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地域の声をありのままに届け、地域をつなぐ。さいたまのローカルメディアを作りたい!

年々、人口増加と経済発展が進む「さいたま市」。利便性が高まる一方で比例するように地域の声は行政に届きにくく、人と人の関係は希薄になっているように感じます。その課題を解決するためローカルメディアを通して、地域の声をありのままに届け、人と人をつなぐ場や共に地域の未来を考える機会を作っていきます!

現在の支援総額

1,113,000

185%

目標金額は600,000円

支援者数

114

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/06/29に募集を開始し、 114人の支援により 1,113,000円の資金を集め、 2024/07/29に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,113,000

185%達成

終了

目標金額600,000

支援者数114

このプロジェクトは、2024/06/29に募集を開始し、 114人の支援により 1,113,000円の資金を集め、 2024/07/29に募集を終了しました

年々、人口増加と経済発展が進む「さいたま市」。利便性が高まる一方で比例するように地域の声は行政に届きにくく、人と人の関係は希薄になっているように感じます。その課題を解決するためローカルメディアを通して、地域の声をありのままに届け、人と人をつなぐ場や共に地域の未来を考える機会を作っていきます!

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お礼とネクストゴールについて

おかげさまで、想像をはるかに超えるスピード(6日目)で目標金額である「60万円」に達することが出来ました!
多くのご支援 / 拡散、本当にありがとうございました。

今回のクラウドファンディングは運転資金を集めるという第一の目的とし、次に「地域への決意表明 / 想いの共有」という目的がございました。
お金のやり取りが発生するクラウドファンディングだからこそ、ゆっくりと時間をかけて文章を読んでもらえる貴重な機会だと捉え、想いやメディアの全容、これまでの経緯を詰め込んだ本文内容となっております。

正直、クラウドファンディングの文章としてかなりボリュームがあったかと思います。
ですが、その長文をしっかりと読み込んでくださり、これだけご支援していただけたことがとても嬉しく、
同時に身が引き締まる思いです。みなさんの想いに応えられるよう、しっかりと取り組んでまいります。

本当にありがとうございました。

改めて今後、メディアを通して地域をつなげるために必要なことを考えた上で、ネクストゴールにチャレンジすることとしました。目標金額は100万円です。

ネクストゴールでいただいたご支援金は、

・新たに採用する書き手の記事制作費…より多くの視点から書かれた記事を届けるために、新たな書き手を募集し執筆していただくための費用

・記事編集費…書き手メンバーの一部に記事の編集を行ってもらうための費用

・イベント運営諸費用…今後開催するイベントでかかる経費に充てる費用

・イベントイラストデザイン外注費…イベントなどでフライヤーを制作する際に、さいたま市のイラストレーターの方や絵描きの方にデザインを依頼する費用

・Webサイト制作費一部…Webサイトを制作するための費用の一部

 に活用させていただきます。

残りの期間、引き続き応援していただけましたら幸いでございます。

ご挨拶

初めまして!今回プロジェクトに挑戦させていただきます、フリーランスフォトグラファー・ライターの菊村夏水です。

2023年1月頃より育った地域に愛着を持ちたい、地域の小商さんを応援したいという想いから、「旧浦和市」(現さいたま市)の魅力を発信するローカルWebメディア『うらみち』を運営しています。

約1年半の『うらみち』の運営を通じて感じたことから、新たに「さいたま市」を中心としたローカルWebメディア『さいのネ』(現在Webサイトを制作中)を立ち上げたいと考えるようになりました。


「さいたま市」の利便性の高い環境に感謝しつつ、現代にあった形で「地域のつながり」を復活させたい!

130万人以上の人が居住し、アクセスの良さや充実した公共サービスが提供される環境から「住みやすい街」と評される『埼玉県さいたま市』。年々、人口増加と経済発展が進む一方で比例するように地域の声は行政に届きにくく、人と人の関係は希薄になっているように感じます。

ここ数十年で〈物質・物理的な豊かさ〉が高まった反面、〈精神的な豊かさ〉は相対的に下がっているのかもしれません。

地域で活動をする中で、旧浦和市に長年居住されている方から「昔はお互いの知恵や技能を持ち寄って地域住民同士で小さな困りごとを解決したり、想いを共有し共に地域の未来を考える『つながり』があった」という嘆きのような、切実な想いをお伺いしました。

