摩周湖を御存知ですか?
北海道の東部、阿寒摩周国立公園内(弟子屈町)に位置する世界トップレベルかつ日本第1位の透明度を誇る湖です。摩周湖は、およそ7,000年前の大きな噴火活動によって形成された凹地=カルデラに長きに渡る雨水がたまってできた湖です。周囲からは流れ込む川も流れ出る川もなく、何人も立ち入ることのできない(特別保護区)、今もなお、原生的な自然の残る環境です。
霧の発生する湖としても有名であり、6月~10月には湖一面を覆う姿はまさに圧巻です。その神秘性から、事実かどうかは不明ですが、霧に覆われている摩周湖を見ると早婚、晴れた摩周湖を見ると晩婚など様々ないわれのある湖でもあります。
摩周湖での調査について
皆さんは、下記の表を見たことがあるでしょうか?先ほど、何人も立ち入るができないと記載があったはず
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しかし、摩周湖の透明度は毎年更新しています。
なぜなのか...
そう、実は毎年、特別な調査を摩周湖で行っています。
基本的に立ち入りは禁止されていますが、「調査」、特に「摩周湖の水質調査」でのみ許可を受け、毎年、摩周湖に立ち入り、調査を行っています。
そもそも、なぜ調査を行っているのかというと、摩周湖は地形の性質上、流れ込む川も流れ出る川も無く、人による汚染の影響が極めて少ないという特殊性から※GEMS/Waterのベースラインモニタリングステーションに日本の湖沼で唯一登録されています。
1994年より登録された当時は、国立環境研究所により進められていましたが、2018年に同機関の方針変更により、調査中止の危機を迎えました...
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私たち、摩周湖環境保全連絡協議会(清里町・標茶町・弟子屈町・中標津町・別海町および関係機関で構成)が協力し、調査規模を縮小しながらも調査を継続しています。
調査風景のご紹介!
調査を行うにあたり、摩周湖は非常に厳しい環境です。調査時には人の手で調査船の燃料や水質調査機材などの重たい荷物を持ち運び、約200mもの高低差のある急斜面を沢づたいに下りていきます。事前準備としてハシゴやロープの設置なども当協議会にて行っています。
☆透明度調査・・・直径30cmの白い円盤(セッキ板)を水中に沈めて調査を行います。目視により円盤が見えなくなった深さが透明度となります。令和5年度では、18.13mを観測しました。
☆採水調査・・・深さ0m・10m・20m・30m・40m・50m・100m・200mの計8地点で専門機具を用いて採水を行います。採取した水は、専門機関に渡し、分析が行われます。
上記のような調査により得られたデータは、GEMS/Waterナショナルセンターへ提出した後、ドイツ本部へ送られ、後にデータベース化されます。これらのデータは、国連機関はもとより各国の研究機関へ無償で提供され、学術研究などに幅広く利用されています。
今後もこのデータベースを生きたデータとして活用していくことは、自然環境の変動を知るためのきっかけになります。摩周湖は、流入河川がないため、水質が短期間に大きく変動する要因がほとんどなく、大気を通じて汚染物質が混入した場合、すぐにその変化を見つけることができる「自然環境の異変を監視する高感度センサー」として、非常に重要な役割を果たしています。
支援金の活用方法
協議会にて継続している調査ですが、当協議会だけでは、資金繰りが厳しい状態です。皆さんからのご支援の上で成り立っており、支援金は、専門機関に水質の分析を依頼するための費用や調査機材の更新費などに活用させていただきます。
(内訳)
・水質調査費用 150万円(摩周湖の水質分析費約120万円、調査船の修繕費約20万円、その他調査備品購入費約10万円)
・普及啓発活動 30万円(摩周湖での調査を紹介するチラシ等の作成、普及啓発品の作成など)
・調査機材の更新費 20万円(水温ロガーの購入など)
・手数料 70万円(決裁手数料+リターン準備費用)
合計:270万円
今回のリターン品の紹介(ご支援いただく前に、必ずご一読ください!)
