◆はじめに・ご挨拶
この度は、私たちのプロジェクトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私たちは、新潟市の田園風景が広がる西蒲区和納の和納十五夜祭り実行委員会です。
クラウドファンディングを立ち上げてから今年で3年目となりました。
初年度は、伝統の草花火のご支援、昨年は子ども神輿のご支援と、たくさんのご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
毎年、毎年、お祭り自体も盛り上がってきて、地元内外の方から楽しんでいただけるも祭りとなってきました。
江戸時代から続く伝統のお祭りを、子どもたちの代にも引き継いでもらいたいと考えているのですが、近年の物価上昇などの影響により、お祭りを存続していくための寄付金が激減しております。
これまで、企業寄付や個人寄付で大部分を助けていただいていたのですが、それも年々少なくなってきている中で、何とかこのお祭りを続けていけるために、クラウドファンディングでのご支援をお願いしたい次第です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
❖ご支援いただきたいこと
このお祭りを子どもたちの代まで続けていけるよう、また、地域の活性化につながるよう、ご支援をお願いしたいです。
何分小さな町の祭りですので、地元の寄付など収入源は限られております。そこで皆さまのお力をお借りしたいと思いプロジェクトを立ち上げました。
祭りの運営にはお金がかかります。花火制作費、安全講習会費、チラシやパンフレットの作成、古くなった衣装や祭事器の補修や購入費など、いままで寄付金で賄ってきましたが、昨今の情勢不安や円高、物価高騰により、大口であった企業や団体からの寄付が激減してしまいました。
このままでは、祭り自体が縮小し、地域の活性化が進まず、また、祭り自体も形だけのものになってしまいます。
小さな町の祭りですが、地元の方を初め、他の地域の方もこのお祭りを楽しみにしていただいています。
小さな火を消さないために、さらに大きく燃え上がるように、皆様のご支援をよろしくお願いします。
・和納十五夜祭り
和納十五夜祭りは江戸時代から続く豊作祈願のお祭りです。そのため当初は春に行われていましたが時代と共に現在の夏に行われるお祭りとなりました。
格式十万石といわれたこの祭りには5つの特徴があります。
1.草花火
花火師たちによる草花火
この祭りの最高潮で繰り広げられる地元花火方による草花火です。竹筒に火薬を詰め込んだ手持ちの草花火を、花火方が火の粉をかぶりながら次から次へと吹き上がらせます。
目の前で吹き上がる火の粉が夜空に舞い上がると、見物客は祭りの最高潮とともに夏の終わりを感じる風物詩です。
この草花火を作り上げるのは、半世紀にわたり花火を作り続ける生粋の<花火男>といわれる花火方の親方です。火薬を仕込む竹筒を自ら切り取り、使える部分だけを厳密に選別し丁寧に仕上げていきます。
手持ちの草花火以外にも滝のように火の粉が流れ落ちる仕掛け花火や、火花を噴き出しながら綱を渡る花火神輿なども一手に手掛けています。
<花火男>が仕掛ける草花火をぜひ一度ご覧いただきたいです。
2.拍子方
古の調べを奏で想いを馳せる
花火囃で祭りを盛り上げる祭りや花火を盛り上げるもう一つの主役に拍子方があります。
草花火を上げている間中、笛や太鼓で祭囃子ならぬ花火囃子を演奏します。これは全国的に見ても大変珍しいことのようです。
この花火囃には言い伝えがあります。
”昔、二人の浪人がこの地に流れ着き、この村の楞厳寺に身を寄せ、願って寺の和尚の弟子になったということです。
ある晩、人々が寝静まってからこの浪人が笛を吹き、そして夜な夜な続いたということです。
この笛の音を和尚が聞き、なんともめずらしくも素晴らしい調べだろうと大変に感心しまして、この二人は唯者ではないと思い、ひそかに丁寧に身の上などを尋ねました。
二人の弟子の僧は和尚の情けある言葉に感じ入り、涙ながらに身の上を打ち明けました。
