っ越し状況の写真を撮っている余裕はありませんので、写真は工事完了直後の校舎です。 事務室、教員室、教室とどんどん荷物が運びこまれ、だんだん学校らしくなってきました。 さて、クラウドファンディングの期限は4月30日、23:59までですので、あと1日となりました! 改めての情報拡散を宜しくお願い申し上げます。 もっと見る

  • 教室棟の建築工事がほぼ完了しました。4月30日の支援募集期限が迫ってきました。改めて、情報の拡散をお願い致します。 もっと見る

  • 工事状況 第2報!

    2024/04/11 12:02

    この数日の暖かさで周辺の桜も一気に開花し始めました!今回も工事の状況をお伝えします。教室・管理棟 出入口付近出入口入ってすぐ教室前廊下実習場内部実習場内部桜開花のスピードに負けじと工事は進んでいます。乞うご期待! もっと見る

コメント

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