2024/06/02 21:35

6/1、当方のプロジェクトがスタートした日は、奇しくも能登半島地震が発生してから5ヶ月という節目でもありました。
あらためて、この地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げますと共に、一日も早い生活再建がなされることを願っております。

今回、「藤里まちなかミュージックFes.」開催にあたり、能登を応援する要素も盛り込みたいと考えるようになったのは、1月にきりたんぽ鍋の炊き出しで訪れた頃からボンヤリとイメージとしてありました。
以降、2~5月まで月イチペースで能登まで足を運び、合計約700食のきりたんぽ炊き出しや被災家屋の片付け、引っ越しの手伝い等に微力ながら関わってまいりましたが、能登を訪れる度に倒壊した家屋が続く街並みや断水が続く状況等、復興への歩みがなかなか加速化しない現状に「まだこんな有り様なのか…」とため息を漏らしたことは数えきれません。
一方で、前回(17年前)の能登半島地震でも大きな被害に遭いながら、今回も前を向いて立ち直ろうとする現地の方々、被災者支援に携わる多くの方々の姿に深い感銘と勇気を与えていただきました。

きりたんぽの炊き出しには、厳選した秋田の食材をふんだんに…

秋田から遠い能登と関わろうと思い立った動機に、昨年の秋田豪雨災害の現場で県外からも多くの支援を受けた様子を目の当たりにした者の一人として、秋田から恩返し/恩送りという思いに加え、ある種の“憤り”に近い感情もなかったわけではありません。

3.11以降、この国の災害対応は格段に進歩したはずでした。なのに、この災害は何かがおかしい、もっと早く進められることがあるはずとの違和感は、1月の段階で既に抱いていました。
地理的条件や季節的な事情もあったのでしょうが、この国の余裕のなさ、体力の低下を感じるような気さえいたします。能登の現状は日本全国の過疎化した地方の縮図でもあり、能登で起こっている苦悩が見捨てられたり、忘れ去られるようであってはならないと考えます。

もっともっと、能登のことを考えてほしいし、多少でも力になれる機会を設けたい。
ひいては自分の地元がいざという時でも何とかなるよう、人とのつながりや地域のあり方なども考えてほしい。
この度のフェスも、そんなメッセージを発する場にしたいと思っています。

5月の半ばでも、地震発生直後のままの建物は数多く…

フェスの概要を固めて、更にクラウドファンディング(以下、CF)に再度挑戦を思い立ったのですが、「第三者への寄付」を主目的とするのは本来CFの趣旨にそぐわないため、そのようなプロジェクトは承認されないことになっています。
担当者と相談の結果、「物産フェアの開催」やリターン品に能登の名物を活用するという点にはOKをいただきました。

このCF挑戦は、私たちのフェスを応援していただきたい、多くの方にご来場いただきたいというのが主たる目的ですが、能登に思いを馳せる、間接的に能登を応援する機会としてもご理解いただけますとありがたく存じます。

地震発生から5ヶ月という節目にあたり、あらためて「能登のことを忘れていないよ」という思いと共にこのCFへのご支援、また当企画のシェア・拡散にもご協力いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。