地域住民の方にお話を聞いていると、長年居住されている方に限らず老若男女、多くの方が「つながり」や「手触り感」といった〈精神的な豊かさ〉を無意識に求めていることを日々実感します。

ただ、この恵まれた〈物質・物理的な豊かさ〉を享受できる環境を今更手放すことは難しい。
であれば、現在の利便性の高さに感謝しつつも、現代にあった形で「地域のつながり」を復活させることはできないだろうか。

そんな問いから"等身大の視点から豊かさについて考える"というコンセプトを掲げた、ローカルWebメディア『さいのネ』の構想は始まりました。

メディアを通して「地域を知る」「地域や人とつながる」「共に考える」機会を作る

『さいのネ』では地域住民の方が書き手となり、
心が動いた体験や自身の立場を大切に文字数や形式に縛られず、記事を制作していきます。

『うらみち』内で『さいのネ』の「書き手」を募集する記事を公開したところ、ありがたいことに総勢26名の方が応募してくださり、現在7名のメンバーで記事の制作に取り組んでいます。

PV数やSEO対策、クライアントの意向を気にせずに"等身大の視点"から書かれた記事を通じて、
ありのままの声を届けること、ありのままの地域を知るきっかけになることを目指します。

また、地域の人と人が直接つながったり、お互いの考えや想いを共有出来る場を定期的に設けていきます。
メディアを通して「地域を知る」ことに加えて、「地域や人とつながる」「共に考える」機会を積極的に作っていきたいと考えています。

このような活動の延長線上に、「お互いの知恵や技能を持ち寄って地域住民同士で小さな困りごとを解決したり、想いを共有し共に地域の未来を考える『つながり』」が生まれていくのではないかと考えています。

具体的なコンテンツ

今現在どんなコンテンツを用意しているのか、ぜひ紹介させてください。

【インタビュー記事】
書き手(地域住民の方)が実体験や現在の立場から感じたことを大切に、取材したインタビュー記事をHP上で公開します。
記事を通じてありのままの地域の「ヒトコトモノ」を知るきっかけになることを目指します。

【コラム】
書き手それぞれが、日々の体験から感じたことを書く連載型コラムを企画しています。

子育て、介護、新規出店、新規就農...。

今現在の立場だからこそ書けることを大切に。
きっとその記事は近しい立場の人にとっては何よりも知りたかった情報になり、違う立場の人にとっては違う立場の人の考えを知る貴重な情報になると考えています。

【音声配信】
書き手が実体験や現在の立場から感じたことを大切にした記事やコラムを書いていく一方で、「知恵 / 知識」の獲得を重視した音声配信にも取り組んでいきます。

地域に住むさまざまな専門性を持った方をゲストに呼び、お話をお伺いしていく予定です。
130万人以上の人が住む『さいたま市』。あっと驚くような専門性を持った方がたくさんいるはず。

【寄稿文】
書き手として参加してくださる方以外にも、地域に長年住んでいる方や他の地域に移住した方など、さいたま市に関わるさまざまな立場の方に寄稿してもらうことを考えています。

【対話会】
メディアのコンセプトである「豊かさ」を始めとした、さまざまな事柄についてお互いの考えを共有し、共に考える場を作っていきます。

【イベント】
マーケットやトークイベントを通して、メディアで紹介した人と実際に「つながる」場を作っていきます。

『さいのネ』を立ち上げようと思った経緯

コンテンツはいかがでしたか?
紹介している内容以外にも、地域の皆さんとコミュニケーションをする中で生まれたアイディアを元に、さまざまなコンテンツ制作に取り組んでいきたいと考えています。

ここからは

・『うらみち』を運営する中で感じたこととは
・なぜ『さいのネ』を立ち上げようと思ったのか
・タイトルに込めた想いとは
・コンセプトの「等身大の視点から豊かさを考える」とは

などについて順を追ってお伝えさせてください。
序盤は身の上話となり恐縮ですが、お付き合いいただけますと幸いです。



「顔の見える他者」が増えていった個人経営の『Bar』でのアルバイト

東京都の国立市で生まれ、2歳の時に母親の実家がある旧浦和市に移り住み、23歳までをこの地域で過ごしました。
20年以上住んでいたものの愛着は特になく、地域との「つながり」を初めて記憶に残るような形で感じたのは街を出る一年前の22歳の頃。

