「NPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会の活動」
NPO法人むさしの・多摩・ハバロフスク協会は日本とロシアを行き来する渡り鳥観察の文通交流が元となり、1991年に始まった、ロシア連邦ハバロフスク市と東京都武蔵野市の交流が発展し、1996年に設立されました。設立以来、極東ロシア・ハバロフスク周辺において両国の市民同士で行う植林活動とそれに伴う環境セミナー等を行ってきました。そして、自然体験活動中心の緑の少年団国際交流事業をコーディネートし、日本とロシアの大学をお互いに訪問する環境交流の企画なども行って来ました。
2024年からはモンゴル国ウランバートルにおける植樹活動を開始しました。
今までの活動の経験とスキルを生かして、植樹を中心とした自然体験・国際交流事業を続けていきます!
「なぜ海外で植林を行うのか」
当協会が設立された1990年代当時、日本はロシアから多くの木材を輸入し、家屋等の建築をしていました。現在は中国からの輸入に頼っていますが、その木材もロシアから中国経由で来ているのが現状です。乱伐や、雷などによる森林火災が原因の他、ロシア等の寒帯では木の成長が遅く、森林減少は地球規模での大きな問題となっています。極東ロシアにおいては、森林保全はアムールトラの保護にもつながります。また近年の研究では、日本の北の海の恵みは極東ロシアのアムール河に接するハバロフスク等の湿地帯の腐葉土で生成される溶存鉄のおかげで、海産物が豊かになっていることがわかってきました。
当協会は国際交流団体として実施国の市民の皆さんと一緒に考え、実行することをモットーに「木を植えよう!」という心を育んでいます。
「ロシアからモンゴルへ」
現在残念ながら、これまで実施してきたロシアにおける活動は国際情勢により実施できない状況です。
そんな時に、モンゴル国のフレルスフ大統領が国連総会で「気候変動、砂漠化防止対策に最適な方法は植林である」と強調し<10億本の全国植樹運動>を開始し、現地の環境団体が協力して貰える団体を探しているという声が届きました。
モンゴルはロシアの隣国で、ハバロフスクにおいてモンゴルの方々と市制記念行事等で交流を行ったこともあり、そのご縁での植林活動を行うことを決めました。またウランバートルは、ロシア・ハバロフスクと同様にシベリア抑留者が強制労働を強いられた土地であり、祈念植樹を行う意義があると確信しました。
2024年5月にウランバートルにて試験的に植林ボランティアツアーを行い、現地のパートナー団体(オイスカモンゴル)も見つかりました。
協会HP 2024植林ボランティアツアーinモンゴル 報告ページ
「支援金の使い道 ~「木を植えよう!」という思いを育くむ~」
当協会は、これまでロシアにおいて通算22回、6万本以上の植樹を行って来ましたが、世界的にみれば微々たるものです。しかし、日本人と現地の市民・学生・児童が一緒になって木を植える作業を行うことにより、一過的ではなく、継続的に「木を植えよう!」という気持ちが育まれてきたと確信しています。これからも環境教育と植林活動の2本柱でSDGsに貢献していきたいと思います。
いただきました支援金は「2025植林ボランティアツアーinモンゴル」における苗木代等・環境整備費に使わせていただきます。また、目標額を超えた寄付金の使途については、協会運営費・旅費等に利用し、より充実したツアーが実施できるように利用させていただきます。
よろしくご支援のほどお願い申し上げます。
現在の準備状況
2025年は、ウランバートル市内から南東方向にあるナライハ村の小学校で植樹活動を実施する予定です。
スケジュール
2024年
12月1日 クラウドファンディング終了
2025年
2月上旬 ツアー参加者募集
3月上旬 ツアー参加者決定
5月3日 モンゴル植林ボランティアツアー 出発
5月6日 モンゴル植林ボランティアツアー 帰着
5月下旬 リターン発送
「理事長より」
コロナ禍で活動がストップし、その後、さあ再開と思った時に国際情勢に大きな変化があり、活動場所であるロシア極東ハバロフスクに行けなくなりました。しばらくの沈黙と苦悩の末、ハバロフスクで交流のあったモンゴルへの植樹計画をたて、2024年5月に試験的実施を行い、現地でのパートナーとつながることが出来て、やっと本格的に本来の国際交流を含めた植樹活動を行うことができるようになりました。
これまで通り、現地の方々とのふれあいを大切に、また現地の風土・歴史・自然を体で感じながら活動を行って参ります。復活した『植林ボランティアツアー』にご支援をいただけるとありがたいです。
なお、2025年5月の植林ボランティアツアーのご参加もご検討ください。
どうぞよろしくお願いいたします。(安藤 栄美)
「応援メッセージ」
私も応援しています!
NPO法人 森は海の恋人・理事長
畠山 重篤(はたけやま しげあつ)
1943年中国・上海生まれ。気仙沼湾でカキ・ホタテの養殖業を営む。1989年「森は海の恋人」を合言葉に植林活動を始める。一方、子どもたちを海に招いて体験学習も行っている。漁師による森づくりの活動は大きな反響を呼び、2012年国連のフォレスト・ヒーローズ、2015年第6回KYOTO地球環境の殿堂入り、第25回みどりの文化賞等の表彰・著書多数。2005年より京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授。2014年5月に当協会第二期第6回植林ボランティアツアーにご同行いただく。
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