地域商社・詩の国秋田が運営するECサイト「詩の国商店」は、厳選された秋田県産品の魅力を発信中。秋田の生産者とコラボする企画第6弾のお相手は、秋田県に移住して農業を始めた横手市平鹿のSEEDs(シーズ)。農業経験ゼロからスタートした会社を成功をさせるため多くの皆さんに知ってもらいたい!応援よろしくお願いします!!
まずは、株式会社SEEDsの熊切 達也 代表の自己紹介です。
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皆様こんにちは。株式会社SEEDs代表の熊切達也と申します。私は静岡県出身で、結婚を機に妻の実家のある秋田県横手市に移住してまいりました。北海道のニセコやカナダBC州ウィスラーでスキーやスノーボード、マウンテンバイクのインストラクターとして勤務しておりました。それ以外にもレストランのウエイターやショッピングモールの深夜清掃、パチンコ店員やカメラマン、アパレル販売員、天ぷら職人見習い、デパ地下のお惣菜販売などなど様々な仕事を国内外で経験してまいりました。農業分野は初挑戦ですが、今までの経験を農業業界に注入することで、固定観念にとらわれず、よりお客様にご満足していただける商品をご提供できるのではないかと考えております。地域の優秀な若手が農業界への就職を真剣に検討してもらえるような未来を実現し、業界、地域が盛り上がるよう尽力して行く次第でございます。
SEEDsの加工部門を作るため、
スチームコンベクションを導入したい!!
農業経験ゼロの熊切さんが実現したいこと、それは「しっかりと稼ぐことができる農業モデルをつくること」です。
資材価格の高騰や海外産品の流入、高齢化や後継者不足による農業人口の減少など、ネガティブなイメージがつきまといがちな農業。自然と相談しながら朝から晩まで休日もなく畑と向き合う大変さも農業の世界に飛び込み初めて実感しました。
一方で、「じゃあこのままでよいのか?」という思いも生まれました。
農業は大変だけれども、しっかり稼げるモデルをつくることができれば、農業従事者の確保や秋田のような地方でも雇用を生み出すことができるのではないかと思い「稼げる農業」を目指して以下のモデルの実現に向けて取り組んでいます。
■お客様にファンになってもらうモデル
(美味しい野菜を届けるのは大前提、成功も失敗も曝け出し好きになってもらう。)
■ファンの方にリピート購入してもらうモデル
(無計画にたくさん栽培するのはNG。好きになっていただいたお客様に丁寧に何度もお届けする。)
■明確な販売計画を立ててから栽培するモデル
(当たり前のようだけれど意外と難しい)
これらのモデルを実現するためには生鮮品だけではなく、加工品を”自社で”製造することも大きなポイントだと考えています。
●加工品があるメリット①
→リピート購入者向けの野菜ボックスなどを構築する際のバリエーションが広がる
●加工品があるメリット②
→商品ラインアップが増えてファンになってもらうための入り口が広がる
●自社で製造するメリット
→栽培から加工品の生産まで全てを語ることができ共感を得る機会につながる
スチームコンベクションオーブンを導入することにより、「蒸す」「焼く」「揚げる」など様々な加工品製造の可能性が広がります。どうか皆様のお力添えをいただき、新しいチャレンジをさせてください!よろしくお願いします!
熊切さんは静岡県出身の38歳。現在は秋田県横手市にある株式会社SEEDsの代表として菌床椎茸やアスパラガス、とうもろこし、トマトなどを栽培する農家さんですが、これまでの人生は農業とは無縁なものでした。
~カナダ・ウィスラーへの留学~
神奈川県の大学を卒業後、英語力と国際的な感覚を身につけたいとカナダのスキーリゾート地ウィスラーに留学。スキー経験はほとんどありませんでしたが、わずか2年半で国際的なスキーのインストラクター資格「CSIA(canadian ski instructos's allaiance)」レベル3を取得しました。実はこの資格、日本で50人程度しか取得していない高度かつ貴重な資格で、このほかにもスノーボードやマウンテンバイクなど多数の資格を取得しました。
~公認会計士への挑戦~
帰国後は北海道ニセコでスキーのインストラクターをしていましたが訳あって退職。実はニセコで暮らす前も山形県蔵王市の雪山で住み込みの生活をするなど転々としてきた熊切さん。ここで一旦人生を落ち着かせるために、安定した収入と地位を得たいと、入学金を握りしめ、大学生活を過ごした横浜の専門学校に何のアテもなく向かいます。そこで、取得を勧められた資格が「公認会計士」。もちろん財務など全くの素人でしたが、「やると決めたらとことんやる!」のが熊切流。1日10時間以上の勉強を重ね試験に臨み、わずか1点足りず不合格という結果に。。。不合格ではあったものの、財務に関する知識を習得することにつながり、結果的に現在の会社経営にも活かされています。
~秋田への移住・農業との出会い~
公認会計士の試験に失敗し、これから何をしていこうかと考えていた熊切さん。当時、結婚を予定していた現在の奥様のお義父さんと秋田でお酒を飲み交わす機会があり、椎茸農家をしていた義父がよく口にしていた「農業は儲からない」という言葉が胸に引っ掛かります。
何事も”強い相手を打ち負かしたい””高い壁を乗り越えたい”という性分の熊切さん。義父に農業を継いでほしいと言われたわけではありませんが、やる気に火が付いた熊切さんは「儲かる新しい農業モデルを自分がつくってみせる!」という想いで農業を始めるのです。
とはいえ、経験が全くない農業の世界。最初の数年は失敗や苦労の連続でした。。。
椎茸栽培用のハウスを新設しようとした1年目。工事計画や菌床仕入れのスケジュールの見通しを誤り、ハウス完成前に仕入れた菌床を全て台無しにしてしまう始末。。。
