私たちの作ったパンツは2種類 優しい「包みパンつ」と普通の人がはける「ふわパンつ」
「ふわパンつ」ふわパンつは普通のパンツと同じ形です。この心地よさを体験してみてください。ウエストリブでお腹が温められ、締め付けのない太もも部分はパンツを履いていることを忘れるくらい楽です。身体にピタッと密着するボクサー型やシームレスパンツなどを好まれる方にも一度この柔らかくて温かくて、包まれるような幸せを感じていただきたいです。
「包みパンつ」はこんな展開型パンツです
「包みパンつ」は展開するパンツ。お腹のホックをとめ、股の間からパンツのマチ部分を掴んで引き上げます。左右のボタンをとめて完成です。立ったままで履くことができるので、足が曲がりにくかったり、しゃがんだりできず、パンツを履くのが困難な方でも自分で履くことができます。ズボンスタイルでも、外出先などで立ったままズボンを脱ぐことなくパンツの履き替えが可能です。
遠州織物のガーゼ製ふわパンつがリターンとして登場!
Hamamatsu BABY BOX プロジェクトのガーゼ生地で作ったパンツが限定リターンとして登場しました。2色のみ数量限定でご支援いただけます。こちらの生地に関しては活動報告でもう少し詳しく紹介しています。
ーご紹介ー
Vivre et profifter 「包みパンつ」製作室
はじめまして、製作室代表で開発者の白鳥真弓です。
包みパンつは、私の「困った」からスタートしました。元々、杖歩行で障害者の私にとって靴下やパンツを履くことは困難なことの1つです。パンツを床にポンと放って、足を入れ、マジックハンドで引きあげて履いたり、家族に履かせてもらったり‥‥パンツを脱ぎ履きするのは1日1回ですが、靴下やスボンが履けないことより、パンツが履けない事の方がストレスを大きく感じました。
そんな私が足の骨の骨折して車椅子生活をした事を機に、ECサイトや障害者用の衣類や用具がたくさん載ったカタログから、自分に合ったパンツを本気で探し始めました。パンツばかり何枚見たでしょうか…。時には買ったパンツを分解して、自分でマジックテープなどを縫い付けて改造したこともありましたが中途半端なものしか作れず、不自由なパンツ生活は続きました。
結局ECサイトなどに私が求めているパンツは1枚もありませんでした。もし1枚でも見つけていたら「包みパンつ」は誕生しなかったかもしれません。
私の個人的な感想ですが、障害者用のカタログに載っていた下着の中には、健常者の人が普通に履けるパンツのようにおしゃれで、ワクワクするようなデザインのものは1つもありませんでした。
高齢者でも障害者でも、おしゃれしたい気持ちや、恥じらう気持ちは同じです。気に入ったものが着たい、もし転んだ時、病院で下着になる時、気に入った下着を身につけていたいと思う気持ちは、私だけが抱く気持ちではないと思ったのです。困っている人はたくさんいるはずだし、困っているだけでなく、オシャレなパンツを欲しいと思う人も多いはず。
可愛くて、私に履けるパンツを作ろう。家族に履かせてもらうのではく、自分で履けるパンツを作ろう。
そしてそのパンツはきっと世の中の誰かの役に立つはず!
