バングラデシュで子供支援をしている
NGO法人エクマットラ
https://japan.ekmattra.org/
渡辺麻恵様より素晴らしい応援メッセージを頂きました!
是非皆様にも読んでいただけたらと思います。
子供達への愛は世界共通です
NGOエクマットラ ハンディクラフト代表 渡辺麻恵
《プロフィール》
2012年からバングラデシュに移住し、現地のストリートチルドレン支援活動を行う
NGO「エクマットラ」のメンバーとなる。
2016年には、貧困層女性の経済的・精神的な自立と未来を創る雇用を目指し、エクマッ
トラハンディクラフト工房を設立。
エクマットラのハンディクラフト部門の代表としてバングラデシュ国内や日本を中心に手
工芸の制作・販売を精力的に行っている。
また、日本の劇団で学んだ演技や表現方法を活かし、エクマットラの子どもたちとイベン
トに参加したり、現地のステージやメディアで日本とバングラデシュの懸け橋として文化
活動を行っている。
渡辺麻恵 公式ブログ「まえを向いて歩こう」
https://ameblo.jp/ohtsuka-mae
エクマットラハンディクラフト公式ウェブサイト
https://www.ekmattrahandicraft.com/
《応援文》
私自身も十代の頃に両親が離婚し、それからは母が女手ひとつで育ててくれました。
経済的に大変な時期は、まさに夏休みに家族で旅行をしたり海外留学をする学校の友人た
ちを自分はアルバイトに明け暮れながら羨ましく思う時はありましたが、いつも心を照ら
してくれる母の明るい笑顔や私たちのために頑張って働いてくれている背中、そして周囲
の大人たちの優しさや協力のおかげで、大切な人との沢山の幸せな思い出がいつも私の心
を支えてくれて、困難な家庭環境の中でも道を踏み外すことなく、一人前の大人になるこ
とができました。
そう、幸せな思い出は心の根っこを強く、優しくしてくれるのだと思います。
子どもは子どもながらに自分の置かれている状況を理解し、大人たちが示す心の様相を感
じ取ります。
大人たちが自分のためにしてくれたこと、自分を思ってくれたこと、
それは幼くて言葉にできなかったとしても想いとして感じとり、子どもの心の形成に繋が
っていきます。
私は今、バングラデシュのエクマットラという団体で、ストリートチルドレンの支援活動
を行っています。
この国には 幸せな思い出はもちろんのこと、 幼少期に子どもが得られるべき当然の権利
…温かい食事、安心して眠れる寝床、教育の機会なども貧しさにより得られずに暮らして
いるストリートチルドレンが沢山います。
毎日の活動の中で出会う路上の子どもたちを取り巻く貧困の理由は様々ですが、 そうし
た状況に陥ってしまう背景には親の抱える貧しさが必ずあり、そこから抜け出す方法が分
からずに親子共々路上生活をしているというケースがほとんどです。
私たちの団体では、子どもたちへの直接的な教育支援と共に、貧困層女性の自立支援とし
て雇用の創出も行っていますが、活動を通じて思うこと感じることは、
「人は機会さえあれば変わることができる」という人間の可能性であり、
「親が子を想う気持ちは万国共通」であるということ。
多くの親御さんが「この子には幸せな人生を歩ませてあげたい」と願い、自分はしてあげ
られないからと、私たちに大切なお子さんを託してくださいます。
それぞれ生きてきた背景や家庭環境が違う中で、大変な人がいたら周りが助ける、ある人
ができないことはできる人が協力する、世界の宝である子どもは皆で見守る、それはとて
も健全な社会であり、そんな風にみんなが思い行動に移すことが当たり前の社会になれば
いいなと思います。
日本のひとり親家庭のお父さんやお母さんも、きっと忙しい毎日の中で我が子にしてあげ
たいけれどいつもしてあげられないことが沢山あると思います。
ゆっくり子どもの話を聞いてあげること
お金を気にせずお出かけすること
時間を気にせず一緒に笑顔で過ごすこと…
その全てを叶えられる一日として、いつも頑張っているひとり親家庭の親御さんたちにも
、お子さんと同じくらいこの特別な夏休みの一日を楽しんでほしいと願います。
もちろん日本とバングラデシュでは国の状況も貧困の種類も異なりますが、私たちは格差
のない社会の中で子どもたちが笑顔で生きていける未来を創りたい、という想いでバング
ラデシュで活動しています。
そんな中で、同じ未来を目指す仲間である梅沢義明さんを通じてこのプロジェクトを知り
共感し、今回応援メッセージを書かせていただきました。
沢山の優しい大人たちから生まれたこのプロジェクトの恩恵を受けた子どもたちが大人に
なった時、
浅草の花やしきという遊園地で、
その日は一日中大好きな自分の家族と、
一緒に夏休みを満喫したこと…
幼少期の幸せな思い出として、きっと思い出すでしょう。
そしてそんな幸せな思い出が、子どもたちの心を支え、彼らも優しい大人となっていく素
敵な循環がこのプロジェクトにより生まれていくのではないかと思います。