このページをご覧いただきありがとうございます。佐藤です。
4日間で 51人もの方にご支援いただいておりまして、皆さんの豊岡、京極湯、銭湯に対するあたたかい気持ちを目の当たりにしているようで、とても嬉しい気持ちになっています。
さて、今回は「家史」を制作しているNPO法人ムラツムギを私が始めた理由についてお話ししようと思います。
大学時代、私は終末期ケアについて研究したり、新卒では療養型病院に勤めるなど、終末期医療に関心を抱いていました。特に大学4年生の看護学実習で、受け持ちの患者さんが亡くなった経験は私の原点のひとつです。それまで死を身近に感じたことがなかった私は死というものを怖く冷たいイメージで捉えていました。しかし、その患者さんと家族やご友人たちの過ごされていた時間がとても穏やかなものに見え、私は、死が避けられない現実であっても、その事実の中でもあたたかい時間を過ごすことは可能なのだと感じました。 そして私はこの考えを地域社会にも適用できるのではないかと思い、NPO法人ムラツムギのメンバーと出会いました。そして年月を経て、「家史」という家の歴史をアーカイブするプロダクトの制作も始めるようになりました。
変わりゆく時代の中で、家のあり方も変わっていく人の暮らしが変わる中で、住み継がれる家と、そうでない家が出てくる。そんな中でも、この家史を通じて、家や地域が持つ歴史を次世代に残し、その記憶が風化せずに記録に残るという安心感を醸成したい。
これからの社会にきっと必要な選択肢が生まれる気がしています。 どうぞ引き続きご支援よろしくお願いいたします。