大学でラクロス部に所属し、怪我の期間が多かった経験から治療家になることを志し大学卒業後、鍼灸の専門学校へ進学しました。
進学と同時に「なんだかかっこいい」というミーハーな気持ちから、浦和駅近くにある個人経営の『Bar』でアルバイトをさせてもらうことに。

そのBarは地域住民の方や近辺で個人店を経営している方が来店するお店で、カウンター越しに地域や人生について時におちゃらけながら時に真剣にさまざまな話を聞かせてもらう刺激的な日々を過ごしました。
「この地域には、こんなにも多種多様でユニークな人がいるのか」という驚きと発見に興奮したことを、昨日のように思い出します。

「顔の見える他者」が地域に増えていくことに喜びを感じつつ、移ろいやすく、やりたいことが次から次へと溢れ出てくる20代前半。
志を持って入ったはずの専門学校に対する優先順位はどんどんと下がっていき、半年で退学。
同時期にBarのアルバイトも辞め、バックパッカーとなりインドへ放浪の旅に。

日本に戻ってからは、しばらくやりたいことをやり、気になるところに行く気ままな日々を送っていたある日、思い立ち憧れの一つだった「都内で1人暮らし」を実現することに。

地元に愛着がない人間は薄情者なのだろうか

最先端のトレンドに合わせて、目まぐるしく街が更新されていく新宿や渋谷。
独自の文化が発展し、活気あふれる高円寺や吉祥寺。
古き良き伝統を守りながら、時代に合わせ柔軟に変化する蔵前や神楽坂。

引っ越し当初に感じていた「地元」に対する幾ばくかの名残惜しい気持ちは、すぐにどこかへ。
地元から電車で1時間もかからずに到着できる東京の街は、どっぷり浸かれば浸かるほどに、底なし沼のようにハマってしまう魔力を持ち合わせていました。

そんな刺激的な日々を過ごしながらも、一時、地元のことを思い出す瞬間が。
それは育った地元について誇らしく語る人に出会った時でした。

22歳まで地元で「つながり」を感じることもなく、誇らしい気持ちなんてほとんどなかった僕にとっては、その語り口・立ち振る舞い・目の輝き、全てが眩しく映りました。

地元に対する話題を振られても言葉を濁してしまう自分に嫌気がさし、
「育った地域について無知で愛着がない自分は、薄情者なのではないか」なんて自己嫌悪に陥ることも。

そんな機会が何度か重なり、ある時生まれてきたのが『なぜ地元に愛着が持てていないのだろうか』という問いでした。

問いはどんどんと膨らみ、気付くと地元について調べる日々。
そんな時期に目に飛び込んできたのが「浦和駅前で大規模の再開発が行われている」というニュースでした。

再開発が進む地元への葛藤

再開発が行われているのは、地域の歴史を今に伝えるような老舗の個人経営のお店が集積するエリア。

人口増加・経済発展していく地域にとって、再開発は必要なことと分かりつつ、見慣れた風景が変わってしまったり個人経営のお店が立ち退きを強いられることを、ただただ憂いて見ることしか出来ないのだろうか。

ニュースを見ながらそんなことを思う自分に驚きつつ、ふと浮かんできたアイディアが、地域にある個人経営のお店を取材して記事にするという『うらみち』の取り組みでした。

メディアを通してお店を紹介し、こだわりや世界観を地域の人に知ってもらうことで微力ながらお店の売り上げに貢献できるかもしれないし、記事にすることでお店や地域の歴史をWeb上に残すことができるかもしれない。

そして、Barでアルバイトしていた時に知り合いが増え地元に愛着が少し生まれたように、取材を通して地域を知り「つながり」が増えることは地元への愛着形成につながるのではないか。

そんな「個人経営のお店への想い」と「問いに対する答えの探求」が、『うらみち』を立ち上げるきっかけでした。

AIが台頭し、音声・動画配信が主流の時代に、わざわざインタビュー記事を書く意味とは

『うらみち』では主に個人経営のお店を始めとした小商いさんにインタビューを行い、作成した記事をHP上で公開してきました。

記事の執筆を通して、小商いさんのこだわりや地域への想いに触れ「つながり」が増えるごとに、どんどんと地域に愛着を持つように。
顔の見える関係性が増えることは、地域への愛着が形成される一つの要因になることを実感しました。