1年目の失敗を繰り返さない!と意気込んだ2年目。栽培はまずまず上手くいったものの、想像以上に早い椎茸の成長に翻弄され、泣きながら徹夜で収穫する日々。。。
それでも、新しい農業のモデルを実現するため、当時育てていた、椎茸やホウレンソウ、アスパラなどの国内外の栽培方法を文献や現地視察などを通じて徹底的に調べ上げ知識を吸収。寝る間も惜しんで栽培中の野菜を観察しデータを収集しトライ&エラーを繰り返す日々を過ごすうち、次第に納得できる野菜を育てられるようになってきました。
そして、寝食を忘れて農業に没頭した結果、就農わずか5年目にして数々の賞を受賞するようになりました。
2022 サンマッシュ全国大会奨励賞受賞
2022 JA秋田ふるさと年間優秀生産者表彰
2022 株式会社北研賞(単収1位)受賞
悪戦苦闘の農業ライフですが、「稼げる農業モデル」を実現するためには美味しい野菜を届けることが大前提。栽培方法にもこだわっています。
米どころ秋田ならではの米糠や椎茸栽培で発生する廃菌床(菌床に含まれる木材チップは国産の鮮度の良いものを指定仕入れするこだわり)を含んだ堆肥を混ぜて土づくりから丁寧に取り組んでいます。
また、現在栽培している主な品目は以下の11種類になりますが、そのほとんどは化成肥料を使用しない有機肥料のみで栽培をしています。
農業の知識ゼロ・経験ゼロから始め、美味しい野菜を作ることに尽力してきたこれまで。いよいよ儲かる農業を目指し、株式会社SEEDsを設立。向こう3年間を3つのフェーズに分けて、目標の達成に向けた改革に取り組んでいます。
改革1.0(2024年度)
商品・販売先・組織の改革
・多種の野菜を栽培していた状況を整理し、トマト・アスパラガス・ホワイトコーンなど、ニーズの高い野菜に集中する。
・各種加工用設備を導入し、加工品部門を設立。販売商品の拡充を図る。
・自ら営業活動を行い、自社のファン拡大を目指す。
改革2.0(2025年度)
情報発信の改革
・SEEDsを広めるための情報発信を強化する。
・実施中のYouTubeの登録者数を500人→10,000人にする。
・知識ゼロ経験ゼロから始めた”キャリア”を武器に失敗や挫折も全て曝け出し、真のファンを獲得する。
改革3.0(2026年度)
SEEDsを農業のテーマパークに
秋田は、四季折々の豊かな自然の移ろいが感じられるほか、地域に根ざす文化的な営みも豊富です。農業をフックにこうした地域の価値を掛け合わせることでもっと農業の価値を提供できると考えています。
・農業体験による”食”の学び場の提供
・秋田の芸能・文化などと農業を絡めたインバウンド向け体験ツアーの構築
~生鮮品~
①椎茸
熊切さんが農業を始めた時の最初の食材。研究に研究を重ねて、数々の賞を受賞するようになった熊切さんの絶品椎茸をご堪能ください!
②野菜定期便
熊切さんたちが栽培するこだわりの野菜を季節ごとにお届け。年5回の「満喫コース」と年2回の「お試しコース」を準備していますので、お好みに合わせてご利用ください。
~加工品~
①さつまいもを使った「干し芋」
糖度が高く、ねっとりと甘い食感が特徴の「紅はるか」を栽培。今回導入するスチームコンベクションで初製造する「干し芋」をリターンとしてお届けします!
②お米にあう⁉ホットソース
とうがらしを使用した自家製ホットソース。通常verと激辛ver、ブレンドverの3種をお届け。思いのほかご飯にあいます!
③キムチ好きが作る自家製キムチ
熊切さんの好物はキムチ。そんなキムチ好きが作る自家製キムチをお届けします!
④初挑戦のいぶりがっこ
秋田といえば「いぶりがっこ」。SEEDsとしても作らないわけにはいきません。初挑戦ですので、どうか温かい目で見守っていだけますと幸いです。
株式会社秋田新鮮組
代表・熊谷賢
『秋田県の農業を盛り上げるためには、地道に農業を突き詰めつつ、新しい領域にも果敢に挑戦するSEEDsの取り組みは凄く大事です。農業の成長に関する期待感をビシビシ感じます。秋田の美味しさを世界へ届けるお仕事、応援しています!!』
~支援金の使いみち~
皆様にご支援いただいた資金は、CAMPFIREへの手数料(20%)やリターンの準備費用を除き、新設する加工品部門で使用するスチームコンベクションオーブン(300万円相当)の導入資金の一部として使用させていただきます。
~今後のスケジュール~
・2024年12月20日:プロジェクト終了
・2025月1月~:リターン品の発送
※リターン品には自然物も含まれます。天候等の影響により発送時期に遅れが発生する場合がございますので、あらかじめご了承願います。ご支援いただいた皆様には進捗状況を随時ご報告させていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「稼げる農業モデル」を実現するための改革は簡単なものではなく、うまくいかないこともあるでしょう。それでも、熊切さんはこれまでの人生経験を活かし、走り続けるつもりです。しかし、これまでの経験上、新しいことや尖ったことをしようとすると、周りから「どうせできるわけがない」「なんでそんなことをするんだ」などと、必ずと言っていいほど横やりが入ります。熊切さんは自身のチャレンジを通して、挑戦している人を応援し合える文化も地域に作っていきたいとも思っています。そのためには、SEEDsそして熊切さんのことを多くの方に知ってもらい「熊切、こんなのもやってくれー!」という声をいただき、活動に活かしていきたいと強く願っています。
このプロジェクトを通じて、SEEDsそして熊切達也を知り、少しでも心に留めていただけると嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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