自己紹介
「ええじゃん」は、20年前からJR廿日市駅南口に拠点を置き、周辺市町に在住する外国人の生活トラブルに向合い、法律・福祉等の専門家の力を借りながら、相談を受け、寄り添い、改善策を探って参りました。12年前からは全国ネットの「よりそいホットライン」で多言語相談を担当し、FMでの多言語放送も開始しました。コロナ禍では、職場や居場所を奪われ、体調を壊し、行き場のない彼等と共に病院巡りや居場所探しに食料支援も行いました。 そして、近年は戦争・内乱・圧政からの避難民も増えて来て、彼等の願いに応え祖国の各家庭へ暖かインナー下着のプレゼント等も行いました。彼等はそのうち安全な国日本の良さに気づき、定住したいと願う人も増えています。しかし、元々、日本に来ることなど予想もしなかった人達ですので日本語に弱く、さんざんハローワーク通いを続け面接までいっても断られています(12回連続断られた人もいました。)。
「ええじゃん」の3つの活動
実は、このような近年の避難民の他にも昔の避難民がいます。その一つが「中国帰国者」です。彼らは日本人です。しかし、第二次世界大戦が終結し、満州開拓団等が命からがら帰国した際、現地の中国人に託され残された子供たちです。中国語・中国文化の中で育てられ、中高年になってルーツを証明してやっと帰国した人達が大勢広島にいます。その子、孫世代も来て同居しています。一世は日本語習得が困難で、仕事にも就けず、二世三世がヤングケアラーとなってサポートしながらパート的仕事をしていることが多いようです。その高齢化に伴い医療・福祉のニーズが高まっていますが、ボランティアの中国語通訳者が必要で、我々「ええじゃん」の国際民生委員も寄り添っています。
このプロジェクトで実現したいこと
「ハウツー・ニッポンぐらし」ASIAN SNS放送スタート! https://hiroshima-asian.com
場所: 廿日市市市民活動センター内の特設スタジオ
期間: 本年7月に開局し、毎月2回から始め、その後、出
張取材も加える。
設備等: 撮影資機材を持ち込みセッティング
ソフト: OpenAI とSNSにより動画、多言語を加えたマ
ルチ発信
(10月6日(日)10~16時、広島城護国神社前広場で開催さ
れる「ぺあせろべ」の移動放送局でもライブ中継の予定です。)
(放送の内容)
Ⅰ、ハウツー・ニッポンぐらしコーナー
次のようなテーマに関する解説、視聴者のチャット質問に回答(個別相談あり)
「生活・仕事ガイドブック(やさしい日本語版)出入国在留管理庁監修」等
で説明した後、外国人や専門家が加わり具体事例や相談窓口等も説明する。
Ⅱ、多文化共生コーナー
在住外国人を中心に、祖国と日本をつなぐ架け橋としての想いや夢を語り合う。
Ⅲ、情報コーナー
1,資格・体験
各種資格試験の多言語対応や日本料理・文化体験および避難所体験の情報提供
2,教室案内
「 しごとのためのにほんご 」研修(無料)や 各地の日本語教室の情報等提供
3,PR
国際交流イベントPR(国際交流協会やアジア大会の「一館一国」継承公民館等)
外国人求人企業PR & 外国人自己PR(求職、創業・教室開設・体験希望等)
(毎回,ⅠからⅢのコーナーを織り込んでやさしい日本語と多言語で発信する。)
プロジェクト立ち上げの背景
「自己紹介」で述べたように、このような在住外国人や外国人的な人達と一般の日本人との間には、言語・文化と心の壁が高く聳え、これを乗り越えるのは容易な事ではありません。そこで、昨年度は広島市がG7サミット会場となり、「ええじゃん」が20周年を迎える節目の年でもあるので、広島市を中心に10会場で国際交流イベントを実施しましたが、狙いは、在住外国人が抱える諸課題を見える化し、それぞれの相談窓口や交流の場があることを市民にも外国人にもお知らせし実体験して頂こうという試みでした。 https: // asian-orizuru.com ひまわり&おりづるフェスタ
この小さなボランティア団体「ええじゃん」の呼びかけに対し、幸いにも、国連機関(UNITAR)、国・県・市と法テラス、メンタルケア協会、中央大学、武蔵大学他関係団体のご賛同ご参加を頂き,開催できたことは誠に喜ばしいことでした。このような有用な相談窓口があることを知って心強く思った人も多かったと思います。しかし、一方、この行事を実施するために費やした「人・モノ・カネと時間等」は莫大で、公的機関等が実施されるならともかく、「ええじゃん」主導で再開する余力は全く無くなったことを告白せざるを得ません。今後は、元通りの縦割りで、PRも個々に各窓口の自主努力に任せられることになるのかな・・と思っていた矢先に上記のような意外な手法と専門家の存在を知り、多くの方々のご賛同さえ得られれば、これこそ情報弱者の立場に立った多言語情報提供と個別相談も可能な有益なツールとなり得ると思います。
現在の準備状況
この企画は、地元の動画クリエーターで、自身が国内外にSNS発信している専門家と「ええじゃん」HPの作成・管理を担ってきた担当者のコラボで進めてきたもので、動画での多言語発信テストも終了しています。今からやることは、昨年度の「ええじゃん」主催事業等に参画して頂いた、国連機関、国・県・市、法テラス及び関係団体に改めて本企画(ASIAN SNS放送)への参加を求め、情報提供のターゲットを絞り、年間運営体制とスケジュール調整し、出来るところから進めていくことです。
リターンについて
支援金額に応じて、つぎのようなリターンがあります。
リターンは連携団体でもある、地域共育・貢献に取り組んでいるKinonekko学院【AIとSNSプロモーションコース】の高校生インストラクターに発注します。尚、同コースの講師でプロの動画制作者が監修します。
- 1.000円~ 純粋ご支援
ご支援金は、今回のイベントのために大切に使わせていただきます。 - 3,000円 SNSプロモーション用のショート動画1回 (打ち合わせ1回、編集1回)
- 5,000円 SNSプロモーション用のショート動画2回 (各打ち合わせ1回、編集1回)
- 10,000円 SNSプロモーション用のショート動画3回+現地取材1回
- (各打ち合わせ1回、編集1回、現地取材は交泊費別)
- 30,000円 SNSプロモーション用のショート動画3回+現地取材1回+動画作成講習受講1回 (半日)
- (各打ち合わせ1回、編集1回、現地取材は交泊費別、講習受講は実費別)
- 50,000円 SNSプロモーション用のショート動画5回+現地取材1回+動画作成講習受講1回(1日)
- (各打ち合わせ1回、編集1回、現地取材は交泊費別、講習受講は実費別)
100,000円 プロ動画制作者による撮影または編集1日(6時間)(交通費別途)
250,000円 プロ動画制作者による撮影または編集2日(12時間)(交通費別途)
スケジュール
6月末 本企画に対する関係団体の意見聴取
7月初旬 HP開発開始
7月中旬 事業開始
8月末 クラウドファンディング終了
9月中旬 リターン開始
SNSマルチ放送局スタート!
