~ Story ~
約100年の間、長野県小諸市荒町に堂々たる佇まいで鎮座し、時代の趨勢を見守ってきた
「 山崎長兵衛商店建物 」
2018年 9月 13日
山崎長兵衛商店建物は、解体の危機を乗り越え新しい歩みを始めました。
再興プロジェクトがスタートし、新しい愛称も決まりました。
Aramachi Creator's Market
The GATE
( 通称 荒町GATE )
既成概念に囚われない新しい発想で、才能溢れた人達が集い、
まちの明日を創っていく・・・。
そんな理想を掲げて、全面開業に向けた改修作業を続けています。
荒町GATEは、今、確かな鼓動を始めています。
羽ばたくための力を、皆様のご支援を、どうぞよろしくお願い致します!!
【 ごあいさつ 】
はじめまして。長野県小諸市地域おこし協力隊員の石川実と申します。
昨年の4月小諸市に移住し、地域おこし協力隊として「(一社)こもろ観光局」で観光地域づくりの仕事を始めました。以前は、通信関係の商社に勤め、個人ではインテリア関係(家具・アクセサリーなど)のデザイン・製作販売をしておりました。
40代を迎え、今後の生き方を模索していた時、インターネットに掲載されていた「地域おこし協力隊」という仕事に興味を持ちました。その中でも小諸市の活動内容は、私の目指すビジョンに最も近く、一大決心をして応募に至りました。そして、採用面接を前に一度はじっくりとまちを知ろうと思い立ち、小諸を訪れました。古き良き情緒が残るまちなかを散策した時、この山崎長兵衛商店の建物に出会いました。ほぼ一目惚れでした!(苦笑)長い時間建物の前に佇んでいた記憶があります。
こんな建物がまだ残されている小諸でなら、やっていける!と最後の一押しをしてくれました。
少しずつ仕事にも慣れ始めた6月、移住のきっかけにもなった「山崎長兵衛商店」が、解体されるという話が持ち上がりました。私は何かに導かれるように保存と利活用のために行動を起こしました。今になってみると、突然東京からやってきて、まちの方々との繋がりさえない状況で、何とも無茶な話だったと思います。でも、そんな私の想いをまちの名士の方々は理解して下さり、ご支援をいただき、何とか残すことができました。本当にありがとうございました!
ですが、ここからがスタートです。小諸の宝である「山崎長兵衛商店」建物を守り、後世に継いでいくためには、早期にまちの活性化に寄与できる利活用をして行かなければなりません。そのための保存維持・改修には、相当な費用が必要です。正直私一人の稼ぎでは、全く足りません。そこで今回、皆様のお力をお貸しいただきたく、クラウドファンディングを立ち上げさせていただきました!皆様のお力添え、ご支援、どうぞよろしくお願い致します!!
【 山崎長兵衛商店とは 】
山崎長兵衛商店は、1798年(寛政10年)創業。
現社長は7代目。
創業当時より、小諸の、荒町の、正にこの場所で萬小間物問屋(卸売業)を営む。
当時流行のかんざしや櫛、化粧品など、女性向け商品を中心に嗜好品や高価格帯の商品を扱う。
北国街道の宿場町、交易の中継地などの立地条件を活かし、全国に名前を轟かせる程の栄華を極める。
現在は、別棟の店舗兼倉庫にて主に寝具・衣類など繊維関連の商品を中心に扱う。
創業220年の老舗問屋。
今回活用する建物は、十数年前から店舗としての営業はされておらず、空き家状態になっていました。
時代ごとに改修を重ねてきた建物内部は、こだわりと商人の遊び心が溢れた空間になっています。
【 プロジェクトの概要 】
山崎長兵衛商店建物は、約700㎡の敷地に総床面積約800㎡の5棟からなる歴史的建造物群です。
名称を Aramachi Creator's Market The GATE ( 通称 荒町GATE )に改め、
既成概念に囚われない新しい発想を持ったクリエーター達が集い、まちの明日を創っていく・・・
多様な業種が協働する “ 複合施設 ” を創り上げます。
具体的には、飲食・物販・事務所・宿泊所・体験工房・ミニ博物館などが入る予定です。
また、行政としての小諸市・観光地域づくりに取り組むDMO候補法人(一社)こもろ観光局にもご協力いただき、民間主導の地域活性化に取り組みます。観光客と地域住民が交流でき、まちの活性化の一助となれるような観光交流複合施設を目指します!
