▼はじめに / 自己紹介
こんにちは!私たちは、新潟の9つの小さな家具工房とその仲間たちが有志で集まった「モリーゴーランド実行委員会」です!
メンバーには、家具職人だけではなく、木版画作家、料理家、コーヒー焙煎士、ワインソムリエ、アイスクリーム屋さん、写真家、保育士、デザイナー、染織家、イラストレーター等、様々な職能を持った人たちが集まってくれています。
▼9つの出展家具工房
nine (→Instagram)
ISANA (→Instagram)
TWCDesign (→Instagram)
tree coat (→Instagram)
WSY FURNITURE (→Instagram)
ke-shiki (→Instagram)
tag h space create (→Instagram)
アトリエ楽天地 (→Instagram)
Ojn Handmade Hut (→Instagram)
【イベント「MORRY GO ROUND」の概要】
この春、2024年4月20日(土) 新潟県上越(直江津)の無印良品、 特設スペースにての1日限りの家具展示イベントを開催します。
9つの若手家具工房は、県産広葉樹を使った家具類を出展します。 また家具作品の展示だけでなく、 木工のワークショップや、ゲストをお招きしたトークイベントも予定しています。
そして、
一癖も二癖もあるフードのみなさんやART作品の展示もございます!!
こだわって焙煎された美味しいコーヒーや、山の幸をつかったジビエカレー、森のフレーバー香るアイスクリーム、新鮮な果実をつかったシロップジュース、新潟の森にまつわるアートや写真、版画の作品などなど、
大人がワクワクしてもらえるようなイベントを鋭意準備中です!
▼「モリーゴーランド」の考える循環( ROUND )
森林面積が国土の3分の2を占める日本。
山間地集落では林業が成り立たず廃村する地域も少なくありません。そしてそれは新潟も例外ではありません。
「MORRY-GO-ROUND」は、眠れる森の恵み(広葉樹)に、都市で流通しやすい価値づけ(家具デザイン)をし、森と街との間での多様な循環をつくることを目指しています。
単なる環境問題としての地産地消ではなく、山間地集落を維持していく課題に焦点を当てることで、
結果として里山の保全につながり、都市の防災や、ゆたかな暮らしを守り、街にいながらプロダクトを通して森を楽しむという、森の循環がはじまるきっかけにしたいのです!(ROUNDは循環という意味)
そして、この解決のプロセスを多くの方々と共有したいと考え、私たちはこのクラウドファンディングを立ち上げました。
ひとりでも多くの方と、楽しみながら豪雪山間地域が抱える課題解決の方向をほんのりと変えてゆければと思っています。
▼近くの木が使えない??
木には大きく2種類あって、葉っぱがイガイガしている針葉樹(杉・ひのき・松など主に建築用材)と葉っぱのまあるい広葉樹(ナラ・ブナ・桜など主に家具用材)があります。
今回のお話は、私たち家具職人が扱う材料、広葉樹についてです。
現状、私たち新潟の家具職人は、地元の広葉樹を材料としてほとんど使っていません。日々の家具製作の中では県外・海外の広葉樹材を使うのが当たり前で、何も疑問にも思わないくらいです。
一般の方々からすると、自然豊かな新潟において、てっきり県内産の広葉樹を使い家具類を製作していると誰しもが思うでしょう。
その理由は、購入ができないからというシンプルなものです。そもそも売っているお店がほぼないのです。
つまり、「新潟県産広葉樹は、日本にほぼ流通していない」ということになります。(これは新潟に限らず、日本全国どの地域でも少なからず起こっている現象です)
だから、私たち家具職人は、
すぐそばに山が見えても、その木は使えず、
