オアシスチャペル利府キリスト教会牧師、松田牧人
《応援メッセージ》
武田和浩さんとの出会いはもう25年ほど前。まきばフリースクールの活動をスタート当初から垣間見てきましたが、武田さんの想定外な発想と行動にはいつも驚かされ、同時に深い気づきを与えられてきました。
現代の日本社会では、冒険や失敗のリスクを恐れ、それを徹底的に排除する風潮があります「誰が責任をとるんだ!」「炎上しないように、叩かれないように」と縮こまり、禁止事項ばかりが増えていきます。確かに物理的な事故やトラブルを避けることができるかもしれませんが、残念ながら多くの人々の心が折れ、壊れていっている…。何かがおかしい…。でも、どうして良いか分からない…。
武田さんの続けている挑戦は、そんな閉塞感を吹き飛ばし、ドーンと大きな風穴を開けるものです。
桁外れの行動力と排除しない包容力が、いつも不思議な作用を生み出して「場」を作り出します。それは、人生の逆転劇が起こる舞台であり、支援を必要とする人々が主役となる場です。
いつも豪快に笑う武田さんですが、これまでの歩みの中では心身共にたくさんの痛い思い、辛い思いも重ねてこられました。そして、「敢えて試練の中に飛び込んでいく」というスタンスなのだと思います。聖書のヤコブの手紙には、「さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい」という言葉がありますが、困難や試練の中で「神は私を見捨てない」という経験をした時に人は成長し、強く優しくなることができる…。武田さん自身が、まさにそのことを誰よりも経験し続けているのだと思います。
武田さんの自叙伝出版プロジェクトには、ぜひ多くの方々のご支援をお願いしたいです。武田さんが人生をかけて伝えようとしているメッセージがさらに広く届けられ、読んだ方々に励ましと気づきをもたらすことを心から願っています。