【はじめに】
はじめまして。私達は埼玉県立浦和高校の有志団体"Urawa Revolbirds(リボルバーズ)"です。私達のプロジェクトをご覧頂きありがとうございます。最後まで読んで頂けると幸いです。私達は一般社団法人HALOMY(ハロミー)様のPBLサポートの下、2024年7月の鳥人間コンテスト 人力プロペラ機部門に高校生として出場を目指し、2023年5月から活動している団体です。
チーム結成以来、他団体の作業場見学やクラウドファンディングを行い、皆様からのご協力をもとに一から活動してきました。
3月末には鳥人間コンテストの書類審査に通過することができ、現在は皆様からの応援を糧に機体制作に取り組んでいます。
【3回目のチャレンジ】
ご存知の方もいると思いますが実は私達がクラウドファンディングを行うのはこれで3回目です。私達が行った2回のクラウドファンディングはどちらも多くの方々からご支援を受け、230万円以上もの資金が集まりました。
しかし、私達は経験の浅いチームということもあり、他団体が自作している部品や使い回している部品を外注することが多く、230万円では鳥人間コンテスト出場のための予算を賄えません。
資金に関しては後ほど詳しく説明しますが、現在皆様から頂いた資金の残りは約48万円です。人力飛行機自体の部品や製作費は残りの金額で賄える見込みですが、巨大な機体の試験飛行をするための会場費や運搬費、そして鳥人間コンテストの会場である琵琶湖への運搬費や整理費に必要な資金が不足しています。
それらの資金を集めるために今回のクラウドファンディングを企画しました。
【トビたいワケ】
あれほど皆様からご協力を得られたにも拘らず、またクラウドファンディングを行うのかと思う方もいると思います。
しかし、私達には3回目のクラウドファンディングをしてまで鳥人間コンテストに出場したい理由があります。
私達はとにかく「トビたい!」この気持ち一番でここまでやってきました。
といっても、実際に飛ぶのは人力飛行機とそのパイロットだけです。
しかし、その機体とパイロットが背負う思いは間違いなく私達リボルバーズの情熱と皆様の応援してくれる気持ちです。これらの思いを乗せて機体が飛ぶ、これ以上に魅力的なことがあるのでしょうか。
また、私達がどうしても今年飛ぶことにこだわる理由があります。それは私達がリボルバーズだからです。
私たちは、3月に「全国高校生マイプロジェクトアワード」という探究活動をしている高校生が全国から集まって、各々の活動を発表したり、交流したりするイベントがありました。私達はこのイベントに自分たちの活動を広めることを目的とし、メンバー6人が参加しました。各発表にはサポーターという、参加者の発表に対して、質問したり、私たちの発表にアドバイスをくださったりする社会人の方がついていました。
そこで、私たちの発表についてくださったサポーターが発表後にリボルバーズに対してこんな質問をしました。
「あなた達から高校生という肩書きを除いたときのチームのアイデンティティは何ですか。」
この質問に私たちは高校生という肩書きに依存していたことに気づき、そこで改めて、なぜ私たちがこの活動をしているのかを思い出しました。
私たちは、代表の山田の夢を叶えようとして集まったチームです。
思い返せば、去年の3月、当時1年生だった山田が突然鳥人間コンテストに参加したいと言い出し、単純に「面白そう」と思った山田のクラスメートたちが集まって5月にリボルバーズとなり、それ以降もメンバーを集めここまで来ました
私達はこれまで活動する中で様々な困難がありましたが、チームで協力してこられたのは山田の夢を叶えたい、このリボルバーズのメンバーで飛びたいという思いがあったからです。
私たちにとってリボルバーズのアイデンティティは、高校生のチームということではなく、今のメンバーで活動できることです。今のメンバーで機体を完成させて琵琶湖を飛びたい、この想いに気づくことができました。
鳥人間コンテスト本番まで、この想いを忘れずに活動していきます。
【リボルバーズに立ちはだかった壁】
ここからは私達の今までの活動についてです。チーム結成をして、いざ人力飛行機を作ろうとした時に私たちは主に3つの大きな課題にぶつかりました。
①人力飛行機についての知識不足
②活動に必要な資金不足
③機体制作の作業スペース不足
これらの課題はそう簡単に解決できるものではなく、未だに3つの課題全てが100%解消している訳ではありませんが、これらの課題解決に向けどのような活動を行ってきたか説明します。
①人力飛行機についての知識不足