わざわざ他県や遠く外国から、船やトラックを使って仕入れるのが日常となっています。
▼「スノービーチプロジェクト」との出会い
モリーゴーランドのそもそものはじまりは、9年前(2015)より活動されている「スノービーチプロジェクト」さんとの出会いが礎となっています。
スノービーチプロジェクトの目的は、豪雪山間地域の若いブナ林を成熟した森に育て、その過程で出てくる優良間伐材を活かすこと。そして、ブナ林を育てている山間地集落を守ることです。
※スノービーチとは、雪国のブナという意味
メンバーの、大白川生産森林組合さんや志田材木店さん(製材所)、新潟大学の紙谷先生、ハートフルで熱のある諸先輩方の活動の一端に触れる中で、
今回、その意義に共感した新潟の街場の若者たちが有志で集まったのが「モリーゴーランド」です。
▼「川上から川下(かわしも)まで」という言葉
大白川生産森林組合の方たちから、教えてもらった言葉に、
「川上から川下まで」という言葉があります。
山のことは山だけのことではなく、その山とつながる河川の流域の人たちみんなにかかわることであり、みんなが連携することで物事がうまくまわってゆくとの思いがありました。
(川上)を、ブナ林を持つ集落
(川中)を、製材所
(川下)を、家具工房
とするならば、今、まさにこの3者が連携して、森の恵みを享受し、活かすことが求められています。
スノービーチプロジェクトは、山間地集落の課題解決のために、山間地集落と生産森林組合、森林組合、製材・材木店、家具店、工房、建築家、その繋がりを支援する様々な人々からなる任意団体として、9年前より奮闘されています。
わたしたちは、その活動を川下側からの切り口で考え、支え、盛り上げていきたい。
モリーゴーランドにできることは何があるのか、これからも考え続けていきます。
▼同業者はライバル?敵?
小さな家具工房の木材消費量なんてたかがしれていて、あるひとつの工房が「県産材使ってます!」なんてやったところで、山間地集落が現実にどうなるものでもない。
いち家具工房だけでは到底どうすることもできない。
そこでわたしたちは、同業の垣根は取り払わねばならないと強く思うに至りました。
こんなにスケールの大きな社会問題に真正面からあたられているスノービーチプロジェクトのみなさんのあつい想いに感化されて、
「何か自分たちにもできることないだろうか?」と、考えるようになりました。
いろんな小手先めいたことも考えてはみるけれど、
やはり私たち家具職人にできることは、 まずは椅子をつくること。なんです。たぶん。
新潟の木工家たちが、枠を超えて、地元の材料を使って椅子をつくってみること。
ことばよりも、
そこに姿を現した「椅子」のパワーが一番なはず。
近い将来、新潟の作り手たちが材料選定の際、県産広葉樹が当たり前の選択肢として挙がるようになってゆけば、
山間地を取り巻く局面も少しずつ変わってくるのでは、なんて思っています。
あせらずに自分たちにできることを、細くながーく、やってゆく所存です!!
▼イベントに華を与えてくれるスーパーな助っ人たち
MORRY GO ROUND のイベントは、専門的な知識や技能がなくても、楽しめる仕掛けがあると良いと思っています。
それを具現化してくれるひとたちが、
MORRY GO ROUND の飲食チームとARTチームのみなさんです!
フードやARTを担当してくださるメンバーとは、昨年秋に大白川集落へみんなで遠足に行ってきました。
木材の循環は、集落の存続と密接に繋がっていることを一緒に体感しました。(大白川生産森林組合のみなさまありがとうございました!)
メンバーのみなさんには、山の恵みや集落の美味しい食文化からインスピレーションを受けた、新メニューを試作・創作いただいていますので、こうご期待!!
