はじめまして、Outsider BrewingオーナーのMark Major(マーク・メイジャー)です。
私はオーストラリアで1968年に生まれました。日本で働くようになってから30年以上です。
初めて日本に来たのは17才の時です。ライオンズクラブの夏休みホームステイで来ました。感動的でした。田舎育ちだったので甲府市でも都会に感じました。富士山、富士五湖、ディズニーランドも行きました。楽しかったから いつかまた行きたいと思いました。
22才にまた日本に来ました。ワーキングホリデーで半年か1年間お金を貯めて、世界中をバックパッキングで旅しようと考えました。当時の日本はバブル期だったので英語の先生の給料はメチャよくて、お金もすぐ貯められるという話でした。他の英語の先生たちも皆20代、30代だったので遊び放題でした。貯金はすぐ減りました。気付いたら先生の仕事を6年間もして、世界旅行にはまだ行ってないです。
その時、もう帰らないと一生帰れないなと思って、一度オーストラリアに帰りました。その時は日本人の彼女がいて、落ち着いたら合流する予定でしたがオーストラリアはかなり不景気でした。いい仕事も見つけれないし、彼女は英語が話せないから来ても仕事はないだろうと思いました。
どうしよう?
オーストラリアで我慢して様子を見るか、日本に戻ってまた英語の先生をするか?先生の仕事はあまり好きでは無かったので、とりあえず先生をするけど出来るだけ早く好きな仕事に変えたいと計画しました。
日本に戻ったら一番向いてる仕事は店を出す事じゃないかなと思いました。
1998年に日本に戻って、2000年に初のバーを経営し始めました。
英語の先生をやりながら店を経営してたので半分趣味程度でした。友達の集まる場になりました。
3年後に大家ともめることがあって、結婚もして、別の店を作りましょうと言う状態になりました。
2003年の11月にThe Vaultを開きました。
子供も出来たから趣味程度はもうダメでした。
色々考えて、周りのバーと どうやって区別をつけようか?
日本のバーは基本的に狭いし、何とかバーが多い気がしました。完全に逆だったら面白いかなと思いました。だから広いスペースを借りて、ビリヤード台、ダーツ、巨大スクリーン、ビール、ウイスキー、カクテルの種類を増やして、誰が来ても好きなものを見つけれるバーを作りました。
The Vaultをやりながらいつも考えました。
いつか新しいチャレンジをしたいなと、自営だったら年金はないから死ぬまで働くか引退出来るように稼げないといけない。
お客さんとその話をしたらビール好きなお客さんが発泡酒の免許は取りやすくなってるからビールを作れば???
実はビールを一滴も飲めない人でしたが、The Vaultを作った時にビールを50種類以上扱いました。お客様に「どんなビールですか?」とよく聞かれました。
ビールを飲まないから返事が出来なくてダメだなと思いました。その日から毎日ビールはとりあえず一本を飲むと決めました。
ベルギービールは飲みやすいと聞いて、ベルギービールから始めて、慣れながら国や種類も広げました。その内にビールが大好きになっていたので「ビールを作れば」と言われた時「いいね!」と思いました。
でも知識が無さ過ぎて大変でした。オーストラリア人で日本でブルワリーを始める。ビール業界にも経験なしで完全に「アウトサイダー」の感覚でした。それでOutsider Brewingという名前にしました。
最初に雇ったブルワーの丹羽さんは免許と設備に詳しくてすごく助かりました。
タップルームもビールだけはダメだと思って、料理にも力を入れたい、ビールのホップと料理のハーブでHops and Herbsにしました。
The Vaultの近くに場所を借りて、2012年に1階の醸造所Outsider Brewingと2階のタップルームHops and Herbsが誕生しました。
Hops and Herbsでは6種類の定番ビールと2~3種類の限定ビールを提供してます。
定番のビールは最初から6種類が欲しかった。
理由は、いくつかのブルワリーを回ってみて、定番ビールは3,4種類が多かったです。
たくさん飲みたい人が来た時には、たくさんの種類はあった方がいいね。
それと、クラフトビールの一つのコンセプトは美味しいビールを作る考えです。
でも、お客さんは好みがある、人によって黒ビールが好きけど苦いビールは好きじゃない、ある人はフルーティーなビールは好きけどラガーが嫌い。
6種類の定番があれば、The Vaultと同じ考えで誰が来ても好きなビールを見つけれるはず。
6種類があれば味の幅も広げるし、スタイルも広げる。