本業の合間をぬって、夢中になって書いた地域の”魅力”を伝える記事は、気付けば約1年で30本以上に。

記事を制作する上で大切にしていることが2つあります。

・感動した体験を元にインタビューを行うこと
・自らがまず読みたいと思える形式や文字数で書くこと

記事のPV数を伸ばすことを目的とするならば、すでに人気であったりインスタ映えなお店を、一般的に読みやすいとされる形式や文字数で書いた記事を制作した方がきっと良い。
でも、何よりも大切にしたかったのは自らの感情や想いが記事に宿ること。

普段の仕事では依頼者の方の要望ありきで成果物を制作することが主だったので、ライフワークとして取り組むこの活動は、自分自身の感情や想いを起点にしたいと思ったことがその理由でした。


そうやって記事を書くと、書いた時点で満たされた感覚があるのですが、結果的にインタビューを受けてくれた話し手の方がとっても喜んでくださることが何よりも嬉しかったです。

その時に感じたのはインタビュー記事は、書き手から話し手への心をこめたお手紙のようなものだなと。
情報をまとめるだけに留まらず、相手を想い、すぐには言葉にできない自身の想いを丁寧に時間をかけて言葉にする。
対面で話せれば身振り手振りを使って伝えられることを、形ある言葉にしないといけないことは時に苦しみを伴います。
ですが、そうやって苦しみながら生まれた言葉だからこそ、伝わるものがある。

AIが台頭し、音声・動画配信が主流となってきた時代に、わざわざインタビュー記事を書く理由がそこにあるのだと感じています。

そして、そのような順序を踏んで書かれた記事は、結果的に読み手にも深く刺さる。
「記事を読んだことがきっかけで、お店の世界観に共感し足を運びました」という嬉しい声をいただくことも。

また、記事を書く経験を積んでいく中で気づいたことは、自らの感動体験を多くの人に届けたいと思うと、結果的に形式や文字数も読み手にとって読みやすいものになるということ。これは嬉しい誤算でした。

地域の声をありのままに届ける

メディアを通して地域への関わりを深めていくと、あることに気づきました。
それは地域には”魅力”だけではないさまざまな要素があること。

さまざまな地域課題や個人の実存の悩みや困りごと。
地域を陰で支える縁の下の力持ちや課題を解決しようと奮闘する人々。

何を当たり前なことを、と思われるかもしれませんが地域の外側にいるときに耳に入ってくる情報は、圧倒的に”魅力”だったんです。(他の情報に興味関心を持てていなかったのかもしれませんが)

地域に関われば関わるほどに、地域はさまざまな「こと」や「人」で形成されていて、見えない「つながり」の中で維持・継続されていることを実感しました。

メディアを運営するものとして、そして地域に愛着が生まれたことで、その事実をちゃんと届けたい・伝えたいという想いがふつふつと湧いてきたんです。

取材範囲をさいたま市に広げたのは、
旧浦和市に限定して活動していても自然とさいたま市の情報が入ってきたりつながりが増えてきたことと、僕自身が高校時代は与野の学校に通って大宮で遊ぶ機会が多く、さいたま市全般に縁があったことからでした。

『うらみち』を運営しながら感じた課題の一つが”視点の偏り”でした。
実感値を伴っていることを大切にしているからこそ、例えば、眼鏡をかけない自分にとって眼鏡屋さんの記事を書くという選択肢はありませんでした。

子育てに関する記事は子育ての経験がある方が。
福祉に関する記事は福祉に関わりがある方が。

もちろん、客観的な視点から書かれた記事の価値も理解しつつ、実体験や立場を起点に書かれた記事が、結果的に読み手に深く刺さると『うらみち』での実体験を通して感じていたからこそ「当事者目線をもとに書かれた記事を増やしたい」と思いました。

だからこそ『さいのネ』では地域に住むさまざまな立場の方が、書き手となり記事を書くことを大切にします。

コンセプト前半部分の「等身大の視点」の「等身大」には【ありのまま】という意味を込めています。

実体験や現在の立場から感じたことを何よりも大切に文字数や形式に縛られず書かれた、心が込もったお手紙のような記事を地域に増やしていきたいなと思っています。

「書き手」と表現する理由

当メディアでは記事を書く人を「書き手」と表現しています。

個人的に「書き手・話し手・読み手」と聞くと、それぞれの関係がボーダレスな印象をうけます。
ある人が時には書き手になり、時には話し手に、時には読み手になる。

三つの立場が地域内でぐるぐると入れ替わっていけたら嬉しいなと思い、「書き手」と表現することにしました。

〈物質・金銭的な豊かさ〉から、それぞれにとっての〈精神的な豊かさ〉を考える時代

メディアのコンセプトの後半部分「豊かさについて考える」。

なぜ豊かさという抽象的な言葉について、『さいたま市』のローカルWebメディアを通じて考えたいのか。
少し長くなりますが、現在作成中のWebサイト上のアバウトページに記載した内容をお読みください。