そう決心して私は頭の中で描いていたパンツを作るべく、柔らかで、気に入った色の生地を使って、パンツを作り始めました。
「包みパンつ」は実用新案登録 第3246840号
開発の道のり
一番最初に作った試作品はターコイズブルーの2重ガーゼ生地のパンツでした。パンツを作るにあたって生地を考えていた時、柔らかで優しい生地で、何よりパッとはっきりした色のパンツを作りたいと思いました。
今回ガーゼ生地に混じって白黒ストライプ生地のパンツも含まれていますが、あの生地は開発スタッフ、関係者の間の一番人気の柄で、実は私も一番気に入っています。気分が上がるストライプはうちの定番商品です。
完成品はウエストのゴムにプラスチックホックがついていますが、最初はヒモで結んで固定していました。またボタンの部分は、手の不自由な方や力の弱い方でも簡単に着けられるように、面ファスナー(マジックテープ、(株)クラレの商標)を採用していました。しかし、ヒモでは伸び縮みせずパンツのように上げ下げがしづらいこと、面ファスナーでは糸くずなどが入りこんだり摩耗して劣化しやすいことや、不意に肌に当たった時にチクチク痛いことなどから採用を諦め、今の仕様に変更しました。この決断をするのにも迷って悩んで数ヶ月かかりました。
…スナップボタンの並べ方、お腹のゴムの長さ、ウエストリブの縦幅の長さ、太ももが見えないようにデザインされた前見頃の脇部分の斜めの角度、マチ部分の長さ、ギャザーの寄せ位置などなど、細かくあげたら何ページになるだろうというほど、細かく調整しました。
時にはパンツの構造自体を変えてしまい、開発スタッフに相談もなく一人迷走したこともありました。それは自分で1日試着しただけで、1人却下しましたが‥
健常者の開発スタッフと障害者の私が1年以上かけて検討に検討を重ねてやっとここまで辿り着きました。
おかげで私のタンスの1段はパンツだらけです。
このパンツは女性をターゲットに作られていますし、尿漏れパットや生理用品の使用にはあまり向いていません。
ボタンやホックは手の不自由な人は使いづらいかもしれません。
全ての性別、障害者に優しいものを1つの商品に込めることは無理だと最初からわかっていたので、私はまずこのパンツを作り上げてから次の目標に向かってみようと思いました。
まだまだこれから成長していくパンツです。
☆現在、生理用品や尿漏れパットが固定できるよう開発を進めています。来年早々にはご紹介できると思います。
名前に込めた思い
「包みパンつ」はまさに体を包んでいく様を表した名前です。柔らかな生地とウエストのリブニット生地で身体の一番温めたい場所を包む、その温かさは、心も包むのではないか…
「パンつ」の「つ」がひらがななのは変換間違いではなく、ちょっとした遊び心です。パンツと表記するより「パンつ」と書くほうがパンツっぽくないという、ちょっとした思いつき‥
解決したい社会課題
障害を持つ人、高齢の人‥身体が自由に動かなくなり、パンツを履くのが困難になってしまった人が立ったままで履くことのできるパンツを創りました。車椅子の方も、パンツを椅子部分に置くことができれば、つま先から普通のパンツを履くより自分でできる度が上がるのかもしれません。
自分でできないことは決して悪いことではありません。今の自分にできることがたとえ何であっても、精一杯することに優劣などありません。でも、自分でできていたことができなくなる、やってみたくても方法がないのは、本人にとって、とてももどかしく、やるせない気持ちになるものです。気持ちと身体は時に連動し、自分を形づくります。
工夫次第で、できなかったことができるようになるという事は、人生に大きな変化をもたらしてくれます。自分の一番身近にあるパンツも自分で履けなくなってしまうと、急に遠い存在に感じてしまいます。「包みパンつ」のように立ったまま履けるパンツなら、足が不自由な人でも自分で着替えが可能です。
もちろん全ての人には当てはまりませんが、「包みパンつ」があれば、人の手を借りずに自分一人で着替えることができるようになるのであれば、後退したと思っていた自分の人生をまた前進させることに繋がるかもしれません。
「包みパンつ」は、ただ着替えができる、ということ以上に新しい何かを生み出すことができると思っています。