人力飛行機制作の知識をつけるため、私たちは主に他団体の作業場、人力飛行機の部品展示会、リボルバーズメンバーでの打ち合わせやテストを行いました。
飛行力学についての基礎を学ぶため本を読み、その上で実際に人力飛行機の部品を作る際のノウハウを多くのチームからの教えていただきました。
また、他団体のチームと連絡先を交換し分からないことがあればその都度質問し「分からないから何も行動しない」という状況を作らないよう意識してきました。現在は代表や各班リーダーを中心に次の作業を想定しながら進捗スピードが落ちないように活動しています。
②機体制作の作業スペース不足
機体制作をするにあたり、私達に足りなかったものは知識だけではなく場所です。巨大な人力飛行機のパーツの保管や制作には私達が自由に使える場所が必要でした。
学校の近所の方に聞き込みを行い、空き家の持ち主に連絡し作業場所を探しましたが中々見つからず、2023年12月にメンバーの保護者の知人が厚意で倉庫を貸していただけることになり、現在はその作業場で活動しています。始めは貸していただいた方も長年使用しておらず様々な物資がありましたが、メンバーで協力してより広いスペースを確保しました。
③活動に必要な資金不足
最後に私達が解決しなければいけない最大の課題が資金不足でした。改めて予算を確認したところ、鳥人間コンテストに出場するための資金は約290万円で私たちは既に230万円を集めています。収支の内訳は以下の通りです。
収入合計:237.7万円
第一回クラウドファンディング:約130.2万円
第二回クラウドファンディング:約17.5万円
CAMPFIRE外でのご支援:90万円
支出合計:約189万円
翼班:約24.2万円
フェアリング班:約8.2万円
プロペラ班:約4.1万円
電装・操舵班:約1.1万円
駆動班:約8.4万円
桁:約130万円
その他:約13.2万円
【機体の制作状況】
私たちの作っている人力飛行機の名前は”須磨号”です。
須磨号は翼班、駆動班、プロペラ班、コックピットを作るフェアリング班、電装・操舵班に分かれて制作しています。
・翼班
機体には主翼と尾翼があり、翼の断面の型となるリブを作り終え、それを通すためのカーボン製の桁の発注をました。
現在はリブの補強材や数本に分かれている桁をつなぐための部品(かんざし)を作成しています。
・駆動班
駆動は現在、パイロットの身体に合わせてペダルの位置やチェーンの張りの強さなどを求め、設計が終わり、部品を発注しました。
・プロペラ班
プロペラは翼と同様に断面部分のリブを制作し、リブを通すための桁の発注をしました。また、リブを正しい位置に固定するための治具も制作しています。
・フェアリング班
フェアリングはパイロットの身体に合わせたフレームの位置を基に、設計が完了しており、フェアリングを作るための発砲ブロックの発注も終え、現在は発泡ブロックを削り出すための準備をしています。
パイロットの身体に合わせてフレームや駆動の位置を調整し、それに合ったフェアリングを設計します。
・電装・操舵班
操舵に使用する桁の注文と、ジュラルミンの部品の発注の他、操縦に必要な諸道具を購入しました。
他班の進捗状況を伺いながら組み立てに取り掛かっています。
※各班の最新の進捗は活動報告でまとめたのでぜひご覧ください
【予算の使い道】
今回のクラウドファンディングの目標額である50万円は試験飛行の会場費やその運搬費、また琵琶湖までの運搬費に充てさせていただきます。
運搬費:約20万円
試験飛行と桁試験の会場費:約21万円
手数料17%+税:約9万円
また先程述べた残りの48万円の今後の利用内訳は以下の通りです。主に機体制作の費用に充てさせていただきます。
フェアリング班:約7万円
プロペラ班:約10万円
駆動班:4万円
電装・操舵班:約9万円
追加の桁:約9万円
運搬費等の補助費:9万円
※予算の金額や使い道は今後変更する可能性があります。
【ネクストゴール挑戦中】
活動報告でもお知らせしましたが、私達は予定より多くの回数の桁試験や順調ではない機体の制作で費用がかさんでしまいネクストゴールを設定することにしました。
50万円から100万円に設定します。
ネクストゴールで追加の50万円以下の費用に使わせていただきます。また試験飛行の会場が当初予定していた場所が諸事情により利用できなくなったため、試験飛行の費用が増えています。
合計:50万円
追加のカーボンプレートやパイプ:12万円
追加の運搬費:9万円
追加の桁試験の会場費+試験飛行の会場費:20万円
手数料17%+税:約9万円
ぜひご協力お願いします。
【リターンについて】