各リターン品の詳細については、下記をご覧ください。
☆お礼状・・・ご支援いただいた皆様に、ささやかながらお礼のメッセージをお届しけます。
☆調査報告レポート・・・令和6年度に予定している摩周湖のモニタリング調査の様子について、普段見ることのできない摩周湖の写真と併せて、皆様へお知らせします。
※調査を8月~9月に行う予定としておりますので、報告レポートの発送時期が遅くなってしまいます。ご了承ください。
※調査終了後、1回のみの発行となります。
☆オリジナル虫よけスプレー・・・時期により、吸血昆虫との戦いでもある摩周湖調査。実際に調査にて作製し、使用している虫よけを50ml程度のスプレーボトルに入れて2本セットでお届けします。
※飲み物ではありませんので、決して口には入れないでください。
☆摩周湖グッズランダムセット・・・過去のクラウドファンディングにて、返礼品として用意したピンバッチ、ステッカー、クリアファイル、エコバック、カトラリーセット、タンブラー、オリジナルTシャツ、ネックレスをランダムでお届けします。何が届くかは当日まで、お楽しみに!!(最大40セット)
※希望したグッズが届かない場合がございますが、ご了承ください。
☆摩周メロン・・・摩周の麓で大地が育んだ一般の青果市場には出回らない幻のメロンをお届けします。
※赤玉2玉2Lサイズを予定しておりますが、天候や収穫量により変更する予定がございますのでご了承ください。
(最大5セット)
☆折りたたみアウトドアチェア・・・摩周湖の風景や星空眺める、キャンプをするなど様々なイベントで活躍できる背もたれが高く、深く腰掛けられるチェアをお届けします。小さくたたむことも可能で、専用のケースに協議会のロゴマークが入った特注品です。使用時の大きさは約57×67×88cm、ケース収納時の大きさは約45×15×15cmになります(耐荷重80kg)。
※あくまでもイメージですので、実際の色合いや形が異なる場合があります。
※カラーはネイビーかカーキの2色(色指定不可)
☆オリジナルエコブランケット・・・オフィスでもアウトドアでも使用可能なコンパクトに折りたためるブランケットをお届けします。カラーは青色、大きさは約W640×H470mmになります。
☆オリジナルフォトフレーム時計・・・通常のフォトフレームとしての機能だけではなく、日付や温度が確認可能な時計機能、お気に入りの音や声を録音し、アラーム音にできる機能付きです。また、摩周湖の実際の調査風景などを印刷したポストカードも一緒にお届けします。
※あくまでもイメージですので、実際の色合いや形が異なる場合があります。
☆冬の摩周湖外輪山ツアー・・・夏とは違う、より一層マシュウブルーが映える冬の摩周湖をスノーシューを履いて巡ります。運がよければ、摩周湖の全面結氷を目撃できるかも。ツアー時期は、2月中旬~下旬を予定しております。12月頃を目安に日程調整の連絡をさせて頂きます。
※スノーシューはこちらで準備させていただきますが、宿泊場所、交通費、食費代、手袋や防寒着といった装備はご自身で準備願います。(必要装備につきましては、こちらからも連絡させていただきますので、ご安心下さい。)
※あくまでも1人1口までの申し込みとし、原則申し込まれたご本人様のみの参加とします。
※摩周湖の湖面には降りませんので、ご注意ください。
※ツアー参加に当たりまして、当日の傷害保険についてこちらで加入手続きを行います。(費用は協議会にて負担します)
☆摩周湖調査同行気分セット・・・実際の調査風景を撮影してDVDにてお届けします。また、水質調査において採水する摩周湖底(約200m)の水を少しいただいてお届けします。そして、水質調査にて計測した結果(簡単な説明文付き)をお付けした三点セットです。一緒に調査気分を味わいましょう!!