自分の考えで必ずラガー、IPA、黒ビールが欲しかった。
ラガーはクラフトビールを飲んだことない人に飲みやい味です。IPAはクラフトビールの一番人気のスタイル、黒ビールは自分も好きだけどラガーの反対なスタイル。
後の3種類はブルワーと相談しました。彼はイギリス人からビールの作り方を学んだからイギリススタイルが詳しくてベルギービールも挑戦したいと言って、イギリスペールエール、ベルギーウィットとベルギートリプルに決めました。
定番のビールを決定したら限定ビールを考え始めました。月に2回ぐらい限定ビールを作りたいと思いました。常連も楽しめるし、ビールバーにも売りやすいだろうと思いました。
季節と地元を考えて、山梨は果物の王国と言うから果物入りのビールを定期的に考える、IPAは人気だから定期的に作る、季節もビールのスタイルにも大切だから冬に黒、夏にラガーとかも考えました。
オープン当時に一番強く思ってたこと。樽生ビールが一番美味しいから樽生しか作らない。甲府の中心にオープンしたのも町を盛り上げたかったから。家で飲むよりも甲府に来てもらって、中心で飲んでもらいたかった。
その気持ちで8年間ぐらい頑張りました。県内に卸さない、店に来てもらって一番美味しいビールを提供すればいいねと思いました。
同時に全国のビールバーに樽生を卸して、全国のビールファンに良い状態のビールを提供しました。
それをやりながらビール祭り、ビール大会にあちこち回りました。ビール大会に出て、何回も賞を受賞しました。ビール祭りも年何回も回って名前を広げるように出店しています。
そして、元の工場長が辞めて、困りました。
その下に桃ちゃんが働いていたが、まだ経験が薄いから どうしようと思いました。
一人になってから最初の限定ビールが美味しくて、桃ちゃんで行こうと思いました。
同時に、丹羽さんファンが多くて、辞めてから売り上げが落ちました。
ヘッドブルワーが辞めたから定番はどうしようの打ち合わせもしました。
Counties Pale AleとDrunk Monkはそのままで、他の4種類を作り直そうと決めました。
スタイルは同じだけど桃ちゃんのビールで行こうという気持ちで決まりました。
桃ちゃんは少しずつ自分のファンを作って、卸す分を元に戻そうとしたらコロナになりました。
周りのお店も全部閉まって、売り上げが減って大変でした。政府の協力は色々あったけど足りなかった。世界中と同じようにお金を借りて運営を続けました。
大好きな箕面ビールは ちょうどその時に「昔に使ってたボトリングの機械を貸しますよ」と言ってくれました。樽生ビールが一番と思ったけど考え直さないと無理と気付きました。それがなければ絶対 潰れてました。
同時にタイミングは色々あるですが、途中に投資したい人を募集し始めました。何人か応援したいと言ってもらって、投資してくれました。日常の応援ですが、皆も会社も、その内に新しい工場がほしいね。
ギリギリに乗り越えそうな時に元々の店、The Vaultの大家から再開発でビルを壊すから出てって下さい、と言われました。
自分に出来てることは全部The Vaultのおかげだから辞めたくない気分でした。そこで色々あったけど2024年の1月に20年続けたThe Vaultを辞めました。
残念な気持ちですがしょうがない。これは現実です。
それでどう進むか考えました。
The Vaultは人気があったけど真似するのは難しいと思いました。
逆に、Outsider Brewingのブランドを広げれば、店の売り上げも上がるし、卸す分も増えるでしょうと思いました。
色々現実的な問題はあります。
けど、僕も、スタッフも諦めてないです。
Outsiderのビールに自信があります。定番ビールは全てが人気なスタイルではないが、そのスタイルは うまく作れてると思います。
国際大会に2回出て、2回も賞を受賞しています。
全世界でコロナにやられたが、Outsiderは辞めない。
コロナで飲み方も変わりました。
今までは もちろん、バーに行って飲みました。
コロナになったら、店で飲むより家で飲むようになりました。
樽生は一番美味しいと思っても、危険があれば その考えを考え直さないといけないです。
そこで箕面ビールの応援が助かりました。
街の再開発で1つ店が減りましたから これから1つ店を増やしたいです。
甲府で同じような店だと うまくいかないと思うから甲府じゃないところでやりたいと思ってます。
同時に、缶ビールを作って全国のお客さんに飲んで貰いたいです。
ボトルから缶に変えたいです。
缶はボトルより全然軽いから配達なども安く済むし地球にやさしいです。
昔は缶のビールはまずいと思ったが、今はかなり進化してるね。グラスに注げば美味しいと思ってます。