「初めて本当のことを言いますが、私どもは元は平家の武士でしたが、負け戦の末に苦労を重ね落ちのびてこの地にたどり着きました。あなたの厚いお情けに助けられ今日まで弟子にしていただき、大変お世話になりました。」
「今、吹いたこの曲は平家に伝わる秘曲で、京都の祇園には今もこれと同じ調べが伝えられております」
和尚はその事情を聞き、調べの素晴らしさに打たれましたので、村の人たちにぜひこの曲を教えてくれるように頼みました。
二人は和尚の恩義に報いる気になり、こころよく承知をして、くわしく伝授してくれました。
その時に伝授された曲がずっと伝えらて、花火打ち上げの拍子になったとのことです。"
拍子方の笛と太鼓の音は、花火だけでなく神輿が神社を渡り歩く神輿渡御でも演奏され、祭りの雰囲気を一層盛り上げてくれています。
3.神楽
祭りの奉納演舞に欠かせないのが神楽舞です。
獅子の顔をした神楽で悪霊払いの舞を東西南北の四方で舞い、無病息災を祈念します。
"なんとしようす
前に立ったるは天照皇太神宮の八幡は(払いの対象の名を読み上げる)の悪霊払い
悪魔払うたらしっかり舞い上がれ"
この口上を読み上げ悪霊払いを行います。お年寄りから子供まで、こぞって神楽の前に集まり無病息災を祈念する、たいへん人気があるのがこの神楽舞です。
4.棒遣い
15歳以下の少年たちで結成される棒遣いもまた、祭りの奉納演武として欠かせません。
神輿が神社を渡り歩く際、その先頭に立って露払い役を務めています。演武で行われる武術により、道中の邪気を払う役目があります。
もともとは、地域の福成寺の住職が武術の達人であり、近所の子供たちを連れて当時剣術に力を入れていた三根山藩に出向き、剣術を教えたことが始まりとされています。
現在では新潟市の無形文化財に指定されるなど、これからも伝統を受け継いで地域を盛り上げていってほしい存在です。
5.神輿渡御
最後にご紹介するのはこの祭りの主神事である神輿渡御です。
以前は祭りに白木作りの真新しい神輿を作り、一晩で壊してしまうという習慣でしたが、造営費が莫大になるため、江戸末期に当時の割元が、現在の神輿を京都から買い求めました。
その後、宵祭(祭りの初日)の午後から上のお宮(三社神社)を出発し、下のお宮(住吉社)で一晩を明かし、翌日、上のお宮に戻るという神輿渡御が始まりました。
現在では一日で神輿渡御を終わらせますが、神輿が練り歩く道沿いには多くの人が押しかけ、かつては格式十万石と謳われた行列に手を合わせたり、お賽銭を上げたりと伝統ある神事が脈々と受け継がれています。
【三社神社】
もともとは武運を祈るために祀ったと言われている八幡宮という神社でしたが明治時代の神社合祀により、日枝神社、熊野神社を合祀して現在の三社神社となりました。
小さな神社としては珍しい三ツ鳥居を配した構えは地域の人たちから愛されています。
草花火はこの神社の敷地内で上げられます。多くの見物客が訪れ、賑わいの中お祭りの終わりを迎えます。
【住吉社】
下のお宮として親しまれている住吉社。かつてはここで神輿が一晩を明かしました。なんともロマティックなお話です。
現在は神輿がちょっと休憩して帰る感じにはなりましたが、伝統を絶やさずに脈々と受け継がれています。
夏前になると棒遣いの子どもたちがこちらの境内で練習している姿が、夏の訪れを伝えてくれます。
【諏訪神社】
十五夜祭りであまり知られていませんが、三社神社と住吉社の中間地点に諏訪神社があります。
神輿渡御の通りからだいぶ離れた場所に諏訪神社はあります。昭和25年まではここではなく、また別の集落(現和納小学校近辺)にありましたが、天保9年頃、盗賊が頻繁に出没し住民が別の集落に避難したため、集落自体が消滅し神社だけが残っていたそうです。それを昭和25年に現在の場所に移転されました。
昔から五穀豊穣の神として信仰されていましたので、五穀豊穣を祈念する十五夜祭りでも、諏訪神社まで続く道まで来ると、棒遣いの演武と神楽の奉納演舞が行われます。
◆このプロジェクトで挑戦・実現したいこと
・地域の祭りを守り、さらに町を活性化させたい!
