自己紹介
はじめして、ロイヤルベリーズファーム有限会社 代表取締役の室井秀貴です。
私たちは1926年より那須で商いを始め、もうすぐ100周年を迎えます。
地域に根付いた企業として100年後の那須を想った時、何をしたらいいのかと考えた先に浮かんだのがワイナリーでした。
東日本大震災をきっかけに再生可能なエネルギーが注目され、那須町にも次々とメガソーラーが設置されました。環境にやさしい反面、多くの雑木林や山林が切り開かれていく中で、このまま何もしなかったら、那須の景観が破壊されてしまうという思いを抱くようになり、耕作放棄地や別荘跡地を活用してワイン用ぶどうの栽培を始め、ワイン作りがスタートしました。
地元の地域活性化に取り組みながら、より多くの方に那須の魅力を発信していきたいと考えています。
— 物語は4000年に一度の大洪水からはじまった—
「奇跡のブルーベリー」
1998年8月26日、北関東・南東北に近づいた台風4号は、その後5日間にわたって記録的な集中豪雨を降らせた。
栃木県北部では年間降雨量の3分の2にあたる1200ミリの雨量を記録。那珂川支流の余笹川は氾濫し、洪水が家屋を倒壊・流失させ、死者も出した。那須高原一帯は濁流に呑まれ、道路が分断され、牧場や農地も壊滅した。酪牛が那珂川下流の茨城県水戸市にまで流れされた。このニュースは連日TVで報道され、今でも多くの人の記憶に残っている。その洪水が引いてあらわになった無残な爪あとに、町中の人々は呆然とした。
室井秀貴も、りんどう湖の近くで経営するガーデンショップの傍らで立ちすくんでいた。自分の手で大切に植えたばかりの1200坪のバラやベリー類が全滅したのだ。水が引いて土地が乾くのを待った。1ヶ月間かかった。それから洪水で流れてきた流木や瓦礫を取り除き、土壌を元の状態に回復させる作業を辛抱強くやった。やがて初雪が舞った。室井秀貴のガーデンは翌春まで手つかずに置かれた。
年が変わり4月になった。久しぶりにガーデンの中に足を入れた室井は思わぬ発見をする。洪水に洗われすべてを失った地面の上に、ブルーベリーの新しい芽が育っていたのだ。10本あった。その若々しい輝きは、失いかけていた情熱をふたたび室井の胸に甦らせた。それは一種の啓示だったのだろう。
それから5年で、室井はブルーベリーガーデンを5,000坪にまでひろげた。栽培を本格化してわかったことだが、那須高原の変化に富んだ気候と火山灰の土壌は、ブルーベリーの育成にとても適している。自然の力の偉大さ、素晴らしさを実感した室井は、自分のつくるものは有機肥料、無農薬栽培でなければならないと考える。ロイヤルブルーベリーにはそんなはじまりの物語がある。
■ NASU 661 WINE HILLS ができるまで
2011年3月に起きた東日本大地震を踏まえて、2012年以降政府は、それまでの原子力発電重視のエネルギーから再生可能エネルギーへと転換する「エネルギー政策の転換」を打ち出しました。
「太陽光発電」は再生可能エネルギーのひとつです。一定規模以上の出力値をもつ大型施設は「メガソーラー」と呼ばれています。
エネルギー政策の転換にともない、那須町にも次々とメガソーラーが設置されています。太陽光発電所は「環境を壊さない」「自然に優しい」などと言われますが、実際には那須で新規に設置するために多くの雑木林や山林が切り開かれました。「自然に優しい」と言いながら、結果的に自然破壊をしているのです。
「このまま何もしなかったら、那須の景観が本当に破壊されてしまう」
そんな思いから耕作放棄地や別荘跡地を活用してワイン用葡萄栽培に乗り出したのです。そして「葡萄を植えられる規模があるなら、醸造所(ワイナリー)を造ろう」と夢を広げ始めたのです。
■ 酒類販売管理者標識
果実酒製造免許取得し、令和4年3月に酒類販売管理研修を受講
酒税の保安及び酒類業組合等に関する法律第86条の9第1項(第6項)に規定する研修を受講
■ 畑について
<品種>
