被災地NGOセンター 代表 頼政良太被災地NGO恊働センターの頼政です。私たちは、七尾市中島町に拠点を置いて被災地の支援活動をおこなっております。キャンプ場の片付け作業も一緒におこなっています。私たちは、緊急的な災害支援だけでなく復興を見据えた中長期の活動をおこなうことを大切にしています。復興には、目の前の瓦礫を片付けるということだけではなく、被災された方々の生活にさまざまな「豊かさ」を取り戻すことが重要です。そのために、地域コミュニティの再生や地域活性化につなげていくための交流人口の増加も非常に重要な要素になります。このキャンプ場でのプロジェクトは、そのような復興の足場となるようなプロジェクトだと感じています。これまで、私たちが活動してきたさまざまな被災地でも、外部からやって来るボランティアの方々と被災された方々が交流し「出会う場」があることで、新しいアイデアや復興に向けた活力が生まれて来る現場をたくさん見てきました。このプロジェクトも復興のための「出会いの場」となるような素晴らしいプロジェクトだと感じています。ぜひ皆様、応援をよろしくお願いします。プロフィール1988年広島市生まれ。2007年、神戸大学に入学。同時に能登半島地震の被災地で災害ボランティア活動を始める。その後、中越沖地震、兵庫県佐用町水害、東日本大震災、熊本地震など計25以上の国内の災害救援活動に従事。2011年4月より被災地NGO恊働センタースタッフ。2015年5月より同代表。2023年3月兵庫県立大学減災復興政策研究科博士後期課程を修了。2023年4月より関西学院大学人間福祉学部社会起業学科助教。神戸学院大学非常勤講師。平成30年度兵庫県「若人の賞」受賞。
震災復興 の付いた活動報告
皆様、温かいご支援ありがとうございます。今回は、損壊した管理棟の瓦礫撤去の様子を報告いたします。【震災の爪痕深く残るキャンプ場】地震から数ヶ月経った今も、キャンプ場には倒壊した管理棟や散乱した瓦礫が残っており、震災の爪痕を深く感じさせます。崩れ落ちた中二階の屋根(左)窓ガラスや雨戸などが損壊し使用できない状態(右)2階部分が崩れ落ち瓦礫が散乱被害は甚大です。しかし、この場所を再び、人々が集い、笑顔が溢れる場所にするために、私たちは前進します!【ボランティアの皆様との共同作業】先日、多くのボランティアの方々にご協力いただき、管理棟の瓦礫撤去と清掃作業を行いました。皆さんと力を合わせ、少しずつ瓦礫を撤去していく作業は、大変ながらも、どこか清々しい気持ちになりました。皆さんの「このキャンプ場をもう一度、みんなが集まる場所に再生しよう!」という熱い想いが、ひしひしと伝わってきました。雨戸、窓、障子、襖、畳など損壊し使用することができなくなった瓦礫を撤去し躯体だけを残しました。この管理棟は今後、地元住民の方が関わることができる地域資源を活かした事業の作業スペースとして活用していく計画です。【再生への道のりは始まったばかり】今回の活動は、あくまで再生への第一歩に過ぎません。これから、皆様からのご支援を元に、宿泊施設の再建や自然環境の整備など、様々な課題に取り組んでいきます。このキャンプ場が、被災された方々の心の拠り所となり、ボランティアの方々との交流の場として、再び活気を取り戻す日まで、私たちは全力で活動を続けてまいります。東京在住のミャンマーの団体にお越しいただき協働させていただきました。皆さん、ありがとうございました!協力:被災地NGO恊働センター