地域に関係性がある人が増え愛着が生まれてくると出てきた新たな問いが、かつての僕がそうであったように「どうして住んでいる地域に対して、興味関心・愛着を持てない人がいるのだろうか」でした。

住んでいる地域がより良く、住みやすくなってほしいとは多くの人が願っているはず。
いくつか出てきた仮説が

➀暮らしとつながりが分断され、地域や地域に住む人との関係性が希薄
➁地域の自治に関われている実感がない
➂自分自身や家族のことで手一杯になり、周囲や地域のことを考える心の余裕が持てない

➂の〈余裕が持てない〉要因は色々とあるものの「豊かさ」に対する一般的な捉え方があるのではないか、と思ったことから生まれたアイディアがメディアを通して「豊かさを考える」ことでした。

「物質・金銭的な豊かさ」を手に入れるには、大抵の場合、多くの時間とエネルギーを仕事に割く必要があります。
そして求めれば求めるほどに、その欲望は強くなりそのサイクルに陥ると、ずっと余裕がない状態が続いてしまう。

だからこそ、一度立ち止まり自分にとっての「豊かさ」とは何か考え見直してみると、意外とすでに満たされているかもしれないことに気づくかもしれない。
すでに満たされていると感じることで心に余裕が生まれ、周囲や住んでいる地域に興味関心を向けることにつながるのではないか。

「お互いの知恵や技能を持ち寄って地域住民同士で小さな困りごとを解決したり、想いを共有し共に地域の未来を考えるつながり」が生まれていくために、まず各人が「心の余裕」を持てることが、何よりも大切なのではないかと考えています。

物質的な豊かさを享受できているのはなぜなのか

さいたま市に住んでいると「物質的に豊か」だなぁと感じることが多々あります。
例えば、スーパーに行けば時期によっては100円前後で北海道産のキャベツを購入することが出来る。

これは本当にありがたいことですが、僕らがその豊かさを享受できている分、きっとどこかのだれかに皺寄せがいっているのではないかと思うんです。

それは農家さんであったり配送業者さんであったり、はたまた小売店さんかもしれない...。

もちろんこの「豊かさ」をいきなり手放せと言われても難しい。
でも少し余裕があるのならば、野菜をスーパーではなくご近所の農家さんから買うようなことはすぐに出来る。

新鮮な野菜が手に入り、農家さんが喜び、地域が潤い、誰かの負担を少し減らすことが出来るかもしれない。

自分の行動なんて小さなものだから...と思うかもしれませんが、もしもさいたま市に住む130万人が少しでもそのような小さなアクションを積み重ねていったとしたら、それは結果的に大きな影響になっていくと思うんです。

そして、そのサイクルに参加することがもしかしたらあなたにとっての「豊かさ」の一つかもしれません。

大切にしたい4つの根

メディアタイトルの『さいのネ』は「さいたま市の『根』」を略したものです。
それはメディアで大切にしたい多くのことが『根』に関わることだったから。


メディアのコンテンツを通して地域に関心を持ったり、関心を持った人同士が直接つながるきっかけに。
つながることでお互いや地域の小さな困りごとを解決したり、地域の未来を一緒に考えたい。

また、それぞれが豊かさを考えた延長線上で「お互いの豊かさや考えを尊重しあえる関係性」を増やしていきたい。
そんな関係性が増えていくことを「根をそだてる」と表現しました。

支援でメディアを運営する理由

ここまでメディアの概要にお付き合いいただきありがとうございます。
概要の最後として、なぜ今回クラウドファンディングを通じて支援を集めるのかについて説明させてください。

それは「等身大の視点から書かれた記事を届けるため」です。

運転資金を確保するために、スポンサーになってくださる企業を探して活動費を賄っていただくという選択肢もありました。
ですが仮にそのような運営体制にした場合に、スポンサー様の意向が気になってしまったり、サポートが無くなった時に一気に存続できなくなってしまう可能性があります。

