株式会社 夢ファーム永末では、地域の農地や伝統を守りながら「安全・安心・美味」をモットーに米、餅など様々な農産品を多くの方に味わっていただきたいという思いの下、日々励んでおります。特に、米の生産については時間と手間を惜しまず安全で美味しい米作りを長年に渡って実践してまいりました。具体的には、田んぼにレンゲの種子を播き、一面に咲いたレンゲソウを田植の前に土の中に混ぜ込み肥料として利用する伝統的な農法により特別栽培米「夢のひかり」というブランドができました。「夢のひかり」は「安心!広島ブランド」の認証を受け好評をいただいております。また、米の生産の約4割を占めるもち米は、自社加工場でおはぎ、柏餅などの原材料として使われ、経験豊かな女性スタッフがこれらの加工品の数々を早朝より一から手作りしております。
農場および農産物加工場は広島県庄原市北部に位置する豊かな自然と四季折々の風景が魅力的な永末地区にあります。特に、春の桜と秋の紅葉は多くの人を楽しませてくれるそんな素敵な農村です。
自己紹介
私たち(株)夢ファーム永末は、代表取締役社長 加藤政利と農業生産部門5名、農産加工部門5名、事務管理・野菜部門3名で運営しています。遠くは埼玉や長崎から当社に夢を抱いて就職したスタッフもいます。
このプロジェクトで実現したいこと
新しい機械の導入
餅加工場の改修および蒸米機と小餅切整列機を導入することで生産性が向上するとともに気温や湿度の変化にも細やかに対応できて、品質を高いレベルで一定に保つことができると考えます。作りたての商品を今まで以上に迅速にそして安定したお届けが可能になります。
トイレの新設
現代的で清潔なトイレを新設することは、スタッフ全員が強く望んでいます。中でも特に衛生面において職場環境を整えることは日々働く上で最重要課題です。スタッフが快適に働くことができれば今まで以上に意欲が高まり、生産性の向上にもつながります。また、農場見学やイベントなどでご来場いただいたお客様に気持ちよく使っていただくことで、地域の方々との交流が増え、共に歩んでいける存在になり得ると考えます。
プロジェクト立ち上げの背景
地方に魅力のある仕事がなく故郷を離れる若者が多くなるにつれ、農業の担い手の後継者不足と高齢化に歯止めがかからない状況が加速し、耕作管理の委託による離農が進むと同じに荒廃地も目立つようになってしまいました。
そのことを深く憂慮し、立ち上がったのが加藤政利(現社長)でした。加藤は広島県の農協連合会(現全農)に勤務し農業の重要性や問題点などを肌で感じながら、故郷の庄原市永末の、敷いては日本の農業がどうあるべきかを常に考えるようになり、故郷永末で農業法人を立ち上げる決意をしたのでした。
まだ農業法人という組織について全く知らない人が多い中、加藤は地域の農家に声を掛け農業の法人化の重要性を熱心に説いて回るも門前払いや不信感を露にする人などなかなか理解者を得ることができませんでしたが、徐々に同じ志を持つものや賛同者が出てきて、ついに、2005年(平成17年)に20戸20haの農地をもとに農事組合を発足し、徐々に生産農地を拡げてきました。また、その間、様々な野菜や農産物の加工品も商品として開発し、消費者の皆様に安全・安心そして美味しい農産物と共に農産加工品を届けてまいりました。数年間で庄原地区有数の農業法人として地域の農場を守りながら数々の生産物を供給することで、まずまずの安定経営ができていました。
ところが2014年(平成26年)の年、農産物の不作と価格の暴落により利益がほとんどなく一気に経営が厳しい状態に陥ってしまいました。生産にかかる費用や借入金の返済、人件費など最低限の経費を確保するために、平成26年以降は厳しい経営を強いられると同時に経営改革の必要性に迫られてきました。
組合員の高齢化と地域の若者の農業離れが加速する中、このままでは、先祖代々引き継がれてきた永末の農地とそれまで開発供給してきた農産物を手放し、最終的には農事組合は解散せざるを得ないと判断し、2023年10月株式会社に変更する決断をいたしました。しかし、株式会社にすれば即経営状態が改善するはずもなく、国や地方自治体の助成や援助も期待できない中、自助努力で運転資金確保ができる経営体制の構築に向け事業改革に取り組んでいますが、昨年以降からの資材原料の高騰分を販売価格に転嫁できない主力農産物「米」では、利益がほとんど確保できない現状が続いています。
この状態を打破するため検討を重ねた結果、主力農産物である特別栽培米「夢ひかり」の増産と漬物や切り干し大根等の農産加工品の量的拡大販路の新たな開拓が必要であると判断しました。
しかし、現在使用している加工場の機械は老朽化したものも多く、生産効率が低下し、現状維持が精一杯な状況で、改善策として機械の更新または新規導入は避けられないと考えています。また、生産加工に携わるスタッフは全員女性で、加工場に隣接するトイレは使い勝手良いものとは決して言えません。早朝の暗い中で使用することが多く、明るく清潔なトイレの改善は、数年前から強く要望が上がっています。トイレをはじめとして、働く環境を整備しスタッフが快適に働けることが生産性につながると考えますが、これまで長年に渡り、なるべく消費者の皆さんに喜んでいただけることを優先して多くの利益を残さない運営をしてきたこともあり、当面の機械設備や働く環境整備に投資する余裕がなく、これらの問題を解決するためには今後も相当な時間を要ることが予測されます。この状況をできるだけ早く改善して、多くの消費者の皆様にこれまで以上に高品質の商品をお届けしたい、そうしたことが地域や地元の元気を生み出し、若い人が近い将来就農したいと思える魅力になることを信じて、皆様のご支援をお願いしたいと考えるに至りました。
わが社の顔 現在の加藤社長です。
現在の準備状況
ご支援に対するお礼の品々を含めた農産品の植え込みや収穫をおこなっています。最近ではうるち米、もち米、菊芋、サツマイモ、はぶそう(お茶として大人気)、黒大豆などの種まきや株の植え込みを終え、小麦、玉ねぎ、ジャガイモ、ブルーベリーなどの収穫を行っています。また、農産加工品については、食品衛生法の改正に伴い令和3年6月から、漬物を製造して販売する場合、「漬物製造業」の営業許可が必要になりましたが、当社では既に営業許可を取得しいつでも皆様に商品をお届けでき準備が整いつつあります。
リターンについて
庄原産特別米(夢のひかり)・庄原産コシヒカリの白米と玄米、真空平餅、漬物(野菜の切漬け、白菜漬け)、味噌の組み合わせを準備し、ご支援いただいた金額(5,000円~100,000円)により様々なセット商品としてお届けいたします。返礼の時期は新米と漬物が揃う11月とさせていただきます。
スケジュール
9月 クラウドファンディング終了
11月中旬 返礼品の発送
資金の使い道
餅加工場の改修及び蒸米機と小餅切り整列機 約220万円
トイレ改修工事 約202万円
手数料 約78万円
最後に
私たちはこの数年が正念場であると認識し、庄原市永末の農地を守りながら、多くの消費者の皆さんに安全・安心・美味の魅力的な商品をお届けすることを目指し頑張ってまいります。そして、若い人たちに魅力を感じていただき夢を抱きながら永末の地に定住していただく、そのような動きが全国に広がることを強く願っています。どうか皆様このような私たちにご支援よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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