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今年の8月に、高校生向けの社会科学の学術大会(IOSS)を開催したい。

【目的】日本で最もハイレベルかつ大規模な高校生向けの社会科学の学術大会を開催すること。【開催概要】広尾学園高等学校にて8月に開催予定。【意義】現状不十分な社会科学系の研究活動の機会を提供するとともに、国際的・学術的な活動を通じて参加者のキャリア選択の可能性を広げること。

現在の支援総額

255,000

63%

目標金額は400,000円

支援者数

27

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/06/11に募集を開始し、 27人の支援により 255,000円の資金を集め、 2024/07/29に募集を終了しました

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今年の8月に、高校生向けの社会科学の学術大会(IOSS)を開催したい。

現在の支援総額

255,000

63%達成

終了

目標金額400,000

支援者数27

このプロジェクトは、2024/06/11に募集を開始し、 27人の支援により 255,000円の資金を集め、 2024/07/29に募集を終了しました

【目的】日本で最もハイレベルかつ大規模な高校生向けの社会科学の学術大会を開催すること。【開催概要】広尾学園高等学校にて8月に開催予定。【意義】現状不十分な社会科学系の研究活動の機会を提供するとともに、国際的・学術的な活動を通じて参加者のキャリア選択の可能性を広げること。

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概要

近年、AO入試や海外大進学が拡大する中で、進路選択における学校外の探求・研究活動の重要性が年々高まっています。一方、現状、文系の高校生が学術的な探求に挑戦できる機会は限られています。例えば実際に、研究コンテストのほとんどが理系分野に限定されていることに加え、哲学・言語以外に文系科目の学術オリンピックは存在しません。

故に、社会科学を志す高校生が学術的な探求に挑戦する機会を創るべく、私たちは、今年第一回目となる国際社会科学オリンピック(IOSS)を開催します。私たちは、IOSSが単なる大会にとどまらず、法学、政治学、経済学、社会学に代表される社会科学の領域を横断し、未来社会の構想を生み出す契機となることを企図しています。

そして、その実現のためには、みなさんの力が必要です。

大会の目的

はじめまして。社会科学オリンピック(IOSS)実行委員会の森本晋と申します。私たちは、現在広尾学園高校のインターナショナルコースに所属し海外大学進学を目指す中で、様々な学校外の課外活動・探究活動に参加してきました。以下、メンバーの活動の一部をご紹介します。

・GEC(The Global Enterprise Challenge) 国内予選1位 日本代表

・Japan Metropolitan Model United Nations 2023 最優秀賞

・第12回日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯 東京都大会 優勝

・第13回日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯 全国5位

・第28回ディベート甲子園 準優勝

・John Locke Institute Global Essay Competition: Economics Category Merit

・第9回高校生国際シンポジウム 

・SARC(High School Academic Research Competition) 

・IHRP(全国高校生異分野融合型研究プログラム)

・Stanford e-Japan 2023 

一方で、これらの経験を通じて同時に、私たちは、文系の高校生が専門的な学びを深める機会の不十分さを実感してきました。そして、このような現状は、AO入試や海外大進学といった、生徒の学校外の学術活動が重要となる進路選択が拡大する中、文系生徒のキャリア形成を疎外する深刻な問題だといえます。このような状況を打破するため、日本で最もハイレベルかつ大規模な社会科学の学術大会を開催することを目的として、本大会を開催します。

現状の課題

まず、高校生が参加する社会科学分野の課外活動・探求活動の現状を概観し、本大会の必要性を示します。

①小論文

文系の学術コンテストとしては、小論文形式の大会が大多数を占めています(国内では小泉信三賞、海外ではJohn Locke Institute 主催のエッセイ大会など)。一方で、その募集のほとんどはエッセイや小説といった人文系の分野に偏っており、法学・政治学・社会学・経済学といった社会科学の専門的な内容に踏み込んだテーマを採用する大会は限られています。加えて、事後的なフィードバックが難しいことや、多くの大会で詳細な評価基準が公開されていないことで、大会参加を通じて探求を発展させていくことが難しいです。

②研究コンテスト

前述した通り、研究コンテストのほとんどは理系分野に限定されていますが、その背景として、文系の研究は方法論が比較的多様なことから、定式化された評価やフィードバックが難しいことがあります。SARC (High School Academic Research Competition)、高校生国際シンポジウムのような分野横断的な研究大会も存在しないわけではないものの、分野が非常に広汎であるために、審査員と参加者の専門分野の隔たりが大きい場合、(特に文系では)適切な評価を受けることは困難です。中高生探求コンテストなど、探求の方向性を評価するコンテストは、生徒の好奇心を引き出すという大きな意義を有する一方で、具体的なテーマ設定が存在しないため、統一的な評価基準やロールモデルとなる研究を提示することが難しいといえます。

③ディベート・模擬国連

ディベートや模擬国連のように競技性を志向する方向性においては、より定式化された評価・フィードバックを実施することが可能です。一方、これらの競技は、チームワークを涵養するための人数規定や、競技性を担保するための厳格なフォーマットなど学術性とは異なる観点から要請される様々な制約を内包しています。故に、より自由な探求の機会を提供するために、このような競技の枠外にも、学術的な探求に目的を絞った大会が存在することの意義は大きいと考えています。

