ネクストゴール80万円めざします!
みなさまのあたたかいご支援により、最初の目標の50万円をクラウドファンディング開始10日で達成することができました!本当にありがとうございました。
今後はより良い作品づくりのためネクストゴールを設定し、10月31日までまだまだご支援を賜りたいと思います。映画づくりに協力いただく各所に適正なお礼を支払うことができれば地域活性化にもつながりますし、今後もさまざまな映画をつくっていくことができます。過疎化していく地域を映画で盛り上げるため、みなさまのお力をお貸しください。よろしくお願いします!
自己紹介
「ひよし魅力発信プロジェクト」は、京都府南丹市日吉町の住民有志が作った団体です。京都府中部に位置する南丹市は人口3万人弱の市で、4町からなります。そのうち日吉町の人口は4320人(令和6年)。年々過疎高齢化が進んでいます。若者が少ない町ですが秘められた魅力がいっぱいあり、映画でその魅力を世界に伝えるのが私たちの目標です。映画が専門でない地元住民と移住監督の手で初めて挑戦する自主制作映画です。たくさんの人に私たちの魅力いっぱいの日吉町を知っていただきたく、クラウドファンディングにチャレンジします。
まずは2023年に制作した『地蔵に願いを』の予告編をぜひご覧ください!
このプロジェクトで実現したいこと
私たちは日吉町の魅力を伝えるために令和5年から映画を作りはじめました。出演者、スタッフはすべて日吉町の住民です。令和7年までに4つの季節の歳時記になるような4本の短編映画を作り、もともと住んでいる人、かつて住んでいた人、移住してきた人、日吉町をまだ知らない人に日吉町の魅力を伝えます。また、映画を作っていく段階で住民同士の交流を深め、さらに楽しい地域にしていくことも目標の一つです。
プロジェクト立ち上げの背景
日吉町ではどんどん人口が減り、祭りが消えるなど寂しくなっていっています。にぎやかな時代の文化、祭りや伝統食など日吉町をよく知るお年寄りが減っていくことで、これまで続いてきた伝統文化が消えてしまうのではという不安も増しています。お年寄りの技を映像で残して若者に伝えたいと思っていた矢先、偶然日吉町に引っ越してこられた田中大志監督と出会いました。監督も日本の伝統文化や風景を映像で残したいという思いがあると知り、不思議なご縁で一緒に映画を作ることになりました。キャストやスタッフを地域住民から募集することで、みんなで一つの作品を作り上げる楽しさを共有し、地域の絆を深められるのではと思いました。
田中監督はイスラエルで国際映画祭学生部門銀賞を受賞され、帰国後奈良県生駒市で地元の人たちと一緒に映画を作られたことから地域の人と映画を作りたいと、たまたま見つけた日吉町の田舎暮らし体験施設に引っ越してこられました。私たちの思いに共感され、地域文化や住民へのリスペクトが感じられる、コンセプトにぴったりの映画の脚本を書いてくださいました。
キャスト・スタッフ募集のチラシを地域住民や町内の小中学校に配布すると、小中学生や大人の応募がありました。映画製作も演技もみんな初めての中何度も同じ場面を撮影するなど時間はかかりましたが、みんなで一つのものを作り上げるという映画作りの楽しさを体感しました。そしてついに第一作目となる『地蔵に願いを』が令和5年12月に完成し、1月に日吉町で初上映会を開催したところ、のべ220人の観客が集まりました。
現在の準備状況
令和5年に当初は地元地域振興会が主体となって四季のうち「夏」の短編映画『地蔵に願いを』を撮りました。初上映会で来てくださった地元の方たちから寄付金を募り、それをもとに振興会から独立したプロジェクトチームで、次の「春」の短編映画を現在制作中です。しかし監督や出演者、スタッフは全員ボランティアで活動しており、今後残りの「秋」「冬」を作るうえでもさらなる撮影資金が必要となります。
短編映画集『ボクらの歳時記〜夏春冬秋〜』のこと
『ボクらの歳時記〜夏春冬秋〜』は、日吉町の四季の文化や歴史をテーマにした4つの短編映画の全体名です。これまでに撮影した(または制作中の)映画のご紹介をします。
’’夏’’『地蔵に願いを』(公開済)
あらすじ:
ツクルは3カ月前に東京から田舎に越してきたばかりの中学1年生。同級生で移住者の先輩であるトオルに誘われて、「絶対に探しちゃいけないお地蔵様」を探しに行くことになる。このお地蔵様は地蔵盆の日に見つけると、ひとつだけ願いが叶うらしい。地蔵探しの案内役として地元っ子の同級生マモルが加わり、3人で地蔵盆の日に森へ入っていくのだが、道に現れた不思議な鳥居をくぐった後、道に迷ってしまう…。
’’春’’『天道花(仮)』(撮影済、編集中)
