2024/04/28 10:49
デンマークの良さについて!

デンマークを一言で言うと、『レゴ!』

デンマークは、レゴのブロックが多様な形や色を持ちながら一緒に組み合わされるように、多様性を受け入れ、それを社会全体の力として活用する国なんです!

レゴが子どもたちに創造性を刺激するように、デンマークの社会も多様なアイディアや文化が自由に表現され、新しい価値を生み出しています

ちなみにレゴの発祥地はデンマーク!

1934年に「よく遊べ」を意味するデンマーク語「leg godt」から社名をLEGOとしたようです!


デンマークはどんなところ?

人口約593万人 で国土面積は、約43,094㎢ になるので、日本で言うと九州くらいの広さになります!

一人当たりGDP(国内総生産)は、68,898US$ で世界第10位になります!

ちなみに一人当たりGDP とは、国の経済活動の全体的な水準を示す指標で、国のGDPをその国の人口で割った値になります!


世界で最も幸せな国

デンマークが世界の中でも幸福度が高い理由としては、高い社会的安全と生活の質、均等な所得分配、信頼できる政府、自由、強固な社会的ネットワークなど がありますが、特に自分が惹かれるのは、「ヒュッゲ」というデンマーク独自の文化です!

ヒュッゲとは、居心地のよい雰囲気や時間の事を意味します!

そしてこれは"家族や友人との時間を大切にする”生活哲学のことです!

デンマークでは、仕事は午後4時には終えて帰宅し、 家族との時間を大切にします!

すごく良い文化だと思いますよね!

デンマーク人は『プライベートが充実しているからこそ、良い仕事ができる』と考えているため、優先順位1位がプライベートや家族、2位が仕事なんです!

ヒュッゲという文化も含めて国民の幸福度が高い理由がまだデンマークに行ってないのに伝わってきますね!

また、デンマークの国民の80%は『この国に生まれて良かった』 『生活しやすくて住みやすい』と実感しており、デンマークは、 社会福祉国家で国民は誰も飢え死にしないというのが国の施策の一つのキーワードでもあるので、こういった所からも幸福度の高さは感じられるかと思います!

ただ、世界で一番幸せな国に生まれても、不幸せになる人はいるし、逆に世界で一番不幸せな国に生まれても幸せになる人もいるのも事実です。

その答えは今回の研修に隠れているのではないかと思います!


高福祉高負担の社会

そして更に幸福度が高い理由として、高福祉高負担の社会が挙げられます!

ここでは6つ紹介します!

医療費が無料!

処方される薬や歯医者は有料ですが、それ以外はどんな疾患であっても無料で治療が受けられます!

➤  介護費が無料!

必要なサービスが、24時間自宅で受けられ、車椅子や必要な介護用品も、無償で貸与されます!

年金も全ての人に !

すべての国民がたとえば1人暮らしの場合、基礎年金

月額約30万円(税引前)受給されます!

子育て支援!

0~14歳までは、こども1人あたり3か月毎に約70,000~110,000円、15~17歳は毎月約23.000円の子どもに手当が支払われます!

出産・育児休暇 !

出産費用も無料で、両親合計で52週間の出産・育児休暇を取得できます!

 教育費が無料 !

義務教育から大学病院まで無料で、成人した学生には国から高校生なら毎月最低23.000~150.000円、大学や専門大学以上なら最低でも23.000円~150.000円の奨学金が出ます!

その分、税金は高いですが、日本と違い国民から集めたお金がどこに使われているのかも明確ですし、結果的に国民の幸福度は高まっているので、良い社会だと思いますよね!


様々な世界ランキング

あまり、デンマークではランキングなどの順位付けは好まれないのですが、日本人が大好きなランキングをいくつか並べてみます!

世界幸福度ランキングは最新では2位になりましたが、変わらず高いレベルにあります!

腐敗認識指数というのは、不満、悲しみ、怒りが多いか少ないか、企業や政府の汚職、自由度など のことを指します!

民主主義に関しては幼稚園くらいから根付いているようです!

世界報道自由度ランキングとは、名前のとおり、各国の報道の自由度について評価した国際ランキングであります!報道機関が事実をそのとおりに伝えられなければ、国民は正しい情報を得ることができませんので、報道機関の独立性や透明性についてスコアで評価し、順位をつけたものが、報道の自由度ランキングになります!

日本の順位見るとヤバいですよね..いかに裏で動かされているのか...。

SDGs(持続可能な開発目標 )ランキングでは、第2位となっています!

ジェンダーギャップ指数に関してはデンマークもものすごく高いわけではないですが、日本の順位をみるとヤバいですよね...。


デンマークにおける民主主義

デンマークでは物事を多数決で一切決めずに、みんなが意見を出し合い話し合って、最高の妥協点を見つけ、事を決めていきます!


世界高水準の共育

世界中にたくさん良い共育システムが整っている国はありますが、その中でも北欧の共育システムは秀でるものがあります!

➤学生中心の教育

北欧の学校では、生徒一人ひとりの興味や能力に合わせた教育が行われています。生徒が主体的に学習に取り組むことを重視し、批判的思考や創造力を育成しています!

全員がアクセス可能な教育  

教育は基本的に無料で、全ての子どもが高等教育を含む全段階の教育を受ける権利を有しています。これにより、社会的、経済的背景にかかわらず、高い教育水準が保たれています!

