コンペイトウとの出会い
鳥取で製造業を営んでいる株式会社HRDの原田宜明と申します。主に電子部品の製造を行っていますが、事業環境は大変に厳しく、同じ製造業でも食品製造へのチャレンジを模索していました。
そして、以前から御縁のあった方が、コンペイトウの製造を行われていた事を存じ上げていましたが、造り手が減っていることで、いつも大変にお忙しくされ休日返上で働かれていました。私は甘いものが苦手な事もあり砂糖の塊のコンペイトウには全く興味が無く、そんなに売れるものなのかなと不思議で仕方がありませんでした。
しかしながら、その方とお話していく中でコンペイトウの魅力に少しずつ気付かされ、日本が誇る文化の一つであり、様々な可能性を秘めた魅力的な商品だと興味を抱くようになりました。
甘いだけではない、新たなフレーバーの次世代コンペイトウを造りつつ、製法を確立させて日本の文化として次世代へ伝えていきたいと考えています。
コンペイトウの魅力
皆さんにとっても、コンペイトウが目新しいという印象は無いのではないでしょうか。子供の頃に食べた事はあっても、スーパーやコンビニに良く置いてある訳ではなく、わざわざ自分が食べるために探してまで買われるという事はないでしょう。ところが昨今は外国人観光客に非常に人気が出ており、お土産物として引っ張りダコになっています。そして、味も抹茶味やワイン味など大人向けの物も増えています。見た目も鮮やかな物が増えていて、一昔前のコンペイトウのイメージとは異なっています。色や見た目は造り手の工夫次第で様々な付加価値を込める事ができ、見た目の可愛らしさもある魅力的なお菓子なのです。
そして、コンペイトウには保存食にもなるというメリットも有ります。フードロスが少なく非常時のカロリー補給にも良いので、被災地で配布されれば、様々に味付けされたコンペイトウは被災された方の苦しみを少しだけ和らげる事ができるかもしれません。
造り手が減少
そんなコンペイトウですが、造られている会社さんは減少しています。これから更に増えるであろうインバウンド向けに人気のお土産になりつつありますし、北米の菓子仕入れ商社は今後コンペイトウの輸入を増やすとの調査結果もあります。ところがコンペイトウの生産者はどんどん減っているのです。2010年代は国内で12社の製造会社がありましたが、今や8社まで減ってしまいました。
今はまだ珍しくないコンペイトウですが、この8社が製造したコンペイトウを仕入れて色々なお菓子メーカーが自社のパッケージに詰めて販売をされているのであって、造っておられるのは8社しかなく、更に減少すると言われています。
これは、コンペイトウの製法は確立されているようで確立されていない為です。未だに職人さんが『コンペイトウの声』を聞いて蜜をかける温度やタイミングを見計らって感覚で造り上げておられます。この為、一子相伝のような業界で、後継者不足や新規参入が難しいという事もあり、造り手が減っているのです。
そのような背景があるので、私にコンペイトウの魅力を教えて下さった方も、自分の代で終わりだと仰っておられ、私がコンペイトウを造ると言うのであれば、製法を教えるのでコンペイトウの文化を絶やさないで欲しいと言って下さり、挑戦してみようと考えました。
このプロジェクトで実現したいこと
作り手の減っているコンペイトウの製造ノウハウを未来に残したい。そして、新たな付加価値の次世代コンペイトウを作り発信したいと考えています。コンペイトウの原料は殆ど砂糖ですが、香料と着色料を加える事で様々な色や風味を閉じ込める事ができます。これによって、様々な地域資源の発信にも挑戦したいと考えています。
鳥取の名産品に二十世紀梨や大栄スイカがあります。これらの果汁を加えてパッケージの趣向を凝らした製品を作り観光客や県外・国外へ販売していけば鳥取の情報発信ができると考えています。
農商工が連携して農産物を用いた商品を製造・販売する事を6次産業化(1次産業×2次産業×3次産業)と言いますが、地域資源の発信による地場産業活性化に有効な手法で、たくさんの地元企業や農家の方々と協働していきたいとも考えています。
そして、鳥取最大の観光地である鳥取砂丘をモチーフにした『砂のこんぺいとう』をお手軽な値段で販売できれば、手ごろな土産品になると考えていますし、鳥取は名探偵コナンの作者の青山剛昌先生のふるさとであり、コナンのイメージカラーのこんぺいとうを作り『名探偵コナンぺいとう』や、鳥取産ワインを用いた『鳥取ワインこんぺいとう』や地酒の風味のするコンペイトウ等、地域資源を用いた様々な商品を企画し製造・販売して地場産業を盛り上げたいと考えています。
更に、今迄に無いコンペイトウも作りたいと考えています。蒸留酒と甘い物の相性は良いと言われますがウイスキーやラム酒風味のコンペイトウや、お酒のアテにもなるチョコ味のコンペイトウなども作りたいと考えています。既にコンペイトウは海外における人気が高くなっていますが、海外でオシャレなスイーツとなって、更なる日本文化の発信に貢献したいと考えています。
