【クラファン残2日〜!】ネクストゴールまであと2%まで来ました!
みなさんのお力添え、本当にありがとうございます〜!
これでほぼ達成間違いないところまで来ました!
みなさんの思い、しかと受け止めて
心して『家史』の完成まで力注ぎます。
このたびは、本当にありがとうございました!
あと2日と迫っていることもあり、
忘れられない人形町の『世界湯』について
写真と共に追憶にふけりたいと思います。
人形町の『世界湯』は、元吉原だった名残濃い花街に、
粋な江戸っ子が集まる場所として
ほかの銭湯にはない気品と嗜みを備えたところでした。
湯舟の温度も『京極湯』と同じく高温で、
「やせがまん」して入るのが粋とでも言いたげな、
モンモンがピンクに染まる男衆の集まりが見事で。
通うたびに、寿司屋の親父やら、魚屋の親父やら、
大工や左官の職人たちの、地元人形町の話題が浴場に谺してるのが、
ホント鯔背で、白タイルに鏡もシャワーもないカランの設えと共に、
なんとも言えない「湯屋体験」に陶酔していたのを、思い出します。
そんな順風満帆と思われた『世界湯』が、
コロナ禍に閉店との報せが…。
人形町まで自転車で30分ほどの距離だったので、
コロナってこともあり、『世界湯』通い。
5月1日の閉店までのカウントダウン、
閉店後の解体までの様子を、
とにかく、とにかく、記録と記憶に収めようと、
人形町に通ったものです。
戦利品が竹野の我が家に。
閉業して2ヶ月後には、
解体が一挙に進み、
見るも無惨な状態へ。
元吉原の江戸っ子の粋な世界が、
ただの瓦礫へと成り下がる顛末は、
文化というものの儚さ、
思いを受け継ぐことの貴さ、
…をまざまざと突き付けられ、
コロナ禍によって、反面教師的に
「生きる」ことの本質を学びました。
解体前の『世界湯』
人間らしさとは、
その危うい「文化」の継承によって
育まれるものなのだな…ということを。
『京極湯』への思いも、
この『世界湯』の顛末から生まれています。
壊すのは、至極カンタンです。
命を絶つのも、
それに近い行為かもしれない。
しかし、しぶとく生きる…
その意固地なまでの振る舞いこそが、
人間らしさ…つまりは「文化」継承なのだ…と。
『世界湯』跡地には賃貸マンションが(GoogleMAPより)
bozzo