みなさんそれぞれの分野でオリジナリティのある創作を得意とするスペシャリストです。
【 FOOD 】
" たべることはいきること。"
料理人yoyo.による、食のプロジェクト。素材は近場で採れた自然栽培のお野菜を中心に、どこかの国のお母さんが作る食卓の風景を作っています。
糸魚川のまたぎと共に山に入り、料理をつくってきた経験もあるマウンテングローサリーのyoyo.さん。出張コース料理やレシピの開発等、食に関するご相談を随時募集中。実店舗は新潟市の沼垂テラス商店街にあります。
(→Instagram)
◎ 昨年、新潟市古町のSEIRANKANに実店舗をオープンさせたMY NAME IS ICE CREAM。牛乳を使わない植物性ミルクベースのアイスクリームは驚くほど濃厚。
アレルギーや食文化にとらわれず、全ての人に美味しいアイスクリームを楽しんでもらいたいという想いのもと、日々新しい味のレシピづくりに挑戦し続けている。
(→Instagram)
◎新潟で家業の米づくりをしながら、スペシャルティコーヒーを中心に取り扱い、世界各国の農園から届く個性豊かなコーヒー豆を独自の感覚で焙煎し、とびきりフレッシュなコーヒーをお届けしているベロンコーヒーロースター。
昨年は、新潟市秋葉区の焙煎所での直売もスタートした。”BERON”は、農家の実家の屋号「きゅうべろん(久兵衛ろん)」からとっているそう。
(→Instagram)
◎ 新鮮フルーツを求めて三千里🍎🍊🍇
店主は発酵という現象に興味が出すぎたワインソムリエ。自らの手で発酵を起こしたいという動機からスタートしたのが、むつみ健康商店です。
季節のフルーツ、お花やハーブとお砂糖だけを使った身体に優しい酵素シロップをせっせとこさえています。
美味しく健康
人生をちょっと豊かに
昨年には「bar醸す」をオープンし、上越市大町の夜に明かりを灯している。
(→Instagram)
【 ART 】
(→Instagram)
木版画作家のたかだみつみさんには、県産広葉樹をつかった作品を制作いただきます。
家具の製作プロセスからでる端材に着目した、木版のコンポジション作品は、余白と重ねた色のグラデーションが美しく、
特に質感が、ある意味で本物の木を超えるような仕上がりとなっています。
普段は長岡・摂田屋にあるアトリエにて制作し、全国で個展をされています。
新潟県出身で、主にアナログ写真を用いた作品制作を行うAsako Ogawa(オガワアサコ)さんには、大白川集落に何度も通っていただき、山あいの風景や、家具職人たち作り手の表情をフィルム写真で切り取ってもらいました。
フィルムを撮り終えたあと、現像やプリント等、暗室での作業を必ず自身でおこなうのは工芸や家具職人と同じように、写真を焼くことも手しごとであり、言葉にならないちいさなものをすくうような作品づくりがしたいからだといいます。
イラストレーターでミュージシャンでもある アビーフクノスキーさんには、モリーゴーランドのロゴやメインビジュアル、それにまつわるグッズ等を製作していただきます。
ポップでハッピーで、どこかシュールなドローイングたち。MORRY GO ROUND の世界観は、アビーフクノスキーさんの、徹夜の日々から生まれたものです。
上記の頼もしいメンバーに支えられて、まるで山を丸ごと楽しむような仕掛けと、それらを踏まえた熱のあるイベントにできたらと思っています。
また、さらには、スノービーチプロジェクトの方々や魚沼市の大白川生産森林組合、上越市の不動生産森林組合、福島県只見町の春木山プロジェクトの方々も、いろいろな応援企画を考えてくださ っていますので、
これから益々盛り上がってまいります!!
▼資金の使い道
返礼品費 :60万円(各工房・お店への支援とも重なります)
会場設営費 : 20万円(会場レンタル・什器製作など)
広告宣伝費 : 20万円 (ポスター・チラシ・ロゴデザイン・印刷)
CAMPFIRE手数料 : 20万円 支援総額の17%(手数料12% + 決済手数料5%)
▼リターンについて
応援してくださる方々には、MORRY GO ROUNDのメンバーがそれぞれの職能を活かした、特製のフードやドリンク、新潟県産材を使った木製品、オリジナルロゴステッカーなどなど、魅力的なリターンをご用意しております。
このリターン自体が各工房や各お店への支援とも重なります。
ラインナップを見るだけで圧巻のプロダクトの数々ですので、若者たちがつくるMade in niigata の可能性を感じていただければ幸いです。
▼実施スケジュール
4月20日 | MORRY GO ROUND 開催🏕️
5月5日 | クラウドファンディング終了
5月初旬〜 | 返礼品の製作・準備を開始
6月初旬〜 | 順次、返礼品の発送 🚚
▼応援メッセージ
◎STORIO(ストーリオ)木村和久さんより
スノービーチプロジェクトに参加して8年、業界の認知は進んでも普通に生活する皆さんには、なかなか伝わって行きません。
なんだか小難しくて面倒そうなのかもしれませんね・・・
そんな溝を軽く飛び越えてくれそうな「MORRY-GO-ROUND」の活動は、とてもありがたい!