その為にも、新商品を開発するのと並行して製法を確立しなければなりません。現在、職人さんの技術と経験によって造られるコンペイトウですが、形が出来上がる条件をパラメータ化していき半自動的に誰でも生産できるようにするのが最終目標です。
コンペイトウの形が形成されるのは、温湿度や原料を投入する量やタイミング、粘度や釜の回転数等によって角の大きさや数が決まると考えられていて、それらのパラメータを残してマニュアル化していけばコンペイトウ製造のノウハウを絶やす事なく後世に伝えていけるでしょう。
現在の準備状況
参画して頂ける企業や自治体を募っています。地域資源の活用のノウハウのある方や、販路開拓でご支援を頂ける方、パッケージ会社さんなどが、コンペイトウによる地域活性に賛同して下さり協働の意思を示して下さっています。また製造方法に関しては、現在コンペイトウを製造している方が指導して下さいます。
リターンについて
鳥取名産の加工品や海産物を送らせて頂きます。そして、試作が始まりましたら、試作品を贈答致しますので、是非ご感想や改善すべき点などをご教示下さい。また、ご希望でしたら工場見学も承ります。
そして、高額のご支援を頂いた方には工場見学に併せて、鳥取の名所や地元民がお薦めする飲食店へご案内させて頂いたり、支援者の方の御要望に応じて完全オリジナルのコンペイトウ作らせて頂きます。オリジナルの贈答品としてご利用頂いたり、お住まい地域の資源を利用したオリジナルコンペイトウ生産を弊社に委託して頂いて、販売ビジネスを始められても結構です。新たな商品やビジネスをお考えの方にお薦め致します。
スケジュール
まずは現在製造されている方の元での製造研修を受けながら設備メーカーさんとの打合せを続け、現行と同じ製造装置と製造方法で生産を開始します。皆様から頂いたご支援は、この間の運転資金と最初の製造装置立上げ、またパッケージ立上げや販路開拓に掛かる費用に利用させて頂きます。
8月 クラウドファンディング終了
9月 現製造者の元での研修開始
10月 設備メーカーさんとの打合せ開始
11月 パッケージメーカーとの打合せ開始
12月 販路開拓開始
2025年
1月 生産設備仕様決定
2月 生産設備製造開始
3月 生産設備1号機完成
4月 コンペイトウ量産試作
5月 リターン発送開始
最後に
私は鳥取大学にて工学博士号を戴いております。コンペイトウができる条件を測定し、コンペイトウ自動製造機を作る事は私の得意分野です。私の手で、コンペイトウを存続できる日本の文化として、有り続けられるようにしたいと考えておりますので、何卒ご支援をお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る8月20日の日本海新聞に掲載
2024/08/13 13:15先日、日本海新聞さんに『鳥取こんぺいとう®』に関し、取材して頂きました。記者の方も、非常にユニークで地域性の高い取組と評価して下さいました。そして、20日の日本海新聞にカラーで掲載頂ける事になりました!山陰地方の方は是非とも紙面をご覧ください。それ以外の地域の方も、Netで記事をご覧いただけますので、是非ご高覧下さいませ。『鳥取こんぺいとうラボラトリー』のお仲間も増えて、益々盛り上がっています! もっと見る
鳥取こんぺいとう®ラボラトリーを立ち上げます!
2024/08/08 14:12この事業に賛同頂ける方が増えており、弊社単独の事業規模を大きく上回るほど、様々なアイデアを頂いています。そこで『鳥取こんぺいとう®ラボラトリー』を立上げ、企画・製造・販売を行う事になりました。愛称は『鳥こんlab.♡』です(笑)。ブランディングやデザイン・製品企画などを、主に株式会社MagicPlusさんにご担当頂きhttps://magic-plus.net/パッケージの立上げや版権等の渉外は有限会社サンパックさんがご協力下さいます。https://www.sun-pack.net/そして、特産品の加工や製品の検品・袋詰めなどを、いなか食品株式会社さんが対応して下さいます。https://www.inakafoods.com/皆さん、その道のプロフェッショナル集団で、企画会議では凄いアイデアが次から次へと出てきます。他にも参画頂ける方を募っている段階ですので、ご興味を抱いて頂けるようでしたら、このサイト経由でお問い合わせ頂けますと幸いです。 もっと見る
日本海新聞さんより取材依頼が入りました!
2024/08/05 13:59鳥取の資源を用いた次世代コンペイトウを造り、発信する準備を進めています。この事業に賛同頂ける方々が増えており、『鳥取こんぺいとうアソシエーション』という協働体を結成する事になりました。早速、日本海新聞さんより8月9日に取材のご依頼を頂きました。 もっと見る
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