応援してくださった方に金額に応じて以下のお礼を送らせて頂きます。
1000円 お礼のメール
5000円 機体の三面図、お礼のメール
10000円 お礼の手紙、機体の三面図
15000円 申込書類、お礼の手紙
30000円 リブに記名、チームTシャツ(色違い)
50000円 フェアリングに記名、チームTシャツ
100000円 垂直尾翼に記名、チームTシャツ
500000円 報告会への招待、垂直尾翼に記名、機体の三面図、申込書類、お礼の手紙、チームTシャツ
※リボルバーズが2024年の鳥人間コンテスト出場を達成出来なかった場合も、上記の通りリターンを実施します。
※Tシャツのリターンはリボルバーズが行った過去2回のクラウドファンディングで3万円以上の支援者様にもお送りいたします。
※また、フェアリングとリブに記名のリターンは機体完成時に外から見えにくい位置となります。また、機体に企業名を記載することは可能です。しかし、鳥人間コンテスト本番では宣伝効果が発生することがあるかもしれませんので、大会上の規則により名前を隠させていただきます。
機体に記名のリターンの目的は告知といいますよりも皆様からいただいた支援の証を機体に載せて飛ぶという気持ち的な意味合いが強いです。誤解を招いた場合は申し訳ございません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
【スケジュール】
今後の予定は主に機体制作と桁試験、試験飛行です。
5月上旬 桁試験 1回目
6月上旬 桁試験 2回目
7月6日 桁試験 3回目
7月9日 桁試験 4回目
7月14日 桁試験 5回目
7月21日 試験飛行 1回目
7月23日 試験飛行 2回目
7月27.28日 鳥人間コンテスト本番
桁試験は予測される機体の桁にかかる荷重に耐えられるか調べる試験で、5月に実施しましたが全て終わらなかったので6月に再実施しました。
再実施した試験の結果は失敗です。桁が荷重に耐えられず折れてしまいました。現在は原因の解明そして折れた分の桁の発注を行い、他班の作業に集中し、桁が届き次第速やかに課題を改善した桁試験を行う予定です。
試験飛行は全てのパーツを実際に組み立て、地面を走らせたり、短距離の飛行をさせたりします。
【最後に】
結成して1年の高校生のチームですが、皆様の協力のおかげでここまで来ることできました。
超えなければいけない課題を前にした時に、周りの方の助けや皆様のご支援がなければ課題を解決することはより困難になっていたと思います。
ここまで目標を追い続けられたことに感謝しながらも、未だに私たちの前に大きな課題が残っていることから目を背けず、7月の鳥人間コンテストで皆様に立派なフライトをお見せできるよう尽力します。
引き続き応援のほどよろしくお願いします。
[Urawa Revolbrds]
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・公式ブログ note
https://note.com/urawarevlobirds
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る会計報告
2024/12/18 16:15Urawa Revolbirds 初年度会計報告皆さんこんにちは。長らくお待たせしましたが、この度はUrawa Revolbirdsの2023年5月から2024年11月にかけてのUrawa Revolbirdsの会計報告をさせていただきます。以下に書いてある支出金額はUrawa Revolbirds全体に関わる活動費に充てたもので、個人的な用途に充てたものではありません。収入報告私たちは三回のクラウドファンディングでのご支援とその間のCAMPFIRE以外での直接のご支援で合計3715850円ものご支援をいただきました。以下が内訳です。第一回クラウドファンディング「~鳥人間コンテスト史上初! 高校生の挑戦~プロペラ機で琵琶湖の空を飛ぶ!」1,302,905円+手数料299,682円第二回クラウドファンディング「緊急第二弾!高校生初 鳥コンプロペラ機部門に出場したい!」174,795円+手数料40,205円第三回クラウドファンディング「高校生チームがプロペラ機で鳥人間コンテスト出場を目指します!」1,260,150円+手数料289,850円その他978,000円収入合計3,715,850円支出報告翼 434,352円駆動 136,767円プロペラ 127,055円フェアリング 93,208円電装・操舵 114,211円桁 1,599,593円共同 1,329,970円その他 76,475円合計 3,911,631円赤字 195,781円以上が私たちの鳥人間関係の会計報告となります。赤字金額については今後メンバーから活動費を集め、補填する予定です。このような多大な金額を動かすプロジェクトは大変責任を感じるものでしたが、アドバイザーの先生や保護者、支援者の皆様の応援、ご協力のおかげでやりきることが出来ました。ありがとうございました。 もっと見る
