実は、今から約45年前、私は、高所登山に必要な、氷壁や氷交じりのロッククライミングをしていました。実際、ヒマラヤの7000m峰に出向きまして、1つ目は未踏峰の初登頂、2つ目は、インド陸軍体が尾根伝いに1か月かけて唯一1回だけ登頂に成功した頂を、東側の壁からの直登を試み、3日目に登頂し5日目にアタックキャンプに戻ってきました。勿論この東壁登攀は初登攀です。当時、最新モデルのピッケルが出まして、それがまさに
チタンのピッケル
でした。斬新な形で、まさに氷壁登攀の為に考案されたピッケルで、軽量でマイナス60度以下の様な過酷な条件でも最高の強度を誇るピッケルという事で、売り出されました。でも、20歳をやっと超えた当時の私は貧乏でしたので買えませんでした。【チタン】は私にとって、そんななじみ深い存在であります。
チタンは、鉱物収集家の牧師により、1791年発見されましたが、ギリシア神話における地球最初の子、ティーターン(タイタン)にちなんで、名付けられました。しかし、チタン単体で取り出し実用化しだしたのは20世紀に入ってからです。そして今も、こうしてクラファンでも流行っています。
チタンは、酸化物が非常に安定で侵されにくく、空気中では空気に触れる表面が強力な酸化物(不動態酸化皮膜)で覆われる不動態となり、白金や金などの貴金属とほぼ同等の強い耐食性を持ちます。銀や銅よりも安定しています。貴金属並みの耐食性を持つ金属の中で、もっとも軽く安価な金属と言えるのです。
金属チタンの加工はかなり難しいのですが、ここ日本国は、実はその高い技術を持っている国なのです。
原産国は世界各地になりますが、例えば中国やオーストラリアなどで採掘されますが、日本はチタンの加工は中国の次に第2位なのです。かつては世界1でしたが、近年中国に追い越されてしまいました。
クラファンでなぜ流行してるかというと、この優れた 耐食性・疲労特性・軽量・安価、という事で、航空宇宙分野で広く活躍しているからにほかなりません。
その他、実に様々な分野で使われてるチタン、え、こんなところでも?という物もありますので、続きは次回、お話していきましょう。