那須の雫、メルロー、カベルネフラン、シラー、カベルネソーヴィニヨン、ソーヴィニヨンフラン、シャルドネ、ナイアガラ、プティマンサン、キャンベル、マルマニーニョ、シャインマスカット、巨峰、ブルーベリー、ストロベリー、ジューンベリー、ブラックベリー、マルベリー、野葡萄
<地質>
那須連山の東南側中腹、標高約550mに位置している当ワイナリー。
総敷地面積約91ヘクタール(東京ドームの約20倍)に、ぶどうをはじめブルーベリーなどベリー類の果実栽培を行っています。那須高原の気候は冷涼であり、昼夜の寒暖差が大きいことが特徴のひとつです。年間の平均気温は約11度、緩やかな傾斜に涼やかな高原の風は、夏の間も畑の畝間を吹き抜けます。また高原の風は夏期の湿気を飛ばして果実を冷やすため、湿気が苦手なぶどうにとってストレスの少ない環境ともいえます。
那須連山を上から十字で切ると、一つの山で日本海・太平洋・東日本・西日本の植物が集まる地域で、日本でも珍しい山とされています。那須は、針葉樹、落葉樹、広葉樹、湿地植物、高山植物を見ることができ、一つの地域で日本各地の植生の豊かさを味わえる貴重な自然環境となっています。そのため昭和天皇も、那須の植物誌という本を出版されているのです。
このように那須高原の気候風土は、おいしいぶどう作りに適した条件が揃っており、国内で最高のテロワール(土壌)になりうる可能性を秘めているのです。
■ ワイナリーとサステナブル
当ワイナリーの近隣には5件の酪農家があり、当時使われていた納屋などを醸造所や作業所として活用しています。
店内のディスプレイ台やインテリアには地元の木材を利用することで木材の「地産地消」を実現しているほか、 建物や外階段などには廃材となった「大谷石」70,000本を再利用。栃木県宇都宮を産地とする「大谷石」は、2018年に日本遺産にも認定されており、 サステナブルで文化的価値も高いワイナリーとなっています。
■ 自社ワインについて
自社ワインには那須御用邸と同じ地下水源を使っており、オーク樽で熟成しています。自社農園で収穫したぶどうを使った自慢の赤ワイン「神座」、 同じく自社農園のブルーベリーを100%使用した本格ブルーベリーワイン「岩座」を中心に、25種類以上の果実ワインを生産しています。
日本ではまだ希少とされている「ニューヨークワイン」も取り扱っており、バラエティ豊かなワインをご用意しております。
このプロジェクトで実現したいこと
NASU 661 WINE HILLSを通して、ワイン製造・販売だけでなく「那須高原観光の拠点化」と「6次産業化の推進」という役割を担い、多くの産業・企業が連携することで「那須の地域活性化」を目指しています。
「オールサステナブルのワイナリー」を作り上げ、那須の大自然に触れあいながらもっと多くの人に、当社の取組みや当店の商品を知ってもらいたいと考えています。
■ NASU 661 WINE HILLS 案内図
※現在、来年に向け里山整備中。
■ プロジェクト立ち上げの背景
東日本大震災をきっかけに再生可能なエネルギーが注目され、那須町では多くの雑木林や山林が切り開かれ次々と太陽光パネルが設置されるのを間の当たりにしてきました。
また、長引く景気低迷と農家の高齢化等により、荒れ果てた別荘地や農地が増え続けているのも事実です。「この美しい景観を後世にも残したい」そして、那須の大自然と触れ合いながらこの那須町の地域活性化を図り、当社の取組みや当店の商品をより多くの人に知ってもらいたいというのがこのプロジェクトを立ち上げた理由です。
この活動を達成させるためにオールサステナブルのワイナリーをスタートさせましたが、軌道に乗るまでには3年以上かかる為、資金調達が必要と考えています。
皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
■ ムロイグループ コンセプト
■ 室井 秀貴(代表取締役) 経歴 |
1955年 7/13 栃木県那須塩原市(旧黒磯市)生まれ |
1970年 15歳 栃木県立黒磯高等学校入学 |
