クラウドファンディングの構想から約1年半、
数えきれないほどのご支援とあたたかい励ましの声、そして関係者の皆様の多大なるお力添えにより、約三週間の作業期間を経て無事に茅葺母屋の改修が終了しました。
ドローンで撮影した作業の様子。
屋根改修作業の様子。
屋根の正面の”妻”の部分に青い杉の葉を敷き詰めているところ。虫よけと飾りの意味合いが込められています。
蘇った茅葺屋根を足場から間近に見たところ。
木が生えるほど草ぼうぼうだった屋根ですが、皆様のご覧の通り見違えるように美しくなり、昔懐かしい景観に再び生命を吹き込むことができました。
心より御礼を申し上げます。
↑改修前。2024年7月23日撮影
↑改修後。2025年7月18日撮影
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現在進行中のセカンドゴールについて
①有形文化財(国)登録…今年10月の申請を目指しております。
②母屋内部のリノベーション…かなり具体的に計画を進めておりましたが、より皆様にご利用頂ける場所として機能できるよういったん白紙撤回し、建設会社、設計事務所を交えて新たにビジョンを組み直しております。
こちらはもう少々時間がかかる事業になるとは思いますが、皆様に頂いたチャンスを最大限に生かし、変わらぬ姿を未来に残していくべく尽力してまいりたいと存じます。
これらの経過につきましても、折に触れ進捗報告してまいりたいと存じます。
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今回改修を行ったのは屋根全体の2/3程です。
白布温泉は豪雪地帯のため、毎年の大雪で特に玄関と本館のL字の部分が特に傷んでおりました。場所によってはほぼ丸ごと葺き替えとなり、そのための茅を追加で発注するなど、改修作業は思いのほか大がかりとなりました。
広場(旧中屋本館)側の茅葺部分はまだそれほど損傷していないので今しばらくは現状維持となりますが、それでも5年以内には改修が必要と職人さんは話しておられます。状況によっては再びクラウドファンディングに頼ることもあるかもしれません。
その際は是非またお力をお貸し頂ければ幸いです。
まずは一つの区切りを迎えましたことを、ここにご報告申し上げます。
本当にありがとうございました。
西屋旅館 19代女将 遠藤央子
【写真冒頭】
葺き替えを手掛けて下さった職人の小椋さん(写真前列中央)と皆さんと一緒に記念撮影。