➤包括的な福祉との連携 

 北欧の教育は、広範な社会福祉システムと連携しています。教育、健康、福祉の各セクターが協力し合い、子どもたちが安心して学び続けられる環境を提供しています !

➤多様性の尊重とインクルージョン

多文化を受け入れる姿勢と、すべての生徒が学校社会で受け入れられるような包括的な教育方針が採用されています。特別支援が必要な生徒に対しても適切な教育が行われるよう配慮されています!

➤革新的な教育技術と環境の尊重 

教育技術の進展を積極的に取り入れ、持続可能な発展と環境保護の教育にも力を入れています。分かりやすい所でいうと、デジタル化に関してはかなり早い段階で取り入れられて浸透していました!また、学ぶ環境も自然に恵まれ、生徒が自然との関わりながら学べる機会が多く設けられています!


各国の魅力を簡単に以下にまとめています!

フィンランド

学生の自由度が高く、学習における好奇心と自己学習を促進しています!

➤ ノルウェー

高等教育までが無料で、生涯学習のサポート体制が整っています!

➤スウェーデン

包括的な福祉政策と連携して、全ての子どもたちに高品質な教育を提供しています!

➤デンマーク

大学教育までが無料で、生涯学習奨励しており、学生主導の学習が特徴です!


デンマーク共育の魅力

小さい子たちが、自然との関わりを大切し情緒の成長を育む

森のようちえん』があり、デンマーク発祥になります!

中学卒業から高校入学するまでの間に、1年間、親元から離れて仲間とともに暮らしながら学ぶ『エフタスコーレ 』 というデンマークの固有の全寮制の学校 もあります!

ここでは、 学力向上ではなく「人間形成」 を最大の目的として、親以外の大人や同年代の生徒との共同生活を通して、「将来何をしたいか」「何が好きなのか」などと自分自身に問いかけ、模索することが学びのコンセプトとなっています !

同様に高校卒業後、大学に合格した際、就学前に1年間ほどの「空白期間」を持ち、旅行、ボランティア活動、インターンシップ、あるいは個人的な探求など、さまざまな経験を通じて自己成長を図るための『ギャップイヤー』という制度があり、イギリス発祥ではありますが、 デンマークでも広く根付いているようです!

そして、学問だけでなく、人生や社会について学ぶ場の成人教育機関である『フォルケホイスコーレ』も有名ですよね!

各国からたくさんの方が集まるのですが、国籍関係なく国からの助成金を受けることも魅力的ですよね!

ここでは、自由に学び多様な視点を尊重し価値観を理解し合い、学校教育やカリキュラムに縛られず、試験や成績が一切ないのが特徴となっています!

それから、各保育園・幼稚園・学校・福祉施設・病院などで活躍している、『ペタゴー』という教育支援・職業があります!

ペタゴーとは、ペタゴギックを身につけた専門職でのことであり、そのペタゴギックとは、個々の人間性個別性を見抜いて、 それぞれに合った対応をする「究極の個別ケアの技術」であり、人が成長し、社会生活を身につけていくときの哲学と教育やケアの手法と言われています!

このペタゴーという存在はデンマーク共育をより良くしているキーポイントなのではないかと思っています!


デンマーク共育を学ぶ理由

デンマークの学校では、教員が教壇から降りて、生徒に考える習慣・力を身に着けさせるようです!そのため教員はサポーター的な役割ですね!ただ、デンマークをはじめとしたその他の北欧の教員の質もかなり担保されていて、そこに前述したようなデンマーク特有の文化が加わり、高水準の共育に繋がっているんじゃないかと思います!

自分自身もこれまで、生徒に対して教えるというより『伝える』を意識して『頑張って』ではなくて『一緒に頑張ろうね』というふうに意識して共育活動を実践してきました。

まさに自分が理想としている共育スタイルのデンマーク共育なので、既に現地で学べる事がワクワクしてしょうがないです(笑)

そして日常でもデンマークの子ども達は、聞きたいことを純粋に全て大人たちに聞いてくるようです。それに対して日本であれば『今忙しいから』とか『今はまだ知らなくてもいい』などと、いろんな理由をつけて答えない場面も多々ありますが、デンマークでは、分からないとしても全力で答えるし一緒に調べる習慣があるようです!この何気ない習慣が大きな差にっていると感じています。

さらに、小さいころから、やりたいこと・好きない事・興味のあることを存分にさせて、そこにストップをかけることも滅多にないので、潜在意識として自分の中に眠っている本当にやりたいことにも自分で気づき、それに向かって進める大人になれるため、幸福度も高まっているんだと思います!

もちろん、日本の学校にも良い部分はたくさんあって、例えば学校給食に関しては貧富の差関係なく栄養価の高い食事を摂れますし、実はあの掃除時間も特徴的なんです!みんなで分担して学校全体を綺麗にする習慣は日本の美としての部分を高め、綺麗な都市設計に繋がっているんだと思います!体育祭や文化祭などの学校行事もありみんなで協力したり、リーダーシップをとる体験も日本の面白い強みではあります!

このように日本にも良さはたくさんあるのですが、価値観を押し付けてしまう共育だったり、変えていかなければならない部分もたくさんあります。

日本の良さとデンマークの良さを存分にかけ合わせて今後の共育業界をより良くしていきたいと思っています!