私は自分が障害者で、助けてもらうことの多い立場なので、どうしても当事者目線になってしまいますが、障害者や高齢者には介護する側の人たちもいます。私の家族もまさに介護、介助する側です。今は老老介護や、施設などでの虐待も社会問題化しています。虐待などはほんの一部の人に限ったことかもしれませんが、介護、介助する側の人の気持ちにも寄り添うべきです。
障害者、高齢者ができることが増えるのは周りの人の負担を減らすことにもつながります。
パンツを履けない私の身体的、精神的ストレスを丸ごと受け止めていた家族は、このパンツができて、パンツを履かせることと、パンツを履けないことにストレスを感じる私、という2つのコトから解放されたのです。1つのパンツがたくさんの人のちょっとした事を解放できると思うと、介護の世界にはまだまだできることがあると思えます。
工夫すればできるようになることがある、できることを1つ増やせばいい、どんな小さなことでもできるようになる!そう思えるだけで生きる勇気が湧いてきます。
「包みパンつ」はこんなパンツ
「包みパンつ」はクラウドファンディングの間は全部で11色展開します。
濃い色の2重ガーゼでできていますので、多少のシミは目立ちません。全てのパンツが綿100%です。ストライプ柄以外は2重ガーゼ生地です。ウエスト部分の黒は綿素材のリブニット生地でできているのでお腹を冷やしません。リブニット素材は95%綿素材(伸縮性のあるポリウレタン5%入り)
2重ガーゼ以外にも麻や綿生地でも製作予定です!静岡県浜松市の遠州織物を使ったパンツも作ってみたいと思っています。
*2024年7月より限定で遠州織物を使ったふわパンつがご支援できます。
からし 茶 赤紫(濃いピンク) 黒
朱赤 ストライプ ターコイズブルー カーキ
緑 濃紺 グレイ
重要ポイント!お腹にとどまる設計
このパンツの最大の特徴は「展開型」という事ですが、お腹のゴムとホックも大きなポイントです。立ったまま展開しても、このゴムとホックでパンツを身体に固定することによって、パンツが床に落ちることもなく両手がフリーになり、ゆっくりパンツを引き上げたり、プラスナップを留めることができます。この機能が「包みパンつ」の重要なポイントなのです。
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使われているボタンやホックはすべてプラスチック製で、金属部材は一切使用していないので、病院など受診の際の画像撮影の際にパンツを脱ぐ必要はありません。
ウエストにはボタンが付いています。ボタンの止める位置でウエストのサイズが3サイズ分変更できるので、日によって、また体型の変化にも多少の対応ができます。
手が不自由な方や、力のない方にはボタンは使いづらいかもしれません。開発の道のりの章でもお話ししましたが、ここは苦渋の決断でした。もっと良い部材を見つけることや作り出すことも、クラウドファンディングを行う理由の1つです。
ホックやボタンの止め方を見てみる
ホックのとめ方 両方のパーツの切れ込み同士をスライドさせて止めます。
ボタンの止め方
両側のボタンを上下2箇所止めたら完了。
下のボタンから止めるのがポイントです。
モニターさんからの感想
Mさん40代女性(包みパンつ・Mサイズ)
最初に見た時は、パンツっぽくないなぁと思いました。市販のパンツに比べてウエスト部分(リブ部分)が広いので暖かく、安心感があります。冷え性の私にはとてもありがたいです。作りは大きいのですが、一度履いてしまえば意外にスッキリ見えて、可愛いです。太ももに当たるゴムがないので、締め付け感がなくとても楽です。ボタンやホックを止める作業も着替えの1度だけでその後は普通のパンツとして使えるので意外に煩わしさはありません。私の一番のお気に入りの柄はストライプです。
Eさん50代女性(包みパンつ・Mサイズ)
まず手に取った瞬間の触り心地が優しい(*^^*)
初めて履いた時には、このスタイルを考えついた開発者の白鳥さんスゴい〜!と思いました。履きやすさも脱ぎやすさもバッチリで履いている間も優しく包まれている感じです。
普段からパンティライナーを使用していますが、この「包みパンつ」もパンティライナーを装着して快適に過ごしています。自分はパンツスタイルが多いですが、細身のパンツを履いても目立たず軽快に動けます。
Aさん(40代女性 包み、ふわパンつMサイズ)
この包みパンつ、ふわパンつはストレスフリー、これに尽きます。
