はじめまして。「あなたになるまで」著者の高橋しづこです。
私は幼いころから「人はどこからきて、どこへ行くんだろう」という生命の神秘に惹かれていました。医学生時代の実習で出産に立ち会ったことから産婦人科医を志し、現在研究者と医師の双方で活動をしています。
このプロジェクトを立ち上げた背景には、私自身が子どもに自分の価値を伝えることの大切さを痛感した経験があります。多くのお父さん、お母さんも同じように感じていることを知り、この絵本を通じて少しでもその手助けができればと考えました。
この絵本を親子で手に取り、日常の忙しさの中で忘れがちな「奇跡」を改めて感じてほしいと思っています。
■高橋しづこ プロフィール
1971年 栃木県生まれ。産婦人科医、臨床遺伝専門医として活躍するかたわら、東京大学や米国エール大学でも教鞭を取っている。2024年秋からはシンガポール国立大学に拠点を移す予定。なお、プライベートでは3人の子どもを育てる母親である。
■女性のチャレンジ賞を受賞
2023年、内閣府の男女共同参画局より女性のチャレンジ賞特別部門賞『国際的なチャレンジ』を受賞。
■第1作の絵本「せかいがかぜをひいたから」
「親として、また医師として新型コロナウイルスを子どもに正しく伝えたい」との思いから、自身で描いた絵に言葉を添えた“紙芝居”が評判を呼び、母親仲間や同僚などの協力を得て絵本として出版。限定販売にもかかわらず、世界14カ国で翻訳出版されるなど大きな反響を呼んだ。
1.命の尊さを見直すきっかけとしたい
2.妊活の正しい知識を広めたい
3. 遺伝教育によって自己肯定感を養いたい
世界各地では今なお武力による争いが絶えず、辛いニュースを目にすることも少なくありません。この絵本をきっかけに命の尊さを見直してほしいと考えています。
また産婦人科医として多くの女性から相談を受ける中で、妊活に関する誤解や偏見があることがずっと気にかかっていました。不妊治療などの妊活を正しく、積極的に行ってもらうための手引きになればとも考えています。
そして本書を児童向けの絵本とした理由は、遺伝教育をすることで子どもたちの自己肯定感を養いたいという想いからです。よく日本の子どもたちは自己肯定感が低いといわれますが、その一因には遺伝教育の機会が少なさが挙げられます。
遺伝教育をすることによって自己肯定感が上がるという学術的なデータがあり、本書をきっかけとして子どもや10代の若者に命の大切さを知ってほしいと考えています。
本書の特徴は、受精卵から「あなた」になるまでを物語にしているいうこと。これまで受精卵や遺伝子を「情報」としてアウトプットする図鑑や教科書的な読み物はあっても、受精卵から人になるまでを“おはなし”として語る本に出会ったことはありませんでした。
あるいは「あなたはこうして生まれてきた」というストーリーの絵本でも、受精卵が登場するものは少ないでしょう。
だからこそ小学生にも分かるように、お母さんやお父さんが子どもに読んであげられるように、やさしく語りかけるような本を作ろうとしました。
本書では受精卵や胎児をイラストではなく、本物の写真を用いて紹介しています。受精卵はとても美しい細胞です。ヒトも動物も、地球上に生きる生命体の受精卵は、実は同じような見た目をしています。
似たり寄ったりの受精卵からどうして人間になるのか、それは細胞の中の遺伝情報に「人間になれ」と書いてあるから。もっといえば、他の誰でもない「あなたになれ」と書いてあるから。それを伝えています。
この絵本を読んで、自分はすごく特別な存在だということ、なおかつこんなにも美しい細胞から生まれてきたんだということを感じてほしい。それは自己肯定感を養うことにつながります。
それと同時に、みんなと同じものを共有していること。世界との一体感を感じてもらえたら嬉しいとも思っています。
昨今、人間と人間の関係が希薄になっていることを感じます。でも実はもともとみんな同じ細胞からやって来た存在で、見た目が違う生物でも遺伝情報は似たり寄ったり、遠い親戚のようなものです。
この絵本は、子どもに自分がどれだけ特別な存在であるかを伝え、自信と愛を育むことを目的としています。また、親が子どもに対してどれほどの愛情を持っているかを改めて感じてもらう機会にもなればと願っています。
絵本には著者が勤務する病院や大学関連の研究機関などから提供された受精卵の画像や胎児の超音波画像を使用し、世界的なア-ティスト「ジェラルディーン・オンドレゼック」が挿絵を手がけます。
インテリアとしても本棚に飾っておけるような、とても美しい表紙です。また子どもがワクワクしながら読んでもらえるよう、受精卵の着床を説明するページにトレーシングペーパーを使った仕掛けを入れる予定です。
【体裁】
・横25cm×縦23cm
・ハードカバー、横書き
・オールカラー
・約50ページ
第1作の「せかいがかぜをひいたから」は、大学の研究仲間や教え子などの協力を得て、14カ国語に翻訳されました。本作も同様に、世界中へ広めたいと考えています。
既に絵本の内容は完成しており、製本や印刷の準備も整っています。このプロジェクトを通じて、より多くの子どもたちへ絵本を届けるための最後のステップとしてクラウドファンディングを選びました。
ご支援いただいた大切な資金は、「あなたになるまで」をより多くの方へ届けるための経費に充てさせていただきます。
・絵本の制作費用
・リターンの費用
・CAMPFIRE手数料
巻末に支援者の方のお名前を掲載するなどのリターンをご用意しました。
詳しくはリターン一覧をご覧ください。
2024年11月 クラウドファンディング開始
2024年12月20 クラウドファンディング終了
2025年2月 順次リターン発送
本プロジェクトにご興味を持っていただき、ありがとうございます。この絵本を通じて、子どもたちとその家族に奇跡のような瞬間を感じてもらえたらと心から願っています。皆様のご支援が、このプロジェクトを成功に導くための大きな力となります。
どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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