それで今年、自動じゃないボトリング機械から卒業して、自動のカンニング機械を買います。
この4年間はつらい思い出ばっかりでした。まだまだ会社は辛くて、カンニング機械を買う金額は高いです。それで余裕がある方に応援してもらいたいです。
ブルワーの紹介をします。
Outsider Brewingの工場長、小林桃子です。オープン当時は丹羽さんでした。5年ぐらい経ってから桃ちゃんが工場に入りました。
桃ちゃんはHops and Herbsのオープニングスタッフでした。
最初はホールでバイトでしたが、工場が忙しくなって、少し手伝ってくれと丹羽さんがお願いしました。
そして桃ちゃんが喜びました。ホールよりも工場で働きたいと言われました。
会社の事情はあるからとりあえず半分半分、店と工場の半分半分にしましょうにしました。
ビール作りになって4年間の時に工場長の丹羽さんは辞めました。
会社は困ってた、桃ちゃんも困ってた。
僕の考えは桃ちゃんの経験が薄いから工場長を雇わないといけないと思いました。桃ちゃんもヘッドとして自信はなかった。
その迷ってる時に桃ちゃんは限定ビールを一つ作りました。
メチャ美味しかった。
それで、工場長は桃ちゃんで行こうと決めました。
頑張り屋でセンスがあるから最高のブルワーと思ってます。
同時に彼女にとってもラッキーだと思います。
日本の職人は ほとんど男です。僕はその気持ちは全然ないから出来る人を使います。
それと、日本の会社は社長に通さないと許可は出ないことは有名です。
ビールについて僕よりも桃ちゃんの知識があるから、桃ちゃんが作りたいビールがあればさせます。
丹羽さんもそうだったけど桃ちゃんもかなり自由に仕事をしています。美味しいビールを作ってもらえれば始まる時間とか終わる時間はあまり気にしません。もちろんサボることを許せないけど好きな時間で働いていいと思ってます。甲府の夏は くそ暑いから仕込みは6時から始めたければ文句はないです。
桃ちゃんは女性で、他の女性ブルワーの付き合いやビールバーの付き合いは少しずつ増えて、周年ビールやオープンビールの依頼は少しずつ増えています。
会社としてちょっと仲が良過ぎて、飲みながらよく説教されます。けど真面目だと知って、会社のことも考えてると分かってるから桃ちゃんの話を何でも聞きます。
桃ちゃんに対して楽しみはひとつあります。まだ醸造は10年もしていないのに美味しいビールを作っていますから これからどこまでの美味しいビールを作れるか期待しています。
やっと、コロナを乗り越えました。だけど ビールバーはたくさん閉まりました。ビール祭りは ずうっとなくて新しいビールバーを見つけれない。
去年はビール祭りはあちこちで復活しました。うれしい。
最強のチーム、Outsiderのオーナーと女子ブルワーはこれからです。
ビールをバンバン作って、名前と評判を広げて、卸す店を増やして、Outsiderのファンがどんどん増えるように頑張ります。
どこかでウチのビールを飲んで、美味しいと思ったら是非、甲府まで来て下さい。
一番美味しく飲める店は醸造所2階のHops and Herbsです。
基本的に僕は毎晩カウンターに立ってます。桃ちゃんもよく、仕事が終わったら一杯飲みます。飲みに来れば一緒に話しましょう。よろしくお願いします。
応援メッセージ
合同会社Addict ビアカフェ ガンブリヌス 代表社員 角谷 伸 さん
醸造所立ち上げ時のヘッドブルワー丹羽さんは、まさに日本のクラフトビール界のレジェンド。その丹羽さん加入の話題性と確かなクオリティで一躍有名になったアウトサイダーさんとは、当時からお取引させて頂いています。そして、マークさんの紹介文にもあるように、桃ちゃんに替わってからは丹羽さん直伝の技術と桃ちゃんのセンスで更にパワーアップ!しっかりとした個性を持ちつつも、絶妙なバランスで仕上げられた飲み飽きしない素晴らしいビールが続々リリースされています。そんなビールが、このプロジェクトで飲食店だけでなくご自宅でも楽しめるようになります!当店でもファンの多いアウトサイダーさんのビールを、より多くの方にお楽しみ頂けることを僕も嬉しく思っています!
株式会社しまなみブルワリー 代表取締役 松岡 風人 さん
山梨時代にとてもお世話になったマークさん、桃ちゃん!
イングリッシュスタイルや自然酵母、もちろんラガーも含め、色んなスタイルのビールを造ってて、甲府に行くたびによく飲みに行ったのを思い出します笑
あの時飲んだアメリカンペールエールは、今でも鮮明に思い出すほど、うまかったなー!
そんな桃ちゃんの造るビールが、缶で飲めるようになるってことで、楽しみにしとります!