1971年 16歳 父親が突然心臓麻痺で倒れ、死去 |
1973年 18歳 早稲田大学社会科学部入学、同年6月祖父(室井商店創業)死去 |
1975年 20歳 大学を中退し、(有)室井商店入社 |
1980年 25歳 室井商店をリニューアルし、「コンビニエンスリカーズ」を開店 |
初めて渡米し、アメリカのリゾート地を視察する |
1982年 27歳 りんどう湖隣にファンシー雑貨・レストラン「お花畑」 |
(現ミセスポージー・ランポーネ)を開店 |
1983年 28歳 那須湯本に「お花畑」2号店を開店 |
1984年 29歳 セブンイレブン黒磯豊浦店開店 |
1987年 32歳 セブンイレブンインター店開店 |
1988年 33歳 661STREETをオープン |
1990年 35歳 セブンイレブン那須高原口店開店 |
ランド株式会社設立 |
1991年 36歳 鶏頂山メイプルヒルスキーリゾート内ハンバーガーショップ開店 |
1992年 37歳 同スキー場内に売店を開店 |
レンタルスキーショップを那須インターおよび西那須野インター近くに開店 |
ムロイカンパニー株式会社に変更し、代表取締役就任 |
1993年 38歳 鬼怒川温泉、羽鳥湖スキー場、天栄村スキー場マウントジーンズスキー場にレンタルスキーを開店 |
アメリカカルフォルニア州ペブルビーチに現地法人設立(BANK OF WESTメイン銀行) |
1995年 40歳 セブンイレブン黒磯戸田店開店 |
アメリカン・スーパースター・ミュージアムをオープン |
1996年 41歳 エッチエムシー有限会社設立 |
1997年 42歳 東京都亀戸サンストリート内にオンデマンド刺繍ショップ |
「オウンワンショップ」オープン |
1998年 43歳 お台場アクアシティ内に「オウンワンショップ」オープン |
千葉県船橋ららぽーと内に「オウンワンショップ」オープン |
長野県軽井沢チャーチストリート内に「オウンワンショップ」オープン |
「お花畑」を増築リニューアルし、「ミセスポージー」オープン |
夏、那須大洪水。那須地区店舗が大被害を破る。 |
1999年 44歳 ブルーベリー畑植樹を始める |
2000年 45歳 661STREET店舗増築、リニューアルオープン |
2002年 47歳 栃木県那須Mt.ジーンズスキー場内に「オウンワンショップ」オープン |
ミセスポージー隣に欧風料理レストラン「ランポーネ」オープン |
2003年 48歳 ロイヤルベリーズファームのアイスクリーム加工工場・販売ショップをオープン |
2004年 49歳 ロイヤルベリーズファーム有限会社設立 |
栃木県佐野プレミアムアウトレット内に「オウンワンショップ」オープン |
東京お台場サンウォーク内に「オウンワンショップ」オープン |
ミセスポージーにウエディングガーデンを整備、ウエディング事業スタート |
2005年 50歳 東京浅草新仲見世内に「オウンワンショップ」オープン |
お台場ビーナスフォート内に「オウンワンショップ」オープン |
ララポート柏の葉に「オウンワンショップ」オープン |
2007年 52歳 三越多摩センター内に「ロイヤルベリーズファーム店」をオープン |
2008年 53歳 那須ガーデンアウトレット内に「ロイヤルベリーズファーム店」をオープン |
ベリーズガーデン株式会社設立 |
2010年 55歳 お台場デックス内に「オウンワンショップ」オープン |
2011年 東日本大震災発生 |
2011年 56歳 661STREETにコカ・コーラオフィシャルショップ 「コカ・コーラショップ」オープン |
ワールドブルーカンパニー株式会社設立 |
お台場アクアシティ内に「ロイヤルブルーベリーズファーム」オープン |
ミセスポージー裏BBQハウス着工 |
2012年 57歳 お台場アクアシティ内にコカ・コーラオフィシャルショップ「コカ・コーラショップ」オープン |
ミセスポージー裏BBQハウス「ワイルドフォレスト」仮オープン |