あらすじ:
ミサキは父の再婚によって義母や義妹と一緒に父の実家に移り住んでいる。新しい土地や家族を受け入れられない彼女は義母義妹に冷たく接してしまう。町にはダム建設によって水没した集落があり、ミサキの実の母はこの集落の出身だった。ミサキは学校で出された課題をきっかけに、今はもう亡き母の故郷について友達と一緒に調べ始めていく。
令和6年冬には’’冬’’の撮影を始めますが、脚本はまだ決まっていません。新たにスタッフを募り、今度は脚本からみんなで話し合う予定をしています。令和7年には’’秋’’を撮影する予定です。すべての作品に日吉町の伝統文化や地元の人の昔語りなどを取り入れ、日吉町の美しい景色とともに魅力をお伝えできる作品となると思います。
1作目の『地蔵に願いを』を鑑賞してくださった地元住民からは、「知っている風景が美しく撮影されており、改めて良いところに住んでいると感じた」「知っている人がたくさん出ていておもしろかった」「心があたたまるお話で、地元の良いところが伝わった」など、好意的な感想がたくさん寄せられました。
田中大志監督プロフィール
19歳の時にイスラエル留学に出発。現地でヘブライ語や聖書を学びながら、べツァルエル美術デザイン学院映像表現学部に入学。3回生の時に制作した短編ドキュメンタリー映画『ガリラヤの漁師』が2019ハイファ国際映画祭学生部門銀賞受賞。2020年夏に帰国。帰国後初の監督作品、映画『そのこえ』は2022年ゴールデン・ハーベスト映画祭2部門受賞。
監督の思い
前作の作品から、映画作りによって生まれる「エネルギー」について考えるようになりました。
それは、「映画を作る」という一つの目的に向かってみんなが同じ方向に進んでいく団結力だったり、スタッフやキャストが参加する新たなコミュニティで人と人が繋がって生まれる活気だったりします。そのエネルギーを映画制作者たちだけではなく、地域の人たちと共有できないかと思ったのが企画のきっかけでした。
移住先に南丹市を選んだのは、豊かな自然と牧歌的な風景を見たときに「この町に住んでみたい」と直感したからです。知り合いが誰もいないところからのスタートだったので不安もありましたが、僕を受け入れて一緒に映画を作ってくれている地域住民の皆さんには本当に感謝です。
今はどこの地域でも少子高齢化や時代の流れによって、これまで先人たちが培ってきた風習や伝統といった文化が途絶える危機にあります。もしかしたら、もうその流れは止めることができないのかもしれない。でもそれならば、やがては失われてしまうであろう文化や風景、そして人々を、その土地の「声」として未来に残したい。そのような意義を持つ映画を作りたいと考えました。もしいつかどこかで、映画を観てくれた人がその「声」を受け止めてこの土地を訪れてくれるのならば、それだけでも映画を作る意味はあるんじゃないかと思っています。
もしこの活動に賛同していただける方がいれば、ぜひ支援していただき私たちと一緒に映画を作っていければ幸いです。
応援メッセージ
南丹市長 西村良平様
今回の作品では日吉ダムにもロケに行かれたと聞き、前作『地蔵に願いを』で映像化された南丹市日吉の夏の情景が、本作品では春の彩りとともに地域の人々や風土がどのように描かれるのか楽しみにしています。
日吉ダムは下流域の治水や利水に有用な役割を果たしていますが、一方でダム建設にあたっては、154世帯、500人を超える多くの方々が水没対象となり、ふるさとを離れることを余儀なくされた歴史があります。日吉ダムに隣接する「道の駅スプリングスひよし」は、水没地域の方々がふるさとを思い起こすことのできる交流拠点として、多くの人が集い、南丹市民や来訪者に広く親しまれる地域振興施設となっています。南丹市にお越しの際は、是非お立ち寄りいただきますようお願いします。
田中大志監督と地域の方々とのchemistryにより、ふるさと日吉の輝きが描かれた作品となりますよう、地元南丹市長として応援しています。
一般社団法人 森の京都地域振興社(略称:森の京都DMO)社長 井上敬章様
農山村体験宿泊など学校行事で、多くの中高校生の皆さんが日吉を訪れ、普段の都会の生活では経験することができない里山での触れ合いを通じ、大切な思い出をつくってくれています。
コロナが収束しインバウンドが回復してからは、海外から修学旅行や大学生の訪問、さらには日本のお正月を体験したいファミリーなども日吉を訪れています。
「森の京都」エリアでは、地域・地区の皆さんが人口減少などの地域課題にそれぞれのやり方で取り組んでおられ、森の京都DMOは情報発信を始めとして、地域の取り組みを応援させていただいています。