※実際に調査に同行できませんので、ご了承ください。
※摩周湖底(約200m)の水は、飲用水ではありません。
※映像の記録媒体が変更になる場合もありますので、ご了承ください。
☆摩周湖の調査同行権利(宿泊券付き)・・・令和6年8月~9月に予定している、摩周湖のモニタリング調査に限定で同行することができます!今年は、弟子屈町内で使用可能な宿泊券(1万5千円分を予定)付きです。現在、摩周湖岸へは調査目的でしか入ることができません。普段は展望台などからしか見下ろすことのできない摩周湖を、身近に五感で感じることができます!調査では実際に調査船に乗り、透明度測定をしていただきます。また調査時間や定員に余裕があれば、松浦武四郎が一夜を過ごしたとされる岩穴やカムイシュ島を一周します。調査船の定員の関係上、限定2名とさせていただきます)。
※注意事項を熟読された上で、選択してください。
<注意事項>
〇体力および足腰に自信があること(約200mの高低差がある急斜面を沢づたいに下りていくことになるため、危険も伴います。目安として年齢制限(18~65歳まで)を設けさせていただきます。ご了承ください)
〇調査当日の宿泊場所、交通費(公共交通機関・レンタカー等)、食事等については、ご自身で手配いただきますようお願いいたします。※宿泊費が不足した場合、ご自分でご負担願います。
〇調査当日は指定された場所までお越しください。(調査ルートは非公開のため、集合場所については追ってご連絡します)
〇関係各所との調整が必要なため、調査日程が決まるのが調査日1~2ヶ月前となります。
(※参考 令和3年度:8月上旬、令和4年度:8月中旬、令和5年度:8月下旬)
〇調査は2~3日間で行われますが、そのうち1日の参加となります。
〇悪天候により調査船が出せない場合は、翌日、翌々日に延期、または中止となる場合がありますので、ご了承ください。
〇1人1口までの申し込みとし、原則申し込まれたご本人様のみの参加とします。
〇当日の傷害保険については、当協議会にて加入手続きを行います(費用は協議会にて負担します)。
〇本人確認のため、事前に身分証明書の写し等をご提示いただく場合がありますので、ご協力ください。
☆摩周湖の調査命名権・・・「摩周湖モニタリング調査」、「摩周湖水質調査」等...定まった呼び名がない本調査。本リターン品を支援いただいた方に、本調査名を命名していただき、新聞掲載する際などには、命名していただいた調査名を使用します!(調査名については、協議の上決定することとします。ご了承ください。)【1,000,000円支援者のみ、1名限定】
※命名権については、クラウドファンディング終了後(6月頃)に事務局より詳細についてご連絡させていただきます。
コースについては下記一覧をご覧ください。
おわりに
ここまでお付き合いいただきありがとうございます。次年度は、調査を引き継ぎ、資金繰りのためにクラウドファンディングを開始して5年目、GEMS/Waterのベースラインモニタリングステーションに登録されてから40年目と節目の年になります。長年、使用してきました調査船も老朽化し、今後も調査を継続するために調査船、機材等、更新しなければならないタイミングでまで来ています。積み重ねられたデータは、地球の環境変化を知る上で欠かせません。今後とも調査を継続していくために、皆様の温かいご支援お待ちしております!
◎協議会構成町村については下記をご覧ください
摩周湖環境保全協議会の設立について
・清里町
・標茶町
・弟子屈町
・中標津町
・別海町
<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る『摩周湖から地球の環境変化を知る。〈摩周湖水質監視プロジェクト〉』をご支援いただいた皆様へ
2024/04/24 14:58摩周湖環境保全連絡協議会(事務局:弟子屈町)です。2月29日から始まりました、クラウドファンディングが、3月31日を持って終了となりました。支援額が750,000円、26名の皆様に、ご支援いただきました!ご支援いただいた皆様および本プロジェクトを拡散してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。多くの方に、摩周湖の環境保全活動についてや、水質調査の重要性、特殊な地形が生み出した希少な自然資源であること等、知っていただく機会となったのではないでしょうか?どうか引き続き、摩周湖の環境保全について、ご協力をいただけますと大変嬉しいです。さて、リターン品についてですが、現在準備を進めております。可能な限り、早く皆様のお手元に届くように準備をいたしますが、場合によってはお時間を要する場合もございますので、ご了承いただけますと幸いです。また、一部リターン品(活動報告レポート、摩周湖の水質調査結果など・・・・・)については、調査後のお届けになりますので、お品物到着まで、楽しみにお待ちください!この度は、本プロジェクトをご支援・応援をいただきまして、誠にありがとうございました!ご不明点や、不安な点がありましたら、お気軽に摩周湖環境保全連絡協議会(事務局:弟子屈町)までお尋ねください。【連絡先】摩周湖環境保全連絡協議会(事務局:弟子屈町役場環境生活課)電話:015-482-2934(課直通) もっと見る
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