広告の掲載も検討しましたが広告先のイメージとメディアが結びついてしまうことや、肝心の記事に集中できなくなる可能性が懸念されました。

だからこそ、みなさんの支援をベースにメディアを運営していきたいなと考えています。

心が動いた体験やそれぞれの立場を大切に書き手が記事を書き、地域の人に喜んでもらう。
そして少し余裕のある方に支援をしていただき、その支援でメディアが成り立つ。

そんな「地域循環」の元でメディアを運営していくことができたら、とてもありがたいなと感じています。

資金の使い道

今回クラウドファンディングを通じて集めた資金は、WEBサイト制作費用の一部やメディア始動から約半年間の執筆費用として活用させていただきます。

【使い道】

約半年間の記事制作費   約22万円
Webサイト制作費一部 約8万円
クラウドファンディングリターン原価  約18万円
手数料(17%+税):約12万円

合計額  約60万円

収益源について

まずは今回のクラウドファンディングの資金をベースに半年間の運営に取り組み、その後も協賛や広告を収益源とはしない形で運営していくために現状、以下の方法で収益を確保することを考えています。

【サポーター会員制度】
毎月、一定額を寄付していただく仕組みです。
寄付していただいた方は会員限定のグループへご招待。
会員限定グループ内では、地域の情報を交換したりイベント情報を先行してご案内いたします。

【タイアップ記事制作】
地域全体の利益・豊かさにつながるようなタイアップ記事を制作します。

【イベント開催】
「対話会」などのイベントを開催し、そこで生まれた収益をメディアの運営費に使用いたします。

【仕事の受注】
文章・写真・SNS運用・コミュニティ、メディア運用など、書き手メンバーのスキルや経験を活かして仕事の受注をする体制を整えていきます。

リターンについて

地域のつながりを大切に活動している方々や、『うらみち』の活動を通して関わりができた大好きな地域の小商さんにお声がけしました。
結果的に旧浦和市の4区を中心に8区(+蓮田市)、13もの小商いさん・団体の方にご協力いただき、8つのリターンをご用意することができました。

地域と人、人と人をつなげることを大切にしたい当メディア。
まずは今回のクラウドファンディングのリターンが、みなさんと地域の小商いさん・団体の方がつながるきっかけになりましたら幸いです。

ここからはリターンを提供してくださった方々をご紹介させていただきます!(順不同 / 敬称略)


団体名 : 〈さいたま有機都市計画〉 提供リターン : 野菜チケット / 野菜便

さいたま市周辺の若手有機農家を中心に結成された「さいたま有機都市計画」さん。
一昨年、昨年と2年連続で11月に浦和パルコ前で『畑と街をつなげる』というコンセプトを掲げた《 さいたまOrganic City Fes. 》を開催。
野菜や飲食販売、ライブが披露された会場は多くの人で賑わい、さいたま市民の有機農業に対する関心の高さを感じさせました。

今年度も11月に開催が決定しているだけでなく、6月には「さいたまOrganic CityミニFes.」を開催。
地域の子供が野菜販売を体験する"さいたまゆうきっず"など、地域を巻き込む新たな試みを積極的に行っています。
7月20日(土)16-19時にも「ミニFes.」が開催されるとのことなので、ぜひぜひ遊びに行ってみてください!
今回はリターンとして個性豊かなメンバーから野菜が購入できる野菜チケットと、野菜が届く野菜便をご用意いただきました。

店舗名 : 〈路地裏ガレージマーケット〉 提供リターン : マーケット内で使用できるチケット

こだわりを持った小商さんが集まるマーケットイベントを開催する「路地裏ガレージマーケット」さん。
なんと週に5回開催され、出店小商さんは毎日変わるので、どのタイミングで行っても新たな出会いがそこにあります。

リターンとして、マーケット内で使用できるチケットを用意してほしいと運営者の拓さんに話したら「ちょうど作りたいと思っていた」となんとも良きタイミングでした。
ぜひ今回のリターンであるチケットを片手に遊びに行ってみてください!


