こんにちは! 兵庫県丹波篠山市と丹波市を発行エリアにしている小さな地域新聞「丹波新聞社」と申します。その中でも今回クラファンに挑戦しているのは、野鳥たちを紹介する「丹波新聞鳥部」です。2020年から始まった鳥部は、珍鳥を狙うというよりも、身近にいて、日々の暮らしの中で出会うことができる鳥たちの姿を撮影し、紙面やネットニュースなどでお届けしています。
殺伐とした話題が多い中、鳥たちの姿に少しでも癒しを感じてもらえればと、日々、カメラを担いで野山を走り回っています。
鳥部の活動の始まりは「コロナ禍」でした。 私たちはローカルメディアとして日々、地域の話題を読者の皆さんに届けていますが、コロナ禍が始まったことで、さまざまな行事が中止になりました。
「こんな状況でも楽しい話題をお届けしたい」と考えましたが、人が集まらないということは、「ネタ」が枯渇するということです。これは記者にとってかなり苦しい状況でした。それでも、余白だらけの白い紙面は発行できません。そこで、とにかくカメラを持ち、あてもなく外へ出ました。
兵庫県丹波地域は、大阪や神戸などから車や電車で1時間と少しの距離ですが、豊かな自然が残されています。丹波新聞のほとんどの社員がそこで生まれ育っているため、外に出ても〝当たり前の光景〟が広がっているだけでした。
しかし、野辺をぶらぶらと歩いているうちに気が付いた、いや、再認識したのです。野に咲く美しい花、鮮やかな木々の緑、そして、空を舞う鳥たち―。人間の活動は止まっていても、自然が季節を伝えてくれているということに。それこそ、〝当たり前〟のことだったのですが。
そうして、季節感を伝えてくれる花や動植物にレンズを向け始めました。もともとそれらの知識があったわけではありません。ただただ、「きれいやな」「おもしろいな」と感じた名も知らぬ対象の写真を撮り、図鑑やネットで調べては記事にしていきました。
特にこれまでも視界に入っていたにもかかわらず、気が付いていなかった鳥たちの種類の多さや、行動にはとても興味を抱きました。
冬の寒さに対応するため、モフモフに膨らんだスズメやモズ。田を耕すトラクターの後ろに続々と集まるサギたち。元気に翼を広げて日本に戻ってきたツバメ。動物園に行かずとも、こんなにも魅力的な生き物が身近にいたなんて。それらを上手に撮影できた瞬間の喜びは、記者にとっても新たな発見でした。
そんな鳥関連の記事を紙面だけでなく、ネットニュースにも配信したところ、意外にも全国各地から多くの反響が寄せられました。
※例えばこんな記事↓を配信しています。
しばらくして、わが社にとっては大きな〝事件〟が起きます。あまりに鳥ばかり配信していたためか、ネットニュースのコメント欄で、「鳥部」と命名して頂き、同じ名で呼んで頂く方が増えていったのです。
以降、「丹波新聞鳥部」を名乗らせてもらうようになりました。ちなみに部というと、「部署」のように思われがちですが、小さな丹波新聞(営業、製作、総務、印刷、編集合わせて25人)の記者部門は編集部のみですので、鳥部という部署ができたわけではなく、あくまで記者の活動の一つ、いわば「部活」のようなものです。
メインの担当者は野鳥写真を撮り始めてまだ数年、知識ゼロからスタートした普通の記者。カメラの技術も高価な超望遠レンズもありません。
それでも、時に癒しを、時に自然について考えるきっかけを与えてくれる鳥たち、そして、記者と読者のみなさまをつないでくれた鳥たちのことを、さらに多くの人々に知ってもらいたいと思って活動しています。
※ちなみに最近動画にも挑戦し始めました!鳥部チャンネルです。
ただただ鳥たちの姿を撮影し、みなさまにお届けしてきた鳥部の活動ですが、このたび紙面やネットニュースの枠を超えてクラウドファンディングに挑戦することになりました!
きっかけは、またしてもコメント欄や本社へのメール…。「鳥部カレンダーがあったら買います」「写真集はないのですか?」といった具体的なアイデアを頂いたり、「発行エリアではないので新聞は購読しませんが、いつも応援しています」というエールを頂きました。
「うれしいなぁ」「ありがたいなぁ」と思ってコメントを見ていた自己肯定感低めの鳥部員。「勇気を出して、皆さんにご支援をお願いしてもいいのかなぁ」「カレンダーや写真集を作ってみなさんと一緒に楽しみたいけれど、先立つものがない」―。
そんな悩みにのたうち回っていた時、相談した友人が一言。「クラファンで支援を呼びかけたら?」―。
そうして、今、このプロジェクトに挑んでいます!
みなさまからの温かいご支援に対するお礼として、また、みなさまと愛らしい鳥たちの姿を共有することを目的に、これまで鳥部員が撮影してきた野鳥写真と記事を使ったグッズなどを用意させていただきました。
プロの野鳥カメラマンが撮影した素材ではありませんし、珍鳥が写っているものでもありません。それでもグッズに込めた感謝の心だけは負けないつもりです。
ぜひ生活の中の隅っこに、鳥たちと鳥部を置いてやってくださいませ。
なお、ほとんどが今回のクラファンのためだけに制作するグッズですので、終了後の再販などは予定しておりません。ご了承ください。
兵庫県の片田舎を発行エリアとする新聞社が、ネットニュースに野鳥の記事を配信したことで全国の人々とつながりを作ることができました。
こんなにも各地に鳥好きの人がおられるのだなぁと感動するとともに、いまやみなさまに鳥たちの姿を届けることがライフワークになりつつあります。
これからもみなさんと一緒に鳥たちを愛で続けたいと思っております。そして、鳥たちが”ごきげん”に生きていくことができる環境づくりにもつながるようなメッセージも発信し続けます。
撮影技術も文章もまだまだです。どうか温かい目で見て頂き、ともに鳥を知り、鳥を愛していけるよう、これからも丹波新聞鳥部をどうぞよろしくお願いいたします!
最新の活動報告
もっと見る【鳥部クラファン達成!】たくさんの応援ありがとうございました!
2024/11/04 22:03初めてのクラウドファンディング、右も左も天も地もわからない中でのスタートでしたが、10月31日を持って、無事に終了いたしました!!結果はなんと、100人を超える方々から応援していただき、目標達成率139%となりました。皆さま、本当に、本当にありがとうございました!!呆然自失で御礼が遅くなり、申し訳ございませんでした。ご支援のみならず、温かい応援のメッセージや情報拡散にもご協力いただき、下げた頭が上がってきません…御礼のグッズ作りも今週からスタートし、年内にはお届けできるように頑張ります!!皆さまからいただいたご期待を胸に、これからも丹波の野鳥たちの姿をお届けしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします!!丹波新聞鳥部 もっと見る
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