この2年、クラウドファンディングを実施し、大変多くのご支援をいただき無事に祭りを終えることができました。
今年は、このお祭りをさらに末永く続けていきために、若い力を取り入れて活性化し、ひいてはこの町を好きになってもらい、町全体を活性化していきたいと考えています。
地方の小さな町の大きな望みです。このお考えにご賛同いただける方はぜひ、今年もご支援よろしくお願いします。
◆私たちの地域のご紹介
・古の地 和納
和納には古い言い伝えがいくつかあり、古代より都と関りがあったことがうかがえます。
ただ全国にも同じような言い伝えがあり真実はわかりませんが、古代のロマンを感じることが出来る和納を皆様に知っていただきたく、ここにご紹介します。
〇紀元前30年頃、垂仁天皇の皇子、本牟遅和気(ほむちわげ)が成長されてもなかなか口をきけなかったが、白鳥の鳴き声を聞き、初めて片言を発することができた。
そこで天皇は山辺大鶙(やまべのおおたか)という者に命じて白鳥を捕らえるよう命じた。
大鶙は白鳥を追って各地を転々としついに高志(越【こし】)の国に至り「和那美の水門」(わなみのみなと)に網を張って白鳥を捕らえ都に持ち帰って天皇に献上した。
~古事記垂仁天皇の条に記
〇天歴9年(955年)村上天皇の皇子桃井親王が6名の従者とともにひそかに都を立ち北陸道を経て遠く和納の地に訪れた。
この地の住民は羂(わな)を張って鳥獣を捕らえて生活を営んでいた。
「ここの地名は」と問うと羂難野(わなの)と言う。
「羂は生きもの、生命をとる道具で、不祥である。文字は和納(和をもって納まる)とすべきである」と言われた。
~越後国蒲原郡和納仏頂山楞厳寺古伝
楞厳寺にある桃井親王陵墓
◆プロジェクトを立ち上げた背景
私たちはこのプロジェクトを通じて、全国的にも珍しい花火囃子の音色で上げられる、地元の花火師による草花火や仕掛け花火や、平家の落人が伝えたと言われる笛の音、新潟市無形文化財の棒遣い、若い方が引継ぎ伝え続ける神楽舞など、和納の伝統である十五夜祭りを守りたいのです。
この伝統を子どもたちにも受け継いでもらい、さらには、かつて格式十万石と謳われたきらびやかな祭りにしていきたいと考えています。
そして、このプロジェクトを知ってもらい、みんなで盛り上げて、私たちと似たような境遇の地域の方たちの励みになり、元気を分けてあげたいと考えています。
ぜひ皆様にご賛同いただきたく、ご支援よろしくお願いします。
◆ご支援は十五夜祭りの草花火、仕掛け花火の制作費用に使わせていただきます
<目標金額80万円>
・祭り運営資金 約60万円
・リターン費用 約36万円
・CAMPFIREへお支払い 約14万円
◆実施スケジュール
6月下旬 クラウドファンディング開始
7月下旬 クラウドファンディング終了
7月27・28日 十五夜祭り
8月下旬 リターン準備
9月上旬 リターン順次発送
◆リターンのご紹介
❖心を込めたお礼のメッセージ
ご支援いただいた方に、クラウドファンディング終了後にはなりますが、お礼のメッセージをメールにてお送りいたします。お気持ちでのご支援をよろしくお願いします。
❖三社神社の交通安全お守り
毎年地元の小学生にお配りしている三社神社の交通安全のお守りです。宮司からご祈祷いただいた後、大切にお送りいたします。
❖十五夜祭り絵はがき
・御朱印を押印した絵はがきをお送りします。
・御朱印デザインは書道家の角屋幸さん
御朱印を制作していただいたのは書道家の角屋幸さん。
若き女流書道家であり、前衛的な中にも古典の要素を織り込んだ独自の世界を作り上げています。独自の世界観で印を制作していただきました。
”角屋幸プロフィール”
2005年長岡造形大学卒。2011年より、書家・篆刻家の柳澤魁秀に師事。古典を学びながら、デザイン書・アート書の世界を深める。2017年、2021年「東京書作展」特選。2022年「新潟県美術展覧会」入選。2022年個展「様様」(たびのそら屋/長岡)を開催。感謝をテーマに多くの作品を手掛ける。
❖地元、越後の大地で大切に育てられた「和豚もちぶた」
今年も地元の養豚場「川作ファーム株式会社」にご協力いただき、運営する「よつばフーズ株式会社」と「直売店 キッチンガーデン・とみおか」 の商品をご提供いただけることになりました。
