なぜ、だーやまが、
コンサルやコーチングをしているのか?
今回は、
書籍の一部を少しご紹介します。
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これは、私がコーチ・コンサルタントとして
活動する上で大切にしているビジョンです。
なぜ、このように思うようになったのかというと、
私が26歳、救急救命士になりたての
1年目のある夏の日の現場の出来事が影響しているからです。
21時頃に
「20代女性、溺水」
と救急通報が入りました。
急いで現場へ向かい、
患者の自宅へと到着すると、
一軒家の玄関が全開の状態で
家の廊下が見える状態でした。
その廊下では全裸の若い女性が
父親に心臓マッサージを
されているところだったのです。
私が救急救命士として
一番最初に玄関へ入ると、
その父親が怒鳴り声で、
「早く来てくれ!!なんとかしてくれや!!」
と叫んでいました。
玄関を上がり、
すぐ右側和室があったのですが
そこでは妹と思われる2人の女性がおり、
一人は大号泣、
もう一人は過呼吸でパニック状態・・・。
そのまま廊下の奥にいる患者へ
接触し観察を始めようとすると、
父親に胸ぐらを掴まれて、
「早くなんとかしてくれ!」
と、懇願をされました。
父親を落ちつかせて、
患者の20代女性の顎を触ると・・・
硬くなっていました。
死後硬直が始まっていたのです。
救急搬送の適用はなく、
警察につないでもよいのですが、
これだけの地獄絵図に阿鼻叫喚の状況・・・。
私は隊長と
「救急搬送をしよう」と
アイコンタクトをし、搬送する選択をしました。
人工呼吸をするたびに
口から水が溢れ出てくる。
完全に肺が水没をしており
助かる見込みはありませんでしたが、
救急車に運び、
病院へ搬送を始めました。
その搬送中に母親が
患者の足に手を置いてこう語りました。
「明日旅行に連れて行ってくれるって約束をしたやん・・・
なんで今日こんなことになってしまったの?」
と・・・。
実は患者は両親へ日頃の感謝を込めて
旅行をプレゼントしていたのです。
しかし、浴槽に浸かっている際に
何年も発症していなかったはずの
「てんかん発作」で痙攣(けいれん)が起き、
意識がなくなった状態で
湯船に頭から浸かり溺水を
してしまったのです。
その話を聞きながら
涙がこぼれるのを堪えながら、
必死で心臓マッサージをしました。
死後硬直も始まり助かる見込みは
ゼロに極めて近いにもかかわらず、
「返ってこい!あんたの家族が待ってるねん!」
と、私は心の中で心臓マッサージを
本気でしていたことを今でもハッキリと覚えています。
凄惨な救急現場で何百人と搬送しましたが、
私が関わった患者で社会復帰できたのは
たったの2人だけです。
救急現場は限界ばかりの世界でした。
自己啓発の業界で
「思考は現実化する」
という言葉があります。
では私が
「絶対に助けてやる!だから帰ってこい!
あんたには家族が待ってるねん!」
と思考しながら、
心臓マッサージを必死に行ってきましたが、
思考は現実化したでしょうか?
いえ、現実化しなかったのです。
自己啓発の業界で語られる
世界と救急の世界は明らかに違う世界でした。
その後、そんな絶望の状況の中で働いていたからこそ、
「今生きている人に、後悔のない人生を
おくってもらえる仕事がしたい!」
と思うようになっていきます。
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って感じの内容です♪
少し長いけど、
だーやまの想いが少しは
伝わったでしょうか??
是非、続きが気になる方は、
クラファンのご支援を
よろしくお願いします♪