家具工房さん達だけでなく、アイスクリーム屋さんやコーヒー焙煎士、料理家、ソムリエさんなどなど、いつもの生活空間で普通の言葉で聞く森の話は、きっと楽しいでしょうね。そもそも活動名からして楽しそう。
SDGs以来、「森を大切に」ってふわっと思ってるけど、どこの森?
「モリーゴーランド」がきっかけで "自分の森(Home Forest)" が見つかる事を願っています。
STORIOも「MORRY-GO-ROUND」を応援しています!
木村和久(プロダクトデザイナー)
(→Instagram)
(→web store)
◎ 新潟大学名誉教授 紙谷智彦さん より
「モリーゴーランド」の工房とそのお仲間の皆さんは、ブナの優良間伐材を活用した椅子などの制作をとおして、豪雪山間地の集落維持の支援をしていただいています。
山間地集落が管理されているブナ林は、1世紀ほど前まで、都市域を含む多くの家々の熱エネルギーを支えていました。
そのブナ林を原生林のような大きな森に育成するには 100 年もの期間を必要とします。
長い取り組みを支えるには、ブナ林を管理されている集落 への支援がかかせません。
「モリーゴーランド」の取組みを応援しています。
紙谷智彦(スノービーチプロジェクト世話人/新潟大学名誉教授)
▼最後に
皆様のご支援により、4/20のイベントが開催でき、
新潟の山間集落の営みと、都市に住む私たちの暮らしとがつながり、参加したみなさんの温度がほんのりあがるような、きっかけの日となりますよう、
ぜひ、私たちの想いに共感いただける方々からのご支援をお願いいたします。
MORRY GO ROUND 一同
<最新の情報は MORRY GO ROUND の Instagramにて発信中>
最新の活動報告
もっと見る【イベント開催の御礼】
2024/04/25 21:064/20 MORRY GO ROUND@無印良品直江津ご支援くださったみなさまのおかげで、大盛況のうちに開催することができました!!! 上越に限らず、県内外から足をお運びいただき、一同、感無量でした!◎ 今回の直江津MORRY GO ROUND のイベントでは、わたしたちには3つの目標がありました。①ひとつめは、川上(かわかみ)にあたる山間集落のみなさんや森林組合さん、川中(かわなか)にあたる製材所さん、また、官学の立場から日頃森を支えておられる方々に、イベントという可視化したかたちで、「現在地」を示したいという想いがありました。森を守る仕事というのは、その結果が最低でも60年、下手したら100年後にしかわからないようなお仕事。そんな尊いお仕事に従事されておられる方々にぜひ、「これまでの活動の現在地」を見てほしい!という想いがありました。② ふたつめは、川下(かわしも)にあたる木工の同業の方々や、建築業界、プロダクトデザイナーなど、木を使ってものを生み出すことをお仕事としている方々に、新潟県の広葉樹利用の現状を知っていただき、できれば今後、あわよくば、ほんの少しでもみなさんのお力をお借りしたい!そのきっかけとなるイベントにしたい!お仲間を増やしたい!ということです。③ そして、大事なみっつめは、川下の先、木工業界のことも森のことも、直接は関係なさそうな、一般の方々(エンドユーザー)に、この取り組みを知っていただき、この成り行きを楽しみながら一緒に見守ってほしい!おもしろがって応援してもらいたい!!ということでした。◎はじめてのことばかりで、いろんなものがないないづくしで、しかも運営側のMORRY GO ROUNDメンバーのみなさんも、もちろん普段のお仕事がありますので、その合間をぬっての準備はなかなかハードなものがあり、直前までみんな不安でしたが、なんとか開催できたのは、協力してくださった無印良品のスタッフの皆さまと、スノービーチプロジェクトのみなさま、大白川と不動の集落のみなさま、そして、WEBの向こう側からも応援してくださるたくさんのみなさまに支えていただいたからだと思っています。MORRY GO ROUND 一同、あらためて御礼申し上げます!!ありがとうございました!!◎ MORRY GO ROUND は今回限りではなく、今後も場所やかたちを変えながら、自分たちらしいやり方で、おもしろいことに挑戦してまいりますので、ぜひ見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。引き続き、活動報告及び返礼品等、順次ご案内してまいります! もっと見る
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