プロジェクトの実行者について
私は、こころわながさきの山下ルミと申します。私はこれまで看護師として、関西及び地元長崎の中核病院や訪問看護ステーションで、経験を積んできました。
超高齢社会の今、医療、介護が必要になる前から地域のみなさんと繋がるコミュニティナースとして、今年4月から公的な医療サービス外の付き添いや見守り支援を行っています。
長崎では、コミュニティナースの知名度はまだまだ低く、まずは地域の皆さんに私の活動を認知してもらう事を最優先に、近所の方からのちょっと体調が気になる方がいる、との連絡があればご様子を見に行く、などボランティアでの活動も積極的に行っています。
臨床勤務時代から、終末期看護に関心があり、終末期ケア専門士の資格を取り、日々自己啓発に努めて来ました。
今回、終末期の方が残された時間を少しでも幸せに過ごせるように、その方が行きたい所へお連れするプロジェクトを企画致しました。
支援地域は、長崎から佐賀近郊、将来的には九州圏内へと支援の輪を広げて行きたいです。
日帰りでの外出を無償とし、予算の状況で、宿泊を伴う旅行の支援にもできる限り対応したいと考えています。
終末期の定義
終末期と一言で言っても、
救命救急の現場での、発症から数日以内の短期間での経過の場合や、癌や難病など1〜2か月の急激な転化、加齢に伴う慢性期疾患の場合では数年間良くなったり悪くなったりを繰り返し、徐々に容態が悪化していく経過を辿ります。したがって、終末期を期間で決める事は難しいのですが、誰しもが命には限りがあり、いずれは終末期を迎え、お別れをする時が来ます。
今、このプロジェクトを見てくださってる方の中にも、大切なご両親やお祖父様、お祖母様が外出したくても自分たちだけでサポートするのは不安と、同じ悩みを抱えている方もいるかもしれません。
昔住んでいた場所、海や山の景色や匂いを感じる事で、色々な思い出が蘇り、ご本人、ご家族にとってもかけがえのない時間となるでしょう。
最期の親孝行、祖父母孝行を私と一緒に叶えませんか。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトの目標は、終末期の方が望む場所へお連れし、願いを叶える手助けを致します。
具体的には、福祉タクシー業者さんと連携し、体調管理を行いながら、安全かつ快適な外出の機会を提供します。
事前に、かかりつけ医など医療スタッフと連携を図り、ご本人やご家族との面談の上、できる限りご希望に添えられるように支援して行きます。
活動にご協力頂く福祉タクシー姫ちゃん(一例)
プロジェクト発案のきっかけは、ある終末期の方との出会い
訪問看護師として働いていた時、在宅で療養されていた方から、終末期の方を対象とした無料での外出支援を手掛けるボランティア団体のドキュメンタリー番組がある事を聞きました。
元はドイツやオランダで広がっている活動をモデルに、関東を拠点に関西方面まで、徐々に支援を広げて来られた団体であり、その支援活動に大変感銘を受けました。
もっともっと、日本中に、支援の輪が広がる事を願って、長崎から発進する事を決意しました。
これまで出会った方の思いを胸に
これまで辛い治療を一生懸命続けて来られた患者様、傍に寄り添い心身共に支えて来られたご家族様、沢山の方との出会いがありました。
先に紹介した方も、入院中の兄弟に会いに行きたいと希望されていましたが、願いを叶える事なく旅立たれました。
終末期にある患者様の中には、自分で歩行移動が困難だったり、常に点滴や酸素吸入など医療管理が必要な方もおられます。
ご家族の協力が得られたとしても、体調の不安や外出中の食事やトイレなどの心配、経済的な不安などから外出を我慢せざるを得ない状況になりがちです。
娘さんの結婚式の衣装合わせに立会いたいと希望された方に、訪問看護業務の一貫で付き添った経験もありますが、通常の看護業務の中で、プラスアルファの支援まで行うのは非常に難しい現実もあります。
そこで、フリーランスとして独立し、自由に必要な方に支援が届けられる看護師の道を選びました。
これまでの活動と準備状況
今回のプロジェクト立ち上げに向けて、既にいくつかの準備を進めています。 まず一つ目に、病院や居宅支援事業所の協力の元、現在療養中で終末期と判断される方を対象に外出に対する意向を把握するため、聞き取りのアンケートを行いました。
約7割の方が行きたい場所があると回答、行きたい場所の具体例として、お墓参りや旅行が大半を占めました。
中でも遠方に住む子どもに初孫が産まれたので会いに行きたい、や昔住んでいた町にもう一度行きたい、季節の花を見に行きたい、など思い思いの意見を聞く事ができました。
入院患者さんに限られた回答としては、自宅に帰りたいと答えた方が多く、家族とゆっくり過ごしたい、患者様自身が育てた庭の花を見せてあげたい、など家族からの思いも伺い知ることができました。
また入院患者さんの中には、行きたい所はあるが今の体調では無理だと思う、病室からの景色で良しとする、など半ば諦めともとれる記載もありました。
二つ目は、福祉タクシー業者さんとの連携を深め、無償支援で提供する当該予算の計画や、どのようなサポートが可能かを詳細に話し合いました。沢山の方の想いを胸に、1人でも多くの方の願いを叶えるべく、緻密に計画、遂行できるように努めています。
リターンについて
支援金額の多少に関わらず、お礼メールや定期的な活動報告にて、感謝の気持ちをお伝えします。
1週間に1回程度、活動支援を行った方の了承の元、写真や文章で支援内容を報告致します。
スケジュール
・6月中旬頃クラウドファンディング開始
支援状況により随時プロジェクト予約受付、活 動開始
・8月初旬クラウドファンディング終了
使用用途、内訳
移送支援費用
例)姫ちゃんタクシーの場合 31,300円/6時間もしくは90km
看護諸費用 12,000円//5時間
週6日、25日/月で計算 1,082,500円。
高速利用料金、広報活動費約100,000円。
目標希望金額1,200,000円。
目標金額を超えて支援を頂けた場合は、継続的な運営資金に充てさせて頂きます。
最後に
私のプロジェクトに関心を持って頂き、最後まで読んで頂いて本当にありがとうございます。
1人でも多くの終末期の方及びご家族の願いを叶えたい!
皆さまの温かい支援が、このプロジェクトを現実のものとするための大きな力となります。誠心誠意をもって、一歩一歩前進してまいりますので、どうかご支援よろしくお願いいたします。
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