実際に手に取ると「デカっ」と思いますが(笑)履くととにかく可愛い!色も相まってこのパンつだけで過ごしてもいいくらい。沢山ある綺麗な色を選ぶだけで楽しいし、好きな色を身につけるとそれだけで気分が上がります。色のパワーはすごい!いつも選ばないような色でも下着なら挑戦しやすいのでは?是非皆さんにも試してほしいです。
私は母の介護を20年してきました。”自分でやるより、介助したほうが本人も楽かな”という気持ちで介護していましたが、今回開発者の白鳥さんの「できることは自分でしたいんだ」というお話を伺って、介護とは何かを改めて考えさせられました。
たかがパンツ、されどパンツ。介護する側の負担が少しでも減り、本人の前向きな気持ちと共にお互いの笑顔が増えたらいいなぁと思っています。
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このプロジェクトを起点に広がっていく
今回作った「包みパンつ」は完全手作業による縫製で製作しています。
もしかしたら、もっと使い易くなったり、値段を下げることができるかもしれない、発展途上の商品です。
障害者や高齢者だけでなく、締め付けや身体の冷えが気になる方にもぜひ履いてほしいですし、男性用も作りたいという目標を持って始めたプロジェクトです。
その為に今回のクラウドファンディングで支援していただいた資金でより良い改良や、困っている人の助けになるような物をうみ出していきたいと思っています。
☆トイレで用がたしやすいスカート
☆男性用「つつみパンツ」
☆子ども用「包みパンつ」
資金の使い道
今回のクラウドファンディングでの支援金は
☆返礼品の製作費
☆ECサイトの立ち上げ費用
☆新たな商品開発の生地や部材などの仕入れ
☆スナップボタンやリブニット素材など使っている部材の向上
として運用させていただきます。
スケジュール
2024年8月23日 プロジェクト終了日
2024年9月中旬より、注文順に発送を開始します。発送までにしばらくお待ちいただきますことご理解ください。
第3期の納期は来年となっておりますが、商品が出来次第なるべく早くお手元に届けられるよう頑張って準備します!
最後に
「包みパンつ」が、必要としている人に届いてほしいです。
私の暮らしの1部分が一変したように、日々困っている方の助けになれたら嬉しいです。そして「包みパンつ」の開発を機に他のワクワクするような物を作っていけたらと思っています。ここが始めの一歩です。
「包みパンつ」を一緒に開発してくれたスタッフのみんなと、モニターの皆さん、応援してくれている皆様にこの場を借りて
感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
皆様応援、どうぞよろしくお願いいたします。
白鳥真弓
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る新作 遠州織物を使ったパンつができました。
2024/07/05 11:08遠州織物 「BABY BOX プロジェクト」オリジナルガーゼ静岡県西部の地場産業である織物、遠州織物は、綿栽培が盛んであったこと、また機械産業の礎を多く持つこの地域ならではの産業です。豊田佐吉(静岡県湖西市出身)が日本で最初に開発した豊田式木製人力織機から始まった織機の歴史を受け継ぐ遠州地方ならではの、綿生地や遠州織物を使った製品が人気です。包みパンつ製作の背中を押してくれた、BABY BOXプロジェクトのオーナー桂川美帆さんとのご縁があり今回はこの遠州織物を使った限定ガーゼを包みパンつ、ふわパンつ用に使わせていただけることになりました。今回のクラウドファンディングでは数量限定ですが、ご支援いただけるよう準備しています。包みパンつは布製品ですし、遠州地方発ですので、遠州織物を使った製品もこれから作っていきたいと思っています。その第一弾として今回クラウドファンディング中にご紹介できることになり、BABY BOXさんのご協力にも感謝です。*限定パンつはリターンからご支援いただけます。【BABY BOXプロジェクトとは】静岡県浜松市で生まれた全ての赤ちゃんに、ベビー用品がたくさん入ったBOXを配布したいという願いを込めて始まったプロジェクトです。遠州織物を使って作ったベビー用品が入ったBOXはとても愛らしいデザインのものばかりで、希望と不安を抱えて赤ちゃんを迎えるご両親の助けになると同時に、地場産業の発展にも寄与しています。 もっと見る
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