副代表であり自主避難者としての声
GAYAGAYAの副代表の鹿目さんは原発被災者でもあり自主避難者です。彼女の声をお届けします。
GAYAGAYAが本格的に動き始めました。
代表の竹内さんが震災当初『母ちゃんず』を始めた頃から言っていた「いつでも好きな時に来て、好きなだけ滞在できる保養所を作る!」という夢を現実にしてくれました。
私は福島の中通りで被災して、当時5歳だった娘を連れ実家のある相模原市に自主的に母子で避難してきました。
私の理想を詰め込んで建てた、夢のログハウス、薪ストーブのある我が家に旦那さん1人残しての避難。
実家に避難ということで、住宅支援も同じ境遇の人たちとの交流もなく孤独で押し潰されそうだったとき、
福島の状況をよく知らなかった竹内さんとその仲間たちが保養活動を始めると聞き、
少しでも何か出来ることがあればと仲間に加わった。あれから13年。
原発事故のことはどんどん忘れ去られ、被害の現状にも目を向けられず、原発の再稼働も進む今、自分の無力さや世間の無関心、問題意識を持ち続けることの難しさに疲れてきた今だからこそ、GAYAGAYAの存在は私にとって大きな励みになっています。
このGAYAGAYAのプロジェクトが始まったことで、変わらず今も福島を思い寄り添ってくれる方たちが、
こんなにいるのだと気付かせてもらい、あらためて勇気をもらいました。
それと同時に、保養で一緒に寝食を共にした福島の母ちゃんたちとは、子どもたちの成長を共に喜び、
励まし合って守っていく仲間として強い繋がりがあるのだと感じています。
先月、福島に行った時やGAYAGAYAに泊まりに来てくれた福島の母ちゃんたちと
しばらく会えていなかったにも関わらず、会った瞬間から一緒に過ごしていた時のように戻れた。
それが何よりもうれしかったし、その繋がりは私にとって大きな財産だと思います。
GAYAGAYAが誕生したことで、その繋がりがより深く強くなっていくことを実感しています。
そして、被災地以外の方たちがGAYAGAYAに集うことで、これから長く続くであろう原発事故の影響を受けた方たちの力になってもらえる。
そのことで少しでも福島を身近に感じ、原発事故の問題を一緒に考える仲間になってもらえたらうれしいです。
このGAYAGAYAという自然に囲まれた、癒されパワーをもらえる空間で
多くの方が集い、元気や勇気をチャージする場として一緒に作りあげていってほしいです。
そのためにも、このプロジェクトを多くの方に知ってもらい応援してほしいと願っています。