日本失語症協議会 理事長、言語生活サポートセンター 会長の園田尚美様より、大変熱量のある激励メッセージを頂きました!
激励メッセージ(原文ママ)
「ある日突然、180度人生が変わってしまう失語症。情報社会にあって、自分だけが取り残されていくような孤独感満載の失語症を失語症でない方はどれくらい共感してくださるでしょうか?家族でさえ、本人の本当の想いや、意思決定などの大切な事態が生じた時にその判断が本当に本人の思うところなのか、そうではないのか、悩み、迷い、苦しみます。
失語症の回復には、長い日数が必要といわれているにもかかわらず、現在、回復期病院を退院した後、失語症に特化したリハビリ事業所はほんのわずかです。全国に50万人超いるとも言われている失語症の人は、満足なリハビリを受ける権利を損なわれている現状です。そのような中、家庭でできるアプリの開発は、喜ばしいことです。家庭でできる訓練機器の存在は、ありがたいことです。
今までの歴史の中で、多くの企業や個人が失語症アプリの開発をしてきました。しかしながら、長続きしているアプリはほんの一握りです。なぜか?それは、フォローアップに問題があるのです。失語症の人に、不明な点があったらメールや、電話でお問い合わせくださいと書いてあります。 でも、失語症の人には、メールで問い合わせる、電話を掛けるという事は、困難なのです。長く失語症の人に愛されている一握りのアプリは、会社の人が全国に直接赴いて、わからないところを説明し、手取り足取り支援をしているからです。今回のアプリでは、そのようなフォロウを準備なさっているのでしょうか?利用説明講座を定期的に開催するなどのご準備はあるのでしょうか?あくまでも、利用者が失語症であること、そして、失語症の人やご家族にも、アプリの使用法の理解が行き届いた配慮を準備していらっしゃいますか?愛されるアプリになるという事は、アプリそのものではなく、人と人とのつながりが、まず大事ではないかと思います。ご家庭で、愛される製品になるという事は、物(アプリ)そのものではなく、人と人とのつながりであると思います。社会でのリハビリ環境が整っていない今、このアプリの存在が、有益なものとなりますように、多くの人が、使い方を理解して、利用して、改善していくという道を作ることが出来るように、タンスの肥やしにならない工夫をしていただきたいと思います。」
日本失語症協議会 理事長
言語生活サポートセンター 会長
園田 尚美
大変熱量のあるメッセージを頂き、特に後半部分は、応援と言うだけでなく、私たちへの叱咤激励も含めたメッセージとして受け止め、そのまま記載させていただきました。
園田様は患者会の代表として、これまで数多くの事業者とも相対して来たかと思います。その中で、製品を通して、誠心誠意、その使用者である患者やご家族と向き合ってきた企業は限りなく少なかったのではないかと思います。そうした想いや忠告を、私たちもしっかりと受け止めて、開発やその後の展開を進めて行きたいと思います!
都志
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