映画で地域を盛り上げる日吉のチャレンジが実を結び、今後更に発展していくことを祈念しています。
龍谷大学政策学部教授 大石尚子様
日吉で学生と地域活動を始めて4年になりますが、人々の温かさ、そして地域を盛り上げようというパワーに、私たちはいつも元気付けられています。山の澄んだ水で育つ農作物、おばあちゃんの手料理など、美味しいもので溢れています。一方で、自然の厳しさを先人たちの叡智によって乗り越え、自然と共生する尊い暮らし方が受け継がれてきました。しかし今、そうしたかけがえのない宝物は、どんどんと消えていっています。便利さを追求する都市型暮らしの発達によって、環境は悪化するばかりです。人の暮らし方そのものを見直す時期が来ていると感じます。
プロジェクトのメインでもある映画作成は、これからの暮らし方を考えさせてくれます。ただ昔の行事を記録し保存するだけでなく、出演する日吉の子どもたちに、身体を通じて先人の叡智が伝承されます。単なる知識伝達ではなく、映画の中で自ら演じることにより、子どもたちは当時の暮らしを自らの身体で実感し、何が豊かさか、何が価値あるものかを理解します。その理解が、農村地域の未来を拓き、ひいては人間社会の未来をも拓くことに繋がるのだと思います。この取り組みが成功すれば、その成果は、きっと日本全国の同じような状況に置かれた農山村地域にも波及することができると思います。是非とも皆さまのご支援をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
日吉観光大使・Jazz singer MAKOTO様
初めて日吉に訪れた時、なんて美しい空気なんだろう?
「住んでみたい」という思いつきから 南丹市に移住して6年ちょっと。
木の葉一枚 人間には作り出すことができないことを、深呼吸する度に感じて心の里がえりをしているような気さえする毎日。自然は在るもの、全ては授けられた恵み。澄んだ空気に清らかな森のエネルギー 流るる山水や湧き出る源泉。何万年規模で先住する生物や植物が循環し 当たり前かのように何かしらを毎秒創り出している。(すごいですよね!!)
「自然との共生」とよく耳にし、昨今 便利な事に慣れてしまい 簡単なことではないけれど、長期を渡り伝承されてきた生活の知恵に そのノウハウは詰まっている。
移住仲間である田中監督が描かれた「ひよし魅力発信プロジェクト」の映画 第1作目『地蔵に願いを』は、里山暮らしという伝統が描かれていて、地域ぐるみのほんわかさも伝わり、天然な場面に少しクスッとしたりと、心温まる作品。
なんとなく天地の声を感じ、自然の流れに乗っかり その時出来ることをして手間暇を手間暇とも思わず時間をかけて生活を送る。そんな風情や偉大な自然を感じる話をドキュメントと空想、そして伝承を混ぜまぜの構成で、映像に落とし込まれた ホッとする夏の一場面でした。
これから秋と冬の日吉を地域の老若男女の皆さんで作っていき、4部作の映画で語る日吉の四季。この映画を通じて、自分の言葉だけでは伝えきれない美しい景色や自然の温かみや清々しさをより広く知ってもらえればと思ってます。
自然への感謝の気持ちや畏敬の念はあるものの 自然に順ずる生活というのは長年 伝統芸能を重んじ祇園町で暮らしていた私にとってはまだまだ憧れの域。どうか、素敵な日吉を多くの方々に知っていただければと思います。是非、応援の程よろしくお願いいたします!
リターンについて
リターンとしましては、以下のようなものをご用意しております。
・「地蔵に願いを」映画のオンライン視聴権
・「天道花(仮)」日吉町での初上映会へのご招待
・エキストラとして出演できる権利
・サポートチーム参加権(スタッフとして映画作りに参加)
詳細はリターンのページにて掲載しております。
スケジュール(仮)
10月 ’’冬’’の脚本企画会議
10月末 クラウドファンディング終了
11月 リターン発送開始
11月 『天道花(仮)』初上映会
1月 ’’冬’’撮影開始
最後に
これまで田舎を舞台にした映画は「楽しい」「明るい」と結びつくものが少ないようで、もどかしく感じてきました。今回自分たちでこれほど本格的で素敵な地域映画が撮れると思っていなかったので、とても良い機会に恵まれたと感じています。日吉町内では徐々に「映画作り、楽しい!」という機運が高まってきておりますので、さらに応援いただけると嬉しいです。クラウドファンディングという形で、私たちのプロジェクトの一員になってください。よろしくお願いいたします。
映像提供:KCNなんたん
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