犬や猫の殺処分の現状
人間の身勝手な事情で捨てられた犬や猫たちは保健所に送られ、所定の期限内に新しい飼い主が見つからなかった場合には殺処分されてしまいます。昭和の時代は、保健所に持ち込まれたペットたちのなんと95~98%が殺処分を受けていました。平成に入った頃から「殺処分をやめよう」という動物愛護運動が活発化し、殺処分を待つ犬や猫たちの新しい飼い主を探すボランティア活動が開始されます。
その甲斐あって、現在のところペットの殺処分率は改善されつつあります。しかし、それでもまだ保護された数のうち5~6割近い犬や猫たちが殺処分を受けており、その実数は5万6,000頭にも及びます(2016年度)。このように、犬や猫の殺処分をめぐる状況は、各地の自治体や動物愛護団体が目標とする「殺処分0」にはほど遠いのが実情です。
殺処分されるのはどんな場合?
2013年9月に改正された動物愛護法では、ペットの飼い主の責務として、終生飼養(飼育している動物が、その寿命を迎えるまで適切に飼育すること)の努力義務が明記されました。しかし、現在においても、人間の勝手な都合で捨てられるペットが後を絶ちません。一部の心ない飼い主たちは、「思ったより世話に手間がかかる」「成長して大きくなりすぎた」といった理由から、ペットを野外に捨てたり、保健所に持ち込んだりします。恐ろしいことに、こういった人たちの中には、邪魔になったペットを自分で殺してしまうと犯罪になるため、「保健所に代わりに殺処分してもらう」という残酷な考えを持っている人も少なくないそうです。
犬や猫の殺処分はどのように行われるか
保健所では数日間の預かり期間を設けており、期間中に新しい飼い主が見つかった場合は殺処分を免れることができます。しかし、すべての犬・猫に新しい飼い主が見つかるわけではなく、大半は悲惨な最期を迎えることになるのです。
多くの保健所で行われている「殺処分」とは、CO2(二酸化炭素)での窒息死です。この方法は安楽死とは言いがたい残酷なもので、殺処分を受ける犬・猫たちは複数頭が一度に狭い部屋に閉じ込められ、窒息の苦しみと恐怖感を味わうことになります。飼い主のもとで幸福に一生を終えることができたはずの健康でかわいいペットたちが、悲惨な方法でその生涯を終えているのです。
殺処分は、ペットを飼うことと切っても切り離せない負の側面です。殺処分数を減らすためには、まず無計画にペットを増やさないこと。かわいいからといって命ある生き物を衝動買いしないこと。ペットを家に迎え入れた際には避妊手術や去勢手術を行って、飼いきれない数のペットを生み出さないことも、愛犬家・愛猫家の重要な義務であることを肝に銘じておきましょう
これが今の日本のぺットに対しての現状です。たくさんの人がぺットを飼っていると思います。その中で引っ越す、経済的に、世話ができないなどの勝手な理由で手放して、最終的には、殺処分されてしまっています。それを救うことができるのは私たち人間です。
自分には関係無いではく、皆さん誰でも助けることができるのです。
自分の心に手を当てて考えてみてください、もし自分が逆の立場で、殺処分される側だったら、死にたく無いのに殺されてしまうってことは、とても残ごくですよね、
私たちは一匹でも多くの命をつなぐために頑張っています。私たちだけでは限界があります。
あなたの、力で命が助かるのです。
どうか私たちと命を救う手伝いをお願いします。