 店舗名 : 〈喫茶むくむく〉 提供リターン : 焼き菓子
レトロな店内と愉快な店員さん。
遊び心満載の美味しいデザートやドリンク、ランチが楽しめる南浦和の喫茶店です。
お店に行くと新たなアイディアがむくむくと湧き心が軽やかになっている、そんな不思議な場所。
見た目可愛い、味美味しいな「喫茶むくむく」さんの焼き菓子をぜひお楽しみください。

店舗名 :〈日々菓子よしだ〉 提供リターン : 焼き菓子
「日々菓子よしだ」さんの作るケーキや焼き菓子はとにかく丁寧で愛がこもっていて、誠実な味がします。
よしださんの旦那さん、よいさんが営業している「魚と鶏の居酒屋よいさん」の料理もめちゃくちゃ美味しいのでぜひ行ってほしいです。
日々菓子よしださんのお菓子は「魚と鶏の居酒屋よいさん」や「喫茶むくむく」さんで購入可能。
ぜひぜひ誠実な「日々菓子よしだ」の焼き菓子をお楽しみください。

店舗名 :〈宵イ茶屋文庫〉 提供リターン : 焼き菓子
蓮田市にある「宵イ茶屋文庫」さんは、気付くと数時間が経っている居心地の良い空間が素敵なブックカフェです。
店内に並ぶ本をついつい手に取りたくなる空間設計が素晴らしいので、ぜひお店に行って体感して欲しいです。
フードやドリンクもとっても美味しく心も体も満たされる、そんなお店です。
ぜひそんな「宵イ茶屋文庫」さんの焼き菓子を食べながら、ぜひお家での読書時間をお楽しみください。

店舗名 :〈Porte Bonheur〉提供リターン : 焼き菓子

スイーツ激戦区の浦和でトップランナーであり続ける「Porte Bonheur」さん。
店頭には、写真中央の肩身が狭そうな店主の渡邊さんが美味しいと思った、世界各地のスイーツが並びます。
「特別な日でなくとも食べたくなる」ことを意識して作られたスイーツは、濃厚で味わい深いのに後味と余韻が良く、次の日も食べたくなっちゃいます。
どの国のどんな焼き菓子がリターンとして選ばれるかは届いてのお楽しみ!

店舗名 :〈NEST Baking Company〉 提供リターン : 焼き菓子

アメリカンベイク専門店でコテージのような外観の扉を開ると、広がるおしゃれ空間。
海外で仕入れたインテリアやドライフラワーが飾られた店内はおしゃれでありながら落ち着きます。
本格的なアメリカンベイクをはじめとしたスイーツを楽しみながら、ぜひ実際の空間を味わってほしいです。
今回はリターンとしてアメリカンな焼き菓子をご用意していただく予定です。

店舗名 :〈Boulangerie la Rue〉提供リターン : 焼き菓子

北浦和でハード系のパンといえば、真っ先に名前が上がる「Boulangerie la Rue」さん。
人気のハード系のパン作りで培った技術を活かして作られたソフト系のパンも絶品なんです。
それらの経験や知見を総動員して作られた焼き菓子をリターンにご用意いただきました。

店舗名 :〈Teetywoo〉提供リターン : 焼き菓子
木金だけのお菓子屋さん。絵本や映画からインスピレーションを得て作られるお菓子は唯一無二。
名前を聞いて楽しい!見て癒される!食べて美味しい!そんな三拍子揃った「Teetywoo」さんの焼き菓子をお楽しみください。

団体名 : 〈塚本郷~Re農vationプロジェクト〉 提供リターン : お米
桜区の里山・塚本郷で米作りや里山体験を行っている「塚本郷~Re農vationプロジェクト」さん。
地域の農地を維持し里山の環境を再生していくために、里山の中で暮らしてきた人々の営みや風景、景観などを楽しむ“コト”を産み出しています。
今回は塚本郷で採れた、さいたま市産のお米をリターンにご用意いただきました。

屋号 :〈やまとハーブ〉提供リターン : ハーブソルト

ハーブをこよなく愛する「やまとハーブ」の山﨑さん。初めて山崎さんが作ったフレッシュハーブティーを飲んだ時はその飲みやすさと味の濃さ、ハーブから溢れ出る生命力に驚きました。
そんな生命力溢れるハーブを使用したハーブソルトをリターンにご用意いただきました。
これさえあれば、どんな料理も味がばっちり決まります。

屋号 :〈木曽農園〉 提供リターン : 野菜セット
埼玉大学出身、桜区で有機農業を営む木曽くん。
木曽くんはとにかく人と人をつなげるの上手で、地域循環を大切にする有機農業の申し子みたいな存在です。
桜区のことなら彼に聞けばだいたい分かります。今回はリターンとして季節の野菜をご用意いただきました。

