皆様、ご支援本当にありがとうございます。いよいよ残り7日となりました。
今日、中目黒のカフェでお茶しながら仕事をしていたら、偶然隣にいた女子2人組の会話から、恐竜というワードがちょこちょこ聴こえてきました。
どうやら旅行で福井恐竜館に行くらしいのです。
「実は僕が福井恐竜博物館のティラノサウルスを作った者なんです」と伝えたい衝動に一瞬かられましたが、もちろん話しかけることはしませんでしたが(笑)
僕は以前、ロボット会社の(株)ココロ社さんからの依頼で、福井恐竜博物館のメインロビーにあるでっかいティラノサウルスを作りました。(写真のティラノサウルスです。駅に貼ってあったポスターです)
最新の学説に基づき、骨格、筋肉を復元するように彫刻し、機械部門の方が作ったメカに被せて生物らしく自然に見えるように動くように加工し、歯、目爪もリアルに仕上げます。
この頃はなんとか日本の恐竜ロボット造型をハリウッド映画を超えるレベルのクオリティにしてやろうと、常にチャレンジングな気持ちで心身すり減らして極限状態で仕事していた頃でした。
ハリウッド映画のための造型と、博物館常設展示では、予算も作り方も素材も全然違うんで比べられるものではないれど、何しろ顧客満足度200パーセントを目指し、超えてやろうと思っていたのです。
毎晩寝る時もベッドにも恐竜の資料を持ち込んで資料をかかえながら毎日寝ていたんで、当時同棲していた相手からもこの人大丈夫かと心配されていたぐらいでした(笑)
当時はジュラシックパークなど生物の表現でもかなりリアリティあるCGがほぼ完全に普及した頃で、だからこそCGではぜったい表現できない圧倒的な存在感や質感やリアリティを見せつけねばならんと思って作っていました。
フリーランス造形家として15年ほどたち、やっと自分でも納得できるものができたと思った一品なんです。
そしてそのあと燃え尽き症候群みたいになって、その後、人生のどん底まで行ったりしましたが(笑)
人生って色んなことがあって、時には落ち込むこともあるけれど、こうして福井恐竜博物館にお越しになる毎年90万人以上の人を喜ばせているんだなぁと感じると、やってきたことはこれはこれで良かったんだなぁと感じ、全ては今このアート教室アルティキッズの子達を喜ばすことにつながっているのだなぁと思いました。
博物館やテーマパークにある造形物にも、名もなき造型師や職人さんが魂を込めて作っているのだと、なんとなく気にして見ていただけるとより楽しめるかもしれません。
クラファン、あと、合計7万円のご支援で、ネクストゴールに達しWEBにみんなの恐竜作品ギャラリーを作ります。
引き続き応援お願いできましたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
アルティキッズ
HIDERU