支援金の使途:
撮影資機材(スマートフォン、タブレット、照明、マイク、三脚など)
人件費、旅費広報費、宣伝費
最後に
元々この広島県は、海外へ雄飛した移民の人数が全国一の移民県です。そして、世界に28の広島県人会を有しています。逆に今は世界各国から若者を中心に多くの労働者を受け入れていますが、受け入れ態勢に課題を残しています。 「我々は労働力を呼んだが、やってきたのは人間だった。」という50年以上前のスイス人の言葉が残っています。当時、スイス国内でも短期間での外国人労働者増に対し、その排斥運動が起こっていましたが、その中で国が早期に方針をたて、一定期間労働者として滞在した後に家族の呼び寄せを認める等の移民政策をとったため、結果的に外国人移民が上手く溶け込んだ国の一つです。そして今やその移民がスイスの人口の約3割ですが、経済的、政治的に安定した裕福な国とみなされています。 実は、日本もすでに移民大国(320万人)です。その現実を直視し、有効な対策をとるべきです。なかでも広島は、その移民の立場を自ら体験し、辛苦の歴史を歩んだ末に、世界初の被爆地となり、多くの在日の人々と共にゼロからの復興をなしとげました。今、「ひろしま」が世界に向けて言うべきこと、なすべきことがあるはずです。多文化多民族を受け容れ、世界に向けて懐の深い「ひろしま」を見せつけましょう!出来ることはやりましょう! 千年の都を越える万年の平和の首都を築けひろしま
本事業の実行チーム編成
(一社)ええじゃんは、理事・監事(5)と賛助会員(7)で組織を支え、実務はその下で、相談員(4)、国際民生委員(7),学習指導員・補助員(6)その他(11)が担い、必要に応じて弁護士等の士業者(16)、通訳(11)のご協力と関係団体(12)のご支援を頂きながら進めてきました。本事業の場合も、代表理事を中心に内外の人材を配した実行チームを速やかに立ち上げる予定です。
参考:一般社団法人ええじゃんHP「相談窓口 」 (http://www.h-asian.org/place/) 中国新聞記事
外国人支援情報、SNSで発信 廿日市市の法人「マルチ放送局」開設 多国籍な住民たち担い手 広島 広島都市圏
2024/7/10(最終更新: 2024/7/10)
初収録で放送局について語る栗林代表理事(右から2人目)たち
広島県廿日市市の一般社団法人ええじゃんが、外国人の支援情報を交流サイト(SNS)で発信する「SNSマルチ放送局」を開設した。同市住吉の市民活動センターを拠点にメンバーや多国籍の住民たちが動画や音声を収録。孤立しがちな外国人向けに行政の支援や窓口、地域の催しなどの情報を分かりやすく届ける。
放送局は、月2回のペースで動画や音声をインスタグラムやユーチューブなどに投稿する。四つのコーナーを想定し「ハウツー・ニッポンぐらし」は、学校や災害など12のテーマに合わせて外国人たちがやさしい日本語や母国語で解説。視聴者からの質問にも答え、必要があれば、個別の支援につなげる。
日本語教室を案内したり、外国人の求人企業がPRしたりするコーナーもある。市内のNPO法人や、国際交流協会もバックアップ。出演者の輪を少しずつ広げていく。
9日の初収録にはメンバーたち11人が集った。栗林克行代表理事(81)たち3人が出演し、放送局の取り組みを紹介。ペルー出身のコセル・アンヘラさん=広島市佐伯区=と、ミャンマー出身のアウンチーミィンさん(28)=同市安佐南区=が、それぞれ母国語で自己紹介した。
日本に来て30年になるコセルさんは「子育てなどで日本人の温かさに助けられた。私も他の人の力になりたい」と意気込みを語った。
ええじゃんは、2004年に市民団体として発足。20年にわたって外国人から困り事などの相談を受け、支援を続けてきた。より広く情報を行き届かせるため、放送局を思い立ったという。
栗林代表理事は「地域のみんなと力を合わせ、外国人がトラブルを抱える前に必要な情報を伝えていきたい」と協力を呼びかけている。(菊本孟)
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