店舗名 :〈Big Mouse〉提供リターン : 甘酒スムージー
西区の古民家カフェで店内には作家さんのアトリエがあったり、店外には足水スポットがあったり、キャンプ場が隣接していたたり。
行くたびに新たな取り組みをしている「Big Mouse」さんから、西区がどんどんと面白くなりそうな予感がしてます。
発酵食品に力を入れている「Big Mouse」さん。今回は名物の甘酒スムージーをリターンとしてご用意いただきました。

屋号 :〈mayamoon〉提供リターン : 対話会
詩を書き、絵を描き、対話会を開き、植物を育て、料理を作り......取り組みが多岐に渡りすぎて、もはや何者かわからないmayamoonさん。「自分を生きている人」って多分mayamoonさんみたいな人のこと。
そんなmaymoonさんと一緒に「豊かさ」について考える対話会を行います。
会の後にはmayamoonさん手作りの野菜たっぷりワンプレートをご用意いただけることに。対話やご飯の時間を通じてたくさんお話ししましょう!

店舗名 : 〈マールーウ〉 提供リターン : 対話会の場所
色とりどりの植物が咲き、さまざまな生物が集まる丁寧にお手入れされたお庭。
そんなお庭を眺めながら木を基調にした落ち着く店内で、滋味深い料理がいただける『さいたま新都心』の聖域「マールーウ」さん。
普段はお昼の営業ですが、今回は夜に店内をお借りして対話会を行わせていただきます。
昼間はもちろん、夜の雰囲気も最高なんです...!

最後に

ここまでお読みくださりありがとうございました!

私は『うらみち』を通して、育った旧浦和市から多くのことを受け取ってきたことに気づくことが出来ました。
だからこそ、そんな地域に恩返しがしたい、多くの人にとって「住みやすい」と感じてもらいたいという想いから『さいのネ』を立ち上げます。

今回の取り組みは地域において、「地域の循環を起点にメディア(地域活動)を持続させることが出来るのか」
という挑戦でもあると思っています。
いただいたご支援はそのまま全て、地域に還元していくことをお約束します。

少しでも想いに共感していただけましたら、ご支援いただけますと幸いです。

最新の活動報告

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  • 『さいのネ』のWebサイトを公開いたしました。https://www.instagram.com/sainone.10/公開前に行ったクラウドファンディングへの皆様からのご支援と応援により力強く一歩目を踏み出すことができました。改めてお礼申し上げます。Webサイトの公開と共に、4本のインタビュー記事を公開しました。書き手がそれぞれの実体験を大切に取材・執筆した記事となっています。さまざまな等身大の視点をぜひぜひお楽しみください。今後、インタビュー記事に加えて、音声配信や対話会も定期的に行っていく予定です。最新情報はSNSを通じて発信していきますのでフォローしていただけますと幸いです。これから、さいのネを通じて・それぞれにとっての「豊かさ」について考え、自分らしく生きるきっかけとなる・地域にお互いの豊かさや考えを尊重し合える「つながり」を増やすために楽しみながら全力で頑張ってまいりますので、引き続き応援していただけますと幸いです。 もっと見る

  • この度は【地域の声をありのままに届け、地域をつなぐ。さいたまのローカルメディアを作りたい!】へご支援いただき、誠にありがとうございました。7/29 23:59をもちまして、今回のクラウドファンディングが終了となりました。 ありがたいことに114名の方からご支援いただき、支援総額は1,113,000円となりました。最後まで走り抜けることが出来たのは、期間中に皆様からいただいた温かい応援とお言葉のお陰でございます。改めて感謝申し上げます。いただいたご支援に関しては今後のメディアの運用資金およびHPの制作費の一部に充当させていただき、地域の声をありのままに届け、各人が自らの「豊かさ」を考えるきっかけとなれるよう、メディア運営に取り組んで参ります。各リターンに関しましては、順次ご連絡 / 発送させていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。今後の活動に関しましては随時SNSにて共有いたしますので、もし宜しければフォローしていただけますと幸いでございます。Instagram : https://www.instagram.com/sainone.10/X :  https://x.com/sainone10この度はプロジェクトへのご支援と応援、誠にありがとうございました。さいのネ  運営者  菊村夏水  もっと見る

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