大会の内容

具体的な企画としては、「Global AI Governance」という共通の大会テーマの下で政策提言および模擬国連を日本語/英語併用で実施します。まず、政策提言においては、国際的なAIガバナンスを形成するというテーマの枠内で、参加者は法学・政治学・社会学・経済学など様々な観点から自らの研究・リサーチを発表します。そして、模擬国連においては、参加者は事前に割り当てられた国の大使として、各国の政策提言を一つの決議にまとめることを求められます。ここから、参加者は相互の議論を通じて、政策提言時に浮き彫りになった各政策の課題を修正・改善するとともに、個別の政策をより大きな価値や国際関係の次元に位置付ける必要に迫られます。

*運営が想定する議論の具体的な内容に関しては、是非下記のガイドブックをご参照いただければと思います。また、現時点の評価基準に関しては、こちらをご覧ください。

IOSSガイドブック:AIの基礎知識、AI規制の哲学的基礎、AIをめぐる各国のスタンスを包括した20ページ超の解説書

加えて、審査員の一人である慶應義塾大学法学部教授の大屋雄裕先生に、「AIと法」というテーマで1時間ほどの講演を行なっていただきます。参加者がテーマに関する知識や思索を深めた上で、専門家の研究水準を実際に体感する場を設けることは、テーマ理解への寄与のみならず、参加者がアカデミアというキャリアパスを構想する上でも、非常に意味のある機会となると考えています。

大屋雄裕 先生:1974年生まれ。慶應義塾大学法学部教授、専攻は法哲学。東京大学法学部を卒業、同大学助手・名古屋大学大学院法学研究科助教授・教授等を経て2015年10月より現職。著書に『自由とは何か:監視社会と「個人」の消滅』(ちくま新書、2007年)、『自由か、さもなくば幸福か?:21世紀の〈あり得べき社会〉を問う』(筑摩選書、2014年)、『法哲学』(共著、有斐閣、2014年)等がある。

それぞれの企画に様々な独自の要素および意義が存在しますが、本大会の第一義的な価値は、高校生と社会科学を繋げる架け橋として、学術性を担保することにあると思っています。そのため、本大会では、審査員として専門家の方々を招聘することのみならず、運営である私たち自身が、テーマを深く理解した大会運営を実施することが肝要であると考えています。その一例として、私たちが目指す大会の水準を示すためのロールモデルとして、半年のリサーチを元に国際的なAIガバナンスに関するガイドブックを作成いたしました。専門家の皆様のご意見を伺いつつ、評価基準、リソース提供、フィードバックなど、大会のあらゆる要素をこのガイドブックの水準と同等またはそれ以上のクオリティで提供することで、高校生の視点に立ちつつ、高度な学術性を実現します。

実現可能性

本大会は、複数の競技を並行して英語で実施するという性質上非常にレベルが高く、はたしてその水準を満たす高校生を集められるか、という懸念を持つ方もおられるかもしれません。この点について、私たちは以下のように考えています。

まず第一に、様々な探求活動に参加してきた私たちの経験から、日本の高校生のレベルは十分に高いと考えています。例えば、ディベート甲子園では、全国の中高生が何十もの学術的なエビデンスを引用して議論を行っています。また、英語で開催される模擬国連においては、非英語話者の生徒も数多く参加しており、適切な機会があれば、言語障壁を打破することは現実的だと言えるでしょう。そして、研究にフォーカスした英語の学術大会は現状存在していないことから、そのような機会の一つとして本大会を開催する必要があります。

そして第二に、先述のガイドブックの配布および、Google Classroom の活用を通じた参加者との緊密な連携により、大会運営が参加者の研究をサポートするシステムを構築します。このような継続的な支援を通じて、参加者が大会の水準に合わせて成長できる環境を提供します。

もちろん、第一回目の開催となる本大会の運営に際しては、その他にも様々な障壁が存在すると考えていますが、私たち運営一同、思考の限りを尽くして大会の成功を目指す所存です。

本大会の準備状況

大会は、8月の中旬に広尾学園高校にて開催する予定で、学校の承認を含め必要な設備はすでにほとんど確保できている状況です。

また、ガイドブックを含め、参加者が活用できるリソースも各種作成しております。

審査員に関して、現時点では先ほどご紹介した大屋先生の他に、明治大学法学部教授の横田明美先生にご承諾をいただきました。大屋先生には哲学、横田先生には法学の観点による評価を行なっていただく他、AI技術、国際関係および経済学の専門家をさらに招聘する予定です。

なお、大会準備の進捗はIOSS2024公式ウェブサイトにて随時更新しておりますので、ご確認いただければ幸いです。

資金の用途

ご支援いただいた資金は、基本的に招聘する専門家の方に、適切な謝礼金をお支払いするために使用する予定です。具体的には、5人の専門家(大屋先生、横田先生、AI技術の専門家、国際関係の専門家、経済学の専門家)をお呼びして、一人当たり二日間の合計で5万円の謝礼をお支払いしたいと考えています。なお、金額の設定に際しては、複数の大学が公開している謝金の基準を参照しました(教授や准教授の方を想定して5万円)。

他に、ポスターや当日案内の資料の印刷やトロフィーと賞状の作成するための資金に充てさせていただきます。

また、目標金額を超えた資金に関しては、講演を行なっていただく大屋先生への追加謝礼(1万円)および、来年度以降の大会開催のための資金として活用させていただく予定です。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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