『とちぎ非核平和展』(詳細は下記チラシをご覧ください)開催中の8月15日 終戦記念日、”祈り!ヒカリから光へ” をテーマにした①朗読劇「泰山木の木の下で」:戦地の銃弾と広島の原爆により9人の子供全てを奪われたハナ婆さん。自らも被災しながら、人の心に寄り添ったがゆえに法律により罰せられる不条理を甘受、そして・・・②音とダンスによるパフォーマンス:原爆犠牲者への鎮魂、そして世界平和への希求。光さす希望の未来を願い、奏で舞う「祈り」・・・合掌!が開催されます。このうち、朗読劇の稽古が佳境をに入っています。
版画絵巻「平和を世界に」の修復作業と並行して、作品の貸し出しニーズに応えられるレプリカの制作も併せて進行中です。7月の中旬には制作業者さんから引き渡しを受ける予定です。今回は制作の一作業場面を写真でご報告いたします。レプリカは、修復オリジナル作品と共に、8月15日の終戦記念日に、栃木市の文化会館展示室で公開されます。詳細はこの活動報告の第1回目に掲載されています。ご覧ください。
“二人のおときさん” 当該企画のプロジェクトオーナー鈴木解子(すずきときこ)は鈴木賢二の四女。大学で演劇学を専攻し、卒業後も地元でアマチュア演劇を主宰していた。当時、1975年頃、彼女たちが取り組んだ演目の一つに小山祐士作「泰山木の木の下で」があった。今年2024年1月、解子はある案件で賢二の東京美術学校時代の、治安維持法よる事件を調べている東京在住のK氏に知己を得た。K氏は広島市の「広島文学資料保全の会」の代表、土屋時子(つちやときこ)氏の友人であった。K氏が解子との出会いを土屋氏に話したところ、彼女は「エエエエエエ、エ~!」、と驚いたという。名前の“とき子”が同じであった偶然はさておき、土屋氏も若い頃から地元広島でアマチュア演劇を続けていたからであり、加えて「泰山木の木の下で」の前作となる「神部ハナという女の一生」は、彼女にとっても大切な演目であったからだ。“堕胎”というテーマを織り込みながら原爆で被爆した女性の一生を “広島の祈り”と共に描いた小山作品、被爆から79年を経た今、二人の“とき子”の出会いを演出した。そして、賢二版画絵巻「平和を世界に」を介した新たな絆が、栃木と広島をむすぶ空間に生まれようとしている。ドラマ“二人のおときさん”が舞台の幕を上げようとしている。こちらの舞台の演出者はHIROSHIMAである。「泰山木の木の下で」は、今年2024年8月15日に、栃木市で版画絵巻「平和を世界に」修復お披露目イベント開催時に上演予定。主演のハナ婆さんを鈴木解子が演じる朗読劇だ。詳細上記。