みなさん、応援よろしくお願いします!
株式会社74WORKS ビアバー NUMBER 6 代表取締役 関口 康啓 さん
東京 日本橋エリアのビアバーNUMBER 6の代表の関口(akaエース)と申します。
Outsider Brewingさんとは今までに何度もオリジナルビールをコラボ醸造させて頂いており、そんなNUMBER 6とも関わりの深いOutsider Brewingさんが今回クラファンを実施するという事で、我々も応援させて頂きたくメッセージを書かせて頂きました。 カンニングマシーンによって もっともっと彼らの美味しいビールが手の届きやすいものになるかと思いますので、 皆様ご協力のほどよろしくお願い致します!
P.S. 桃ちゃん、あの美味しすぎたDark Knight Aleの復刻を待ってるよ! 笑
株式会社CITRABA 代表取締役 脇 篤史 さん
今回、OEMで何度も一緒にビールを作らせていただいたり、一緒に飲んだりと僕らが仲良くしていただいているアウトサイダーブルーイングがカンニングマシンを導入すると聞きました。
近年クラフトビールが徐々に普及していくにあたり、現場で感じることや、外で買う時に感じるのは、やはり缶のお酒は選んで頂きやすいし、選びやすいという事。
これは今後クラフトビール業界の発展、またさらに身近なものにしていく為にはとても必要で大事な事だと思っています。
マークも桃ちゃんも昔から仲良くさせてもらってて、同じ中央線沿いで頑張ってる仲間として今回の取り組みは非常に楽しみだし、心から応援しています!
Best Beer Japan株式会社 代表取締役 ピーター・ローゼンバーグ さん
Outsiderさんのビールを卸販売させていただいております。
Best Beer Japanのピーターと申します。
Outsiderさんは日本のクラフトビールの歴史が長く、その美味しさで有名です。
缶は瓶に比べて軽量で、物流コストが削減できるほか、光に強いため醸造所が狙っている味をより確実にお届けすることができます。
まずはファンとして、Outsiderさんのビールが缶で手軽に購入できることを大変嬉しく思っております。
ビールサーバーがないお店では缶ビールの需要が非常に高いため、ぜひOutsiderさんの缶ビールの卸販売もお手伝いさせていただければと思います。
初缶ビールを心待ちにしております。
Cheers!
スケジュール
10月上旬:カンニング機械 日本到着、設置工事。
10月下旬:缶充填開始。
11月予定:リターン発送。缶ビール製品の販売開始。
※お届け予定:缶ビール製品は11月~12月末に随時行っていきます。納期が遅れる場合には頂いたメールにお知らせいたします。
〇酒類販売管理者標識
・販売場の名称及び所在地:Outsider Brewing 山梨県甲府市中央1-1-5
・管理責任者名:小林 桃子
・酒類販売管理研修受講年月日:令和4年9月14日
・次回研修の受講期限:令和7年9月13日
・研修実施団体名:山梨県小売酒販組合連合会
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方は酒類を含むリターンを選択できません。
最新の活動報告
もっと見る支援者限定 割引サービスのご案内
2024/12/01 12:19こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
リターンの発送について
2024/12/01 11:49クラファン終了から1ヶ月が経ちました。支援してくれた皆さまに改めて感謝を申し上げます。新しいカンニング機械は順調に稼働しています。税務署の審査や新しいラベルの発注など、細かい作業が続いております。缶ビールのリターン発送は12月中旬か下旬になりそうです。遅くなりますが、もう暫くお待ちください。缶ビール以外のリターンは順次発送を行っています。まだお手元に届いていない方はCAMPFIREのメッセージ機能でお知らせください。(画面 右上のご自身のアカウントを押して頂きますとメッセージ機能が選択できます。)宜しくお願いします。 もっと見る
リターン追加します!
2024/09/06 17:52開始からまだ1週間も経っていませんが、既に目標金額の50%を超えました。驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいです。Outsiderスタッフ一同、気持ちが高ぶっております。オーナー・マークより感謝の形として、クラファン終了後11月2日に開催予定の感謝パーティー(定番6種類 飲み放題)に、寝かしてあるアルコール度15%、正月限定PIT BULL Experimental Beerを1杯ずつお付けします。直接 感謝を伝えられるパーティーを楽しみにしています。また、遅れていたブルワリー見学のリターンを追加しました。普段お客さんは入れない1階ブルワリー内をマークが案内し、2階Hops&Herbsにてテイスティングを行います。クラファンはまだ始まったばかりです。引き続きご支援、拡散、宜しくお願いします。 もっと見る
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