クラウドファンディングのご紹介
2024/10/16 17:41【クラウドファンディングの紹介】支援者の皆様へお世話になっております Urawa Revobirdsです。私たちの活動を通して、荷重試験や組立試験時、鳥人間コンテスト本番の運搬車両のドライバー、クレーンの運用など様々な面で本当にお世話になった庭師の方がクラウドファンディングに挑戦されています。プロジェクト名は『さどの島銀河芸術祭2024 世界農業遺産の岩首昇竜棚田に令和の地蔵「会遇」を設置』です。お仕事で忙しい中でも愛情と熱意を持って、未成年で経験の浅い私たちの活動をサポートしてくださりました。ぜひ応援と拡散をお願いいたします。以下にリンクを添付させていただきます。ぜひご覧ください。https://camp-fire.jp/projects/786512/view?project_instant_search_results前回、残りの活動報告は会計報告と最後の挨拶のみと記載しましたが、こちらの重要な報告をお伝えしていませんでした。最後までよろしくお願いいたします。 もっと見る
作業場のドア修理と別れ
2024/10/15 19:19本日は作業場のドアの修理に関してです。破損したドア皆様にお話していませんでしたが私達が使用している作業場のアルミサッシのドアが鳥人間コンテスト前に破損していました。破損した原因はサッシを何度も取り外していたからです。私達は作業場の倉庫内でコックピット部分のフレームを制作し、それをプロペラの回転試験や運搬で倉庫から出す際にフレームのサイズが大きくサッシを毎回外す必要がありました。そこで持ち主の方からの許可をいただき、サッシの取り外しを繰り返していたところ、破損してしまいました。フレーム破損したアルミサッシサッシは下半分のプレートが取れて、枠が崩れてしまっていました。写真は枠を組み立て直し、プレートを上から補修テープで貼り付けて処置していた頃のものです。サッシの修理鳥人間コンテスト前は修理する余裕がなく、鳥人間コンテスト後に対応を始めました。素人では具体的なサッシの破損部分も分からず、修理もできなかったのでサッシの取替えなど、いくつかの解決案を出していましたが、中々サッシ問題が解決に向かいませんでした。しかしある時、お問合せメールを送っていた株式会社 フカノサッシ様から、作業場の近場に仕事がある日であれば無料で現地調査を行っていただくことになりました。フカノサッシの担当者様に調査をしていただいたところ、サッシの破損部分が深刻なものではなく、その場で修理可能だったということで、なんと本来は調査のみの予定であったにも関わらず、お忙しい中で無償で修理していただきました。修理したサッシフカノサッシの担当者様は私達の鳥人間の活動を知って下さっており、最後には激励のお言葉までいただきました。ドアの件はもっと時間と費用がかかるものであると予想していたにも関わらず、すぐに解決することができたので大変助かりました。フカノサッシ様は私達が高校生であっても、メールでも実際のやり取りの中でもとても親切に接していただきました。最後に元々、このサッシの破損の件は私達が人からお借りしているものであるにも関わらず何度も取り外すという不適切な扱いを続けて起こった出来事です。しかし、それでも私達がサッシの件を解決するまで長い間待っていただいた作業場の持ち主や無償で修理をしていただいたフカノサッシ様など周りの方の親切さに助けられ解決するすることができました。作業場関係の事後処理はこれで全て完了しました。Urawa Revolbrdsは今回に限らず、活動を始めてからずっと多くの大人の力に助けられてきました。大きな課題にぶつかった時や不始末があった時もも自分達だけでは解決できませんでした。改めてたくさんの周りの方の力をお借りしているという事実に作業場の最後の事後処理で実感できたことを大変嬉しく思います。今後の活動報告の投稿予定は会計報告と最後の挨拶のみです。最後までよろしくお願いいたします。 もっと見る
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