皆様のご支援のおかげで当初の目標である5万円に到達しました!!!!!ご支援ありがとうございました。
この5万円はアフリカの小学校の約2クラス分の生徒に計算カードを送る輸送費に充てさせていただきます。現在、さらに多くの子どもたちへ計算カードを届けるため、ネクストゴールの10万円に挑戦しています。ご協力お待ちしております!
自己紹介
私達は、大阪府にある水都国際中学校・高等学校の「アフリカの小学生×計算カードプロジェクト」チームです。アフリカの小学生の基本的計算能力の向上のため、日本で使われなくなった計算カードの収集や、集めた計算カードの郵送、現地の小学校で計算能力を図るテストの実施など、様々な活動を行っています。現在は、計算カードの有効性をアフリカの三カ国(ナミビア、ケニア、ザンビア)で検証する活動を行っています。
開発途上国ってなんだろう?
みなさんは開発途上国についてご存知でしょうか?
開発途上国とは、経済開発協力機構(OECD)が作成している「政府開発援助(ODA)受け取り国リスト」に掲載されている国を指しています。ODA受け取り国リストは調査年ごとに変動があり、だいたい143カ国から145カ国が開発途上国として掲載されており、なんと地球上の7割以上の国が開発途上国なのです。
また、開発途上国の中でも特に開発の遅れた47カ国は「後発開発途上国」とされており、後発開発途上国の内訳は、アフリカの国々が最も多く33カ国。次いでアジア9カ国、大洋州4カ国、中南米1カ国と続いています。
活動を始めたきっかけ
「基本的な計算ができていないから、子ども達が好きな実験が満足にできない。」
この言葉は、私たちが交流していたザンビアの青年海外協力隊の方が仰った言葉です。私たちは、基本的な学力が低いという問題が開発途上国での大きな問題の一つであることを知り、この分野で、私たち中高生が貢献できることはないかと考えました。
これまでの取り組みとクラウドファンディングに挑戦しようと思った理由
・日本で使われなくなった計算カードの収集
私たちは日本で使用された計算カードを集めるために、母校に連絡を取り、直接小学校に伺って、計算カードの収集を行っています。沢山の小学校や児童・保護者の皆様のご協力のおかげで、2024年8月現在までに集まった計算カードは、444セットにものぼります。
・開発途上国の現状やこのプロジェクトを広めるための広報活動
校内・校外問わず、様々なイベントやコンテストに参加させて頂き、自分たちの活動や途上国の現状についてのプレゼンテーションをしています。発表の資料に現地の写真を多く入れたり、グラフを作り数値化、見える化することにより、聞いてくださる方々が少しでもイメージを掴みやすいように工夫しています。
・計算カードの利用・有効性の検証
私たちは、アフリカ諸国に計算カードを送り、計算カードの有効性を検証しています。今までこの一連の活動を行った小学校の数は6校にものぼります。
現在はザンビアのプリンスタカマド小学校にて活動を進めており、事前テストにて計算カード使用前の計算能力の測定と計算カードを使った計算練習、事後テストの実施が終了しました。事前テストと事後テストは同じ内容・同じ条件のテストであるため、この2つのテストの回答数や正答率を比較することによって、計算カードの有効性を更に検証することができます。こちらのグラフはザンビアのミセロカピカ小学校で行われた事前事後テストの結果です。正答数、回答数ともに向上し、計算カードの有効性が検証できました。
・小学4年生を対象とした計算能力テストの実施
計算能力テストとは、1桁・2桁の足し算引き算を各10問ずつ出題し、生徒たちの基礎計算能力を調査するものです。現地の方と連絡を取り、計算能力テストの結果を送っていただくことで、現地の小学生が間違えやすい問題を分析します。既にやり取りをしている中では、繰り上がり繰り下がりを含む計算での計算ミスが目立ったため、計算カードを送ることで、どれくらいの計算能力の向上に繋げることができるかを、正しい計算カードの使い方を伝えるなどし、繰り返し調べています。
しかし、アフリカへ計算カードを送るには、現在、輸送費が1クラス(50セット)あたり3万円ほどかかってしまいます。このままだと活動を継続的に行うことは難しく、クラウドファンディングを企画しました。
なぜ計算カードなのか?
基本的計算能力を向上させるために、なぜ私たちは計算ドリルなどではなく、「計算カード」が有効だと考えたのでしょうか。それは、計算カードが繰り返し使用することができる、所謂”再利用(リユース)が可能”な教材だからです。私たちは青年海外協力隊の方から、開発途上国において紙やノートは非常に貴重で高価なため、子どもたちはそれらを消費しないようノートを書いては消して、を繰り返し同じ紙を何度も使用していること、またコピー機のある学校もかなり珍しいことを教えていただき、簡単に・誰でも・どこでも、繰り返し計算練習ができる計算カードが最も、開発途上国の小学生の基本的計算能力の向上に有効だと考えました。さらに、「繰り返し使用できる」ということは、一度計算カードを送れば多年度にわたってその計算カードで計算練習をすることができます。つまり、
△△学校に計算カードを輸送…
その学校の小学3年生が計算カードを使い計算練習→年度が変わり進級する→次の3年生がその計算カードで計算練習を行う
このサイクルが出来上がれば、一つの計算カードで何人、何十人の子どもたちの計算能力を向上させることができます。近年日本では、小学校入学時に一人一つ、計算カードやおはじきが入った算数セットが配られることが一般的ですが、この算数セットを使うのは低学年のときのみで、中学に入学する頃には捨ててしまう家庭も多く、捨ててしまうもので誰かのためになれる、という点においても、計算カードはかなり有効性が高いと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
*開発途上国の子供たちの基本的計算能力の向上
*SDGs4「質の高い教育をみんなに」・SDGs12「つくる責任 つかう責任」への貢献
*日本と途上国の計算カードの再利用モデルの構築
上の図は、当プロジェクトの相関図です。今は、開発途上国(現地)の小学校との連携がメインでしたが、これからはSDGsの貢献活動を積極的に行っている企業や団体にもコンタクトをとり、活動の輪を広げていきたいと思っています。さらに、日本の小学校には、計算カードの収集にご協力いただく一方的な関係ではなく、お礼のポスターを送ったり、その学校に通う子どもたちにSDGsや開発途上国についての講演を行うことで、この活動を日本の子どもたちの教材にもしたいと考えています。
活動の実績 (2024年7月現在)
・アフリカでの計算能力調査・計算カードの検証
・日本で計算カードの寄付にご協力頂いた学校 9校
・「ワンワールドフェスティバル for Youth 2023」審査員賞
・「関西SDGsユースアクション2023 学生部門」グランプリ、主催者賞(JICA関西ベスト・グローバリスト賞)、グッドアクション賞
最後に
活動を通して私たちは、私たちにとっての当たり前と開発途上国での当たり前には大き過ぎる差があることを知りました。「学びたい」と思う子どもたちが、何に制限されることなく、質の良い教育を享受できるようになることが私たちの願いです。これからも日本と途上国の計算カードのリサイクルモデルを構築することを目標に、子どもたちの学びの架け橋になれるような活動を続けていきたいと思っています。
開発途上国において「教育を受ける」ということは、ただ選択できる職業の幅が広がるだけではなく、貧困から脱出する重要な手段であり、さらに計算力や知識を身に付けることは詐欺被害の防止など、自分や家族の身を守ることにも繋がります。つまり、開発途上国の国民が十分な生活を送るためには、質の高い教育を確保することが必要不可欠です。
最後になりますが、開発途上国や途上国への支援に興味を持ち、ここまでご覧いただきありがとうございました! ぜひ皆様のお力をお貸しください!
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