【 プロジェクトの目標 】
現在、様々な理由で全国の貴重な歴史的建造物が取り壊されています。本来であれば、まちの歴史が刻まれた歴史的建造物などはまちの宝であり、重要な観光資源になり得るはずですが、なかなかうまく活用できていないのが現状です。
そんな状況に “待った” をかけたい!!
最終目標は、山崎長兵衛商店建物( 荒町GATE )を観光交流の複合施設として利活用をすることで、まちの活性化に繋げるだけでなく、一連の成功サイクルを全国の解体の危機に瀕している歴史的建造物に応用していくことです。
【 これまでの活動状況と今後の展開 】
昨年の9月に建物を購入後は、まずは片付け・清掃作業に3か月を費やしました。
その後は、建物と再興プロジェクト活動の認知と輪を広げるため、マーケットを12月と3月に開催。
3月以降は軽井沢と組み、隔月で大軽井沢経済圏地域価値創造フォーラムを開催。
4月からは、正式にテナント募集を開始。
館内見学は、現地ツアーやイベント時に随時実施。
7月を一部オープン目標に据え、改修作業とテナント希望者との協議を進める。
abn長野朝日放送、コミュニティーテレビこもろにて放映。
信濃毎日新聞、小諸新聞、週刊さくだいら等に掲載。
有形文化財登録申請予定。
「みんなの夢AWARDin小諸」にエントリー予定。
【 必要資金と使い道 】
短期的な目標として、母屋~土蔵 までの約420㎡の改修を第一期として、改修費600万円を予定。
内訳 上下水道・トイレ設置工事 150万円
厨房設備工事 200万円
床一部フローリング工事 50万円
天井修理・電気配線工事 50万円
建具・仕切り等工事 100万円
その他備品購入費 50万円
合計 600万円
この内、自己負担とDIYにより改修費を削減し、差額を何とか300万円に致します。クラウドファンディング運営会社様への手数料17%、支援者様へのリターン費用100万円~を合計し、500万円を目標金額に設定させていただきます。All-In方式を採用させていただきますので、設定金額に満たない場合でも、いただいたご支援金は大切に使わせていただきます。
【 ろうけつくるみ染について 】
「 ろうけつくるみ染 」とは、草木染の一種で、ロウで図柄を描き、主にくるみの実を煮出した液体を使って複数回染める、大変手間のかかる染物です。今から約50年ほど前に、山崎長兵衛商店にて製造・販売されていたもので、画家を雇い一枚一枚ロウを使って手描きされた図柄は世界に一つだけの一点ものです!一時は伊勢丹などの百貨店で販売されていましたが、現在は製造されておらず、染色技法も失われてしまった”幻の染物”です。
今回クラウドファンディングのリターン用に、当時のデットストックをご用意しました!!数に限りがございますので、限定数を設けさせていただきます。画家の完全手描きによる商品のため、同じものは二つとございません!また、掲載画像の図柄とは多少異なる場合や、検品時の商品状態によっては、別の柄に変更させていただく場合もございます。予めご了承下さいませ。
【 最後に 】
歴史的建造物は、一度解体されてしまうと同じものを造ることはできませんし、維持管理・改修して残していくにも様々な困難があります。ですが、まちの歴史を語るうえでは欠かせない存在ですし、観光資源としての価値は計り知れません。歴史的建造物の利活用は、全国でも同様の取り組みが行われておりますが、今回の「山崎長兵衛商店」建物再興プロジェクトもその1つとして大変重要な任務を背負っています。必ずやこの活動を成功させて、まちの活性化の一助となるべく邁進してまいりますので、ぜひとも皆様のご支援をよろしくお願い致します!!
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