震災から100日経っても街中はブルーシートだらけ。季節が進んで桜が満開になっても能登半島地震からの復興はちっとも進まない。
ようやく輪島にも春が来て桜が咲き始めました。仮設住宅もだんだんとできてきましたけど、「あそこに入れるかな~」と思いつつも、家が全壊で車庫に避難している私たちのような人は後まわし。家が半壊でも避難所にいる人が優先的に入れるので、皆さん避難所から絶対に出ていかないのです。
遂に、芯漆(しんしつ)や輪島塗などの漆器を応急的に避難させる倉庫ができあがりました。早く作業場/工房も建て直して、芯漆の漆器づくりを進めたいです...
仕事場、展示場、倉庫の解体が迫ってきました。唯一残った車庫を急遽、救出した漆器や漆の避難場所にするためにDIYしています。急ぎます!
大変ありがたいことに朝日新聞で取り上げていただきました!輪島だけでなく、日本の漆器界は「芯漆(しんしつ)」によって永遠に残っていくと強く信じております。ご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。===================◆「再建に寄付を」 被災地で広がるクラファン 公的事業の肩代わりもhttps://digital.asahi.com/articles/ASS3T4C9PS3CUTIL01X.html「300年続く店の17代目。研究を重ねて編み出したのは『芯漆(しんしつ)』と呼ぶ技法だ。木地や布など、下地になるものを一切使わず、漆だけを塗り重ねてつくる。1センチの厚さを出すために、塗り重ねること約300回。完成まで長いもので25年かかるが、持ちがよい。『未来永劫(えいごう)続く輪島塗を』途方に暮れていたが、ネットを使って寄付を募るCFを知人に教わり、CFサイト『CAMPFIRE』の運営会社に申請。約1カ月をかけて寄付を募るページの開設にこぎ着け、『後世に残る日本の漆器文化を残したい』と思いをしたためた。目標金額は3千万円。店の再建のほか、伝承のための資金とする考えだ。約1カ月で204人が賛同し、約600万円が集まった。かつて700軒あった輪島塗関係の事業者は震災前、80軒に減っていた。宗陽さんは『千年、一万年後も作品を残していけるように協力して欲しい』。松堂さんは『地震を経験し、これまで作品作りに追われ、掃除などの手がつけられていなかった倉庫の中で、先祖が残した作品を知った。輪島塗の希少価値を再発見したので、守っていきたい』と願う」===================