2024/05/24 11:30
亡き父は、私に妊娠することを「命の火がともること」と教えてくれました。出雲大社の氏子であった父は、その教えを幼い私に優しい言葉で伝えました。
父は言いました。
「人は生まれる前の胎内で、何十億年もの人類の歴史を体験するのだ」と。
父の死の瞬間、私は父から「命の火」を確かに受け取りました。
その瞬間、父が私に託した命の重みを感じました。
今でも、父の「命の火」は、私の中で確かに生き続けています。
「命の火」は、次から次へと受け継がれていく。
人類の進化は、この繋がりの中にあるのです。
私たち一人一人が、その「命の火」を大切に育て、次の世代へと繋げていくのです。
私たちの親祖先から受け継いだ命の輝き。
私たちは看取りを通して、全ての人のその輝きを大切にしたいと日々活動を続けております。
看取り士 柴田久美子