セブンイレブン那須高原口店及び豊浦店の駐車場拡張 |
越谷レイクタウン アウトレット内「ロイヤルブルーベリーズファーム」オープン |
2013年 58歳 ワイルドフォレストがヨシダソースオフィシャルBBQハウスとして認定を受ける |
2014年 59歳 セブンイレブン那須田代店7月11日オープン |
オウンワンショップ船橋店➡移転。 ViVit南船橋店オープン |
2015年 60歳 ミセスポージー裏BBQガーデン造成 |
2016年 61歳 ミセスポージー・ツリーハウス・ログ・ティピーテント・空中テント開始 |
2017年 62歳 お台場デックス内に「オウンワンショップ」リニューアルオープン |
コカ・コーラ本社にオフィシャルショップの「コカ・コーラストア渋谷店」OPEN |
那須町が「どぶろく・ワイナリー特区」、国より認可を受ける(当社が一社認定) |
那須町より認定農業者認可 |
2018年 63歳 経営革新計画取得 |
大田原税務署より果実酒製造免許取得 |
2019年 64歳 農林省6次化認定 |
ものづくり補助金を取得し、醸造所を増設 |
ワイナリー増設進行 |
2020年 65歳 2回目のものづくり補助金決定 |
事業再構築補助金(6000万)決定 |
ワイナリー内の貯蔵庫、テイスティングルーム、BBQ設置 |
2度目の「どぶろく・ワイナリー特区」、国より認可を受ける |
100周年事業として661ワインヒルズ着工 |
2021年 66歳 那須661ワインヒルズ建設中 |
「NASU 661 WINE HILLS」正式名称決定 |
2022年 67歳 3/1仮オープン |
7/15グランドオープン |
ブランド化・酒蔵ツーリズム補助金決定 |
甘味果実酒製造免許取得 |
2024年 現在に至る |
■ 室井 秀貴(代表取締役) 出版本
Country Gentle Life in 那須 室井秀貴のライフスタイル
那須高原は地球からの預かり物。自然と共生できるまちづくりを描いた、感動創造農夫・室井秀貴流那須ライフとは!
ページをめくると那須の未来が見えてくる。ムロイ・スピリットから生まれた37のキーワードロイヤルリゾートのまちづくりが、ここから始まる。
那須暦七十二候 室井秀貴のライフスタイルⅡ
那須高原の豊かな自然に育まれた四季を通して語る季節のうつろい。100年先を紡ぐ七十二候のワイナリー物語。
美しい那須の風景写真多数収録。里山を再生し、SDGsを自ら創造した空間がここにある。
現在の準備状況
◾️リターン品について
①4,000円
<ニューヨークフルーツワイン 720mlいずれか1本>
・ブルーベリー&葡萄
・苺&葡萄
②15,000円
<岩座 100周年ボトル(辛口/甘口)730ml単品売り いずれか1本>
・岩座100周年ボトル(辛口)
・岩座100周年ボトル(甘口)
③20,000円
<神座 100周年ボトル 730ml単品売り>
④50,000円
<100周年ボトル3本セット>
・神座100周年ボトル
・岩座100周年ボトル(辛口)
・岩座100周年ボトル(甘口)
おおまかなスケジュール
2025年1月15日
クラウドファンディング終了
2025年 1月16日~
醸造・リターン品準備
2025年2月
随時リターン品発送
資金の使い道
プロジェクト運営資金 1,000万円
(醸造/リターン品発送等)
最後に
当社ワイナリーのサスティナブルな取り組みは、SDGsを念頭に、ワイン醸造・販売だけでなく「那須高原の新しい観光拠点化」と「6次化産業の推進」の役割を担っており、那須地域の多くの産業・企業が連携することで、地域全体の活性化につなげるとともに、このワイナリーが「100年先も残る居心地のいい空間」となることを切に願っています。そのためには、より多くの方に、知って頂くことが必要です。ぜひ、当社のプロジェクトにご協力お願いします!!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
コメント
もっと見る