このプロジェクトで実現したいこと
ヤマドリはその名にふさわしい、文字通りの“山の鳥”です。キジと共に日本を代表するキジの仲間で、キジが里の鳥であるのに対し、この鳥は山の中に棲むことから山鳥と人々は古来より言い習わされています。
日本固有種とは、この広い地球上で日本にしか生息していないということです。固有種は絶滅してしまったら地球上でその種は途絶え代替がいない為、これまで以上に保全に力を入れる必要があります。
ヤマドリはキジのなかまで、全長オス125cm、メス55cm。オスは全体が赤銅色であり、背胸翼腹には白色の羽縁があります。メスは小さく、尾は赤茶色で外側尾羽の先は黒と白。ニホンキジは里山の水田などで見かけることもありますが、ヤマドリは奥深い山間部でくらす鳥です。森の中にすんでいるゆえ、なかなか出会えない希少な鳥です。 オスの羽が太陽光に反射し、金色に輝いてとてもきれいです。光沢のある赤茶色の羽毛もさることながら、白黒茶色の模様が並ぶ長い尾には独特の美しさがあります。黄金の輝きは鳳凰のような神々しさを感じさせます。
この日本固有種ヤマドリの希少性、生態系の保全と野生生物の保護・管理の推進を図るため計画的な育成・放鳥を行い、自然環境の確保を図りたいと思っております。
具体的なプロジェクト
プロジェクトといたしましてヤマドリの飼育環境にあった土地を購入し、鳥小屋等の設備を作ります。 ヤマドリは繁殖期のオスとメスの同居がむずかしいので個室を作り人工授精をおこないます。同時にオス・メスの性格を見極め自然交配もおこないます。有精卵を孵化器にて人工的に孵化させ、人工育雛(ひなを人間が育てること)をおこないます。3〜4ヶ月くらい経過すれば本来の野生化訓練に移ります。 訓練と言っても特に主だった事をするわけではありません。 野生に適応出来るように野生に似た放飼場へ移動させるだけです。 6〜7ヶ月ほど経てば親同様な姿になります。そして時期を見計らって山に放鳥します。放鳥は自治体ごとの保全対策に基づき行います。
天皇・皇后両陛下の那須御用邸でのヤマドリのご放鳥は、新聞やテレビなどで目にしたことがあるかもしれません。
自然界に放鳥することは、本来の生態系を復元すると共に日本固有種を絶やさない為の未来へのつながりを持つとても意義のあることです。
ヤマドリはとてもデリケートで繊細な鳥です。キジやニワトリ等より生存率が低く、飼育場は給餌、給水をしていると次第に飼育場の汚れも酷くなりヤマドリの健康状態は悪くなって、ストレス等で死亡してしまう事もあります。常に清掃し清潔に保つことが大切です。
そして飼育環境で肝心な事は鳥を如何に外敵から守るかです。 外敵の侵入、又脅かすものからいかに守れるかしっかりした設備が必要です。
同時に日光浴をさせたり雨にあてたり極自然に近い形の環境を作りたいです。
※イメージ図です。
清潔さと自然のバランスを両立させて、ヤマドリにとって良い環境を考え整えていきます。
プロジェクト立ち上げの背景
私の義父と母がヤマドリの養殖業者を長年営んできましたが、義父が一昨年亡くなり事業を縮小せざるを得ませんでした。
現在は自宅の鳥小屋を個室にして20羽ほどヤマドリを飼育しております。義父が養殖をやっていた時は山の一部の広大な敷地で数百羽飼育していましたが、遺産相続の際、山を手放す事になりました。
ヤマドリの人工増殖は長年の経験で培われてきた特殊な技術であり、この技術の継承という面からも生産体制を維持していく必要があります。他の養殖業者のなかには、高齢化と後継者不足等により養殖を取りやめる業者もあります。
また、生産体制の縮小は、ヤマドリの減少につながることから、狩猟鳥の確保の面からも危惧されております。
具体的な改善策として本事業を継続することにより、安定的に生産を続けることが可能となり、後継者不足を解消するとともに、養殖技術の継承を図ることに繋がります。
また、ヤマドリは人気が高く常に一定量以上のニーズがあり、これに対応するためには本事業を継続することが必要であると考えます。
幸い私の母が義父と共にヤマドリの育成に長年携わっていましたので、全ての技術や知識は教わる事ができます。
現在の準備状況
現在の飼育環境では20羽ほどが限界で種取りとして育てていますが、新しく生まれたヒナをたくさん育てることができません。今は妻と共に母に教わりながら、完全に絶やさない為にヤマドリを飼育しています。
リターンについて
管理者制度を考えております。平飼い1部屋のヤマドリ1対の共同管理者になってもらう制度です。ヤマドリの所有権を譲渡するものではございませんが、 管理者様には、一緒に面倒を見る事ができますし、遠方でなかなか来れない方は共有LINEアカウントをもっていただき日々の成長を見守っていただきます。部屋ごとに管理者様のネームプレートをつけて、一緒に管理、育成していきます。非常に希少なヤマドリの管理者になることはなかなかできません。そしてその子孫を放鳥していきます。種鳥として1対は常に残しておき、絶やすことなく管理者様のヤマドリを責任もって管理いたします。生き物ですので亡くなる場合もございます。その場合はパートナーを見つけ補充する形に致します。
管理者様の希望があればジビエとして召し上がることもできます。ヤマドリ肉をひとことで表すなら「究極の地鶏」です。ニワトリよりもギュッと引き締まった肉からは、噛めば噛むほど旨味がにじみ出てきます。 命を戴いているという原点を忘れない体験にしていただきたい思いです。
あくまで繁殖がプロジェクトの目的なので、おまけ程度に考えていただけば幸いなのですが、オリジナルTシャツとキーホルダーをご提供させていただきます。サイズはS〜XLでお選びください。
※こちらをご参照ください。
サイズ -- 横幅4✕縦幅8 厚さ0.8 ※単位:cm
※デザインは変更する場合がございます。
スケジュール
集めた支援金の使用用途や内訳。
2024年7月 クラウドファンディング終了
2024年8〜10月 土地購入
確定時期:2024年10月中旬までに確保予定
2024年10月〜 設備を設置
2025年2〜3月 人工授精・人工ふ化
2025年4月〜 リターン開始
資金の使い道
土地購入費:550万円
候補地 坪単価 0.37万円
土地面積 4,467.00m² 坪数 1351.26坪
設備費:430万円
水道引き込み費:30万円
電気引き込み費:20万円
資材・道具を置くコンテナ費:40万円
ヒナを育てるハウス費:30万円
大きく取り囲むフェンス、個室を作る資材、えさ代、外敵の侵入を防ぐコンクリート等費:310万円
個室は小部屋2畳ほどをとりあえず30室、他に大部屋、中部屋を作ります。
環境づくりには以前使っていたもの、自然から得られるものもありますので、費用を抑える所は抑えたいと思います。
最後に
義父が亡くなり山を手放す事になって、縮小を余儀なくなってしまった時はこの事業を辞めてしまおうとも思いました。が、周りの人たちから「もったいない」「なかなかできる事じゃない」「始めたくてもはじめられない事だよ」など県からも出来れば続けてほしいとの声等もありながらも、現状ではどうすることもできず、悩んでいました。いろいろ調べていくなかで、クラウドファンディングという存在を知りました。はじめてのクラウドファンディングで拙い言葉もございますが、ヤマドリを絶やしたくない一心で、大変恐縮なのですが皆様の助力をいただきたく挑戦しました。一生懸命がんばりますのでよろしくお願い致します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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