「和豚もちぶた」は、原々種豚(和豚もちぶたの祖父母と父親)から育成管理していて、そこから生まれた厳選した優秀な豚だけが種豚(親豚)となります。
特徴の違う3品種だけを掛け合わせて生まれた「和豚もちぶた」は「良いとこ取り」な豚肉です。
「和豚もちぶた」の一番の特長は、その旨味と肉質で、深いコクと甘みをじんわり感じます。
とろけるような脂の軽さと甘さ、そしてきめ細かく舌ざわりの良い肉質が自慢です。
※「和豚もちぶた」は全国で育てられております。川作ファーム株式会社は和豚もちぶた生産グループの一員です。
また、「和豚もちぶた」の肥沃なたい肥で育てられた新潟県産のコシヒカリもご用意しております。
甘くてもちもちした食感を楽しめる、新潟ならではのお米です。
❖十五夜祭り草花火を特等席で観覧(3組限定)※1組2名まで
十五夜祭りのメインである地元花火師による草花火を、境内の特等席でご覧いただきます。
全国でも珍しい、拍子方による花火囃の笛の音を聞きながら目の前で繰り広げられる花火を間近でご覧いただき、ひと夏の思い出としていただければ幸いです。
徒歩3分の岩室駅まで送迎いたします。※現地までの交通費はご負担ください。
◆最後に
繰り返しになりますが、若い力で和納十五夜祭りをさらに盛り上げたい!その想いでこのプロジェクトを立ち上げました。
小さな村の伝統ある祭りをこれからも継続させ、子どもたちに受け継ぎ、地域を元気にし、さらにはこのプロジェクトを全国のみなさんに知ってもらい、同じような境遇の地域の皆さまに元気を与えたいと考えております。
みなさまのお力をお借りして、このプロジェクトを成功させるため頑張りますので、ぜひご支援をよろしくお願いします。
<お問い合わせ先>本プロジェクトに関しまして、ご意見・ご質問などございましたら下記メールアドレスでも受け付けております。また、お電話でのお問い合わせは、ご遠慮願います。宜しくお願いいたします。
プロジェクト専用メールアドレス:wanoh.juhgoya@gmail.com
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る新潟のタウン情報誌「キャレル」に掲載されました!
2024/07/23 10:23今月発売の新潟のタウン情報誌「キャレル」に掲載していただきました!しかも1ページも!田中会長と本田代表もバッチリ写ってます!祭りのいわれなど丁寧な取材をしていただいてありがとうございます!祭りまであと数日。暑い日が続きますが、祭りを盛り上げていきたいと思います!また、さらなるご支援もお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。 もっと見る
お祭りまであと6日!
2024/07/21 23:10お祭り開催まであと6日となりました!今日は子供神輿を組み立てました。暑い中、お祭りを楽しみに、大汗をかきながら担ぎ棒を縛り付け完成!いよいよお祭りだ!と気分も盛り上がります!午前中は地域子ども会による子どもみこしも仕上げがあり、保護者も方たちからも参加していただきました。この神輿は地域の小学校の3年生による作品です。こうやって、この十五夜祭りは、地域に支えられながら、一緒に楽しむ祭りだということを改めて実感した一日でした!クラウドファンディングも残り5日です。こんな地域と重なるお祭りを継続していくために、みなさまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。 もっと見る
返礼品追加いたしました!
2024/07/16 15:00新しく返礼品を追加いたしました。祭りでも使用される道中財布(コサッシュ)です。御朱印をモチーフにしてあります。スマホや財布などが入るサイズで肩掛けですのでちょっとしたお出かけに便利です。また、少額用として恒例のスマホ壁紙もご用意いたしました。皆様のご支援よろしくお願いします。 もっと見る
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